今月はヴォーヌ・ロマネ村特集
  年に一度の贅沢です。


テーマ「ヴォーヌ・ロマネ村」のワイン会だったのだが、
年末にかこつけて最初から飲み会モード。
しかし風邪をひいていたのが残念。
Blanc de Raisins Blancs '95 Mas de Daumas Gassac
 ブラン・ド・レイザン・ブラン (かな?) '95 マ・ドゥ・ドマ・ガザック
  (フランス/ラングドック、白)
エロー県の非常に有名なヴァン・ド・ペイに命を燃やすドメーヌの白。これもシャルドネとヴィオニエの混醸が故に格付けとしてはヴァン・ド・ペイ。興味深いよね。くんくんと香りを嗅ぐと…最初に感じたのがウィスキーと胡椒。すぐに蜜のような甘い香りと焦がしたような香り (樽香?) が出てきた。飲んでみると酸はきつくなく、厚味のある果実味が忍び寄るようにやってくる。そして口の中に残るのは猛烈なハチミツ香。余韻には苦みが。ふーん、おもしろいねえ。やがて甘い香りはおとなしくなり、干し草のような香りも出てきた。ただもうちょっと低い温度で飲めたら味の寝ぼけた部分がなくなって良かったかな。
Richebourg '93 Gros Frere et Soeur
 リッシュブール '93 グロ・フレール・エ・セウール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
実はリッシュブール飲むのは初めて。ヴォーヌ・ロマネ村の特級ワインはいままでエシェゾーしか飲んだことがないんです。わくわく。グラスに鼻を近づけると…甘美で濃密な香りに思わず深呼吸してしまう。飲んでみるとすごく品格があってきれいな味わい。無駄のない果実感と何の抵抗もない喉越しも魅力的。香りの寿命が短いのとわずかにまだタニックな部分もあるけど、それはしょうがないよね、若いから。
Clos de la Roche '94 Armand Rousseau
 クロ・ド・ラ・ロッシュ '94 アルマン・ルソー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
調子に乗ってもう一本。色はとても明るい (薄い) ルビー色。香りはアルコール感が強いものの、イチゴにロースト香の甘い香りがなかなか。飲むとはつらつとしており、舌の上でフレッシュな酸を持った野イチゴがはじけていくような果実感がある。長めの酸の余韻。今飲んでもおいしいけど、瓶熟がすすむともっとすごいことになるんだろうな。


Sunrise "Merlot" & "Cabernet Sauvignon" '96? Concha y Toro
 サンライズ「メルロー」&「カベルネ・ソーヴィニヨン」 '96? コンチャ・イ・トロ
  (チリ、赤)
会社の大忘年会で。参加者は 400 から 500 人ぐらいだろうか。それはさておきサンライズのブランドで「メルロー&カベルネ」というのはないと思います。これはサンライズの「メルロー」と「カベルネ」を 7 : 3 程度でブレンドしたもの。なかなかいけますよ、このボルドー風ブレンド。甘味を感じさせる果実味とタンニンのバランスもいいし、それなりに複雑性があるし。単体で飲むとすれば厚みがあって優しい味わいのメルローかな。カベルネは結構タニックです。


かぎさんのお宅へお邪魔して大ワイン会。参加者は、幹事役の TAK さん&奥様、かぎさん、安師範さん、磯子さん、トビさんにかぎさんのお知り合いの方四名、そして私の総勢十一人。TAK さんご夫妻持ち込みの、オーブンのターンテーブルが回らないほどの大きな地鶏の丸焼きをはじめとして女性の参加者の方の持ち込みの料理はどれも素晴らしく、底無しの我々の胃袋も大満足でした。ワインは何本かは持ち寄ったのですが、ほとんどはかぎさんのストックを厚かましくもいただきました。本当に皆さんありがとうございました。

#最後の方になるにつれ、コメントが短くなりますが細かいことは気にしないように。
Blanc de Bachen '91 Ch. de Bachen
 ブラン・ド・バシェン '91 シャトー・ド・バシェン
  (フランス/西南地方/テュルサン、白)
かぎさんのお話によれば、フランスの三ツ星シェフ、ミッシェル・ゲラールが所有するシャトーだとのこと。乾杯前の食前酒がわりにいただきました。ドライシェリーみたいというのは言い得ていますね。ウイスキーや木材のようなちょっとひねた熟成香があったので。飲むとそんなに酸が立っているわけではないけどドライな印象。若いうちに飲むとどうなんだろうか?
Brut '79 Cristian-Senez
 ブリュット '79 クリスチャン・セネス
  (フランス/シャンパーニュ、シャンパーニュ)
こんなに古いシャンパーニュを飲むのははじめて。噂によると某ワインスクール (「某」って書いているけど本当にどこなのか知らない) のブラインド・テイスティングでクリュグを抜いて一位になったとか。いやがおうにも期待しますよね。で、くんくんと香りを嗅ぐと……ずいぶん熟成が進んだのか結構ひねた香り。そう、最初に飲んだブラン・ド・バシェンに似ているところもある。飲むと最初かなり酸がシャープだった。ところがしばらく時間が経つとひねた香りはパンのような香り (酵母臭?) になり、すこしフルーツも出てきた。そしてリンゴのような甘味が!ふーん、しばらく空気にさらした方がよかったんだね。デキャンタージュすると……泡が消えちゃうか。「乾杯用にぜひ持ってきて!」との要請を TAK さんから受けての私の持ち込みです。でも費用 (9000 yen) は割り勘ですよ。ご安心を。

