外に出なけりゃ雨もまた風流なんだけどね


ワイン会。テーマはクロ・ド・ヴージョ。なんとも贅沢な話ではある。
Clos Vougeot '91 Georges Mugneret
 クロ・ヴージョ '91 ジョルジュ・ミュヌレ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
色はルビー色で深いけどまだ若さを感じる。香りはフルーツ、バニラ、梅、コーヒー。ややおとなしめだが深くて心地よい香り。ちょっと軽めで若干タンニンが浮いているが、果実味、酸のバランスが素晴らしい。時間が経つとエバミルクのようなミルキーさやスモーキーさが出てきた。
Clos de Vougeot '90 Mongeard-Mugneret
 クロ・ド・ヴージョ '90 モンジャール・ミュヌレ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
やや深いルビー色。エッジは薄くなりつつあり。上のジョルジュ・ミュヌレのよりさらに濃い香り。フルーツやカラメル、コーヒー、花のような甘い香り。口にすると最初酸を感じるが、まったりとした果実味が後から広がっていく。タンニンと酸はまだまだ健在で今飲んでもおいしいけどこの先もっと熟成しそう。一時間ぐらい経って飲んでみるとすべての要素が溶け込み、非常に旨くなっていた。
Clos Vougeot '89 Capitain-Gagnerot
 クロ・ヴージョ '89 カピタン・ガニェロ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
これもやや深いルビー色でエッジは薄くなりつつある。コーヒー、梅、カラメル、獣香、焼きたてのパンのような酵母っぽさ。それになぜかテンプラニーリョ種のような香りの要素あり。味は深く、舌の上で転がしていると心地よい酸味と果実味が広がっていく。タンニンはこなれかかっているが、まだ少し浮いているか。アルコール感もやや健在。
しかしねえ。一緒に飲んでいた人の間では「粗雑」「繊細さに欠ける」「臭いが強烈」などあんまし評判よくなかったみたい。舌が肥えすぎるのも案外不幸かも。まあ期待が大きすぎたということかもしれないけど。
結論。この日初めて飲んだが、クロ・ド・ヴージョはおいしい。
でも思ったほどの濃度はなかった。


Valpolicella Valpantena '95 Bertani
 ヴァルポリチェッラ・ヴァルパンテーナ '95 ベルターニ
  (イタリア/ヴェネト、赤)
色はかなり濃いあずき色。グレープフルーツやバナナ、潮の香り。ラムネっぽくもあるな。同じく柑橘類のような果実味と酸味が心地よい軽快な赤。面白いことにヴェネトの白ワインと同じような味がする。一時間ほど経つとカツオのような旨みが出てきた。三越・横浜で 1659 yen。値段の価値は充分にある。いろんな料理に合いそうだし。
#コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ種使用だって。知ってる?


自宅でワイン会。テーマは……何だろう?以下五人で。
Sancerre "le Clos de Bannon" '95 Fouassier Pere et Fils
 サンセール・レ・クロ・ド・バノン '95 フォジェール?
  (フランス/ロワール、白)
実はサンセールを飲むのは初めて。どうも酸が強そうな印象があり、何となく飲まなかった。しかし客人から「こう暑いと酸の効いた白が飲みたい」との要請があり、開けてみる。フルーツを主体としてハチミツの香りとほのかにミントが感じられ、果実味や酸も非常に上品。なんだか品の良い日本酒を飲んでいるようで実に心地よい。これは飲まず嫌いだったと反省。和風の食事にもいろいろと合いそうです。焼き魚とか。土浦鈴木屋で 2047 yen。
Ladoix "les Grechons" '93 Chevalier Pere et Fils
 ラドワ・レ・グレション? '93 シュヴァリエ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
次は対照的 (になるはず) な白。はっきりとしたナッツ香。生のクルミと煎ったクルミの香りの両方である。ハチミツはさほど感じられなかった。味のヴォリューム感はさほどではなくやや苦みも感じられたが、水っぽさは感じられなかったのと香りが素晴らしかったのでよしとしよう。恵比寿のカーヴ・タイユヴァンにて購入。3832 yen。
#「飲みつくせ!ブルゴーニュの全アペラシオン」の第一弾です。
Beaune "Les Greves" '92 Tollot-Beaut et Fils
 ボーヌ・レ・グレーヴ '92 トロ・ボー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
今年の正月以来のボーヌ。そのときのアルベール・モローには失望したが、これはいい!開けてすぐコカコーラやシナモン、動物臭や花、トロピカルフルーツの妖しい香りが心地よく感じられた。最初タンニンが浮いていたが二十分もするといろいろな要素に溶け込み、大変おいしく飲めた。やっぱりこうでなくちゃね、ピノ・ノワールは。東急・たまプラーザで 4179 yen。もうほぼ飲み頃だと思う。
Patriarch Shiraz '95 David Wynn
 パトリアーク・シラーズ '95 デイヴィッド・ウィン
  (オーストラリア、赤)
これと同じ物を近所の酒屋さんの試飲会で飲んでいた。今回も以前と同じく、ジャムのような香り、果実味、凝縮感が感じられ、時間が経つとカラメル香が出てきて非常に飲みやすい。でもね、濃くておいしいんだけど上のボーヌを飲んだ後ではどうもその単調さは否めない。複数のワインを飲む場合はよくその順番が問題になるけど、それ以前にセレクションが難しいよね。しんかわ酒店で 2625 yen。
Ch. de Canterrane '82
 シャトー・ド・カンテラーヌ '82
  (フランス/ルーション、赤)
このワインは同じヴィンテージを過去三回飲んでいる。ってことは旨かったってことですね。今回も非常に巧く枯れた感じがする絶妙のワインでした。華やかさはないものの、枯れすぎてパワーがなくなっているわけでもなく、いろいろな要素が溶け合って素晴らしいバランスを構成していた。濃いのが全てじゃないんだと語っているようにも思えた。東急・青葉台で 2310 yen。安すぎる!
#こんなするする飲めるのを五人で飲む五本目に出したのは間違いだったかもしれない。
Gewurztraminer Cuvee Exceptionnelle '96 Dietrich
 ゲヴュルツトラミネール・キュヴェ・エクセプショネル '96 デートリッヒ
  (フランス/アルザス、白)
こいつらまだ飲むらしい。「白ワインが飲みたい」との要請が前日に合ったので事前に冷蔵庫に入れておいた一本 (白三本開けるつもりだった)。バラの香りが華やかだが今まで飲んできたワインの印象が強すぎたのか、香り、味ともややおとなしく感じられる。でも普段ワインを飲まない人のうけはよかった。しんかわ酒店で 2047 yen。
#実は「1.ゲヴュルツトラミネール」「2.サンセール (ソーヴィニヨン・ブラン)」「3.リースリング」「4.シャルドネ」を飲むとすればどういう順番かな、と思っていたのだけど、1 → 3 → 2 → 4 が正解だったみたい。
今日の収穫はサンセールとトロ・ボー。カンテラーヌは知ってた。
上々の出来だが二日酔いは避けられそうにない。



