ゴールデンウィークはほぼ休肝日。健康的だねえ。


ワイン会。テーマは「シャンボール・ミュジニイ村」。
Chambolle-Musigny "Les Hauts-Doix" '90 Dom. Robert Groffier
 シャンボール・ミュジニイ "レ・オー・ドワ" '90 ロベール・グロフィエ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
濃いルビー色。最初かなり動物臭。オレンジ色の柑橘類。タンニンは軽く、重厚な感じはないが、けっこうのどに迫るようなアルコールを感じる。果実味は滑らかで舌を包み込むよう。繊細ってのが少しはわかったような気がする。香りはやがてカラメルに転じ、青草の要素、梅も出てきた。
Chambolle-Musigny '79 Remoissenet
 シャンボール・ミュジニイ '79 ルモワスネ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
これも濃いルビー色。当然ながら熟成色出ている。かなり強いヴァニラ香。それに加えて甘いながらも清々しいミントのような香り。飲むと少しヨードを感じる。果実味の甘みがかなり残っており、年齢をあまり感じさせない。上記の "Les Hauts-Doix" に比べるとインパクトには欠けるが薄くなったというのではなく、よりエレガントになったと感じさせる。時間が経つとテンプラニーリョのようなプラスチックの香りが出てきた。
#しかしこの保存状態を見習えよ >> ピション・ラランド '79
Bonnes Mares '95 Robert Groffier
 ボンヌ・マール '95 ロベール・グロフィエ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
上記二つをはるかに越える濃いルビー色。エッジはピンク。非常に濃く甘く複雑な香り。甘いロースト香にコーヒーやフルーツ、花やミント、スパイスもあり。青臭いところも少しある。飲んでみるとこれまた深くかつ濃い果実味があるが、ざらっとしたタンニンが非常に強い。時間をおくと渋みがさらに強まってきた。素晴らしいワインだとは思うが開けるのが早すぎ。この意味ではやはり以前飲んだ同じドメーヌの '94 は飲み頃だったと思う。

#シャンボール・ミュジニイはあまり飲んだことはなかったけど村の両端で非常に異なるのを実感。

Coteaux d'Aix-en-Provence '96 Ch. de Fonscolombe
 コトー・ディクサン・プロヴァンス '96 シャトー・ド・フォンコロンブ
  (フランス/プロヴァンス、白)
実に快活な白。アプリコットやトロピカルフルーツ系のフレッシュな香りと味わい。しかもすっきりしているのに結構濃い。よく冷やして飲むといくらでもいける。概ねのイタリアの白は見習って欲しい。神戸のベリエで 1575 yen。

White Label Bin C106 "Cabernet Sauvignon" '96 Normans Wines Ltd.
 ホワイトラベル・ビン C106 "カベルネ・ソーヴィニヨン" '96 ノーマンズ
  (オーストラリア/サウス・オーストラリア州、赤)
色濃く、エッジはピンク色。あずき、タバコ、少しスパイスの香り。最初酸、タンニン、果実味がばらけた感じだったが、一時間もするとまとまりが出ておいしく飲めた。ミディアムボディで日常消費的には結構いいかも。ただしあんまし「オーストラリア!」って感じではないですね。東急・青葉台で 1449 yen。
四日後、鉄錆、ミョウバン、砂混じりの粘土のような無機的な臭いに変化していった。これはいただけない。

