今月は素晴らしいワインにたくさん出会えました。

Bourgogne Hautes-Cotes-de-Nuits '95 Gros Freres et Soeur
 ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ '95 グロ・フレール
  (フランス/ブルゴーニュ/オー・コート・ド・ニュイ、赤)
AC ブルゴーニュながら抜栓直後からワイルドな要素あり。二杯めにはすでに梅が感じられ、いかにもピノ・ノワール。酸味は比較的おとなしい。一時間後には果実味が増し、なかなかおいしかった。今度は同じ作り手でもう少し上位の格付けを飲んでみたい。

Hajosi Cabernet Sauvignon '95
 ハヨーシ「カベルネ・ソーヴィニヨン」'95
  (ハンガリー、赤)
ハンガリーの赤、カベルネ・ソーヴィニヨン。料理用に購入したものだが少し味見。抜栓直後、結構重厚さを感じさせる香りが感じられ、「おっ!これは掘り出し物発見?」と思ったが、あにはからんや、味にはてんでまとまりがなかった。何か非常に人工的な作りが感じられるのは気のせいだろうか。以前 400 yen/bottle を切る結構飲めるハンガリーワインを見つけていただけにちょっと残念。時間が経つともっと変わったかも、とも思ったがそのとき既に鍋の中。青葉台の酒屋さんで 945 yen。

Morey-Saint-Denis "Clos des Ormes" '93 Georges Lignier et Fils
 モレ・サン・ドゥニ・クロ・デ・ゾルム '93 ジョルジュ・リニエ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
うまーーーーい!開けるのが早かったかなとも思ったが、色は結構オレンジ色が入って薄くなりつつあるよう。抜栓直後から紅茶+枯れ葉 (特に前者) のいい香りが強烈。干し葡萄もかなり感じられ、本当にかぐわしい。味は水っぽいところが少しもなく、凝縮された果実味が何とも官能的で心地よい。で、不思議なことにこのワインの持つ渋みが紅茶のそれと同じなのだ (単なる思い込みかもしれないが…)。純粋に「植物」を感じさせるワイン。時間が経つとやや動物的な香りやカラメルも感じられたが、基本的にそんなに変わらなかった。グラスはリーデルの「ヴィノムシリーズ・ブルゴーニュ」を用いたが、あんまし回しすぎると渋みが少し強調されましたね、注意しましょう。あぁ、やっぱりボクってピノが好き、と思い知らせてくれる一本。横浜・三越で 4179 yen。
#もうひとつ、的確な香りの形容詞を思いついた。「柿の葉寿司の柿の葉っぱの香り」どうだ、ロバート・パーカーには思いつくまい。あっ、関西人にしかわからないか。

Bourgogne Aligote' de Bouzeron '94 A. et P. de Villaine
 ブルゴーニュ・アリゴテ・ドゥ・ブーズロン '94 ヴィレーヌ
  (フランス/ブルゴーニュ、白)
かのヴィレーヌ家 (ロマネ・コンティを作り出す DRC の経営者) が作ったお手軽白ワインのブルゴーニュ・アリゴテ。抜栓直後、すこしフルーツの香がするが、普通の白ワイン、あれれ?やがて酸が出てきて、「ああ、これがアリゴテなんだな。」という感じになった。30 分もすると酸がややおとなしくなり、トロピカルフルーツとナッツの香りが出てきた。ちょっと体調が悪かったので本日はここまで。で、翌々日。かなりハチミツ香がする。花のような香りも少し。そして柑橘類のような甘みが出てきた。いい意味でのシャープさも失われておらず、いくらでも飲める感じ。飲んだ後の鼻に抜ける白ワイン臭さが全くないのはやはりご立派。うーむ、果実味のヴォリューム感やふくよかさという点でやはりシャルドネにはかなわないが (あたりまえか)、アリゴテの酸を逆手にとった素晴らしいワインだと思う。コルクの裏は酒石でびっしり。最後まで注ぐとやはりグラスの中が酒石だらけになる (個人的には嬉しい)。しんかわ酒店にて 2100 yen。
#さらに付け加えるなら、翌々日グラスを回すとデュジャックのモレ・サン・ドニで感じた硬質チーズのような香りも感じられた。


