Updated: 2003-10-12

2003-10-12

nDiary導入

blog関連のツールも流行っているようだし、何か使ってみようかと思っていろいろ触ってみた。なんだかんだ気に入らないところがあったりして、結局nDiaryでファイルの自動出力程度にとどめておくことに…。footmarkの文書構成とnDiaryの日記構成が適合していたのが大きかった。ので、見た目としてはほどんど変わらず。

インターネットタイムでの日付出力とかが出来ないので、そのうちプラグインか何かで作ってみたい。

2003-10-13

DVD「愛してる、愛してない…」[cinema]

既に6月の劇場公開時にも見ていたのだけど、レンタルDVDで再度観賞。

「あのアメリのオドレイ・トトゥ …」というふうに宣伝等では強調されているのだけど、まさにこの映画はそのことを最大限活用した映画だ。

中身の仕掛けに大きく依存した映画であるので、内容には触れないでおくけど、アメリ好きな人にはぜひ見て欲しい映画。劇場では終わったあとで(良い意味で)ザワザワしてました。

IMAXシアター 「マトリックス リローデッド ジャイアント・スクリーン・バージョン 」[cinema]

サントリーミュージアム天保山にて、マトリックスリローデッドのIMAXシアター版を見た。これで結局マトリックスリローデッドは全部で4回見たことになるので、かなりハメられているような感じがしないでもない…。

マトリックスシリーズの最大の魅力と言えばストーリーやキャラクターではなく、そのアクションシーンの映像。それが目の前の28m x 20mの大スクリーンで堪能できる。もう何回も見ているシーンでも全然楽しめる。特にあのハイウェイのシーンの「トラックくぐり」とかは体がゾクっとするほど迫力があった。

見える情報が格段に増えていて、新しい発見もあったり。でも、肌の状態とかもさらに詳しく分かってしまったりするので、俳優さん(特に女優陣)にはちょっと厳しいのかもしれない。

「〜リローデッド」は従来の35mm劇場向け作品とは異なり、IMAX用のマスタリングが早期に実現できるらしく、劇場とのタイムラグが小さいらしい。今のところ予定は組まれていいないようだけど、「〜レボリューションズ」もIMAXシアターで見てみたいと思わせてくれた。

2003-10-14

 DVD/HDDレコーダを使ってみる(1)

3週間ほど前に、以前から発注していたDVD/HDDレコーダDIGA DMR-E200Hが到着。何回かにわけて、使ってみた感想を残していこうと思う。

ちょうど一年前にPower Mac G4(MDD)を買ってから、PCIスロットを利用した追加機能としてTV録画(CaptyTV/PCI )を選んでみた。もちろんそれでDVD焼いてみたり、VHSデッキを使わなくなったのは確かで、便利だった。でも、スリープ解除の失敗にビクビクしたり、録画の間は事実上マシンが占有されるなど、不満も多かったのだ。DVDのオーサリング欲とかはあまり無いほうだと分かったので、余計にそう感じたのかもしれない。

ひとまずDVD/HDDレコーダを買って楽だと思ったのは、とにかく気になった番組はガンガン録画しておいて後で見るということが気軽にできること。予約録画も安心感が高い。そして何より予約録画しながら既に録画した他の番組の再生といったことが(すくなくともDIGA DMR-E200Hでは)出来るということだった。確かに留守録派にとっては「テレビの見方が変わる」という感じなのかなぁ、と使い始めてすぐに分かってきた…(続く)。

2003-10-15

Microsoft IntelliPoint Software for Mac OS X Version 5.0

Microsoft IntelliPoint Software for Mac OS X Version 5.0 (新し物好きのダウンロ〜ド経由)が出ていた。Microsoftのマウスの大ファンなので、さっそくインストール。MacはUSBになってからマウスの動きが急激に悪くなってしまったけど、このドライバのおかげで救われている。

今はPowerMacにはIntelliMouse Opticalを、会社のWindowsマシンにはWireless OpticalMouse旧モデル、同じく会社のWindowsノートにはMobile OpticalMouseを使っている。モバイルマウスの使い心地なんか抜群の出来で、さすがだ。

Wirelessは新モデルが出るようで、今回のIntelliPointはこれらの製品対応みたいで、これで使えるようになるみたい。旧モデルでも有線に比べるとちょっとしたタイムラグは感じれてしまったのだけど、新モデルではどれくらい改善されているかに興味津々。ま、このままだと買ってしまいそうだけども…。

