二月はけっこういろいろと飲みました。

Puligny-Montrachet ; "les Chmap-Gains" '90 Sarl Ph. Bouzereau et Fils
 ピュリニ・モンラッシェ・レ・シャン・ガン '90 ブーズロー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
色は薄い金色。ナッツ、トーストはかなり強い。時間が経つと、ハチミツが強くなってきた。また初めて鋼のような香りが感じられた。果実味豊かだが酸味はまだまだシャープ。これこそピュリニーなのだろうか。同じ作り手の Meursault Charmes '90 はいまいちだったので期待しなかったが、これは素晴らしい。実はピュリニーで始めておいしいと思った、何たる未熟者。エノテカ・広尾店にて 1984 yen (ハーフボトル)。

Echeverria "Cabernet Sauvignon Reserva" '95 Vina Echeverria
 エチェヴェリア「カベルネ・ソーヴィニヨン」 '95 ヴィーニャ・エチェヴェリア
  (チリ/マウレ地域、赤)
あずきを甘く煮たような香り&粉っぽさを感じる。そう、ぜんざいそのもの。渋みは強くなく、適度な凝縮感と果実味がかなり感じられるので非常に飲みやすい。しかしその果実味も翌日にはほとんど衰え、翌々日には飲むのがただただ辛いだけの代物になってしまった。みんなでわーっと飲むのにいいね。しんかわ酒店にて 1774 yen。

Michel-Lynch '94
 ミッシェル・リンチ '94
  (フランス/ボルドー、赤)
軽すぎず、重すぎず、普通。30 分ぐらい経って少し甘みが出てきたが。マリポーザという町田のレストラン (?) で 2835 yen。料理はけっこうおいしかったです。

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits '94 Jayer-Gilles
 ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ '94 ジャイエ・ジル
  (フランス/ブルゴーニュ/オー・コート・ド・ニュイ、白)
色は薄い金色。ナッツ、トースト、ハチミツといったシャルドネの香りの要素をちゃんと備える。が、そんなに強烈ではない。酸味はほとんど感じられず、甘みがかなりあり。渋み、えぐみもないが決してべたべたしておらず、品のある味わい。するする入るのでこういうのを日常的に飲めるといいなぁ。シャルドネを全く飲んだことがない人にもお勧め。三越・横浜で 2709 yen。

Ch. Calon '76
 シャトー・カロン '76
  (フランス/ボルドー/モンターニュ・サン・テミリヨン、赤)
抜栓直後デキャンタージュした。色は煉瓦色。すぐネギミソの香り。これは最後まで続く。タンニンや酸味は全くと言っていいほど感じられない。そのほか醤油、濡れた土や枯れ葉の香りも始終続き、非常に和風。10 min 程経って、干し葡萄の香りが強くなっていき、甘みが増してきた。最後の方はブランデーや紹興酒の香りが強くなり、ちょっと古いピノ・ノワールのような要素も感じられた。いわゆる「すっげー」旨いワインではないが、二十年以上の歳月が感じられた。非常に含蓄のあるワイン。

Ch. Charmail '94
 シャトーシャルマイユ '94
  (フランス/ボルドー/オー・メドック、赤)
オー・メドックのクリュ・ブルジョワ。色調は濃い。ディスクは赤紫色。結構澱が出ていたが、デキャンタージュはしなかった。抜栓直後、青草の香りと若々しいタンニン。青草は不思議なことにパンを食べると強調された。一時間ほど経つと果実味が増してきた。そしてグラスを回すことによってスパイスと共にタール香が立つ。ほのかにカラメル?二時間経つとワイルドな香りも出てきた。教科書通りだがラムにあう。複雑だし、なかなか良いと思うけどできれば数年後に飲みたいですね。コルクのワインダイアモンドが美しい。成城石井・青葉台店で 1984 yen。
#奥付けに「1/3 新樽、2/3 はソシアン・ド・マレの樽を使う」と書いてあるな。どういうことだろう?同じオーナー?


今日はワイン会で飲み倒しました。テーマは (途中まで) 「サン・テミリヨン」かな?

Taittinger Brut NV
 テタンジェ・ブリュット NV
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
今やジェームス・ボンドも飲む超メジャーどころだが初めて。……やはりシャンパーニュの違いってよくわからない、おいしいんだけど。こうばしい穀物 (米?) のような香り。イチゴにあうねぇ、確かに。生ハムの脂身にはあわなかった。トマトはOK。
#シャンパーニュってけっこうお腹一杯になると思いませんが?