この日は友人を呼んで自宅でチーズ・フォンデュー。

Pinot Blanc '95 Pierre Sparr
 ピノ・ブラン '95 ピエール・スパー?
  (フランス/アルザス、白)
初めて飲む、ピノ・ブラン。何か塩 (潮?) っぽい香がする。花のような香りもあり。はじめすっきりしており水のように飲めたが (かといって水っぽいわけではないです) 30 分もすればパワーが出てきた。一緒に食べていたチーズ・フォンデューにもあう。紀ノ国屋・青葉台店で 1134 yen。納得のお値段。
Mercurey '95 Michel Juillot
 メルキュレイ '95 ミッシェル・ジュイヨ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・シャロネーズ、白)
樽!酔っ払っていてもわかる樽香。それに抜栓直後からハチミツ香がした。味は軽めで酸がシャープ。すこしレモンのような香りがする。グッド、グッド!酔っ払っていたのでコメント短いけど。もらいもの、エノテカ・広尾で購入とのこと。 #翌々日。酸、渋味、樽香が少なくなり、ハチミツのお酒といった味に変わった。といってべたべたしていたり甘過ぎたりするわけではないです。すごーく飲みやすい。この季節、花見のときに飲むのがいいかも。



ワイン会。テーマは「ジュヴレ・シャンベルタン村」

Gevrey-Chambertin '94 Dom. Armand Rousseau
 ジュブレ・シャンベルタン '94 アルマン・ルソー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
色薄めで若い感じ。甘い香りで梅、樽香とともにスパイシーさも感じられた。果実味が豊かで酸もフレッシュ。アルコール感が結構感じられ、収斂性も少し。しかしかなりおいしく飲める。時間が経つと (1h) イチゴが際立ち、さらに動物も感じられ、ややばらけた感じの味にまとまりが出て、非常においしく飲めた。村名でここまで旨いとは。さすがジュブレ・シャンベルタン村の第一人者、アルマン・ルソー。
Chambertin Clos de Beze '94 Dom. Armand Rousseau
 シャンベルタン・クロ。ド・ベーズ '94 アルマン・ルソー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
深いルビー色で足が長い。さすがに味、香りとも深さが村名とは全く違う (あたりまえか)。ロースト香やスパイス、イチゴ、獣香、それにブリュノ・クレールのクロ・ド・ベーズで発見したコーラのような香りが感じられ、なんとも心地よい。果実味豊かで、それがタンニンや酸と一体化しつつあり、非常に深い味わい。余韻も極めて長い。また、時間が経つとスパイシーさが際立ってきた。この勢いだと '94 もっと発展するだろうとはプロの意見。現時点でも極めて素晴らしい。

Freurie '95 Georges Duboeuf
 フルーリー '95 ジョルジュ・デュビュッフ
  (フランス/ブルゴーニュ/ボージョレー、赤)
夜中に小腹がすいてローゲンブロートというパンにフォンデューで余ったグリュイエールチーズをのせてむしゃむしゃ食べていたら、無性にワインが飲みたくなってしまった。恐るべき取り合わせ。で、開けたのがこれ。一年近く押入れにほったらかし (関西弁。「放置して」の意) にしてあったので心配だったが、それは杞憂というもの。色は意外と濃い赤紫色で、ちゃんと花の香りとイチゴの香りがします。柑橘系 (特にオレンジ色の) の香りもほのかに。味は軽く、柔らかで滑らか。イチゴのような甘みも心地よい。軽いと言ってもけっしてチーズに負けないのがこいつの偉いところ。一年前に飲んだ同じ銘柄&作り手& VT と比べると花の香りの華やかさがおとなしくなりわずかに渋味も感じられたが、それでもやっぱりいいワインだと思う。東急ストアー・市が尾店で 1029 yen (ハーフボトル) で購入。そして最後まで飲んで驚いた……澱が出ている!
#ワインの保存法について皆さんいかがお考えですか?