Sparkling Red NV David Wynn
 スパークリング・レッド NV デイヴィッド・ウィン
  (オーストラリア、発泡赤)
青葉台・しんかわ酒店にて。
「これ、スパークリング・レッドって書いてありますけどロゼの発泡酒ですか?」
「いや、赤の発泡酒なんですよ。これいいですよ。」
「えっ!! それは珍しいですね。そんなの初めて聞きましたよ。」
「確かに珍しいですね。でも以前やった試飲会ではこれが一番人気でしたよ。」
「そうですか……このデイヴィッド・ウィンって以前飲んだパトリアーク・シラーズもすごくおいしかったですしねえ。買ってみようかな。」←ぐらついている。
「いままでなんでこういう味がなかったんだろって思いますね。」←もう大プッシュ。
「じゃあ今度大勢で集まる機会があるので買ってみますよ。三十人ぐらいなんで二本。」←決心する。
「(!)……まあ人それぞれ好みがありますから絶対おいしいとは言えないと思いますが……」←急に弱気になる。
 * * *
で、そんな大勢で何をなにをしたかって?河原で豚をまるごと一匹焼いて食べたんですよ。肉汁が外へ逃げないので究極の焼き方でした。バナナの葉っぱに包んだ鶏の石焼きも最高 (これももちろん丸一羽ずつ)。あっという間になくなったスパークリング・レッドもよかったです。冷やしても渋味が目立ったりせず、しかし赤ワインのコクは残しており「おいしい&飲みやすい」を両立させています。今度は家でグラスを使って飲んでみよう。2625 yen/bottle。

Chassagne-Montrachet "Les Chenevottes" '90 Fontaine-Gagnard
 シャサーニュ・モンラッシェ "レ・シュヌヴォット" '90 フォンテーヌ・ガニャール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
ちょっと暑くなってきたし、おいしいシャルドネが飲みたいなあと思って抜栓。期待にたがわずやはり旨い。色は金色というより濃いレモン色。香りは実に豊かではちきれんばかりのフレッシュなフルーツが第一波。ナッツも濃いし時間が経つとほのかにハチミツが出てきた。飲み干すとえもいわれぬ香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。トーストとはまたちょっと違う、クルミとかを煎った感じに近い。品のいい酸と、柑橘類の甘み、ほのかな渋味のバランスもなかなか。今回初めてわかったけど渋みは温度が下がると目立たなくなりますね。その状態でしばらく置いて温度が上がると渋味が復活するのでこれは経時的な変化ではないみたいです。土浦鈴木屋で 4189 yen。合格。

Chianti '94 I. L. Ruffino
 キャンティ '94 ルフィーノ
  (イタリア/トスカーナ、赤)
今日のワイン会のために料理用の赤ワインがあればなあと思って押入れを物色していて発見。たしかこれは三年前 ('95) に購入。以後、劣悪な環境の会社の倉庫で一夏すごし、その後自宅に持ち帰って二年半ほどほったらかしにしておいたという語るも涙の履歴を持っているはず。酢になっていなければな、と思いつつ抜栓し試飲した。色はオレンジがかっているがこれは葡萄の品種のせいかな。干し葡萄やほこりっぽさを感じさせる香りがあり、飲むと若干アルコールがきつく感じるが劣化をしているとは感じない。意外と丈夫なんですね、赤ワインって。ときどきある劣化してしまったワインっていったいどんな環境にあったんだろうと思ってしまうよ。
#そういえばピペール・エドシック (シャンパーニュ) のハーフボトルも押し入れに入れたまま行方不明。記憶なくして飲んじゃったんだろうか?なら少なくとも空きボトルが残っているはずだし……世の中わからないことだらけである。
以下、自宅でワイン飲み会。
テーマは "1990" で在庫大放出。
Blanc de Blancs '90 Ployez-Jacquemart
 ブラン・ド・ブラン '90 プロワイエ・ジャックマール
  (フランス/シャンパーニュ/モンターニュ・ドゥ・ランス、シャンパーニュ)
まずはヴィンテージ入りのシャンパーニュで乾杯。ハチミツやフルーツの香りが華やか。酵母臭くなく、適度なきれとこくのバランスもいいと思う。まずは幸せな気分。成城石井・青葉台で 5565 yen。

