今年の「今年こそ」。
  トレッキーの読者を見つけること。

(← つづき) ラム酒に漬け込んだレーズンをたっぷり入れたアイスクリーム (いや、ジェラートと言うべきか) のような濃いめの香りが立ち上り始めた。そして予想通りに干し果実のような濃度の高い果実感が全面に現れ、一方的な酸がある状態から一転、緊迫感のある果実と酸のぶつかり合いのような様相を呈してきた。さらにはブランデーのような高貴な香りが現れ、最後の最後までいろいろな表情で楽しませてくれたのだ。うむう、これほど力強くかつ緻密なスプマンテは今までに飲んだことがないかも。停電も何も起こらなくてひと安心だったしね。神戸・ベリエで購入。3000 yen。本当に旨いよ、これは。

Cuvee de Reserve R. R. NV P. Lancelot-Royer
 キュヴェ・ド・リゼルヴ NV ランスロット・ロワイエ
  (フランス/シャンパーニュ/クラマン、シャンパーニュ)
熟したリンゴのような豊かな香りと果実味。苦味、えぐみも少なく、泡もきめ細かな優しい味わい。神戸・ベリエにて購入、4400 yen。ブラン・ド・ブランです。

#うーん、新年一発めがこんなコメントでいいのだろうか?
#でも旨かったですよ。


Gewurztraminer '88 Hugel
 ゲヴュルツトラミネール '88 ヒューゲル
  (フランス/アルザス、白)
神戸は上沢の酒屋さんで偶然発見。『もうフレッシュで華やかな香りは飛んでしまっているかもしれませんよ』と言われつつも購入。色はかなり濃く、ややねっとりとしている。香りはバラというよりかはライチ。そしてモモとナシ。飲むと酒屋氏の予想通りかなり果実味のパワーは衰えていたが、時間とともに少し持ち直したかな。かといって酸が立っていたりするわけではなく、弱いながらも熟成感のあるなんとも玄妙な味わい。たしかにフレッシュな果実を想定すれば裏切られた気分にもなるかもしれないが、これはこれで興味深い。そうそう、途中からクルミのようなナッティーな香りがしましたよ。上沢のてらむらで購入、2950 yen。

Pommard "Les Vignots" '87 Leroy
 ポマール・レ・ヴィーニョ '87 ルロワ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
グラスの最初は微かな動物香が感じられたがすぐになくなり、かわりに枯れ葉や鉄観音茶のような植物系の熟成香が強まる。最初の一杯目は全ての贅肉をそぎ落としたようなストイックで品のある味わいだったが、二杯目からは酸が目立ってきてしまった。もともと果実感がやせ衰えていたのでこれは結構つらい仕打ち。もちろん状態がいいとはとても言えないのだが、それを差し引いてももうかなり下り坂を下ってきているではないだろうか。小田急ハルクにて購入、7455 yen。



かもしださんちにお招きされて、新年会。
Echezeaux '89 Mugneret-Gibourg
 エシェゾー '89 ミュヌレ・ジブール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
だったんですけど、最初はお断りしていたんです。昼間開始だったのに仕事だったし。でもまあ顔出しぐらいは…ということで遅くに訪れたところ、いきなり出てきたのがコレ。うーむ、いいんだろうか。ほとんど手ぶらで訪れたのに…。熟成色はあまりなく、香りはかなり若々しくフルーツを感じさせるもの。フランボワーズってこのことかな。で、期待して飲んでみると…ありゃりゃ、かなり酸がたってしまってややいがらっぽい。抜栓後時間がたっていたからなんでしょうが、やはり繊細な造りなのかな。
#せっかく秘蔵の品をお持ちいただいたのにすみませんです>中山の酒屋の旦那。

Clos de Vougeot '59 Bouchard
 クロ・ド・ヴージョ '59 ブシャール
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
初めて飲むブルゴーニュの超当たり年。同じく酒屋のご主人が偶然現地で見つけられたとのこと。スクリュープルで抜栓にも成功し (かもしださんのテク、見せていただきました)、のっけから紅茶の香りがかくわしい。やがてタバコのような香りに転じ、程よく時間がたつと加熱したミルクのような甘い香りまで出て変幻自在な香りの変化には驚くばかり。そして四十年もたっているピノにもかかわらず、果実感は相当に残っており、きれいで繊細な形にこなれた酸、タンニンとミルキーさのバランスも絶妙。さすがは「偉大な」年。ブシャールも絶頂の頃だったんでしょうね (最近持ち直しているとききますが)。本当に貴重な体験をありがとうございました。

