今年世界が終わるんだったら、
  やっぱり飲み倒さなきゃね!

Chassagne-Montrachet 1er cru '92 Leroy
 シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ '92 ルロワ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
1999 年の初シャルドネ。ナッツ香はすぐに飛んで行き、火打石のような鮮烈な香りにとってかわった。飲んでもミネラルの印象が強く、苦みすら感じさせる余韻や一本筋のとおった酸が男性的な印象を与える。うむう、悪くないんだが、焦がしたような香りや過熟果の甘美な香り、濃厚ながら品のある果実味を期待したのに肩透かしを食らわされたよう。以前 ('97.6.) 飲んだ同じくルロワのシャサーニュ・モンラッシェ・モルジョ '92 はそういうタイプだったんだがな。なんでだろ?と思っていたら、空になったボトルからはミルクキャラメルのような甘い香りが……ひょっとして……。
神戸のワインショップ、ベリエで購入。9100 yen。
お正月はこれ一本。うちは生魚好きだからね。



Sauvignon Blanc '97 Santa Carolina
 ソーヴィニヨン・ブラン '97 サンタ・カロリーナ
  (チリ、白)
1999 年の初ソーヴィニヨン・ブラン。青葉台の居酒屋さんで飲みました。語彙が貧困で申し訳ないけど、いわゆる「白ワイン!」という味と香り。でも私のチリワインに対するイメージ (偏見かも) と違ってかなり複雑な要素がある。苦みのような余韻や、空のグラスから嗅ぎとれる揮発油やタール、杉のような香り (樽香?) もあるし…。昔飲んだヴィンテージ違い ('96) はもっとフルーツに満ちあふれていたけどなあ。それはさておき、飲み屋で飲んで 1900 yen / bottle はご立派。今度は噂のメルローを飲んでみよう。


ワインカフェ「シャルドネ」 NV? サントリー
 (日本?、白)
1999 年の初シャルドネ、ではない。INAO のテースティンググラスで飲んだが特徴がよくつかめない。ブルゴーニュのようにナッツが薫るわけでもないし、イタリアのように爽やかなわけでもない。アメリカやオーストラリアの大吟醸風シャルドネとも全然違う。言ってみれば無国籍風シャルドネ。いや、シャルドネの特徴が出ているかというと…どうだろう?飲んだことないけど同じシリーズの「フュメ・ブラン (ソーヴィニヨン・ブラン)」と一緒にブラインドで出されて当てられるかというとはっきり言って自信がない。逆に癖がないだけに気軽な食事を楽しみながらかぱかぱ飲むにはちょうどいいみたいです。

#ワインカフェ「ピノ・ノワール」を飲んでみたい。誰か折半して買ってみませんか?
Rose Reserve '90 Veuve Cliquot Ponsardin
 ロゼ・リゼルヴ '90 ヴーヴ・クリコ
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
1999 年の初シャンパーニュ。タマネギの薄皮色というか、きらきら輝く銅色というか、そんな美しい色で我々の目を楽しまさせてくれる。で、1999 年の初クンクンの結果は…むう、給食のコッペパンのようなひねた酵母臭。同席した人が「変わった香りだね。」と言っていたが本当にそうだね。あまり心地の良いものではなかった。飲んだときの存在感はさすがにヴーヴ・クリコらしいがどうも楽しくない。『すまんな』と心の中で思っていたが、飲み干す頃には干し柿のような甘味が増してきて香りにも変化が現れた。『ドライフルーツのような香り』と書けばいいのかもしれないが、ドライフルーツの何たるかを知らない私にとっては甚だ心もとないコメント。成城石井・青葉台店にて 5964 yen。こういう酒はやはりゆっくりと (できれば大切な人と) 楽しみたいものだ。



まじめなワインの勉強会だったのだが
途中からなぜか飲み会モード。

Clos Vougeot '96 Chopin-Groffier
 クロ・ヴージョ '96 ショパン・グロフィエ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
1999 年の初ピノ・ノワール。真ん中に「ド」はない。ショパン・グロフィエってどっかで飲んだことがあるぞ…と思っていたら飲んだのはショーヴネ・ショパンだった。ブルゴーニュの生産者名は実に紛らわしいね。最初にアルコールがツンと感じられたが刺激はすぐに飛び去り、イチゴやオレンジをベースにした得も言われぬ妖しい香りが漂い始めた。飲んでも最初こそ少し浮き気味の (でもかなり滑らかな) タンニンがあったがすぐに溶け込み、時間が経つにつれて果実味が天井知らずにたくましくなっていく。'96 なんてまだまだだろうと思っていたが、それは素人考えというもの。もちろん熟成感は全然ないけど、若さゆえの魅力は遺憾なく発揮されている。