2003-10-19

DVD/HDDレコーダを使ってみる(2)

(前回からの続き)

この「予約録画しながら、既に録画した他の番組の再生」と「HDDによる長時間録画」というのが、これまでのVHSデッキとはまったく違った使い心地をもたらしている理由だ(なので、単なるDVDレコーダーだと片落ちな感じがするのかも)。CMの自動スキップ機能や1.3倍速再生などと組み合わせると、CMのある民放だったら実際の半分強程度の時間で観終えられて、生で見るよりずっと快適なのだ。ちょっとトイレに行きたくなっても、任意の場所で止められるし。だから、仮に今観たいと思っている番組があってもとりあえず録画しておいて、先に録り貯めした番組を見よう、なんていうことになってくる。(これを実体験すると、海外のHDDレコーダーで問題になっているようなCMカットの問題が実感できる。日本では問題になってないようだけど…)

「録画しながら再生」なんていうと、パソコンだったら楽勝の概念なのかもしれないけれど、それを家電のパッケージとしてリモコンでさくさく使いこなせるのは専用機の良いところだ。安心感も全然違うし…(ここらへんの印象は人によってだいぶ違うみたいだけど、うちの場合は圧倒的に楽になった)。

こんなテレビの見方をしばらく続けていると、TV放送というものが単なる番組のダウンロードメディアみたいな気がしてくる…(なので、ここに商売のチャンスを考えたepの志は分からないことも無い…)。このままどんどんHDD の容量が増えていったら面白い世界になるなぁ、と思ったり。

DIGA DMR-E200Hでは、普段はLP(MPEG2の4Mbps前後)でほぼ満足行く画質で録画できる(ディゾルブなトランジッションがかかっている場合はかなりアラが目立つけどが…)。これで10のチャンネルを1週間24時間録り続けたとしたら、4TBくらい。既に500GBの商品も出てきているし、圧縮効率の良いコーデックのこととか考えたらそんな世界はそれほど遠くない未来なのかも、と思った。(あー、もちろん多チャンネル同時とかになると、HDD容量以外にもチューナーやらエンコーダやらHDDのスループットも問題になるが…)

(続く…)

映画「巌流島 - GANRYUJIMA -」[cinema]

「武蔵は単なる粗暴な悪人」「武蔵と小次郎は戦っていない?」という、大胆な歴史解釈に基づいて巌流島の決闘を描いた映画。元々あまり期待はしていなくて、ポイント満了で無料招待券があったので観てみたのだけど、予想に反してかなり楽しめた。

武蔵ブーム、しかもNHK大河ドラマの巌流島決戦の直後の公開とあって、明らかに便乗企画ではあるのだけど、そういう前提があるので非常にテンポよく俳優さんの芝居や設定の面白さに入っていける。上映時間も短い(77分)ので、気楽に楽しめる。

気に入ったのは西村雅彦演ずる佐々木小次郎。現代の会社人間の悲哀にも似た、一剣士としてではなく藩という組織の中の一つの勢力としての佐々木小次郎を求められる悲しさというのが、この人ピッタリという感じ。物語中盤の、決戦に望む際の決意する姿には涙させられた。やられっぷりも見事。

他にもロンブーの淳も良い感じだし、本当に各役者の演技を楽しむ映画という感じ。終わった直後に隣に座っていた人がその連れの人と「おもろいけど、映画で1800円出す内容じゃないよな…」と言っていた。確かにそうかも。場面数も非常に少なくて予算もかなり少なそうだし…。逆に、この内容は、芝居でしかも小さな劇場で、役者さんの息遣いを感じて観てみたいと思ったのだった。

2003-10-20

iTunes for Windows

「「絶賛」から「不満」まで――賛否さまざまのWindows版iTunes 」(ZDNet)とのことで、いろいろ不具合もあるようだ。会社のバックアップマシン2台(Windows2000日本語版)にインストールしてみて、片方はうまくインストールできたが、片方はインストーラが途中でエラーで止まってしまった…(システムの破壊までには至らなかったのは不幸中の幸い?)。