Eltviller Sonnenberg '76 von Simmern
 エルトヴィラー・ゾーネンベルグ '76 フォン・ジーメルン
  (ドイツ/ラインガウ、甘口白)
次々と出てくる偉大なワインの数々。でも物怖じせずに何の遠慮もなくかぱかぱ飲むのが座長であります。(^-^;) もうオレンジがかった琥珀色は何十年も経ったコニャックのようだ。熟したアンズをさらに砂糖煮にしたような香りと甘味がありつつも、後口は極めて爽やか。保存状態が悪いとえぐみのような余韻が出てしまうそうですが、これはまるっきりそんなことなかったです。その他オレンジの果実感やココアの香り、鼻に抜けるときに感じる少々煙りっぽい香りがリースリングなんだなと思わせる。もう文句のつけようがないですね。甘いだけでなくてボディーも非常にしっかりしているのだ。かもしださんのご提供。

Vouvray "le Haut-Lieu" '59 Huet
 ヴヴレ・ル・オー・リュー '59 ユエ
  (フランス/ロワール、甘口白)
よくみるとまた '59 ですよ。もう本当にすみません。これまた酒屋のご主人に差し入れていただいたのですが、ご本人が抜栓されて『これはオロナミンCの香りですね』とおっしゃっていたのには笑ってしまった。実際そんな風な独特の薬っぽさがあるのだ。ついでにグラスに入った液体もレモン色をしている。(^-^;) その他シャルドネのようなナッツや白カビの匂い。飲むとすぐには正体を現さないのだが、飲み干すに連れてその力強いボディーが明らかになる。なんだか甘口というよりオー・ド・ヴィーですよ、これは。苦みの余韻も印象的。
ということで途中参加にもかかわらず飲み倒しておりました。
海より深く反省。((c) 鴨川つばめ)




Y2K 通過特別企画!「日々是鯨飲」20000 ヒットにはまだ遠い…けど前祝いで飲んじゃえ企画 (←長いね) で読者な皆さんと飲み倒しました。(^-^;) 場所は前回の一周年記念と同じ下北沢の "Le Sud"。『一風変わった』を条件に、みなさまの持ち込みワインを楽しみました。
Turasan Kopuklu Sarap NV
 テュルサン・コプクル・サラップ (かな?誰もわからないと思って結構でたらめ) NV
  (トルコ、スパークリング)
掲示板でもおなじみの「とある方」のお持ち込み。トルコのスパークリングなんて持ち込む人は…だいたいわかるよね。(^-^;) 色はかなり薄い…のはいいんだけど、ほとんど泡が立っていないぞ、これは。おっかなびっくりで (←本心) 香りを嗅ぐと、酵母っぽさがあって、ちゃんとスパークリングだということがわかります。(←失礼?) さらによく観察すると杉や青草、清酒っぽさやシェリーのような香りもあり。飲むと炭酸がかすかで弱々しい。しかし干しぶどうのようなフルーツはそれなりに感じられるので、泡がしっかりしていれば結構ちゃんとしたスパークリングなのではないでしょうか。(←だからやっぱり失礼だって) 皆既日食を見に行ったときのトルコ土産だそうです。なんでも帰ってきた二日後に大地震が発生したとか…強運の持ち主ですな、ワイン以外は。(←なにがなんでも失礼すぎ)
アミューズは「カキのベニエ」
Beaujolais Blanc '98 Jean Charles Pivot
 ボジョレ・ブラン '98 ジャン・シャルル・ピヴォ
  (フランス/ブルゴーニュ/ボジョレ、白)
シャルドネ 100% で作られるボジョレの白、だそうだ。洋ナシやモモ、柔らかな花のような香り。なぜかシュナン・ブランのワインの印象があるな。色はごく薄く、通常の清酒よりも薄いだろう。軽やかな飲み口で、甘くはないのだが苦みを中心としてかすかな酸も心地よい。全体的にライトな印象だが水っぽさや手抜き感が全然感じられないところが素晴らしい。しっかし土地がちょっと違うだけで同じシャルドネでもここまで違うワインができるんですね。