端的に言ってすごく旨い。
これを飲んで「まだまだだな」と思う人間にはなりたくない。




青葉台ニュースのかもしださんちに再びおじゃましました。
以下、新年会ということで。

Chevalier-Montrachet '88 Ch. des Herbeux
 シュヴァリエ・モンラッシェ '88 シャトー・デ・エルビュー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
いいのかな?いきなりこんなの開けてもらって。わずかに薄い金色が美しい。いわゆるナッツの風味は少なく、貴腐香みたいな香りにウイスキー、リキュール類、カスタードクリームのような高貴な香りがする。よくよく考えたらこれに似ていた。味わいは力強くてしっかりとした骨格があり、「騎士 (Chevalier)」という名前に恥じない酒躯。時間とともにパワフルな果実味が開花し、リンゴのコンポートのような甘い香りが猛烈に立ち昇ってきた。途中から醤油の香りもしましたよ。これだともう普通の白ワインの域を超えているよなあ。
Reserve Cask "Cabernet Sauvignon" '89 Inglenook
 リザーヴ・カスク「カベルネ・ソーヴィニヨン」 '89 イングルヌック
  (アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー、赤)
こんなに古いカリフォルニア・ワインを飲むのは実は始めて。しかし十年近く前のワインなのに、色は黒っぽさすら感じられる濃い赤紫色で若々しい。香りもやや紙巻きタバコを感じるものの、主体となるのは (たぶん) カシスの香りやほのかな青ピーマンでいかにも若いカベルネ・ソーヴィニヨン。どうなってるの?と思いつつ、口に含んでみると、タンニンの粒子を少し感じるものの、洗練された果実味ときれいな酸味にやっと年月が感じられた。複雑性にはやや欠けるものの、何だかんだ言いながらスルスルと一本飲めてしまう良いワインです。
Corton Cuvee Docteur Peste '79 Hospices de Beaune
 コルトン・キュヴェ・ドクトゥール・ペスト '79 オスピス・ド・ボーヌ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
「これ、最初に白状しておきますけど、もらいものなんです。」
「こんな良いワインをくれる人ということは…。」
「いやいや、それは誤解です。くれたのは男性ですから。」
「えっ!?ってことは新宿三丁目系の人?二丁目だっけ?」
……ちゃいまんがな。ほんとにもう!当然のことながらオレンジ色が入って見た目は枯れた趣。最初梅の香りにカツオだしのような旨みですごく純和風だったが、時間とともに華やかさが増し、湿った土の香りにオレンジリキュールだとか紅茶やキノコ (紅茶キノコではない)、それに焦がした蜜のような甘い香りが次々に出てきてグラスに引き込まれた。果実味もますますパワフルになるのだが押しつけがましさはまるでなく、きれいな酸とともに保ったバランス感は育ちの良さの証明と言ったところか。やっぱり私はピノが好きだな。
#状態がちょっと心配だったけど、それは杞憂というもの。
"Cabernet Sauvignon" Napa Valley '93 Sliver Oak
 「カベルネ・ソーヴィニヨン」ナパ・ヴァレー '93 シルヴァー・オーク
  (アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー、赤)
いやあ、元気元気!なんでもロバート何とかという人がこのワインに高得点をつけたそうですが、なんとなくわかりますね。色は非常に濃く、やや粘土質な土の香りとカシスをベースにした香りに熟成感は感じられないが、飲み心地にはさわらないしっかりとしたタンニンとたくましい果実味に圧倒される。しかも時間が経ってもそのポテンシャルはちっとも変わらない筋肉質で男性的なワイン。さっきのイングルヌックといい、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンはいったいどのくらい経ったら枯れてくるのでしょうね?
#しかし飲み足りない雰囲気にかもしださんが「寝酒だけど…」と謙遜して持ってきてくれましたが、これが寝酒ですか?これ飲むとその力強さゆえ余計に目が覚めそうですよ。(^-^)
今回もいろいろとごちそうになりました。
しかし奥様のお料理は本当においしいですね。