#うれしがって金魚鉢みたいなグラスについでもらった私は関西弁で言う「いちびり」。
Bourgogne Leroy '90 Leroy
 ブルゴーニュ・ルロワ '90 ルロワ
  (フランス/ブルゴーニュ、白)
「他の人の持ち込みは赤が多そう」ということで私が持ち込みました (2000 〜 3000 yen で、という条件でのチョイス)。単なる AC ブルゴーニュなんだけど '90 というのがミソ。キャップシールをめくるとカビだらけのコルクが出てくるあたりが個人的にはうれしいね。つがれた液体はかなり金色に近く、香りはまさに「ルロワ!」。実に香ばしくて、かつ、熟したフルーツがグラスいっぱいに満たされている感じがする。飲むと香りほどのインパクトはなかったが、それでも充実した果実味、酸味、ほのかな苦みとのバランスはたいしたもの。ただし以前 ('97.4.) に飲んだときにはもっと巨大なエキスがあったけど、それを考えるとそろそろ下り坂なのかな?土浦鈴木屋で 2362 yen。

#ところでルロワの AC ブルゴーニュって (白) 単に "Bourgogne" と書かれただけのものみならず、"Bourgogne Leroy"、"Bourgogne Chardonnay" と書かれたものも見たことがある。あるいは "Bourgogne D'Auvenay" というのもあるらしい。このあたりの区別についてご存じの方、いらっしゃいませんか?教えていただけるとうれしいんだけど。
Hautes Cotes de Nuits '92 Jayer-Gilles
 オー・コート・ド・ニュイ '92 ジャイエ・ジル
  (フランス/ブルゴーニュ、白)
「ルロワの次に出す白」ということでかぎさんのお手持ちの中からチョイスしていただきました。こっちはずっと品のある香りと味わい。ナッツやフルーツもあるけどハーブのような清々しい香りが素晴らしい。味の各要素のバランスにも気品があり、これと比べると上のルロワは確かにちょっと主張の強いやんちゃ坊主 (それはそれで好きなんだけど)。さすが人気の作り手ですね。
Santenay "les Gravieres" '93 Pierre Bouree Fils
 サントネイ・レ・グラヴィエール '93 ピエール・ブレー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
かぎさん曰く、「軽めの赤から始めますか。」なんのなんの、しっかりとしたピノ・ノワールでした。バナナのようなエステル香にややゴムっぽい香り。タンニンが味の骨格を形成しているが、決して収斂性があるようなものではなく果実味にくるまれているあたりがナイスです。そこはかとなく枯れた感じも好印象。
Beaune "les Epenottes" '93 Marchard de Gramont
 ボーヌ・レ・ゼプノット '93 マーシャル・ド・グラモン
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
やはり特大のチキンの丸焼きに合せてか、続いてブルゴーニュを提供していただきました。ボーヌらしく、と言うべきなのかこちらはキュートな酸が特徴的。香りは…すみません、あまり覚えていませんです。上のサントネイよりコンパクトだった。
Cascina Masante NV Aldo Conterno
 カッシーナ・マサンテ NV アルド・コンテルノ
  (イタリア/ピエモンテ?、赤)
これは磯子さんの持ち込み。が、しかーし!私の金魚鉢グラスに注がれたのは 5 mL ぐらいだったぞ。上の「ボーヌ・ゼプノット」との約 1 : 1 ブレンドは結構濃い香りでバナナのようなエステル系の香りとスペインのテンプラニーヨ種 (ですよね ^-^) のようなちょっとプラスチックっぽい香りがした……気がする。アルド・コンテルノ飲みたかったのにぃ!もう!ペースが速すぎるんだよ。
Gevrey-Chambertin "Clos Prieur" '93 Rene Leclerc
 ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・プリュール '93 ルネ・ルクレール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
うまい!甘いロースト香にイチゴの香り。が決してしつこいものではなく他の要素も相まって気品がある。飲んでも力強さがあるだけでなく、バランスの良さや繊細さも同時に兼ね備えている。押すべきところは押して、引くべきところも心得ている、そんな感じのワインでした。
Gevrey-Chambertin '90 Jean Raphet
 ジュヴレ・シャンベルタン '90 ジャン・ラフェ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
うーん、すみません。上のジュヴレ・シャンベルタンのイメージが強すぎてあまり覚えていません。ルネ・ルクレールは結構熟成感があったのにこちらはまだまだ若かった気がするが…。
Marangai '95 Providence Vineyards
 マランガイ '95 プロヴィデンス・ヴィンヤーヅ
  (ニュージーランド/マタカナ?、赤)
初めて飲むニュージーランドのワイン。メルロー、カベルネ・フラン、マルベックのブレンドだそうな。こりゃすごいですよ。力強い香りにたくましく厚みのある濃い味わい。果実味、タンニン、酸のバランスも抜群で単に濃いだけでなく複雑性もある。しかし決して優等生的でなくて (品種を見てもそうなんだが) 普段見慣れない味なのがまた面白い。不思議とピノ・ノワールのような雰囲気もあった。あー、こんな酔っぱらい状態で開けずにボトル一本じっくりと付き合いたかったなあ……って自分で買ってから言えよな。下世話な話だが 9000 yen 程したそうな。

