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先月の反動…のつもりはないんだけど。 |
ふぐでお世話になったダイビングの師匠宅へお邪魔させていただきました。名目は『宮古島の水中写真上映 (?) 会』。
Rully "Mont Palais" '96 Olivier Leflaive
リュリー・モン・パレ '96 オリヴィエ・ルフレーヴ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・シャロネーズ、白)
「座長、こんなのがあるんだけど…飲んでみる?」と師匠に聞かれてしまいました。いやもう、びっくりしたのなんのって…なぜって、そんなワイン馬鹿じゃない人なのにセレクションが渋いし、それ以上に同じ作り手、同じ VT のサントーバン 1erを以前のふぐ大会のときに同じお宅に私が持ち込んでいたからです。師匠は気付かれていたのかな?閑話休題、色は少し濃いめ。香りはまずアーモンド。そして結構樽を使っているのを伺わせる。果実感は強くはないが、フレッシュなシトラス系の酸がなんとも心地よい。食欲を増進させるね、これは。その他、柑橘類、特にグレープフルーツの香りとハチミツも少し。派手さはないが、実直で好感度の高いタイプ。アスパラガスにもよく合いましたよ。
Nebbiolo d'Alba '96 Valfieri
ネッビオーロ・ダルバ '96 ヴァルフィエリ
(イタリア/ピエモンテ、赤)
これも師匠宅の在庫でございます。ネッビオーロ・ダルバを飲むのは始めてだと思う。やっぱり経験が偏っているよな>座長。やや深めのルビー色をしており、香りを嗅ぐと…うーん、これはイチゴジャム!それもちょっと焦げた感じの。ほのかにコショウの刺激とグラッシーさもあり。飲むと酸は柔らかく、果実感は中程度ながらふくよか。ややタニックだが、いわゆる『飲みやすく親しみやすい』タイプ。ふーん、ネッビオーロでもこういうかわいい感じにできるんですね。面白い。
Bordeaux Superieur '96 Dulong ?
ボルドー・シュペリユール '96 デュロン ?
(フランス/ボルドー、赤)
こっちの方が先に開けるべきだったかな…と思いつつも抜栓。これは他の参加者の方の持ち込みです。上のネッビオーロ・ダルバがイチゴジャムなら、こちらはカシスジャムだ。その他、ヨードや墨っぽい香りでさすがに深さを感じさせる。最初はやや軟弱なイメージもあったが、抜栓後十五分もすると果実感がぐっと広がってきて大いに楽しめました。タンニンはあまり目立たず、なんだかオレンジのような酸も面白かったですよ。以上、赤二つとも普段飲みにはとてもいいセレクションだと思います。
Vin de Pays d'Oc "Blanc" '98 Dom. de l'Engarran
ヴァン・ド・ペイ・ドック・ブラン '98 ドメーヌ・ド・ランガラン
(フランス/ドック (でいいのかな?)、白)
これがわたくしめの持ち込み。なんだか DOC ワインと AOC ワインの後でヴァン・ド・ペイを出すのはちょっと気が引けたけど…しんかわ酒店の若旦那のイチオシ&レア・アイテムだからいいのだ!と自分に言い聞かせることしきり。これを最後にしたのは偶然だったのだけど、正解でした。かなり甘口ワインといってもいいぐらいの強い果実感があるからね。そして抜栓直後からアンズ、モモ、洋ナシ、パッションフルーツなどの南国風で陽気な香り。楽しいね。その他、コーンをゆでたときような、ちょっと深めの甘い香りもあるから面白い。そして甘さもフルーツ&キャンディーっぽいものだけでなく、ゆでソラマメみたいな甘さもあるから面白い。酸よりもほのかな苦味が全体を引き締めています。2100 yen はお値打ち。でね、一番面白かったのは次の会話。
師『ふじ井君、あのナントカの香りとかって、なんでいろいろわかるの?』
私『いや、ひとつ強烈にその香りがするワインを飲めば、次回からはその匂いがよくわかるようになりますよ。だから経験です。僕はあんまり鼻が良くないし。』
師『本当?じゃ、このワインは何の香り?』
私『これはかなり強烈なアンズとモモの香りがするでしょ?』
飲んでみて…
師『あっ!本当だね。飲む前はアンズの香りがして飲んだ後に鼻に抜けるのはモモの香りだ!言われればわかるね。』
ってことでやっぱり誰でも (と言っちゃ失礼だろうけど) わかる話なんですよ。たまにメールで聞かれる話なのでここに FAQ として残しておきますね。