自宅で。

Patrimonio '96 Dom. Leccia
 パトリモニオ '96 ドメーヌ・レッチア
  (フランス/コルシカ島、白)
すごくイタリアンな名前が付いていますが、れっきとしたフランスはコルシカ島の AOC。やや緑の入った薄めの色の液体はフレッシュなフルーツの香りに満ちあふれています。なかでも新鮮なリンゴの香りが著しい。そしてなぜか揮発油のような刺激もほのかに。飲むと花の蜜のような柔らかな甘さとフルーツのような酸がとてもいきいきしており、すごくリゾートな気分にさせてくれる楽しいワイン。しかし、冷やしすぎるとグビグビ飲めるモードになってもったいないし、温度が上がると甘ったるさが少し目立ってしまう。そう言う点でサーブすべき温度のコントロールが少し難しいか。恵比寿のカーヴ・タイユヴァンで 3150 yen。こういうワインを置いているこの店は本当に頼もしい。
Ch. Soutard '85
 シャトー・スータール '85
  (フランス/ボルドー/サンテミリオン、赤)
獣香とともにいわゆるスーボワ (森の下草)。香りはカベルネ・フランよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴がよく出ているようだ。資料で調べたところ……作付面積は「メルロー 70%、カベルネ・フラン 30%」となっているな。わはははは……と、笑ってごまかそう。それにしてもサンテミリオン地区でカベルネ・ソーヴィニヨンなんてほとんど植えられていないじゃないかよ > 自分。閑話休題。甘くミルキーな香りがベースだが、タンニンを予感させるような鉄のニュアンスもある。実際に飲んでみると確かにしっかりとしたタンニンがあり、「甘酸っぱい」と感じる果実感も若々しい。まだまだ将来発展しそうだが、私はこのぐらいで飲むのがいいな。とろりとした舌触りも魅力的だし。6510 yen だがもう 2000 yen ぐらい安ければもっと嬉しい。
Pellion "Pinot Noir" '96 Pipers Brook Vineyard
 ペリオン「ピノ・ノワール」 '96 パイパーズ・ブルック・ヴィンヤーヅ
  (オーストラリア/タスマニア島、赤)
いわゆるひとつの「飲み足りないモード」というヤツですか。タスマニア島のピノ・ノワールです。最初から香りが全開で非常にかぐわしい。特に紅茶や甘酸っぱいフルーツ (オレンジピールと言うべきかな)、そして草原を感じさせるような香りが魅力的。飲んでみるとその水っぽさとあまりに強い酸に最初がっかりしてしまったが、時間が経つにつれ酸は収まり、果実味のヴォリューム感も出て楽しめました。うまい、うまい。ブルゴーニュとはやはり異なるが、独自のキャラクターで楽しませてくれる。十日市場・サカグチヤで 2824 yen。納得のお値段です。
さあ、そろそろ自宅在庫大放出セールを終了させよう。



オフミと称して「ワインな日々」の BBQ さん宅 (別府) におじゃまして、飲んだくれておりました。BBQ さん、そして奥様には、何から何まで本当にお世話になりました。また、他の参加者の皆様 (shigedom さんと奥様、TAK さんご夫妻、のへさん) にもいろいろとお世話になりました。楽しいひとときを提供していただいた皆様に改めて御礼申し上げます。