#しかしこんなのどこで仕入れてこられるんでしょうか??
Ch. Faugeres '93
 シャトー・フォジェール '93
  (フランス/ボルドー/サンテミリオン、赤)
今回唯一のボルドー、安師範さんの持ち込みでした。サンテミリオンのワインによくある (というかカベルネ・フランの特徴か) 青臭いような香りはほとんどなく、樽の効いた複雑で力強い香り。飲んでもどっしりとしたタンニンを中心にチョコレートのような甘味や他の要素がちりばめられ、複雑かつパワフル。かなり本格的なワインだけどお値段は約 2000 yen だとのこと。うーん、ボルドー高騰の折、ますます素晴らしい。こういう安くて旨いワインを知っている人はお世辞抜きで一目置いてしまう。高い&旨いはあたりまえだからね。さすが安ワイン道場の面目躍如といったところか。
Nuits-Saint-Georges "Clos des Corvees" '83 Moillard (Dom. de General Gouachon)
 ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・コルヴェ '83 モワラール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
'83 のブルゴーニュは実ははじめて。グラスに鼻を近づけると……わおー!これが熟成したピノ・ノワールでしょう。少し枯れ葉の入った紅茶のような実にかぐわしい香り。キノコのような香りも感じたがこれは酔っぱらいの幻覚かな。飲むと無駄のない上品な味わいとともにチャーミングな果実味もまだまだ健在で、そうだな…風雅とでも言うべきか。私は枯れたワインが特に好きというわけではないのだが、こういう美しくもかわいらしい枯れ方には無条件に惹かれてしまいます。
Don Melchor '93 Concha y Toro
 ドン・メルチョール '93 コンチャ・イ・トロ
  (チリ、赤)
今や誰もが知っているチリのコンチャ・イ・トロ社の高級銘柄。アメリカのお土産ということでトビさんの持ち込みでした。この時点ではもうかなり酔っていたのだが、それでもはっきりとわかる胡椒の刺激。生肉のような香りや樽香もきつすぎない程度に効いており、香りだけでも充分楽しめる。飲んだときのヴォリューム感は強力で口の中ではじける感じ。前日飲んだサンライズより桁違いにインパクトがあってしかも複雑。なんだか飲んでいると肉をばくばく食いたくなるようなワインだが、下位銘柄とはこうも違うものなのかな。
Cuvee Brut NV Dom. Ste Michelle
 キュヴェ・ブリュット NV ドメーヌ・サン・ミッシェル
  (アメリカ/ワシントン州、スパークリング)
寝ている家の主 (かぎさん) の肩をたたきながら、「そろそろ泡で気分転換してもいいかもしれませんね。」といったのはこの私です。(^-^;) でもね、言い訳じゃないんだけど私がそういったら少なくとも三人はアコムの CM よろしく「いいねえ!」って同意したよ。誰が同意したかも覚えている、と少し脅しておこう。閑話休題。これはワシントン州のスパークリング。最近結構注目されているみたいです。やや大きめの泡立ちではっきりとわかるリンゴの香り。くいっと飲むとさわやかで実に軽快。しかし平板だとか、単調というのでは決してありません。シャンパーニュで言うとG.H.マムみたいな感じ。軽快と言うより軽妙か。こんなのを野外で飲んだら極楽だろうな。

#しかし「泡で気分転換」ということは「泡の後はまた赤よ」というのを暗に要求しているってことだよね。我ながら恐ろしい。
Clos-Saint-Denis '92 Louis Jadot
 クロ・サン・ドニ '92 ルイ・ジャド
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
かぎさんのお知り合いの方が帰られてから最後の最後で出てきました、グラン・クリュ!ルイ・ジャドーのワインはあまり飲んだことないんですけど、これは素晴らしい。カラメルやイチゴの甘い香り。飲むとまだわずかにタンニンが浮いていたが、奥行きを感じさせる複雑で深い味わい。やや優等生的なところもあるけどやっぱり一歩抜きんでていましたね。いやはやごちそうさまでした。これに懲りずにまたお邪魔させてください (ハート)
*
この後、「終電がなくなるー!」とか言いながら片付けもせずに帰った我々は単なる犯罪者集団。やれやれ。



冥土の旅の一里塚。そんなワイン会に出席してきました。
Grand Cuvee NV Krug
 グラン・キュヴェ NV クリュッグ
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
駆けつけクリュッグ。最初に事務手続きを済ませておこう。場所は都内のワインバー。会費は一人 54000 yen (税込み) の十人限定。ちゃんとした料理もついています。で、クリュッグなんですが、ちょっとひねたような香りが最初に感じられ、酸も強かった。すごくパワフルではあるんですが。時間がたつとリンゴと花のような香りにしっとりとした甘みが出てきた。んー、でもこれだと以前飲んだハーフボトルの方がずっとよかったな。こってり感があって。ボトルの差はやはり大きいのだろうか?
Echezeaux '95 Dom. de la Romanee-Conti
 エシェゾー '95 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ (DRC)
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
これが生まれて初めて飲む DRC。しかしよりによってこういう会で香水をつけて出席する奴はどこのどいつじゃ!と思った私がばかでした。香水のような華やかな香りは実はグラスから立ちのぼっている香気だったのだ。今までこの「鯨飲日誌」の中で何度も「花のような香り」と書いてきたが、それらは全て蜜を連想させるようなやや重い部分を含む華やかな香りだった。だがこのエシェゾーからは、華やかな部分だけを抽出したような香水のような香り、そして全く重さを感じさせない狂わしいばかりに甘く柔らかな香りのみが感じられ、今までの「花のような…」とは明らかに次元が違う。「香りの華やかさ」という点では今回飲んだ五本の赤のうちで一番でしたね。飲むと嚥下後の少々のタンニンに若さを感じるがそれでもかなりこなれつつあり、熟成感はないものの充分においしい。'95 なんてまだまだだろうと思っていましたが、もうそれなりに飲めます。もちろん熟成した場合にはまたさらなる奥の深い世界が開かれるんだろうけど今のままでも普通のピノ・ノワールを簡単に凌駕している。香りは一時間後にはスパイスや生肉のような要素が出てきて、二時間後にはハーブ、梅も現れた。でもこのぐらいになると酸が立ってきたのでこれが現時点での限界かな。色は明るい赤。