Batard-Montrachet "Cuvee Dames de Flandres" '90 Hospices de Beaune
 バタール・モンラッシェ "キュベ・ダーム・ド・フランドル" '90 オスピス・ド・ボーヌ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
ふた夏を越させたくないので開けた秘蔵の一本。「ブルゴーニュの特級」「当たり年 1990」「オスピス・ド・ボーヌ」でおのずと期待が高まりますね。色は薄い金色。香りは……樽香のみぃ?が、しばらくするとハチミツやトロピカルフルーツ、火打ち石みたいな要素が出てきた。ところが飲んでみると「水っぽい」。ほんとかよお。果実味、酸、渋みのバランスはいいと思うけどなんとも小振りなワイン。時間が経ってもさほど変わらず。ああぁ……大本命を外してしまった。名古屋・栄の三越で 13900 yen。金返せー!

Vosne-Romanee "les Malconsorts" '90 Andre Cathiard
 ヴォーヌ・ロマネ "レ・マルコンソール" '90 アンドレ・カティアール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
気を取り直して赤を開けてみよう。開けてすぐに土、ベリー、梅、動物、コカコーラ、その他いろいろの複雑で心地よい香り。さすがヴォーヌ・ロマネ一級だねえ。飲んでみると……これがまた控え目な感じ。期待してしまう押し迫るような果実味とかはまるでなし。それとタンニンがかなり浮いている。うーん、開けるのがとっても早すぎたようだ。近鉄百貨店・四日市で 5775 yen。どうしよう、「ブルゴーニュってこんなモンか」って思われたら。

Ch. Pontet-Canet '90
 ポンテ・カネ '90
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
なんとなく不安がよぎるがポイヤックの第五級ではどうだろうか。澱がありそうなのでカラフへデキャンタージュ。一番最初に感じたのは「かぜ薬の香り」オイオイ……。これはやがて醤油、土などに変わっていった。スパイシーさはあまり感じず。時間が経つとテンプラニーリョ種のようなプラスチックっぽい香りも強まってきた。味は凝縮感があり、結構オイリーな感じもする。バランスもいいしタンニンもこなれつつあるのだが、なんかその香りから「醤油を飲んでいる」ような気になってしまう。松坂屋・銀座で 6825 yen。なんで?僕なんか悪いことした??

Ch. Suduiraut '90
 シャトー・スュデュイロー '90
  (フランス/ボルドー/ソーテルヌ?、甘口白)
納得がいかない面持ちをしていたらしいが、デザートになったので甘口を開けてみる。意識して (素面で ^-^;) 飲むソーテルヌとして実は初めて。色は黄金色。香りは強烈なハチミツとフルーツ。フルーツは柑橘系の爽やかな系統というよりアプリコットやマンゴー、桃のようなまったりとして甘美なタイプ。飲むとその香りを凝縮させたような感じ。でもすごく甘いのにもかかわらず、飲み口は実にすっきりしている。なるほど、たしかにこりゃこれ自体でデザートになるはずだわ。ロックフォールと一緒に食してみたが、お互い高めあうというよりチーズのこくをすっきり流してくれるというように感じた。成城石井・青葉台で 5029 yen (half)。大勢集まるのならまた飲んでみたい。

以上で "1990" 特集は終了。
こうして「ワインは開けてみるまでわからない」を体得していくわけです。

Brut NV Veuve Clicquot
 ブリュット NV ヴーヴ・クリコ
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
「まだ飲み足りないからシャンパンで口直しをしよう」とかなんとかわけのわからないこと言いながら抜栓。香りは久しぶりに焼き芋!なんかこれだけ書くと魅力を感じないけどもちろん花やフルーツも濃厚で華やかです。これこれ、こういうのが飲みたかったんだよ。こくもきれも充分。最後に幸せになれてよかった。紀ノ国屋・青葉台で 2079 yen。当日にこれを買った私は用意がいい!

結局五人で五本分。最近のお嬢様方はお酒に強いねえ。


1997 prev month next month 1999

returnhomeread me