Saumur "l'Insolite" '97 Domaine des Roches Neuves
 ソミュール・ランソリート '97 ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴ
  (フランス/ヴァル・デ・ロワール、白)
これは座長めの持ち込み。最近お気に入りのロワールのワインです。色は少し濃いめ。最初に鼻に届いたのは「ネコのおしっこ」(身もふたもない言い方ですが…)。それはすぐになくなり、ナッツを焦がしたような香りが立ち上ってきた。これは樽香なのかな。飲むと微かな炭酸の刺激。最初は拍子抜けしたが、十五分程度でドライフルーツのような果実の凝縮感が強まり、花開いてきた。うむう、お店 (カーヴ・タイユヴァン) の人は『ここに書かれている宣伝文句ほどの凝縮感はないですけどね…』とかおっしゃってましたけど、そんなことないと思いますよ。なんというかグリセリン系の「こく」みたいなもの感じるし、ねっとりとしたテクスチャー感があるし (同義語反復か)。さらに時間がたつとココアパウダーのような香りも生じてきた。やっぱりこれは樽なのかな。にしても上手い使い方だと思う。3150 yen。
このあたりで「ニシンのマリネ、季節の野菜添え」
ソミュールには抜群にあっていた。
Martinspforte '97 Herbert Bayer & Sohn
 マルティンスフォルテ '97 ヘルベルト・ベイヤー&ゾーン
  (ドイツ/プファルツ、ロゼ)
本日のワインリスト組み立て時にもっとも順番に苦慮した一本。(別に悪口じゃありませんよ。座長めが無知なだけ) ドイツはプファルツ地方のロゼワインで、なんでも家族三人で収穫から瓶詰めまで行っているような極小規模のワイナリーで作っているそうだ。色はとても美しいオレンジがかったピンク色でシャンパーニュのロゼを思わせる。興味津々で匂いを嗅ぐと…むう『トマトの砂糖煮』っていう表現が的確なんじゃないのかな?もしそういうものがあれば、の話だけど。その他オレンジや白い花のかわいらしい香り。そしてややグラッシー。半辛口 (halbtrocken) とのことだけど、甘さはしつこくなく、炭酸の印象とあいまってこれなら普通の食事にも合せやすそうです。よい意味でチャーミングなワイン。これは貴重かつ面白い体験でした。

