今月はほとんど飲んでいない。
  最頻記録更新かも。

掲示板でもお世話になっている TAK さんのお宅に無理矢理お邪魔させていただきました。
Brut Rose NV De Sousa et Fils
 ブリュット・ロゼ NV ド・スーザ・エ・フィス
  (フランス/シャンパーニュ/アヴィズ、シャンパーニュ)
近所の酒屋さんのイチオシ。といっても、これはブラン・ド・ブランじゃないのですが…。わざわざ "WINE Magazine" という雑誌の見開きをコピーして頂きました。それによると… (以下無断引用)

『…このエリックが作った「ド・スーザ・ブラン・ド・ブラン・ミレジメ 1993」が、98 年にベルギーの首都ブリュッセルで開催された「ブリュッセル世界ワインコンクール」ブラインドテストで、ランスやエペルネの老舗を抑え、見事金メダルに輝いたのである。… (中略) …フランスのワイン専門誌「ミレジメ」における格付けで、セカンド・グラン・ヴァン・クラッセに格付けされた。年間生産量わずか五万本のド・スーザファミリーにとって、これは大変なことである。…』

なんでもブラン・ド・ブランはポメリーのルイーズと同位だったそうです。当の若旦那曰く、『ブラン・ド・ブランは濃厚ですが、ロゼは比較的繊細なタイプですけどね…』とのことでしたが、まあ話の種に購入してみました。

ボトルが透明なので色は外からわかるように明るいサーモンピンク。個人的には中側の色がわからないような濃い色のボトルの方が好きなんですが…。それはさておき、香りはきいちごやチョコレート、アンズのコンポート、あと…何て言えばいいのかいまだにわからないけどピノ独特の果実香が心地よい。これほどピノ・ノワールを感じさせるシャンパーニュも始めてだ。飲むとクリアーで確かに繊細。上品なこしあんのようなほのかな甘みを抑えて柑橘類のようなフレッシュな酸がいきいきとしているが、いかんせん香りの濃厚さには負けている感じ。しかし時間がたつと果実感が花開き、バランスがとれてきた。飲み干す頃の焦がしたハチミツのような香りもナイスでしたよ。しんかわ酒店で 5250 yen。

Saint-Aubin "en Remilly" '96 Marc Colin
 サン・トーバン・アン・レミィ '96 マルク・コラン
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
なんと同じ村、同じ畑、同じ VT の造り手違いを先月飲んでいる (といっても前回は相当酔った状態だったけど… ^-^;)。これはハチミツレモン!白い花のような華やかな香り、そしてミネラルが顕著。川原の石…ってことは川の匂いなのか。柔らかな味わいで果実味と酸のバランスよく、パワフルではないが品格を感じさせる。30 分経つと非常に果実味がパワフルになり、ねっとりとした洋ナシのようなテクスチャーとともに甘味を強く感じるようになってきた。ややコンパクトながらもブルゴーニュの良さが詰まったいいワインですね。TAK さんに提供していただきました。

Nuits-Saint-Georges "Les Hauts Poirets" '91 Jayer-Gilles
 ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・オー・ポワレ '91 ジャイエ・ジル
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
非常にファンが多いジャイエ・ジルのワイン。TAK さんのフランス土産だとのこと。長いコルクを抜くと、なんとも濃い色合いで青い草木を感じさせる匂いがする。しかし青臭いわけではない。そしてお約束の爆発しそうなぐらい豊かな果実香。ビターチョコにゆで卵系の硫黄のような匂いも少し。かなりねっとりとした液体を飲むと、舌先から飲み干すまでに『ビターチョコのような苦み → 強い果実感 → 酸 → 旨味の余韻』といった複雑なストーリーが展開される。時間がたつと甘酸っぱいオレンジのような果実感、ほのかなウメの酸、ハーブや海草っぽさ、おき火のような刺激が出てきた。特に果実感は最後まで枯れることはなく、オレンジからさらに干しブドウのような濃い果実感に変わるあたり、やはりただ者ではないと思う。いやはや、ごちそうさまです。

Geverey-Chambertin "Les Fontenys" '89 Joseph Roty
 ジュヴレ・シャンベルタン・レ・フォントニィ '89 ジョセフ・ロティ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
マルサネを飲んだだけでも相当に旨いジョセフ・ロティの飲み頃一級畑。それだけでわくわくしますね。色はかなり黒っぽく、エッジはレンガ色。最初はアニマルが強いが、すぐに草木朽ち果て系の濃くて深い熟成香にとってかわる。飲むとベリー系ジャムのような濃厚な果実感があるわりにスリムで品格を感じさせる不思議な味わい。時間とともにさらにカツオだしのような旨みが出てきた。その他、酸化鉄、ヨード、そしてなぜか灰を感じる。果実のたっぷり感を除くとジュヴレ・シャンベルタンの特徴がよく出ているということなのかな?しかしこういうのを最初の経験で飲むとブルゴーニュが忘れられなくなるだろうな…。のへさんありがとう!