# '95 というのは良い年なんだけど早飲みできる年なんだろうか?作り方にもよるだろうけど……。
Romanee St-Vivant '95 Dom. de la Romanee-Conti
 ロマネ・サン・ヴィヴァン '95 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ (DRC)
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
今回は出てくるグラスワインを逐一全部飲んでしまわずに、少しずつ残しておいて後から比較してみました。周りの人もみんなそうしていたみたい。で、上のエシェゾーとロマネ・サン・ヴィヴァンを比べてみると……見ただけでその差は一目瞭然。ロマネ・サン・ヴィヴァンの方が色がはるかに濃く、脚も長い。香りを嗅ぐと…ありゃりゃ、少しおとなしめ。でもエシェゾーと同じ様な香水様の香りはあり、シナモンの風味も素晴らしい。飲むとやはり役者が違うというべきか、エシェゾーよりずっと深くてかつヴォリューム感のある味わい。しっとりとした果実味も狂わしい。少し酸の余韻が強めなのが欠点と言えば欠点だが '95 を今開けているのだからしょうがないだろう。一時間半後にはプラム、二時間後にはモカが出てきた。上のエシェゾーをティーンエイジャー (♀) とすればこれは間違いなく大人の女性。しかも貴族だ。
Grands-Echezeaux '94 Dom. de la Romanee-Conti
 グラン・ゼシェゾー '94 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ (DRC)
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
もー!グラスにかなりの澱が入っているぞ。他の人のもそうだったけど。色は上のロマネ・サン・ヴィヴァンと同じぐらいの濃さ。華やかなフローラルに混じって最初から焦がしたハチミツの香りが強い。いわゆる動物臭もかなりある。香りだけ嗅ぐと非常に肉感的で妖艶な印象。飲むとタンニンのヴォリュームが相当にあり、非常に硬い。酸は目立たないがアルコールも相当に感じられる。赤五本の中で最も閉じていたようだ。二時間ほど経つと香りの豪勢な要素は揮発してしまい、品のいい森林系の香りが残った。しかしタンニンは全くほぐれず。香りは女性的、飲むと極めて男性的。
Richebourg '93 Dom. de la Romanee-Conti
 リッシュブール '93 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ (DRC)
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
やはりわずか一年、二年でも古いためか上の三つのグラン・クリュよりも熟成感がずっと出ている。最初猛烈な動物臭でワイルドな印象。なぜかカベルネ・ソーヴィニヨンのような香りする。しばらくするとトーンの高いフローラルと甘い香りで華やいできた。これは若い DRC のワインに共通するものなのかな?飲んだときのバランス感はさすがに素晴らしく、濃度が高いのがちっとも嫌みではない。やがて甘く煮たアズキのような香り、金属のニュアンスも出てきた。まあこう書くと簡単だがとても複雑な香りと複雑な味の構成なのだ。女性的なワイン。
Romanee-Conti '91 Dom. de la Romanee-Conti
 ロマネ・コンティ '91 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ (DRC)
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
例えば今回飲んだ赤ワイン (そんな十把ひとからげの言い方するのは忍びないのだが) をそれぞれ全部同じ形のグラスに入れてみたとする。見た目だけで、匂いも嗅がずにどれがロマネ・コンティなのか当ててみなさい!って言われても、この文章を読んでいるような人なら必ず当てられると思う。そう、段違いに色が濃いのだ。その色の濃さは…カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンかオーストラリアのシラーズみたいと言えば少しはわかっていただけるだろうか?脚も異様なほどに長く、すこし揺らしただけでもグラスの中でねっとりしている。そして期待十分な状態で香りを嗅いでみると……ええっ?今までの中で一番おとなしいぞ。しかも状態の悪いカベルネ・ソーヴィニヨンの様な少しひねた香りがするし、土、埃、醤油のニュアンスもある。あちゃー、大外し?と思って二、三回グラスを回したところ……グラスの中で香りが爆発した。いや、大げさな言い方をしているのではなく、香りの直撃弾を食らって本当にのけぞってしまったのだ。侘びしい禿げ山に魔法使いがやってきて、杖を一振りしただけで辺り一面満開の花が咲き乱れた、そんなイメージすらある。で、おそるおそる口をつけてみると……味覚神経がショートしてしまうぐらいの爆発的で豪奢な味わい。本当に口の中でぐわっと広がるんだよ。信じられないぐらい濃密な果実味を中心に考え得る全ての味覚の要素が散りばめられ、まさに綺羅星のごとき存在。口に含んでいるだけでも法外なアロマが鼻の方へと駆け抜けていく。ただ、やはりまだまだ若いのだろう、豪放な液体が喉を通りすぎていった後には燃え広がるようにアルコールが口中に広がる。真の熟成には一体どのくらいかかるのだろうか?ふぅ、と一息ついて再びグラスに鼻を近づけてみた。今度はまさにタールと黒砂糖を煮詰めたようなワイルドで甘苦しい香り。そして、そして、他のグラン・クリュと飲み比べてまた戻ってくると…今度は香水のトーンが高くなり、しかもかわいらしいオレンジのような香り。グラスを傾ける度に異なった香りがするのだ。なんなんだ、これは。もう葡萄品種がどうとか、ヴィンテージがどうとか、そんなこざかしいことを超越した存在。地球の全てがこのグラスに集約されている。