Ch. La Tour du Pin Figeac '92
 シャトー・ラ・トゥール・デュ・パン・フィジャック '92
  (フランス/ボルドー/サン・テミリヨン、赤)
香りが本当に素晴らしい。抜栓直後にチョコレートやカスタードクリームのような甘い香り。グラスを回すとワイルドな要素もある。やがて梅が顕著になってきた。が、味の方はタンニンも酸も弱く、かなり軽め。カベルネ・フランとメルローを使用しており、カベルネ・ソーヴィニヨンは入っていないらしい。メルロー主体の '92 は結構辛いとはその筋の人の意見。一時間ぐらい経って小さなテースティング用グラスに移すと青草の香りが非常にはっきりわかった。これはフランの特徴とのこと。ちなみにしんかわ酒店の試飲会で '95 を飲んだことがあるが、そのときの方が凝縮感がずっとあったが香りの開きはいまいちだった。個人的には香りが華やかな方が好き。

Ch. L'Arrosee '93
 シャトー・ラロゼ '93
  (フランス/ボルドー/サン・テミリヨン、赤)
いきなり凝縮された香り。動物的な要素強い。樽香も強く、樽がバニラ香と言われるのがわかったような気がした。タンニンはまだまだ若い感じ。時間が経つとほのかに梅、カラメルが現れてきた。開けるのが明らかに早い。

Ch. Figeac '78
 シャトー・フィジャック '78
  (フランス/ボルドー/サン・テミリヨン、赤)
落ち着いた甘い香りが素晴らしい。アニマルも強し。味わいはバランス抜群で、酸、タンニンはまだまだしっかりしているが、これこそ飲み頃というものだろう。時間が経つと梅カツオが現れてきた。まるでブルゴーニュのよう。まさに本日の真打ち登場ってところですね。ちなみにこの '78 は '85 ぐらいまでは世間の評価が極めて低くかったが、それ以降がぜん評価が上がってきたとのこと。わからないんだねぇ、ワインは。

Bonnezeaux '95 Ch. de Fesles
 ボヌゾー '95 シャトー・ド・フェール
  (フランス/ロワール/コート・デュ・レイヨン、白)
ロワールはシュナン・ブラン 100% のデザートワイン。はっきりとわかるパイナップル香。これは初めての体験。非常に甘口だが (あたりまえか) 酸もそれなりに効いており、すっきりしている。これはいい。これがまたケーキに合うんだね、初めてわかったよ、デザートワインの楽しさが。13 vol% alc だが、酒であることを忘れてしまいそう。

ここまでで一旦終了。でもこれじゃ飲み足りないですよね。:)

Saint-Veran '96 Ch. Fuisse
 サン・ヴェラン '96 シャトー・フュイッセ
  (フランス/ブルゴーニュ/ル・マコネ、白)
これまた弱いながらもパイナプッル香がする。が、アルコール感があり、渋みもほのかに感じられて確かにこれは若い。でももっと寝かせておくとおいしくなりそう。実はうちに '94 があるのでこれが楽しみ。

Morey-Saint-Denis (Blanc) '93 Dujac
 モレ・サン・ドニ '93 デュジャック
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、白)
初めて飲む、モレの白。っていうかニュイの白ということ自体初めて。さらに言うならデュジャックのワインも初めて。非常に特徴的な香りで火打ち石、樽、ほのかなナッツまではわかるのだが、もっと別のベースになる香りがある。硬質チーズのような香りといえば近いかな。なにかそういうワイルドではない動物の要素を感じる。果実味やや控え目だが奥が深くなかなか良い。さらなる発展はあまりにも明らか。

Ch. D'Abbeye de Saint Ferme '95
 シャトー・ダベイ・ド・サン・フェルム (って読むのかな?) '95
  (フランス/ボルドー、赤)
サンテミリヨンの赤。これは動物オンリィ!といった香り。香りに反して味は渋味よりも甘みが強く、飲みやすい。

Pesquera '95
 ぺスケーラ '95
  (スペイン/リベラ・デル・ドゥエロ、赤)
スペインの赤。テンプラニーリョ特有の味と香り。プラスチック的というべきか。味もタンニン控え目でふにゃふにゃしていたんで、これは苦手だなあと思った。しかし時間が経つと果実味がぐっと増してきて良くなってきた。そっかー、テンプラはすぐ飲まない方がいいんだね。
#リベラ・デル・ドゥエロとはマドリッドの真北の内陸地域。「今流行り」の地域らしい。