Marlborough "Riesling" '97 Montana
 マールボロ「リースリング」 '97 モンタナ
  (ニュージーランド/オークランド&ホークス・ベイ、白)
かすかな揮発油香があったがすぐに飛ぶ。そしてオレンジ系の果実香も豊かでその他にナシ、ハチミツよりももっと軽い花の蜜の香り。力強い果実味と酸とのバランスは良好で、余韻がオレンジの皮のような苦味を感じさせるあたりも面白い。ややばらけた感じがしないでもないが、『5ポンドで買ったリヴァプール土産』という話を聞けばやはり驚異的なワインでしょう。素晴らしいコストパフォーマンスです。
「ラングスティーヌのズッキーニ巻き」
Meursault '96 Arnaud Ente
 ムルソー '96 アルノー・アンテ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
のれん分け (っていうのかな、ブルゴーニュで ^-^;) したコシュ・デュリの弟子で、最近の新進気鋭の作り手だそうだ>アルノー・アンテ。最初からアーモンド香、火打石のようなミネラルに白い花。樽もかなり効かしている模様。果実感も強いが、ムルソーと聞いて思い浮かべるようなふくよかな果実感というよりは、ピュリニのような気品のある一本筋の通ったタイプ。長く続く柔らかな酸も印象的。時間とともに焦がしたハチミツのような香りが豊かになった。もしオレンジのハチミツというのがあれば、それにかなり近いと思うのだが。
#と、なんだかんだ書きましたがやっぱり良いワインだと思います。
#でも真の飲み頃はもう少し先でしょう?
「メジナのマスタード風味」
旨かったですよ>メジナ。
Dom. de Valmoissine "Pinot Noir" '97 Louis Latour
 ドメーヌ・ドゥ・ヴァルモワッサン '97 ルイ・ラトゥール
  (フランス、赤)
南仏はダルディッシュ県でルイ・ラトゥールが作る VdP。コルトン・シャルルマーニュの木を植えかえた白は有名ですよね?>ダルディッシュ。これはそのピノ版、つまり赤です。色は明るいルビー色で、これだけでなんとも陽気な印象。香りはもう誰でもわかるようなイチゴの強く華やかな香り、そして杉。飲んでもジャムっぽい果実感があり、渋みや酸が弱いのもいかにも南仏といった面持ち。しかし…思ったほどの凝縮感はなかったですね。どちらかというと軽やかで爽やかなピノでした。
「仔羊のロースト・リドヴォーのせ」
うむ、リドヴォーは旨い。
Puligny-Montrachet '95 Jean Pascal
 ピュリニ・モンラッシェ '95 ジャン・パスカル
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
『今回はピュリニ・モンラッシェをお持ちします』って書かれたら普通白ワインの後の方のリストに載せるよなあ。(^-^;) ってことでこれは赤です。リストを構成する上で、なんとなく上のルイ・ラトゥールの方が濃そうだったのでこのピュリニを先にしようかと思ったんです。が、さる団長さん (一人しかいねえだろ) にお伺いを立てたところ『そりゃ AOC が付いている方が格上じゃろう』とのコメントを頂き、こちらを後にしました。結果はやはり正解。香りの華やかさはルイ・ラトゥールが上手 (うわて) だが、飲んだときの凝縮感や複雑さ、深さはやはりこちらがゆうに優っている。アルコールや酸がやや突出している感もあるが、ヨードやグラッシーさ (草っぽさ) を感じさせつつ、深く落ち着いた味わいなのは AOC の面目躍如といったところ。なんでもフランス土産とのことです。確かに日本ではあまり見かけませんよね。

Brunello di Montalcino '91 Biondi-Santi
 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ '91 ビオンディ・サンティ
  (イタリア/トスカーナ、赤)
一風変わったどころかイタリアを代表するようなワインですね。いやはやお持ち込みありがとうございます。まず見た目が濃い!そしてウメのような酸を感じさせる香りに炭水化物系の香り、例えばゆでたトウモロコシやジャガイモのような匂いだ。その他青草、ハチミツ、干しぶどう…なんだか植物系はなんでもありといった案配。まだまだタニックながらも飲むと滋味あふれる果実味が口の中にぐわっと広がる。さらに時間とともにカツオ節のような旨味が出て、さらに濡れた枯れ葉のような熟成香が感じられた。やはり名前に恥じない豊かなワイン。80000 リラはイタリアのお土産でした。
もうチーズに入っています。
Lupicaia '95 Tenuta del Terriccio
 ルピカイア '95 テヌータ・デル・テリッキオ
  (イタリア/トスカーナ、赤)
こちらは同じトスカーナでも IGT。いわゆるスーパータスカンという奴ですね。上のブルネロが「濃い色」とするならこちらは「とても濃い色」。注がれてから紙の匂いがしたのはほんの刹那。ソラマメをゆでたような少し甘い香りに濡れた砂。鼻に抜けるのはココアパウダー。うむう、実際にはこうした各要素が融合していて素晴らしく深く心地よい香りでした。なめらかな果実味の凝縮感も相当なもので、甘味を強く感じさせるもののタンニンと上手くバランスしているので嫌味にならない。ややタールのような感じがあるが、これは樽香かな。長時間経つとコショウやシソの刺激も顕著になってきた。もう相当酔っ払っていたのでこの程度のコメントだが、これはデキャンタージュして素面で飲めばもっと様々な発見があるだろう。カベルネ・ソーヴィニヨン 90% (作付け面積) とのこと。IGT を見直したよ。
#いままで軽んじていたのか!?