#しかし人間とは贅沢なもので、最初にエシェゾーを飲んだときには華やかな香りに圧倒され、その次のロマネ・サン・ヴィヴァンを飲んでその濃度に感動。グラン・ゼシェゾーでは妖しい香りにクラクラ。リッシュブールではその複雑さに他のグラン・クリュとの差を見せつけられた。でもロマネ・コンティを飲んでしまうと他のグラン・クリュはみんな子供のように見えてしまう。飲んではいけないものを飲んでしまったのかもしれない。

##お店の人の話だと、このロマネ・コンティ全然開いていないとのこと。
Ch. d'Yquem '87
 シャトー・ディケム '87
  (フランス/ボルドー/ソーテルヌ、白)
すまぬ。あまり覚えていない。かのワインの後では。あまりフルーツっぽい香りはせず、貴腐香が少し。すごいなあ、と思ったのは飲むと甘さが口の中で広がるのだが、飲み干すと甘さがすっと消えていく。実に潔い。




ダイビング仲間の忘年会だったのだが……。
Brut Imperial NV Moet & Chandon
 ブリュット・アンペリアル NV モエ・エ・シャンドン
  (フランス/シャンパーニュ/エペルネ、シャンパーニュ)
パーティーの参加者は約 20 人。ということでジェロボアム (3000 mL) でした、これ。一升瓶がかわいく見えるから怖いよなあ。購入したお店の人の話によると『一人はコルクおさえ係、もう一人はボトルを回す係で開ければよい』ってことだったけど、そう簡単には開きませんよ。コルクをおさえるのは一人でボトルは三人掛りで回したものの、途中からコルクの頭の部分と下の部分が割れてきてしまいました。結局頭の部分をちぎり、普通のワインのようにソムリエナイフで開けた。グラスに注ぐのは一人でできます。華やかな香りで味のバランスも良く、すっと身体に入っていきます。やっぱりモエって一番中庸的存在だよね、いや、良い意味で。成城石井・青葉台店で 15645 yen。みんなの割り勘ですよ。

#パーティーの演出には最適。でも開ける役の人は少々しんどい。(^-^;)
#そうそう、氷水につけて四時間だと少し冷えが足りない。六時間ぐらいが最適だろうか。
"Chardonnay" '96 Lockwood Vineyard
 「シャルドネ」 '96 ロックウッド・ヴィンヤーヅ
  (アメリカ/カリフォルニア州/モントレー、白)
知人の話によると「むちゃくちゃ旨いシャルドネ」。開けた直後からハチミツやフルーツ満開。胡椒のようなスパイシーさもある。飲むと結構ヴォリューム感があり、かつ複雑な印象なんだがちょっと樽を効かせすぎではないかな?樽香がなじんでくるともっと評価は上がりそう。私の持ち込みでしんかわ酒店で購入、2467 yen でした。
"Pinot Noir" '96 Wignalls
 「ピノ・ノワール」 '96 ウィグノールズ
  (オーストラリア/ウエスタン・オーストラリア州/グレイト・サザン、赤)
ブルゴーニュのピノを持って行ってもあまり受けないだろうと思って持っていきました。派手さを期待して。グラスに注がれた液体はかなり色が薄く、エッジにはもうオレンジ色の熟成色が入っている。香りはオレンジやコカ・コーラの印象。飲むと丸い酸が特徴的なしみじみとした味わい。おいしいんだけど期待したようなインパクトはなかったな。しんかわ酒店で 3150 yen。
他にもいろんな人の持ち込みを楽しんだんだけど、この後の突然の体調不良 (飲みすぎではなくて風邪) であまり覚えていません。ごめんねー!ご迷惑をおかけいたしました。 m(_ _)m