Blanc de Blancs '91 Dom. Carneros
 ブラン・ド・ブラン '91 ドメーヌ・カーネロス
  (アメリカ/カリフォルニア/ロス・カーネロス、スパークリング)
まずはスパークリングで乾杯。ややメタリックな印象のある極薄い金色がフルートグラスの中で美しく輝く。こんなのを見ただけでずいぶん幸せになれるんです、私は。グラスは花やフルーツの軽やかな香りに満ち満ちており、きれいな果実味と嫌味のないクリアーで透明感のある味わいがたまらない。飲んだ後に初めて鼻に抜ける香ばしい香りも心憎いばかりの演出。しかしやるねえ、柔らかな苦みの余韻や時間が経つと立ち昇るスパイスの刺激も最後まで手抜きなしといった感じだよ。シャンパーニュとはやや路線を異にするが、こういう方向性もあるんだな、と感心することしきり。もちろん BBQ さんのテキサス土産です。
Meursault Charmes "Cuvee Albert Grivault" '88 Hospices de Beaune
 ムルソー・シャルム・キュヴェ・アルベール・グリヴォ '88 オスピス・ド・ボーヌ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、白)
「オスピス・ド・ボーヌ (ボーヌ施療院)」のワイン。この病院には今までさんざん肩透かしを食らわされてきたが、これはどうだろうか。かなり金色に近い液体の粘度はさほどではない。火打石、というかミネラルを感じさせるような刺激、それにかなり強めの樽香とウィスキーの香り。飲むとアタックは弱く、やや平板な果実味、酸、苦味といった各要素が忍び寄るようにやってくる。期待したような果実味のヴォリューム感はさほどではないが、潜在能力をかなり感じさせる。強いアルコール感と持続するその余韻もやや閉じた印象。時間とともに、カスタードクリームのような香りも出て果実味も開いてきが、もう少し「ふくよかな」果実味があるともろ私好みなんだけどなあ。私の持ち込み。ともあれ高貴で品格のある男性的なワインです。
Ch. Pichon-Longueville Comtesse de Lalande '58
 シャトー・ピション・ラランド '58
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
初めて飲む '50 年代のワイン。もちろん「今まで飲んだ最も古いワイン」更新です。思ったほど枯れていなく、きれいな色をしている。香りは…スーボワ (森の下草)。甘いながらもスリムで高貴な香り立ちに心奪われる。飲むとブルゴーニュの古めのお酒のようにカツオのような旨みがあり、しかも酸は控え目で甘味を強く感じるのには驚かざるをえない。とても四十年以上経っているワインとは思えないよなあ、最後の方はハチミツのような香りもしたし。でも、ほのかで柔らかな酸の余韻を残しつつ、きれいに消えていくところはなんとも日本的だったりするから面白い。TAK さんの持ち込み、バースヴィンテージだそうです。いやはや、ごちそうさまでした。
Morey-Saint-Denis "La Forge" '93 Mommessin
 モレ・サン・ドニ・ラ・フォルジュ '93 モメサン
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
ブルゴーニュの赤はここからスタート。輝くルビー色が実に美しい。なぜかボージョレのように (いやガメイのようにと言うべきか) バナナの香りがする。そうした暖かい地方のフレッシュなフルーツとともに、ソーダ味のキャンディーのような甘い香りが何ともチャーミング。しっとりとしたタンニンと、酸、果実味がバランスよく口の中をじわっと広がっていき、若いワインの良さがよく出ていると思う。時間が経つとますますいい感じになっていきましたよ。shigedom さんの持ち込みでした。
Beaune "Marconnets" '85 Albert Morot
 ボーヌ・マルコネ '85 アルベール・モロー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
実は全く同じワインを、去年の正月に飲んでいる。なぜその席で言わなかったかというと……さんざんな結果だったからだ。わはは。(^-^;) そこでおそるおそるクンクンしてみると……甘い樽香が心地よい。あと動物性タンパク質系の熟成香に梅の香り。飲んでみると最初は梅干しのような酸がやや強かったが、15 min もすると柔らかな形にまとめられてきた。そして若々しい果実味と良いバランスを保つ。うーん、これは一年間のタイムラグというものではないと思う。ありゃはずれボトルだったんだね。
Clos la Roche '88 Dom. Dujac
 クロ・ラ・ロッシュ '88 デュジャック
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
少しレンガ色が入り、熟成を感じさせる色。私の持ち込みだったのでホストテースティング (もどき) をやらされました。弱い!昔飲んだボンヌ・マール '92 はもっととてつもないインパクトがあったけどなあ。甘いロースト香が嫌味でなく、獣香もかなり。もっとヴォリューム感のある果実感が欲しかったな……時間とともに開きつつはあったのだけど。タンニンはまだまだ元気で余韻は非常に長い。東急・たまプラーザ店で購入。値段はいいでしょ、無粋だから。