とまあ、そんな講釈はさておいて、毎度お宅にお邪魔してすみません。お料理もおいしかったです。宮古島のページはできるだけ善処いたしますので…はあ。(ヘコヘコ)
掲示板でおなじみの yumiko さんのお宅にずーずーしくもお邪魔して、昼間っから飲んだくれる。テーマはずばり『高級チリワイン』。うーむ、高級以前にチリワインってあんまり飲んだことないよな (ちょっとスネ夫モード?)。
Night Music Sekt NV
ナイト・ミュージック・ゼクト NV
(ドイツ/ナーエ?、スパークリング)
この日誌始まって以来、二本目のゼクト。やっぱり飲んでいるものが偏っておるのう…>座長。色は薄い。香りを嗅ぐと…んん?なぜかソーヴィニヨン・ブランみたいなシベットを感じる。そして鉱物質の印象強く、その他、ライチやマスカットといったフルーツ。飲むと思ったほど甘くはない。とかいいつつ、それでもかなり甘味 (果実味とはまた違うと思う) を感じるけどね。泡はかなり繊細。炭酸の刺激も少ないので他の参加者の方の『夏の午後とかに飲むといいんじゃないですか』とのコメントはナイス!
Riesling Grand Cru "Muenchberg" '88 Dom. Ostertag
リースリング・グラン・クリュ・ミュンヒベルク '88 ドメーヌ・オステルタグ
(フランス/アルザス、白)
私の憧れ、アルザス・グラン・クリュ。これごっつ楽しみにしておりました。足立区民さん、ありがとう!『温度分布があるといけないから』ということで一度クーラーに入っていたボトルにコルクをして、逆さに振ったらやはりグラスの中は澱満開。しかしグラスの中の液体はやや薄めの金色で照りもあり脚も長く、澱のことなどささいなことのように思えてしまう。期待の面持ちで香りを嗅ぐと、最初は中音域の花の香りが少々。そしてミネラルスピリットのような強い石油香にゴマ油のような香ばしい香りが強く鼻を刺激する。飲むと果実感はやや弱めの印象だったが、鋭くはない押し迫るような重厚な酸があり、それが驚くほど長い余韻を形成している。しかし少し弱いなと思ったのは最初の十五分程度。その後、どんどん果実味が開き始め、とても力強くもきらびやかな素晴らしいワインとして楽しめた。開いてきた果実感は柑橘類、特にキンカンのイメージが強く、また心地よい苦味はオレンジの皮の部分のようだ。さらに時間が経つと熟したリンゴの香りを放ち、その五分後にはアンズに変わっているという案配で、グラスを傾けるごとに変幻自在に姿形を変えるありさまは飲むものを飽きさせない。グラスが空になる寸前には『甘くないデザートワイン』みたいな面持ちでしたよ。泡のないとても高級なシャンパーニュのようだ。本当に素晴らしい。
なんだか私一人が盛り上がってしまったようだが (^-^;)、
ここからが本編『高級チリワイン』の始まりです。
Montesalpha "M" '96 Discover Wine
モンテスアルファ "M" '96 ディスカバー・ワイン
(チリ、赤)
非常に濃い赤紫色。赤いベリー系のジャムの香りと甘味・酸味が強い。その他、磯の香りや墨っぽさもほのかに感じる。うーむ、アルコール (12.5%) を感じさせないぐらいに甘いな。ということでとても親しみやすいワインなのだが、複雑さや余韻 (を求める方が間違いなのかもしれないが) に欠けるのが私としては物足りないかな。
Almaviva '96
アルマヴィヴァ '96
(チリ、赤)
非常に脚が長く、濃い赤紫色をしている。そして硫黄を感じさせるような強い樽香。香りは "M" よりおとなしめだが、今度はブラックベリーが主体になっている。飲むとまだまだ元気なタンニンがあり、収斂性すら感じさせる。やや酸が足りなくもあるが、ワインの品格としては愛敬振りまいている "M" よりこちらの方が上手だろう。いや、もちろん愛敬振りまくこと自体は否定しないけどね。樽香やタンニンを取り除いて考えると『葛に閉じ込めた上品に甘く煮含めた小豆』のような和菓子を思わせる印象も面白い。
Sena '96 Errazuriz
セーニャ '96 エラスリス
(チリ/アコンカグア、赤)
上の二つに比べてミネラルの印象が強い。ミネラルというより海草っぽさとかヨードといった方が近いかな。注がれてすぐはおとなしめだったが、(私が) 寝ている間にブルーベリージャムのような果実感がぐっと広がってきた。その他、チョコレートの香り。うむ、赤ワインの中でこれが一番印象的だったかな。黒といってもいいような濃い色合い。