↑ということで二日酔いなのだが、なぜかまた翌日自宅でワイン会。
Riesling '96 Alkoomi
 リースリング '96 アルクーミ
  (オーストラリア/ウエスタン・オーストラリア州/マウント・バーカー、白)
以前アルクーミのカベルネ・ソーヴィニヨンを飲んで感動したので今度はリースリングを飲んでみる。旨いです、これ。フルーツの香りはほのかだが、非常にシャープな酸とグレープフルーツの苦味、主張の強すぎない果実味のバランスが素晴らしい。酸味はシャープと言ってもきつすぎることはまるでなく、なんというか品格を感じさせる心地よいものである。微炭酸の感じも初夏向け。ああ、二日酔いでなければなあ。しんかわ酒店で 2047 yen。もう置いていないけど。
Nuits-Saint-Georges "les Vaucrains" '92 Robert Chevillon
 ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ヴォークラン '92 ロベール・シェヴィヨン
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
リースリングを飲んでよけいに (二日酔いで) 気持ちが悪くなったがやはりブルゴーニュの赤を開けてみる。好きだし。開けた瞬間からグラン・クリュのような素晴らしい香りに目が醒める。カラメル、コーヒー、梅、ほのかな動物臭、土、フルーツなどの要素が混然一体となって嗅覚を襲う。とにかく甘くて、濃くて、複雑で深い香りなのだ。飲んでみるとややばらけた感じと「谷間」感は否めなかったため、前日のトロ・ボーのボーヌの方が総合的にはよかったが、これはただものではないと思う。そごう・横浜で 5150 yen。もう少し待ちたい。
#二日酔いならこんないいのを開けなきゃいいのに。
Amarone della Valpolicella Classico '90 Bolla
 アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ '90 ボッラ
  (イタリア/ヴェネト、赤)
初めて飲むアマローネ。干し葡萄 (これはあたりまえか?) や藁など太陽を感じさせる香りがする。味はとにかく濃い。水っぽいところなどまるでなく、こなれかかっているタンニン、かなりきつく感じる酸がまだまだ飲み頃が遠い先であることを物語っている。うーん、普段飲まない系統でおもしろいけど本当の飲み頃は十年ぐらい先のような気がする。'90 はイタリアも大当たり年らしいし。これはイタリアワイン好きの友人の持ち込みです。いやー久しぶりだよ、こんな本格的なワインを持ってきてくれた人は。ありがとう。


Bourgogne "Chardonnay" '95 Bertrand Ambroise
 ブルゴーニュ「シャルドネ」 '95 ベルトラン・アンブロワーズ
  (フランス/ブルゴーニュ、白)
暑いからやっぱり白でしょ。色はかなり薄い金色。最初白木のような香りだけで "?"。やがてナッツが出てきて、フルーツの香り、ハチミツの香りも出てきた。グレープフルーツのような酸味と苦味がすっきり壮快感を引き立てる。いいなあ、こういうすっきり系のシャルドネも。しんかわ酒店で 2467 yen。

1997 prev month next month 1999

returnhomeread me