Duras Quintas Reserva '91 Adriano Ramos-Pinto
 デュアス・キンタス・リゼルヴァ '91 ラモス・ピント社
  (ポルトガル/ドウロ、赤)
実はマテウス・ロゼ以降、意識して飲むポルトガルワインで二本目 (*^-^*)。キャップシールをとるとさらに紙の封印がしてあった。色は若々しい赤紫色だが濃い。脚はかなり長い。ベリー香に混じって粉っぽさや土埃のような香りもあり、いかにも太陽を感じさせる。獣を感じさせる匂いもあり。これはブルゴーニュやボルドーのようなむれた感じではなく、もっと血や生肉を連想させるようなもの。それとは正反対のようだが植物の青臭さもあり。味も色に負けず劣らず濃く、しっかりとした果実味があり、かつ柔らかでタンニンより梅っぽい酸味が優っている。重厚ではないが濃い。現地でこれを飲めばさぞかし幸せだろうな。スペインの主力品種・テンプラニーリョのような香りもするが、使用はしていないようだ。文献によれば、ティンタ・ロリス、トゥーリガ・ナショナルといったポートワインの品種を使っているとのこと。コルクにはしっかりヴィンテージの焼き印が押されている。"1661" って読んだのは俺だけか。しんかわ酒店にて 1974 yen。
#デイリーワインとして素晴らしいと思うが、もう 500 yen 安ければ最高。

Bonnes-Mares '94 Robert Groffier Pere et Fils
 ボンヌ・マール '94 ロベール・グロフィエ・ペール・エ・フィス
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
銀座のエノテカ・ピンキオーリにて、友人夫妻にごちそうしてもらった。ワインはお任せしますとのことだったので、臆面もなく選んだのがこれ。色はかなり濃い赤紫色。最初くんくんと香りを嗅いで、一口すすったときにはめまいがしそうになった。なぜかって、オーク樽以外あまり特徴を見い出せなかったからだ。開いてくれるだろうか。私の心配をよそにコースは進行し、パスタの一皿めが出てきたあたりで……やってくれましたね、ロベール・グロフィエ。梅をベースに、はっきりわかるオレンジ色の柑橘類やタール、エキゾチックなスパイスの香りでがぜん複雑かつ華やかになってきた。味も最初はややばらけて単調な感じだったが、豊かな果実味をベースに非常に一体感あるものとなった。なんて言うか舌全体で旨みを感じられるのだ。最後の方でハチミツを感じたが、これも赤ワインでは初めて。グラン・クリュの名に恥じない素晴らしいワイン。'94 もそう棄てたもんじゃありませんよ。ただし、これがこの先どう発展するのかは素人の私にはわかりません。
そうそう、途中でイタリア人っぽいおじさんにサーブしてもらったが、なんとフィレンツェ本店のオーナー、ピンキオーリ氏だったそうだ。何たる幸運。何たる無知。

#エノテカ・ピンキオーリのワインリストについて。
ドンと出されたワインリストは二冊。一冊につき千種類は載っているだろうか。一冊は全部イタリア。もう一冊は「イタリア以外」。イタリアワインはほとんどわからないので (ソムリエに相談しても良かったが忙しそうだったので) フランスの、特に私の好きなブルゴーニュを中心に見た。ロマネ・コンティなど接待で使われそうなのはめちゃめちゃな価格づけ。ヴィンテージにもよるが、車が購入できるぐらいの値段がついている。「えっ?八万八千円?……じゃないよね」とかね。しかしそうでないワインはそんなに割高感は感じない。酒屋さん価格の二倍といったところで下手なレストランより良心的。最低価格は (私が見た範囲では) 15000 yen だったが、作り手は厳選されており、どれを飲んでもほとんど外さないだろう。ちなみにこのボンヌ・マールは 18000 yen だったが、これと (価格的にも) 競合したのが、ポンソのクロ・ド・ラロッシュ '92、トロ・ボーのコルトン・ブレッサンド '92?、コント・アルマンのポマール・グラン・ゼプノといったところ。ねっ、どれも今飲んでおいしそうでしょ?ヴィンテージが古くなると急に高くなるけど。