Domus Aurea '96
ドムス・オーレア (でいいんでしょうか?) '96
(チリ、赤)
甘くてアルコールの強いワイン。まるでポートのようだ。東洋のハーブと言った方がいらっしゃったが、なんとなくわからないでもない。パンの酵母っぽさやヨモギもちのような匂いを感じたからね。それにしても強いワイン。
Don Maximiano Founder's Reserve '93 Errazuriz
ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・リゼルヴ '93 エラスリス
(チリ/アコンカグア、赤)
えーっと、すんません。メモがないです。しかも『飲んだ』という記憶しかない。いやですわね、奥様。おほほほほほ!
結論。
一本飲めばじゅうぶんです、高級チリワイン。
のへさん、ごめんなさぁぁい!
「ワインな日々」のあべさんが、東京にいらっしゃることになり、その仲間たちが集まって飲んだくれておりました。以下、大塚の「ビストロ・ジュイエー」にて。全て参加者の持ち込みです。
Chablis Grand Cru "Valmur" '97 Verget
シャブリ・グラン・クリュ・ヴァルミュール '97 ヴェルジェ
(フランス/ブルゴーニュ/シャブリ、白)
かもしださんの持ち込み。乾杯前にまずブラインドで出てきました。全く先入観なしで接すると…。色は比較的薄い。香りはラムレーズン入りのクッキーそしてアーモンド。アルコールの刺激はやや強め。グラスを回すとブランデーのような深い香りやプラムのような甘い果実香が強まる。果実味よりふくよかながら力強い酸が印象的。そう、酸がおいしいワインですね、これは。その他、ほのかにココアの香り。苦みのような余韻が長い。で、シャブリと聞くと…レモングラスの香りとかメモしている。バカだね>俺。飲めばシャブリというのはわからないでもないが、香りからは全く予測できない。やるね!ヴェルジェ。初めて感心したよ。
サーモンと鶏レバーのアミューズ。
海鮮の瞬間燻製サラダ仕立て・イチゴソース (←カキが旨かった!)。
Clos du Mesnil '89 Krug
クロ・デュ・メニ '89 クリュッグ
(フランス/シャンパーニュ/ランス、世界最高のシャンパーニュ)
きょえーーー!こんな希少かつ高価なシャンパーニュのご相伴にあずかっていいんでしょうか>のへさん。いや、メールで『あべさんが「高級ワイン禁止令」を出されていますが、訳あってちょっと高価なブラン・ド・ブランを提供させていただきます』と書かれていたので並のシャンパンハウスのプレステージシャンパーニュが飲めるかな、とわくわくしていたのですがこれほどのものが出てくるとは…。私信はこのくらいにして、この偉大なワインの印象を貧弱な筆致で語ってみよう。
色は思ったほど濃くはない。泡は当然のことながら極めて細かく、らせんを描いてグラスを駆け登っていくさまがなんとも楽しい。そして注がれてすぐにマロングラッセのような甘い香りが猛烈に香る。マロングラッセってサロン '83 でも時間がかなりたって出てきたと思うのだが…。バニラやラムレーズンもかなり。私自身嗅いだ経験がないのだが、香木のような香りと言ってもいいかも。それらが混然一体となったような甘くて深い香りなのだ。飲むと果実味と酸のバランスは抜群で、強いながらも強すぎず、まるで舌の上をなでられているような心地。泡の効果もあるのかな。そして飲みほすにつれ美しい酸が口の中で花開いていく。その後、カスタードクリームのような何ともいえないまったりとした香りに焦がした砂糖醤油のような熟成香が感じられた。高貴、そして存在感が際立っている極上のシャンパーニュ。温度が上がると異様なまでに濃く力強いのがわかる。気持ちよく飲むためには温度制御に細心の注意を払わねばならないようだ。……。
うーむ、一生に一度でいいからこれ一本で食事を通してみたいね。しかしその猶予期間は十年はあるだろう。なぜってどう考えても '89 は少なくともあと十年は熟成し続けると予想されるからだ。こいつはやっと飲み頃に差しかかったといった案配。まだまだ無限の可能性を感じる。
ジャガイモのポタージュの暖かいの (…ワインに負けている…)。
Meursault "Charmes" '94 Leroy
ムルソー・シャルム '94 ルロワ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