久しぶりに自宅で。
ワインバカでない人たちと。
Brut NV Taillevent
 ブリュット NV タイユヴァン
  (フランス/シャンパーニュ、シャンパーニュ)
タイユヴァン・セレクシオンのシャンパーニュ。こんなにはっきりわかるリンゴの香りも珍しい。飲んでもリンゴ!えぐみや渋みもあまり感じないのでジュース感覚でスイスイ飲めてしまう。いや、少し自重しよう。時間が経つとフレッシュな酸のリンゴ感から甘味が際立ってきて蜜リンゴの蜜の部分のようになってきた。おもしろい。紀ノ国屋・青葉台にて 5250 yen。値札は 3980 yen と書いてあったような気がするのだが……。
Pouilly Fuisse "Cuvee Hors-Classe" '86 J. A. Ferret
 プイィ・フュイッセ・キュヴェ・オール・クラッセ '86 J. A. フェレ
  (フランス/ブルゴーニュ/マコネ、白)
かなり昔のワインだけど年齢を感じさせず若々しい。最初ナッツ香がしただけで、酸が強いわけではないものの非常に硬い印象だった。持っているポテンシャルは高そうだったので少し残して様子を見た。すると二時間後ぐらいだろうか、猛烈な火打石香、焦がしたような樽香に混じって鮮烈なフルーツの香りが出てきた。何のフルーツかというと……柑橘類でもないし、トロピカルフルーツのような甘ったるい香りでもない。あえていうなら洋ナシから甘ったるい部分を差し引いたような香り。飲んでも白ワインとは思えないパワフルさがあるが、ふくらみのあるタイプではなく、縦方向に剛直。舌を貫かれるようだ。むう、もっとトロトロした官能的なものを期待したが、ちょっとタイプの違う力強さだったね。土浦鈴木屋で 5806 yen。うちにもう一本ある '95 はいったいいつになったら飲み頃になるのだろうか?
Vosne-Romanee "les Chaumes" '89 Jean Tardy
 ヴォーヌ・ロマネ・レ・ショーム '89 ジャン・タルディ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
以前飲んだ村名 '93 が良かったのでこれなら外さないかな、と抜栓。澱が多かったのでデキャンタージュした。香りのヴォリューム感はなかなかのもの。いろいろな植物を感じさせる甘い香りにしばらくすると心地よいロースト香が加わってきた。しかし飲むとすこーし酸が浮いているなあ。優しい果実味が好印象なんだけどタンニンも少し。これは飲み頃を迎えていなかったのだろうか、それとも過ぎていたのだろうか?土浦鈴木屋で 5092 yen。
Ch. Cos d'Estournel '81
 コス・デストゥルネル '81
  (フランス/ボルドー/サン・テステフ、赤)
うはは、旨い。カベルネの良さが良く出ていると思う。以前 ('97.4.) 同一ヴィンテージを飲んだときはなんか弱々しかったがこれは違う。獣臭から始まってカベルネ特有の甘い香りに適度なロースト香。その他いろいろな香りの要素があって複雑。飲んでもバランスよし、適度な甘さを感じる果実味よし、ボディー厚しで素晴らしい。最初タニックだったがすぐにこなれた。いいと思うんだけどなー、誰も何のコメントもくれなかった。/_; 関西 (確か豊中?) の酒屋さんで 10500 yen。
Port Messias NV
 ポート・メシア NV
  (ポルトガル、ポート (トーニー))
これは飲んだと報告していいのだろうか……。差し入れのメロンを半分に切り、片方は生ハムメロン、デザート時に残りの半分のメロンの種を取ってそれを器代わりに注ぎ込みました。うまい、うまい!上等ではないポートにありがちなべたっとした甘さがメロンの果汁できれいに流れていく。うーん、病みつきになりそう。ただメロンに注ぐとポートが白く濁ってしまい、見た目がいまいち美しくないのが欠点だが。成城石井・青葉台店でたしか 2000 yen 以下の値段で購入。ポートは栓を開けてもずっと保存できるのでぜひ一度お試しあれ。
Banyuls '95 Chapoutier
 バニュルス '95 シャプティエ
  (フランス/ルーション?、ヴァン・ド・ナテュレル)
ヴァン・ド・ナテュレルとはその名の通り天然甘口ワイン。『ワインを原料とするアルコールで酒精強化したワイン。製法的にはポートの遠い親戚』と手もとの本に書いてある。実はこれ、お祝い返しに頂いたものです。これに合せたチョコレートまで付けて。まず色にびっくり。非常に濃く、ポートのような褐色系ではなくて赤紫系。香りがまたこれまで体験したことないような香り。開店前の成城石井の前を歩いていると漂ってくるような… (^-^;) そう、焼きたてパンの香りが主体。これに花のような甘い香りが重なって興味深い。甘いんだがさらっとしており後口爽やか。微妙な苦味などの要素と相まって複雑な味の構成をしている。いいねえ。で、チョコレートを食べてみた。するとチョコレートのせいで甘味は感じなくなり、他の要素が強調されて感じられる。甘さを駄目押しするどころかさらりと流してくれるのもおもしろい。今度はやっぱりブルーチーズと合せてみたいよね (^-^)

#しかし超オタッキーな引き出物。その真意は理解してもらえるんだろうか??
押入れ保存に疑問を感じる今日この頃。
在庫大処分な気分になっているので
飲みたい人は早めにご連絡を。



Cotes du Rhone '96? E. Guigal
 コート・デュ・ローヌ '96? ギガル
  (フランス/コート・デュ・ローヌ、赤)
結構濃い色。ある種のイタリアワインに見られるような粘着性がある。イチゴの香りと果実味で思ったほど軽くない。やや渋みが目立つがランチにはこの程度でぴったりです。原宿のオー・バカナルで 3900 yen/bottle。比べるのが無茶かもしれないがルロワの AC ブルゴーニュなどに比べるとギガルの AC コート・デュ・ローヌは確実に旨いと思いませんか?


Domaine de Chevalier '75
 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ '75
  (フランス/ボルドー/グラーヴ、赤)
これが自分で購入した最も高価なワインだったのですが、保存する施設もないので飲んじゃいました。胡散臭い酒屋さんで購入したので状態を心配しつつも開けてみる。ボトルの口に鼻を近づけると…「おっ!」。澱が多量にあるのでデキャンタージュ。注いだグラスから津々と立ち昇る香りはまさに高貴。もうナントカの香りというような分離は難しく、カベルネ特有の品の良い甘い香りと森林系の清々しい香りに心洗われる思い。ああ、と思い、少し口に含んでみるとやはり高貴。ごく僅かにタンニンを感じるだけで、複雑性はさほどないものの贅肉を全てそぎ落とした気品ある味わいが素晴らしい。もう一つ特筆すべきはその持続性。こうしたやや古めの繊細なワインは時間とともに劣化しがちだが、これは最初の完璧と言ってもいいような状態が飲み終えるまで (約二時間) 持続した。こういうところがやはり優良収穫年なのか。