この日は転勤する友人の壮行会でした。

Cuvee Speciale Blanc de Blanc NV A. Jacquart et Fils
 キュベ・スペシャル・ブラン・ド・ブラン NV ジャックアール (かな?)
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
一本目は「ブラン・ド・ブラン」。つまりシャルドネ種のみ使用したシャンパーニュ。酸がきつすぎないかな、と心配だったが適度に丸くて味が濃い。きれが良すぎないので途中で「もういいや」って感じにならず、ぐいぐい飲んでしまった。友人氏も満足してくれた。香りは何か独特のものなのだがいい比喩が思いつきません。成城石井・青葉台店にて 3664 yen にて購入。
#「グラン・クリュ」と書いてあるがシャンパーニュの格付けはどうなっているのだろうか?
Rose Reserve '89 Veuve Clicquot Ponsardin
 ロゼ・リゼルヴ '89 ヴーヴ・クリコ
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
調子に乗って開けた二本目。ほぼ一年ぶりに飲んだロゼのシャンパーニュ。タマネギの薄皮色とはよく言ったものだが、なかなかどうしてロマンティックな色合いです。で、飲んでみると……これがトマト!味も香りもすごくトマト風味なんです。すごくキュートでふくよかな感じ。だけど複雑さや気品も兼ね備えており実に素晴らしいシャンパーニュだと思う。ただ、唯一難を言えば一緒に飲んだのがおっさん三人だったことか。エノテカ・広尾店で 5145 yen。値段の価値はある。
Bourgogne "Chardonnay" '95 Dom. Amiot Guy et Fils
 ブルゴーニュ「シャルドネ」'95 ドメーヌ・アミオ・ギイ
  (フランス/ブルゴーニュ、白)
もうここら辺りから記憶があいまいです (^-^;)。しかしかなりはっきりした樽香がちょっときついかなーとおもったのと、とオレンジ色の柑橘類の香りが際立っていたのは覚えている。味はふくよかというよりもきれのあるタイプ。いいねえ、こういうのも。このドメーヌはシャサーニュ・モンラッシェ村だけど、どちらかというと今度はピュリニーを飲んでみたい。そごう・横浜店で 2887 yen。いい値段だね。
翌日はシャンパーニュで二日酔い。きゃー、かっこいいー!(←バカ)



Chambolle-Musigny "La Combe d'Orveaux" '92 Dom. Jean Grivot
 シャンボール・ミュジニイ・ラ・コンブ・ドルヴォー '92 ドメーヌ・ジャン・グリヴォ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
抜栓直後からすごい香りを放つ。どう表現していいのかわからないが、甘いにもかかわらず、清々しく鮮烈な香りだ。こう書くと安っぽく聞こえるが、イメージとしてはミントキャンディー。しばらくするとコカ・コーラや梅が出てきた。とにかく香りはすごく楽しめるのだが味の方はちょっとがっかり。水っぽいわけではないが、あまり気持ちの良くない酸とタンニンがはっきりしており奥行きがない。これはまだまだ置いておくべきだったということだろうか?神戸のワインショップ「ベリエ」で 4410 yen にて購入。
#翌々日には甘い香りがややおとなしくなり、コーヒーの香りが出てきた。また、味に丸みがでてかなり旨くなった。上のコメントはちと厳しすぎるかな。溶け込んでいないタンニンがやっぱり残っているけど。
転勤先でもがんばってくれい >> 友人氏。


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