Sarah's Syrah '96 Providence Vineyards
 サラーズ・シラー '96 プロヴィダンス・ヴィンヤーヅ
  (ニュージーランド/マタカナ?、赤)
以前マランガイを頂いたことのあるプロヴィダンス。これはシラー単一品種というさらに変わり者で、そろそろ生産中止になるという噂もちらほら。少しおさらいしておくと、この作り手は酸化防止剤も使わなければ、フィルターがけも何もしないそうだ。だから素晴らしいワインができることがある一方、もう飲むのがつらいようなワインになっている可能性も高いとのこと。で、これは…漬物、特に (TAK さんがおっしゃっていたように) 沢庵の古漬けのような匂いだった。都市ガスの匂いという意見もあったが、より正確にはターシャリーブチルメルカプタンというべきであろう。やはりダメなのかと思いつつ、ひと口すするとタンニンは完全にこなれており、甘くとろとろに溶けそうな果実感が口の中いっぱいに広がる。酸も柔らかで年齢をはるかに上回る熟成感がある。コンデンスミルクやココアパウダーも感じたが、新樽は使っているのかな?香りと味わいの落差の激しいワイン。

Abbotts Prayer '96 Henschke
 アボッツ・プレイヤー '96 ヘンシュケ
  (オーストラリア/サウス・オーストラリア州/バロッサ・ヴァレイ、赤)
ヘンシュケは「ヒル・オブ・グレイス」で有名なオーストラリア有数の作り手。これはまさにオーストラリア然としたパワフルながら親しみやすく人なつっこい味わい。ココアを思わせるようなパウダリックなタンニンと、熟しきったフルーツのような甘い果実感がバランスよく融合している。そして青草やヨードがあり、ミルクのようなテクスチャを感じさせる。うむう、これなら誰が飲んでも素直においしいと言えるのではないだろうか。豪州土産、14.2 vol% alc とのことです。
「クレーム・ブリュレ」
(旨い!)

シャトー・メルシャン '67
 (日本、白)
お店のマダムに言われてしまいました『座長様、まだお開けしてなくてお持ち込みリストに載っていない白ワインが一本ございますが…』。ついにきたか!別に『'67』は誤植じゃないです。なんでも温調管理も怪しい時代に長年酒屋の倉庫で放置されていたいわくつきの品とか。透明なボトルの中は薄い琥珀色でなんだか澱がある。(^-^;) 『お腹こわしても責任とらないよ』と念を押しつつ、香りを嗅ぐと…みたらし団子!本当だよ。少なくともつうさんは認めてくれました。なんだかモチを焦がしたような香りに、あの甘い目のあんの香りもするのだ。その他、火鉢の中のおき火のような香りもすると思うのだけど…気のせいかな。飲むと…うーむ、口の中で味覚が迷走しているぞ。決して酸になっていたり水になっていたりはしないのだが、なんだか拠り所のない味覚なのだ。手元のメモには『まあ飲める』と書いてあります。


俺より年上だぞ、このワイン…。
しかも "Premier Grand Cru Classe" と書いてある…。
Burg Layer Auslese '98 Scheweppenhausen
 ブルグ・ライアー・アウスレーゼ '98 シュウェッペンハウゼン?
  (ドイツ/ナーエ、白)
色は極薄い。マスカットやライチのようなフレッシュかつ酸の穏やかな果実香。飲むと甘さは濃くなく、フルーツのような甘酸っぱい味わい。プラムを生で食べたときの感じに似ているかな。余韻のフレッシュな酸が特にそう思わせる。その他、オレンジやほのかにハチミツも香った。
「シソのソルベ」「ブラマンジェ」
"Pouriture Noble" Orvieto Classico '96 Decugnano dei Barbi
 ポリチュレ・ノブレ (?) オルヴィエート・クラシコ '96 デクニャーノ・デイ・バルビ
  (イタリア/ウンブリア、甘口白)
某銀座の有名デパートのバイヤーが三年間生産者の元に通い続けてやっと入手したという、これまたいわく付きの品。薄い金色とでも言うべきかなり濃い色をしている。最初シベット香があり意表を突かれるが、本当に驚くのは飲んでから。甘いだろうという予想を裏切って、最初感じられるのは苦味なのだ。その後、高貴で深い甘味が口の中に広がり、途中からスパイスの刺激が加わる。そして飲み干した後の余韻はビターチョコレートのようだ。もちろん酸もバランスよく効いているため、なんだか全味覚に訴えるようなワインなのだ。うむ、噂どおり素晴らしい。イタリアのデザートワインはもう少し追及するべきかもしれないな。
*
しかし期せずして参加者の皆さんの各国のお土産がそろい、国際色豊かでしたね。