関西の胡散臭い酒屋さんで 17640 yen。今までご苦労さまでした。


Cotes du Rhone Villages "Cairanne" '87 Dom. Rabasse Charavin
 コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ケランヌ '87 ドメーヌ・ラバッセ・シャラヴァン
  (フランス/コート・デュ・ローヌ、赤)
旨い!イチゴのチャーミングな果実味にはっきりとわかる胡椒のようなスパイシーさ。何の抵抗もない喉越しでスイスイ飲めてしまう。酔っていたのでこれ以上はわからないが (^-^;) フランスの懐の広さを思い知った気分。カーヴ・タイユヴァンで 3150 yen でした。やっぱりこのお店はいいなあ。こういう隠れた銘酒のようなのがたくさん置いてあって。



新宿のル・クープシューで持ち込み忘年ワイン会。
Nappe さん、幹事役ありがとうございます。
Cuvee Special '88 Nicolas Feuillatte
 キュヴェ・スペシアル '88 ニコラ・フィヤット
  (フランス/シャンパーニュ/、シャンパーニュ)
ニコラ・フィヤット、私は恥ずかしながら存じませんでしたがかなり有名なシャンパーニュのようですね。キュヴェ・パルミドールという別銘柄はコンコルド機内でサーブされるようです。そんな話を聞くだけで嬉しくなってしまう私はやっぱり大馬鹿者?それはさておき……リンゴの香り、そしてやや粉っぽい。シャープめの酸とスパイシーさがあり、飲み干すと最初、喉が熱くなるよう。大げさに言えば本物のジンジャーエールの飲んだ後の印象で力強い。時間が経って炭酸が少なくなると飲み干した後鼻に抜けるのが白いキノコ (まあマッシュルームだ) のような香りに。うう、ボトル一本付き合いたいところなんだが、十人で飲んでいるのでこれでおしまい。致し方あるまい。

#やっぱり好きなんです、シャンパーニュ。どなたかごちそうしてください。(^-^)
Clos Saint Urbain '95 Zind Humbrechet
 クロ・サン・テュルバン '95 ツイント・ウンブレヒト
  (フランス/アルザス、白)
初めて飲むアルザス・グラン・クリュ。辛口のリースリングです。いいですね、これ!揮発油の香りは比較的控え目。それより貴腐ワインのように白カビ系チーズの白カビ部分の香りがする。飲むとかなり甘味を感じるものの、それ相応に酸が効いており、そのバランス感が素晴らしい。そしてなにより料理に非常に良く合うのがこのワインの魅力。時間が経つと胡椒の風味も出てきた。さらに飲み干したグラスからは焦がしたような残り香が立ち昇り、なんとも奥深い。

#何を食べていたかって?ピュレ状のカリフラワーにサーモンがのってキャビアが散りばめられていて…まあなんかそんなのです。この程度で許してね。(^-^;)
Puligny-Montrachet "Les Pucelles" '92 Dom. Leflaive
 ピュリニ・モンラッシェ・レ・ピュセル '92 ルフレーヴ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
やはりと言うべきか、最初は香りも味も非常に閉じていた。注がれた直後から余韻は驚くほど長かったのだが。むう、ゆっくり飲もう。で、30 分ほど経つとようやく香りに鮮烈さが現れ、かつ火薬系の刺激が出てきた。約一時間後、柑橘類の爽やかさと洋ナシのような甘美さを感じさせる香りにバターのような風味、スパイスの刺激が折り重なる。飲むとしっかりとした果実感があるものの、ミネラルの余韻や金属のニュアンスで非常に鉱物質な印象。これがピュリニ・モンラッシェなんだね。人に媚びることのない一本筋の通ったワイン。、ホタテとオマール海老のムース、アスパラガスと貝柱のソテ付きのバターソースに良くあった。
Ch. Ducru-Beaucaillou '81
 シャトー・デュクリュ・ボーカイユ '81
  (フランス/ボルドー/サン・ジュリアン、赤)
カベルネ特有の甘い香りが主体で熟成香はあまり感じられない。飲んでも上品な甘味がデュクリュ・ボーカイユらしい。しかしなぜか非常に若々しいタンニンがあり、少し渋い。前月の垂直テースティングではこれ程までには感じられなかったのだが……デキャンタージュしなかったからかな?時間が経ってもそんなに変化しなかった。
Ch. Trotanoy '81
 シャトー・トロタノワ '81
  (フランス/ボルドー/ポムロール、赤)
これが私の持ち込み。ということでホストテースティングしました。すると……動物臭にチョコレートのような甘い香りはいいとして、なんか水っぽいぞ。トロタノワって初めて飲むけどこんなの?と思ったのはつかの間、すぐにかなり果実味が出てきてミルキーに。厚味は中程度。うずら、フォワグラ、カブのソテ・赤ワインソースには無茶苦茶合う。まあよかろう。10500 yen。
Clos de la Roche '76 Dom. Ponsot
 クロ・ド・ラ・ロッシュ '76 ドメーヌ・ポンソ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
このぐらい古いブルゴーニュはなかなか飲む機会がないです、私は。最初に飲んだときはこれも「あれっ?」。なんか喉の奥に酸が付き刺さるんです。でもこれは本当に最初だけだった。甘くワイルドな香りのアタックにキノコ、オレンジリキュールの香り、かすかに梅。飲んでもかなり甘い果実味を感じ、時間の経過を感じさせない。すごいパワーだ。やがてクリームのような濃厚でまったりした厚みが出てきた。ほのかに感じられる枯れ葉や紅茶の香りにやっと年齢を感じるぐらい。うずらの次に出てきた仔牛のブルーチーズソースはかなりチーズ風味が強かったが、それにも負けずに張り合っていた。ドメーヌ・ポンソ、恐るべし。
Ch. de Rayne Vigneau '86
 シャトー・ド・レーヌ・ヴィニョー '86
  (フランス/ボルドー/ソーテルヌ、白)
食後のデザートワインはやはり最高!鉛筆の芯や洋ナシ、梅酒のようなリキュール系の香り。すっきりとした甘味で酸や苦味はあまり感じない。時間とともにハーブのような香りとスパイシーさが出てきたのも初めての体験。むう、幸せ。
このあと食後酒を求めて渋谷へ移動。まさに鯨飲。