#そうそう、これも真ん中に「ド」がないですが、'90 年代初頭からはちゃんとエチケットには "Clos de la Roche" と書かれているそうです。そんなことまで知っているのへさんに乾杯。
La Tache '92 Dom. de la Romanee-Conti
 ラ・ターシェ '92 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
本日のメインとなる一本。明るめのルビー色が美しく、最初から味、香りともかなり開いている。樽香であろう甘い香りは突出しておらず、他の要素と旨く融合している。果実の凝縮感はさすがに素晴らしいが、口の中でやや暴れる感じなのとタニックな余韻にまだまだ若さを感じさせる。一時間後にはコーヒーのような香りも出てきたが……やっぱり飲むのが早かったかな?ちともったいなかったです。のへさん持ち込み。
Cotes de Nuits Village '92 Jayer-Gilles
 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ '92 ジャイエ・ジル
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
「同じ '92 だけど、比較にはならないでしょうね…」と遠慮がちに BBQ さんが供出してくれました。実はジャイエ・ジルの赤を飲むのは始めてだったんですが、まずその色にびっくり。非常に濃い色でグラス越しに向こう側は見えない。最初は鉛筆の芯のような香り (この表現が笑われるんだよな ^-^;) だったが、グラスを回すとすぐに花開き、強力なロースト香が立ち昇ってくる。それは決して取って付けたようなものではなく、葡萄本来の香りと相まって素晴らしく芳しい。果実味の凝縮感も半端ではなく、他の要素とのバランスも完璧に近い。時間とともに紅茶のような熟成香も感じられた。格付けは単なるヴィラージュものなのに、これだとさっきのクロ・ラ・ロッシュは超えている…。なぜジャイエ・ジルが超人気作り手なのかよくわかりましたよ。天晴れ、天晴れ!
"Pinot Noir" '94 Carneros Creek
 「ピノ・ノワール」 '94 カーネロス・クリーク
  (アメリカ/カリフォルニア/ロス・カーネロス、赤)
たぶんカリフォルニアのピノ・ノワールを飲むのは初めて。家にはバイロンと ABC はあるんだけど…。青臭くはない草っぽさに甘い香り、そしてほのかに梅。香りはヴォリューム感があり、とてもいい感じ。なんとなくこの前に飲んだタスマニアのピノに似ているなあ。飲んでも同じくたっぷりとした果実感があり、しかも適度に酸が効いているので飲み飽きしない。うほほ!やるじゃないですか。20 min もするとカラメルのような香りが出てきた。時間が経っても酸が立ってこないところがますます好印象。TAK さんの当日持ち込みでした。なんと用意のいいことか!
J '94 Jordan Spakling Wine Company
 ジェイ '94 ジョーダン
  (アメリカ/カリフォルニア/ソノマ、スパークリング)
鯨 (普通はトラか) どもの単なる「飲み足りないモード」にこんないいワインを提供していただいて本当にいいんでしょうか?> BBQ さん。のっけからパンチの効いたフルーツ群がフルートグラスからあふれだす。飲んでも果実味が実に力強く、レモンのような酸とともに、えぐみのないクリアーな味わいを演出している。これぐらいパワフルだとこれ一本で食事通すことができそうだな。やがて香ばしい香りやカスタードクリームのような濃厚な香りが出てきたのも魅力的。フレッシュなリンゴは焼きリンゴへと変化していきました。ネックが細くなったボトルもなんとも高級感あふれるもの。もちろん BBQ さんのテキサス土産ですよ。

#どうです?少しは飲みたくなりました?(^-^)
*

翌日、BBQ さんが「時間があるから少し飲みましょう」と
もう一本開けてくれました。デザートワインと称したそれは……

Opus One '90 Robert Modavi & Baron Philippe Rothschild
 オーパス・ワン '90 ロバート・モンダヴィ&バロン・フィリップ・ロートシルト
  (アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー、赤)
既に酒の抜けた午前中に頂いたので、慣れない言葉を使ってちょっと真剣にレポートしてみよう。

黒っぽさすら感じられる赤紫の非常に濃い色。向こう側の字が読めないどころか「脚」が着色して見えるからたいしたものだ。コンデンスミルク、カシス、スパイスや杉。スワリングするとまったりとした樽香が深まる。ややヨードっぽさも。最初アタックは強くなく、酸もタンニンも果実味もゆっくりと口の中を広がって行った。いずれの要素も突出していないが濃度は非常に高く、かつ酸のバックボーンが (突出はせずに) しっかりしている印象がある。フィニッシュには収斂性が感じられ、酸もやや強めに広がっていく。途中から火薬のような刺激がでて、かつ丸い果実の甘みが広がっていった。

うーむ、やはり慣れないことはするもんじゃないな。(^-^;) その力強さには驚きましたが、真の飲み頃はまだまだ先でしょうね。せっかく頂いたのに生意気なこと言ってすみませんです> BBQ さん
*

帰りの ANA 194 便はポケモン・ジェット。
機体もポケモン、座席シートの頭部カバーもポケモン、フライトアテンダントの
エプロンもポケモン、コーヒーの入った紙コップもポケモン、
リフレッシュメントのアンパンもポケモン、
機内販売しているグッズもポケモン、
ポケモン、ポケモン、ポケモン、
ポケモン、ポケモン、
ポケモン…



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