QuickTimeもそうだけど、Windowsな世界ではAppleのソフトはシステムに悪影響が在るとか、そういうダーティーなイメージが強いように思う。iTunesでiPodを売り込むどころか、そんなイメージを冗長してしまわないかと、ちょっと心配になったり…。(どこからか「それはWindowsだから…」という声が聞こえてきそうだけど、仮にもWindows対応を謳っているのだからそれは言い訳だろう、…って当たり前か。)

まー、でもiTunesがWindowsに載ったのは何より。これで逆Switchの幅も広がったことだし、嬉しい。完成度が上がっていくことに期待しよう。

映画「ロッカーズ」 [cinema]

陣内孝則監督の自伝をベースにした青春映画。元々この手のジャンルに弱いのでどうしても評価が甘くなってしまうけど、クライマックスのライブ・シーンは素直にカッコいいと思った。

陣内孝則の初の長編監督作品ということだが、いろいろギャグが埋め込まれているものの全体的なテンポが悪く、外している感がないでもない…(それでも「王様」が出てきた時は爆笑したが…)。

全体的に粗削りだけど、それでも「バンドをやることが楽しくて、バカばっかりやってる楽しい連中」という雰囲気が良く伝わっていて、観ていて心地の良い映画だった。

映画「恋は邪魔者」 [cinema]

60年代のロマンチックコメディへのオマージュにあふれた、ラブコメ。レニー・ゼルウィガーのファンで、しかもコスプレ要素満載とあって、それなりに期待していた作品。

ファッションやインテリアのデザイン、窓越しに見える夜景まで徹底的にその時代の雰囲気を醸し出していて、とても良い感じ。お話的には後に何も残らない平凡なものだったのが残念だけど…。

ストーリーはともかく絵はとても楽しめるので、それだけでも観る価値はあるかも。ユアン・マクレガーが瞳キラキラの美男子キャラなので、女性陣はそれを目当てに行くもよし。

この映画、特に冒頭は当時を意識したベタなギャグが続くのだが、人によってはこれで拒否反応起こしちゃうかも。特にしょっぱなの「核兵器反対運動家、といっても所詮タクシーのバックファイアを銃の発砲音に早とちりする単なる憶病者」というのは、そういうのに敏感な日本向けには編集をいじったほうが良かったんではないかなぁ、と思われる。

DVD「マトリックス リローデッド」[cinema]

ついこの間IMAXシアター版を見入ったところだけども、早速DVD 版を購入。

とりあえず劇場に観に行ってそれなりに楽しめた人であれば、映像特典の「メイキング:フリーウェイ(約30分)」を観るためだけで買いかも。その名の通り、「〜リローデッド」最大の見せ場、ハイウェイの撮影風景・手法の紹介。ロケ現場が見つからず、セットとして高速道路を造ってしまったというあの高速道路。そのセットでどのように撮影がおこなわれたかが描かれる…。セットとして利用した後の産業廃棄物の量とか凄いことになりそうだけど(そういえば以前何かのテレビで一部廃材をリサイクルしている話をやってたような)、こんなことをやってしまえるマトリックスという映画企画の、良い意味悪い意味両面での凄さが再認識できる。

メイキングでは次々と撮影シーンがカットインされるが、「あれは全部CGだろう」と思っていたシーンでも以外と実撮影の部分が多かったりして、ちょっと印象が違った。

ただ、映像特典全体としてみると、ハイウェイシーン以外は結構淡泊な扱いで、「バーチャルシネマトグラフィ」全体に関する詳しい解説とかが無かったのが残念。第1作のDVDでは“Bullet Time”の丁寧な解説が入っていただけに、物足りなさを感じる。こちらは「〜レボリューション」で、ということかな?でもあちらも空撮とか凄そうだし…

本編は残念ながら音声トラックがDTSではない。きっとこれも三部作がそろった後、1年位してからDTSエディション3本パック1万円あたりで出すためなのでしょうな…。

レイアウト・サイトナビゲーション変更

レイアウト変更。といっても左右逆にしただけだけど。nDiaryの機能を利用して、ジャンル別のまとめページを作ることに。まずは映画から。

2003-10-22

Mac OS X 10.3 出荷間近

いよいよ週末にMac OS X 10.3の出荷が迫っている。いつものことだけども、メジャーアップデート版なので、特に仕事で使っている人はアップグレードは細心の注意が必要。少なくとも試験導入のマシンを用意してから、メインマシンへの導入を検討するべきだろう。