こちらはあべさんの掲示板によく投稿されている TETSU さんのお持ち込み。色は薄い金色。そしていきなりリキュール類の高貴できらびやかな香りが立ち上る。その他、砂糖漬けのパイナップルとカスタードクリームの甘い香りがベース。他にパッションフルーツやウイスキーになぜかワサビのような刺激的な香りも少し。幹事であらせられる TAK さんは「屠蘇散の香り」と表現されておられましたが私にはいまいちわかりませんでした。(^-^;) 飲むと VT のせいもあってか正直いって果実感は強くなく、カリフォルニアのシャルドネとかが好きな方には少々物足りないかもしれない。しかし甘いという要素以外の苦みや渋みや酸、そしてそれらのバランスと飲み干すまでのストーリーが非常に魅力的なワイン。こういうバランスを思いつくあたり、やはり並みの作り手ではないと思う>ルロワ。こう書くと読者が減るかもしれないが、おこちゃま向けでないんだよね。そういう大人の楽しみを教えてくれました。
Chassagne-Montrachet "Clos de la Boudriotte" '87 Dom. Ramonet
シャサーニュ・モンラッシェ・クロ・ド・ラ・ブードリオット '87 ラモネ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
シャサーニュ・モンラッシェの赤。これ、私の持ち込みです。そしてとある方にいただいたワインでもあります。その方に「結構繊細なタイプ」とお聞きしていたので赤の最初にさせていただきました。グラスの中はとても明るいルビー色でなんとも美しい。香りはちゃんとピノ・ノワールの香りをしています。フランボワーズって奴かな。このへんはフランスに行って実体験で確かめたいところ。その他、オレンジの香りで陽気さを感じる。なぜか熟成香はさほど感じられないのだ。味わいは繊細で贅肉の少ないタイプだが、カツオだしのような旨味の印象は強い。バターの香りを感じたのはイサキのせいかな。うむ…はやりのスタイルではないと思うが、これはこれでとても好印象。濃いだけがいいワインじゃないんだぞ、て主張しているみたいだ。
イサキの春菊ソース。(なかなかラモネにはあっていた)
Gevrey-Chambertin "Les Caztiers" '95 Armand Rousseau
ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カズティエ '95 アルマン・ルソー
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
かなり深いルビー色。第一印象は「おかゆ」。なんだか炊きたてのご飯のような香りがしました。しかしそれもすぐに飛び去り、その後はイチゴの芳しい香りでむせかえりそう。中音域の花の香りにプラムやビワ。昆布茶みたいな香りもするな。飲んでも極楽。上口蓋を刺激するような深く濃密な果実味がたっぷりとあり、フルーツのような酸とのバランスも素晴らしい。時間とともに青草のような香りが出て深みが増し、酸は梅酢のようになっていった。うーーむ、久しぶりに本当に旨いピノ・ノワールを飲んだという感じ。TAK さん、ありがとうございました。
#しかし '95 なんてまだ早いと思っていましたが、もう収穫から四年半にもなるんですね。深い熟成感はまだまだだけど、そろそろ楽しめるような気がします。
沖縄豚の…何とか。(^-^;) カラメリゼみたいなの。
Nuits-Saint-Georges "Les Damodes" '90 Lecheneaut Fernand et Fils
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモデ '90 ルシュノー
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
あべさんのお持ち込み。真打ち登場といったところか。とても濃いルビー色。のっけから深い熟成香を感じさせる。獣香やスーボワ、鉄、そして果実香は柑橘類なのだが、個々の要素は互いに溶け合いつつある。インパクトの強い味わいは旨味、甘味、渋味、酸味のバランスが完璧。そしてなおかつ味と香りとのバランスがとれているのが素晴らしい。酸が主体の余韻は長くたなびくようだ。ワインとしてのひとつの完成した形というといいすぎだろうか。しかしまだまだ熟成する余地も感じられる。
デザートは…何だっけ?