Grappa di Brunello NV Sasseti Livio
 グラッパ・ディ・ブルッネロ NV サセッティ・リヴィオ、かな?
  (イタリア/トスカーナ?、グラッパ)
こんなにマイルドで飲みやすいグラッパは初めて。干し葡萄や干し草のような香り。気のせいかもしれないが甘味の要素があり、飲み干すときの燃えるような感じがあまりない。こういうのもおうちに一本欲しいなあ。
*

最後のグラッパは置いといて、ワインそのものだけでなく、料理との取り合わせも素晴らしかったですね。やはり事前持ち込みして銘柄を伝えておいたからでしょうか。いずれにせよ皆様ありがとうございました。



以前にも登場した後輩君の家におじゃまして 1998 年の飲み納め。
Chassagne-Montrachet "Morgeot" '93 Ramonet
 シャサーニュ・モンラッシェ・モルジョ '93 ラモネ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
「ラモネ * を飲ませろ!」とのご指名。一年半以上前に購入して状態も心配だったので開けちゃいました。もうコート・ド・ボーヌの白の在庫はほとんどないなあ。閑話休題。非常に鉱物質な印象。最初ややアルコール感があったがすぐに飛び去り、火薬のような刺激、軽やかな花の蜜の香り ** が出てきた。いわゆるハチミツ&ナッツのこってり路線とは明らかに路線が異なる。やがて一本筋の通った果実味が出てきて、蜜は焦げ、おしろいのような香りも出てきた。すごく品格を感じさせ、余韻も長い。横浜そごうで 7350 yen。今飲んでも楽しめるけどこの先長そう。

* 以前飲んだ「ラ・ブードリオット '87 (赤)」が旨かったそうな。俺にも飲ませろ!
** 後輩君曰く「アカシアの蜜の香り」。ほんまかあ?!
Ch. de Sales '81
 シャトー・ド・サル '81
  (フランス/ボルドー/ポムロール、赤)
なんだかんだ言ってポムロールは好きなのだ。最初あずきのような香りに水に濡れた砂やメタリックなニュアンス。飲んでみると厚みとねっとり感のある果実味がなんとも肉感的。時間とともに増す甘味でヴォリューム感が出て、スパイスのトッピングも魅力を振りまいた。うむむ、これじゃあこのあいだ飲んだトロタノワより旨いような気がする。まあこれはリーデルで飲んだのでそのぶん有利なんだけどね。5670 yen。空のデキャンターからはキャラメルの甘い香りが。
Bourgueil "le Grand Clos" '95 Yannick Amirault
 ブルグイユ・ル・グラン・クロ '95 ヤニック・アミロ
  (フランス/ヴァル・デ・ロワール、赤)
シノンを飲んでみたいとの要求があったが手もとにシノンがなかったので、ロワール河をはさんですぐ向かい側の地域であるブルグイユのワインを開けてみた。* アズキの水煮のような香りはやはりカベルネ・フランか。「葡萄!」という香りもするが、それ以上にスパイスと生肉の印象が食欲をそそる。豊かな果実味とほどほどのタンニンも食事と合わせやすそう。飲み終わる頃には紅茶の香りもしたりして変化も楽しめましたよ。しんかわ酒店で 2100 yen。こういう酒屋が近所にあると頼もしい。

#値段も含めてすごく魅力的なんだがどうして日本でロワールのワインは認知度が低いんだろうか?

* とまあ、皆さんの要求にはできるだけお答えしているんです、私は。飲ませろ!という人は今すぐご連絡を。現在在庫減少中。といっても五大シャトーや DRC を、とか無茶言わないように……。


Blanc de Blancs "Le Mesnil" NV Alain Robert
 ブラン・ド・ブラン・ル・メニル NV アラン・ロベール
  (フランス/シャンパーニュ、シャンパーニュ)
これが 1998 年の本当の飲み納めです。シャンパーニュでしめるなんてかっこいいねえ、クーッ!(← バカ) フルーツの香り豊かで果実味もかなり感じられる。酵母っぽさやえぐみなどはあまり感じられず、複雑玄妙とか重厚といったタイプではないが、華やかで、豊潤で、飲んでいて陽気な気分になれるような酒だ。甘露、甘露。七輪でいろいろなものを焼きながら飲んだが、

サシの入ったビーフ  ◎ くどい脂をさらっと流してくれる。
シイタケ  ◎ 複雑さを補っているかのごとし。
ホタテ貝  ○ OK。でも清酒だと味にふくらみが出る。
カキ  ○ OK。これも清酒の方が良い。

と言った具合でいろいろと合う。表のとおり魚介類 (ホタテやカキの炭火焼きやサザエの造り) でも生臭くなったりはしなかったけど、より味わいにふくらみが出ておいしく飲め&食べられたのはやはり清酒だったな。みなさんはどう思われます?
好みのタイプ (勘違いしないように) を言ったら、ちゃんと店員さんが適当なものを選んでくれました。神戸のベリエで購入、4900 yen。実は店員さんも僕の好みタイプでしたが。
それにしても今月は 50 本。
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