10.1,10.2のときと比べると比較的地味なメジャーアップデートなわけだが、実装上はインパクトの強いものが多そうで、いろいろ最初は不具合もあるだろう。もちろん、反対に解決された問題もたくさんあるとは思うけど…。

もちろん、いち早く新しいシステムに取り入れて、不具合と戦うというのも立派なPCの楽しみ方の一つであるので、そういう人はじゃんじゃんインストールして後続の方々のためにバグ出しに励むのがよいと思う。

「Eudora 6J MacOS X/MacOS版につきまして、一部ISPのメールサーバで接続できない現象の回避方法」について

もうかなり長い間、Eudoraユーザなのだけど、うちの環境もこれに当てはまっていて、不具合報告も出していた。とりあえずこれで最新版でもメール受信ができるようになって一安心。

Macを最初に使ったときからメールアプリにはEudoraを使ってきている。Proで有償版になってからも、ゆったりとしたバージョンアップでも毎日使うものだと思って、アップデートしてきた。アップデートのたびにほかのメールアプリに乗り換えようと思うのだが、結局Eudoraでもそれなりに使い心地がよいのと、移行のめんどくささで今に至る(今や、Eudora自身がそんなに使いやすいアプリであるというわけではないのだろうけど…)。それに、これまでにうまく動いているのだから、これからもうまくいくはず、ということもあって、なかなかほかのに移る気がしないというのもある。なので、今回のようにバージョンアップで突然受信ができないということになると、使いつづける意味がないなー、なんて一瞬感じてしまった。結局すぐに暫定でも解決策が提示されたので、問題なかったのだが。

今回の問題は、すでに本家英語版のEudora 5.2(日本版は未リリース…のはず)で確認されていたようだ。

ほぼ1年前に発見されている。いちおうEudora側の言い分は「サーバがちゃんと動かないから悪い」という結論になっている。SASLの仕様をいまいち把握していないので、真実がどこらへんにあるのかは僕にはわからない。

Eudora 6の新機能の目玉はスパムフィルタ機能。Mac OS XバンドルのMail.appのスパム機能にあこがれていたので、うれしい追加機能だ。まだ少ししか使っていないが、それなりに正確に判定してくれるようだ。アドレスをインターネットにさらしている以上、どうしてもSPAMは避けられないのだが、最近はかなりひどくなってきているのでとてもありがたい。英語版の新機能ガイドを見ると、今流行りのベイジアンフィルタを採用しているようだ。

2003-10-23

iBook G4

うーん。安い。すばらしい。PowerBook G4の12インチが出てからiBookとの比較を考えてきたわけだけれど、これでグッとiBookが魅力的なものになった。もう少し実機での評価とかを見て、どちらかを買いたいところだ。やっぱり個人的に気になるのは、熱さとかバッテリの駆動時間。液晶の質も気になるといえば気になる。サイズは宅内モバイル(特にアグラトップ)がメインになると思われるので、そんなに気にならない(でも1割も違う、といえば違うのだけど)。./-JのコメントでPB12インチとの比較をやっていた。デザインは、結局今のところはPB12インチのほうがシャープで好きかも。今回のモデルでもiBookは筐体にいろいろと変更が加えられているみたいなので、見てみないことにはわからないが…。

12インチモデルが1ライン、14インチモデルが2ラインということで、14インチの商品ラインに重点が置いているようにも見える。iBook1台で済ますようなら、14インチのほうが人気がありそうだから、納得。これまでのiBookの12インチと14インチの人気比較とか知りたいな。けっこう14インチの人気があったとか?

14インチの液晶の解像度(1024x768)は、dpiのことを考えると、iBookのメインターゲットユーザーにはちょうどよいと思う。字がちっちゃいのは使いにくいし。解像度が高いのがほしいような人はPowerBookということで。あー、17インチiBookがあってもいな(←iMacとかぶる)。

スパムフィルタ

多くのスパムフィルタと同じく、Eudoraでも採用されいている(と思われる)ベイジアンフィルタに関しては以下のような文献がある。

この手法の面白いところは、基礎となっている数学的な手法が非常にシンプルなものであること。SPAM回避という、個人の癖と密接に結びつく対象に対して効果を発揮するもののようだ。SPAM検知というと、AIとかそういう分野にも結びつきそう(だし、実際研究としていろいろあるのでしょう、)だけども、意外と上記のような簡便な方法が有効だったりするのが面白い。