Ch. Coutet '78
シャトー・クーテ '78
(フランス/ボルドー/バルザック、甘口白)
実はこれ、 10000 ヒット記念の賞品として TAK さんに進呈したもの。いやあ、出せって強要したみたいですみませんねえ> TAK さん。去年同じものを飲んだことがあるのだけど、そのときと同じように焦がしたハチミツ入りのバター飴!昔懐かしいバタークリームと言ってもいいかな。オレンジリキュールやハーブ、青草もほのかに感じる。メイプルシロップのような甘さはあまりしつこくない。しかし酸がやや弱いのでそのへんのバックボーンがしっかりするともっと品格が上がるかな。色は薄い金色ながら少しオレンジがかっている。
ということでどのワインも非常に満足のいくもので、かつ、いずれも興味深い体験でした。あべさん、TAK さんをはじめとして参加者の皆様には改めて御礼申し上げます。
ビストロ・ジュイエーは持ち込みも料金制で割り切っており、料理 (本日のコースで 4800 yen でした) もなかなかおいしく、かつ、お腹一杯になれる良いお店だと思います。次回のうちのオフ会で使ってみようかな。もっともお店の人に迷惑がられていなければの話だけど。うはは!
都内のでワインバーで。
Auxey-Duresses '85 Leroy
オーセイ・デュレス '85 ルロワ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
リストに載っているこいつがどうしても気になって注文してしまいました。少し不安はあったんだけど。しかし抜栓されたコルクの匂いを嗅ぐと…普通コルクの匂いしかしないものだが、これは信じられないようなフレッシュなフルーツの香りを放ってましたよ。見ためは薄めの金色で脚もさほど長くはない。しかし煎ったアーモンドとクルミのナッツ香、トロピカルフルーツ系の甘く甘美な香りに飲み頃の絶頂を感じる。飲んでも熟しきった果実感とそれに馴染んだきれいな酸、長く残る微妙に苦みを感じさせる余韻はさすがにグレート・ヴィンテージといった案配。もちろん村名、しかもオーセイ・デュレスなので強さや迫力はさほどではないのだが、この村名としては最高の出来なのではないだろうか。参加者の方からの反応は…なかったんですけどね。(^-^;) これが一本 7000 yen とは素晴らしい。しかし最後の一本だったそうな。うはは!