Ch. Lynch-Bages '86
 シャトー・ランシュ・バージュ '86
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
もう最後のとどめ。でもみんなけっこう素面だったのでご安心を。色調濃い。デキャンタージュしている横で既に甘い香りを放っていた。さらにスパイシー&ワイルド。カルダモンの香りというシャープな意見があったが、カルダモンを知らない私には猫に小判のようなコメントである。まぁ確かにそういう独特のスパイスだ。若いタンニンがまだまだ残っており、飲み頃はまだ先のよう。凝縮感はさすが。今開けるのはちょっともったいなかったかな。ちょっと経ってからブランデーのような香りも感じられた。私としてはすでに飲み頃のフィジャック '78 の方が良かった。


この日は都内のワインバーでワイン会。テーマは「アロス・コルトン村」。
もうろくな死に方しないでしょうね。

Black Label "Brut" NV Lanson
 ブラック・ラベル・ブリュット NV ランソン
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
香りがすごく華やか。明らかな梅を感じられた。味も濃密でシャープ。やはりシャンパーニュはマグナムがいい。シャルドネ 50% ピノ・ノワール 50% とのこと。この比率を聞いただけでわくわくする私は変?

Puligny-Montrachet '91 Louis Carillon
 ピュリニー・モンラッシェ '91 ルイ・カリヨン
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
最初少しネコのおしっこ風だったのだがなぜだろうか?ソーヴィニヨン・ブランじゃあるまいし……。ナッツ。最初少し寝ぼけた味だったが、だんだんと酸がシャープになり、味もヴォリューム感が増してき、柑橘系の香りが出てきた。30 分以上おくと酸がおとなしくなってきたが、ハチミツがすごく出てきた。ちょっと水っぽさはあるが変化は楽しめるし結構いいと思う。

Corton-Charlemagne '91 Bonneau du Martray
 コルトン・シャルルマーニュ '91 ボノー・デュ・マルトレイ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
控え目な香りはいつ開くのかと思っていたが最後まで開かなかった。樽が目立つ。味もシャープさがなく、変化に乏しかった。またもや裏切られたという感じ、ボノー・デュ・マルトレイ。8 ha も畑持っているくせに。以前飲んだ '89 よりさらにがっかり (ヴィンテージを考えるとあたりまえかな?)。上のピュリニの方をとるぞ、おれは。

Aloxe-Corton "Le Suchot" '92 Simon Bize
 アロス・コルトン・レ・スーショ '92 シモン・ビーズ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
もうこれはプラムというより梅干し!非常に香りが華やか。が、タンニンがやや目立ち、収斂性が少しある。また若い酸がある。
#でも結構おいしく飲めるよ。シモン・ビーズ好きだし。

Corton Bressandes '92 Jaboulet Vercherre
 コルトン・ブレッサンド '92 ジャブレ・ヴェシェール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
上のアロス・コルトンと同じ VT だが、これはもう役者が違う。つがれた直後からカラメルやヴァニラの甘い香りを放っていた (しばらくしたらおとなしくなっちゃたんだけど)。ワイルドな香りの要素も結構あり。タンニンもこなれた感じがするし、丸い酸と果実味の調和が素晴らしい。早熟、なのかもしれないが。

Le Corton '86 Bouchard Pere et Fils
 ル・コルトン '86 ブシャール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
梅や土、動物的な香りも感じられるがそういった個々の香りの要素が再構成されて混然一体となって嗅覚を襲う。上のブレサンドよりさらにこなれた味わいと長い余韻で素晴らしい。パーカーの本ではブシャールはけっこうぼろかすに書かれているがこれはいいと思うけどな。

Corton Clos du Roi '69 Lionel Bruck
 コルトン・クロ・デュ・ロワ '69 何て読むのだろうか、この作り手?
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
全てのワインはここに通ずる、というと大げさか。香りも味も一体化しているように感じられ、アルコールを飲んでいる感じが全くしない (あぶねぇなあ)。セパージュや格付けを越えているというと言い過ぎだろうか。私が今まで飲んだ中で最も古い酒に相当し、私より一歳年下なだけ。こうした憧憬がアルコール以上に私の感覚を麻痺させているのかもしれないが。
#しかし正直なソムリエである。「この作り手は私もよく知りません」だって。

Marc de Bourgogne '81 Simon Bize
 マール・ド・ブルゴーニュ '81 シモン・ビーズ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、マール)
調子に乗って食後酒。初めて飲むマール (ワインじゃないですよ)。グラッパのように葡萄の絞りかすから蒸留して作るそうだ。しかしグラッパというよりブランデーに近いね、これは。41 vol% のアルコール感がなく、危なくもう一杯頼みそうになるところだった。オイオイ……。これはグラスで 1260 yen。
以上、料理付き、税、サービス全て込みで 16200 yen。そんなに高くは感じない。


1997 prev month next month 1999

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