Chapelle-Chambertin "Les Fontenys" '85 Jean Louis Trapet
 シャぺル・シャンベルタン '85 ジャン・ルイ・トラペ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
酒に弱い私めはほとんど潰れかけ寸前 (っちゅーか途中で寝てしまった。いやはや、お恥ずかしい ^-^*) でしたが、TAK さん自ら提供していただきました。抜栓直後は猛烈なアニマル。これはグラス一杯以内に飛んでしまい、その後、紅茶や中国茶系の熟成香がなんとも芳しい。そしてジャイエ・ジルに感じたゆで卵臭も少しあるな。飲むと 15 年も経っているのに干し柿のようなねっとりとした果実感があり、さすがグレート・ヴィンテージだと感じさせる。カツオだしの旨みは熟成したブルゴーニュワインの特徴なのか。『トラペはこの時期、評判悪かったからあまり期待できませんよ』などとおっしゃっておりましたが、なんのなんの、素晴らしいワインだと思います。大変にごちそうさまでした。

Condrieu "Ayguets" '97 Yves Cuilleron
 コンドリュー・エイゲ '97 イヴ・キュイユロン
  (フランス/コート・デュ・ローヌ、甘口白)
もう半分以上寝ながら飲んでいました。すみませんです>のへさん。異常に収量を抑えた (10kL/ha だったかな?) コンドリューの貴腐。以前遅摘みは飲んだことがあるけど、これは正真正銘の貴腐ワインだ。まずなんといっても最初に感じられるのが抜群に華やかな花の香り。花というより花束と言った方がいいかもしれない。そしてオレンジの皮の部分のような少し酸とともに苦みを感じさせる香りがアクセントに。フルーツの砂糖漬け (砂糖煮ではない) のような甘さにオレンジの酸。とても密度の高い造りをしているワインだ。個人的にはソーテルヌとかって結構くどさを感じてしまうのであまり好きでないのだが、こういうのは素直に楽しめていいなと思う。

#で、半分寝ていてどうして感想が書けるかって?
#だから言ったじゃない、こんな文章半分嘘だって。(^-^;)



おそとで。
Comtes de Champagne "Blanc de Blancs" '88 Taittinger
 コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン '88 テタンジェ
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
実はシャンパーニュ一本で食事を通したのはこれが生まれて始めて。色は意外と薄く (といってもそれなりに濃いよ)、泡は繊細で控え目。見た目にちょっと拍子抜けの感もあったのだが、最初のひと嗅ぎの猛烈なハチミツ香と、緻密でパワフルなボディー、異常に長い余韻に思わず顔もほころんでしまった。その力強さと余韻の長さは始終変わらず、かといってくどすぎることもなく透明感のある味わいは気品に満ちあふれている。香りはその他、白檀や白い花、時間がたつと熟したリンゴの香りも顔を覗かせる。そして当然と言うべきなのかもしれないが、酵母臭さはまるで感じられない。また比較的オーソドックスな取り合わせかもしれないが、ラングスティーヌ (手長エビ)、アイナメ、ホロホロ鳥との相性も抜群。楽しい食事を演出してくれた。
テタンジェというといままでに NV しか飲んだことがなくあまり個性を感じていなかったのだが、これを飲んでプレステージ・シャンパーニュと単なる NV との差をまざまざと見せつけられた感があり。『シャンパーニュは NV が命!』発言を撤回させる必要もあるかもしれないな。(^-^*)

Ch. Climens '73
 シャトー・クリマン '73
  (フランス/ボルドー/ソーテルヌ、甘口白)
決していいヴィンテージではないだろうが、こんなのが食後にグラスで飲めると楽しい限り。しつこいけれど『削り立ての鉛筆』。かなりの年代ながらアプリコットやオレンジのようなフルーツも香る。飲むと甘味、渋み、えぐみ、酸の全ての要素が丸く角のとれた形で仲よくバランスしており、私がやや苦手なソーテルヌ特有の『こってり感』もあまりない。やはり優秀なデザートワインはそれだけで極上のデザートになると再認識してしまった。

結論。
『ワイン選び』よりも大切なのは、『誰とワインを飲むか』。
さて、グラン・シエクルは誰と飲もうか。



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