"Pinot Noir" '97 Calera
「ピノ・ノワール」 '97 カレラ
(アメリカ/カリフォルニア/サン・べニートー、赤)
ボルドーの品揃えがメインのお店なんだけど、ピノも飲んでみたかったので適当な値段のものをチョイス。ブルゴーニュもあったけど、これなら確実にワインばかでない人たちに受けるかな、と思って。色は赤紫色。香りは…うーむ、まさに「グレープジュース」みたいな香りだ。なんとなくチューインガム的でもある。飲むと不自然なぐらいに甘味が感じられ、そのわりにタンニンも浮いている。まあ酸はそれなりにクリアだと思うが単調さは否めない。以前畑名付きを飲んだときの印象は陽気でありながら複雑で、かなりよかったのだけどこれはちょっと残念な結果だった。お店の人曰く、『これは畑名付きとは違ってよそのブドウを混ぜているかもしれません』だって。早く言ってよう! 8000 yen ははっきりいって高すぎる。
Ch. Gruaud-Larose '90
シャトー・グリュオ・ラローズ '90
(フランス/ボルドー/サン・ジュリアン、赤)
本日の本命。早めに抜栓してデキャンタしてもらいました。実はグリュオ・ラローズを飲むのは初めてだったんですよ、わくわく。かなり濃い色合いの液体の香りを嗅ぐと…うーん、スパイシー!コショウを中心としたスパイス香をかなり感じる。しかし噂どおりなのも束の間、10 分もするとスパイシーさは飛び去り、かわりにベリー系の濃い香りが支配的になってきた。飲んでも最初はタンニンが目立ち気味だったが、時間とともに圧倒的な果実感があふれ出てきた。しかし不思議と熟成香のような年月は感じさせず、ひたすらパワーで押しきるタイプ。ヴィンテージもいいんだろうけど状態も良かったんでしょうね。15000 yen はお値打ちだけど、来世紀に再会するのがやはり正解かな。
ちょっとだけ独り言。
やはり一緒に飲んだ人のコメントがないのは悲しい。今度は「うまい/まずい」「好き/嫌い」「高い/値段の価値がある」ぐらいでいいからコメントしてねん。
おうちで。
Grand Siecle "La Cuvee" NV Laurent-Perrier
グラン・シエクル・ラ・キュヴェ NV ローラン・ペリエ
(フランス/シャンパーニュ/トゥール・シュル・マルヌ、シャンパーニュ)
開けちゃいました、グラン・シエクル。まず寸胴なボトルと細いネックがなんとも高級感を感じさせる。フルートグラスの中の液体は比較的薄い金色で泡はかなり細かい。色合いに少しがっかりしながらもクンクンすると…!おろしたてのフレッシュなリンゴが鮮烈。その他にシナモン、白い花。いずれも非常に華やかで心踊るような香り立ち。飲むとコント・ド・シャンパーニュほどのパワーはないが、それでも果実と酸がバランスよく、しっかりとしたボディを形成している。余韻は微妙な苦みを感じさせるものでこれはまさに大人のための飲み物。そうこうするうちに、華やかな香りはバターと砂糖を詰めて焼いた焼きリンゴのような甘い香りに転じてきた。さらにグラス一杯を飲み干す直前にはリンゴやアプリコットのドライフルーツあるいは焼き栗のような濃いめの香りに、それ相応のねっとりとした果実感が口中に広がる。うーん、変われば変わるものだねえ…と思ったのもつかの間、グラスに注ぎ足すと、リセットされたかのごとくフレッシュなリンゴの華やかな香りに戻るのだ。何度注いでもそうだった。うーーん、これはまさにグラス一杯の小宇宙。楽しみはつきない。神戸ベリエにて購入、10000 yen。
おそとで……といっても野外じゃないけど・パート2。
Clos de la Roche '94 Dom. Dujac
クロ・ド・ラ・ロッシュ '94 デュジャック
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
朝から (何考えてんだよ ^-^;) ピノ・ノワールが飲みたい気分で出かけてみる。ワインリストにはそれなりのお手軽なピノがあったのだが (例えば同じデュジャックでも村名モレ・サン・ドニとか)、どうしてもこいつが頭から離れなくて注文してしまう。'94 というヴィンテージがちょっと気になりつつも。ホストテースティングで出された一杯は…ちょっと信じられないような華やかな香り。何種類もの花からなる花束みたいだ。てことで香りを嗅いだだけで『わぁーお!いいですねえ』と、バカみたいなコメントをしてしまう。しかし飲むと…うーぬ、全体的にクリアな印象なのだが果実感はやや控え目でちょっとタニックかな。とはいえワインを飲むのがメインではないからまあええかと思いつつ、メシを食うことしばし。するとやってくれましたよ、ジャック・セイス (このページを読んでいるような人には釈迦に説法だろうけどドメーヌ・デュジャックの当主のこと)。トーンの高い香りは落ち着き、ベリー系のみならずプラムやアンズ、イチジクなどの熟した果実香ががぜん広がってきた。そして香りとともに得も言われぬ妖艶な果実味が花開き、タンニンは全くと言っていいほど目立たなくなってしまった。面白いのはそうした妖しいまでの果実感がありながら、品のいい酸のせいか透明感のある印象は変わらないところ。このへんが人気作り手たる所以だろうか。
#そう、"Clos de la Roche" って書いたけど、真ん中の "de" はなかったかも。