2003-10-25

 NTFSサポート

Mac OS X 10.3ではこれまでのFAT32に加えてNTFSが読めるようになるとか(リンクとか備忘録とか日記とか@はてな%暫定公開中&練習中いぬ日記経由)。

仕事で使っているWindowsマシンではNTFSを使っているけれど、これまではデータ交換にはFAT32で十分だった。FAT32って、1ファイルの最大容量4GBとかあったのだったっけ?だったらムービーとかの持ち運びでは重宝することがあるかも。

NTFSにするとEFS暗号化(Mac OS X 10.3におけるFileVault相当の機能)が使えるようになるので重宝する。でも、証明書絡みの機能が絡んでくるのでMac OS X 10.3のNTFSサポートでは対応していないと予想してる…。

あと、NTFSだとファイルとかにIDがあって、実際Windows2000以降ではショートカット(Macで言うところのエイリアス)解決で、元ファイルを動かしてもExplororならちゃんと見つけてくれる。昔Macユーザでの常識(であり、Windowsを罵倒したい時の良いネタ)だった「Windowsではエイリアスの元ファイルを動かすと元ファイルが探せなくなる」というのは、今では真実ではないみたい。

2003-10-26

 映画 年間150本鑑賞まで、あと1本 [cinema]

本日の「ティアーズ・オブ・ザ・サン」 で今年映画館で見た映画総計が149本となった。という訳でいよいよ次で150本の大台に乗ることになる。100本目のときは「マトリックス レボリューションズ」あたりかと思っていたが、少しペースが速かったみたい。

映画「キル・ビル Vol.1」 [cinema]

徹底的なプロモーションと、前評判のおかげで、梅田ブルグ7の一番大きなシアタ−1がきれいに埋まっていた。なぜか自分の座った前1列全部と右隣が外人さんだったので、そのリアクションとともに非常に楽しい時間を過ごさせてもらった。

映画を徹底的に見ているのは今年だけだし、ここ数年はそれなりにみていたけど量をこなしていた訳ではなかった。ちょっと前の映画でももうほとんどわからないので、タランティーノ監督がたくさん引用しているであろう元ネタがほとんどわかっていないのが現実だと思う。でも、そんなことがわからなくても全然楽しめる、2時間があっという間に過ぎるすごい映画だ。

変な日本の描写がバリバリ。でもここまでいってくれると気持ちいいし、逆にすんなりその世界が楽しめてしまう。きっとアメリカの描写だってかなり変じゃないのかなぁ、とか思ってしまった。

ユマ・サーマン(カッコ良かったなぁ)とルーシー・リュー(ブサイクですなぁ)が日本語を何かしゃべるたびに「ぷっ」と会場のどこかから失笑が漏れたり、体の各部位がピョンピョン刎ねられて「うわぁ…」という悲鳴に近い溜息があちこちから漏れても、スタッフロールが終るとあちこちで拍手が起こっていた。少なくとも大阪では映画の後に拍手を送るという習慣がないようなので、これはすごく珍しいことなのだ。そういう自分も見終わった後はかなり興奮状態で、シアターから出てエスカレータに向かう途中にiPodのイヤホンを落として引きずってた状態になってたのを気づかなかったくらいだ(後ろを歩いていた人が肩を叩いて教えてくれました…ありがとう)。

映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」 [cinema]

どうしてもこの手の映画では、アメリカ軍を英雄的に扱う表現にばかり目がいってしまう傾向がある。実際、全体として流れているテーマはブルース・ウィリス演ずるウォーターズ大尉とその部下の英雄的行動だし、昨今の状況も含めてどうしてもその辺りが鼻についてしまう。

それでも、最後にぼろぼろになっていくブルース・ウィリスの顔を見てそれなりにジーンとしてしまう自分に気づくと、さすがあの「アルマゲドン」でさえ一大感動巨編映画にしてしまう俳優としての力を感じざるを得ない。

映画の作りとしては追っ手が迫る緊張感、迫力の銃撃戦、目を覆いたくなるような村民への虐殺の描写など、見せ所はたくさんあって、よくできている映画だと思う。キル・ビルの翌日だったので、軽く見ようと思った一本だったけど、意外に見応えのある映画だった。

© ぴぐもん, 2003
Ganerated by nDiary version 0.9.4