・スパークリング   トルコ
・リースリング    イギリス (ワインはニュージーランドだけど)
・ピュリニ・赤    フランス
・ブルネロ      イタリア
・ヘンシュケ     オーストラリア

いやはや、異国の地にあっても当一座のことを忘れない心構えには全く感服つかまつります。(たぶん誤解)



ダイビング関係の知人宅でふぐをごちそうになる機会があり、『ふぐに合うワインがあるなら持ってきてみろ!』と挑戦状を叩きつけられてしまいました。(^-^;) そこでみなさまに助けを求めたところ、掲示板及びメールでいろんなお答えを頂きましたよ。
 泡!ポン酢にどばっとくわえててっさを味わうべし。
うーむ、面白そう>泡ポン酢。泡好きだし…。

 トカイ (具体的にはロイヤル・トカイ・ニュラソー・アスー・5 プットニョッショ'93 つまり甘口!) がトップ、続いてドン・ペリニオン、ソヴィニョン・ブラン (カリフォルニアの Simi のもの)
てっさに合わせるワインとしてヒュー・ジョンソンがコメントしていたそうだ。しかし甘口とは…。なんでも『ふぐにはよくよく味わうと果実味がある。』とのたまったそうだ。

 ズブロッカみたいな香草をスピリッツに付け込んだお酒を水割りにしたもの
ナイスコメントですね。最もオリジナリティが感じられ、かつ、合いそうなセレクションだと思います。実行はできなかったのですが…。

 ルイーズ '90 ポメリー
クリュッグやサロンなんかとは違う、軽やかかつエレガンスなシャンパーニュとして、てっさに合ったことがあるとのこと。しかし…ちょっと予算オーバーだよ>ルイーズ。

 アルザスのピノブラン、例えば Josmeyer の Pinot Auxerrois "H" V.V.
うはっ!面白そうだけどなかなか手に入らないなあ>アッシュ。ピノ・オーセロワ (ピノ・ブランの突然変異種) なんて座長めはレストランでグラス一杯飲んだことあるだけだし。

 樽を使ってないシャブリ (赤ではない)、例えばシャトーグルヌイユのもの
うはは!『赤ではない』というのがお茶目ですね。イタリアものでない…という解答もあるかと存じますが。『樽を使っていない』ということは果実感を大事にせよということかな?

 北部ローヌの白、シャプティエのエルミタージュブランやコンドリューあるいはシャンテ・アールエットなど
これは意表を突く解答ですね。アルザスと方向性は似ているようですが…。

私が考えたのはスプマンテボルドーの白 (例えば Ch. カルボニューみたいなの)ロワールの白 (ソーヴィニヨン・ブランもしくはシュナン・ブラン) でボディのしっかりしたものの三つです。

ちなみにお品書きは、皮の湯引き、てっさ (ふぐ刺し)、白子刺し、焼き白子、唐揚げ、てっちり (ふぐちり)、雑炊の豪華七本立てでした。まあ個人的には清酒が飲めれば充分だったのですが…。(^-^;)
*

Prosecco NV Duemila
 プロセッコ NV デュエミラ
  (イタリア、スパークリング)
人の話聞いとんのかい!っちゅーセレクションですな。いや、香りや味わいが豊かなシャンパーニュより、すっきりしてかつパワフル、ほのかな苦みの余韻が感じられるような泡ものの方が清酒に近いイメージで合うかなと信じて疑わなかったもので…。ワインそのものは極薄い色あい。かすかに蜜っぽさとレモングラスの風味。そして酒屋さんのいうとおり、クリアでほのかに苦みの余韻を感じさせる味わい。湯引きやてっさと合わせても、少なくとも邪魔はしない。でもね、それ以上に面白いのはふぐを食べた後にこれを飲むと、その果実味がすごく強調されるという点。単体ではそれほど感じないのに不思議なものですね。人間の感覚は。しんかわ酒店で 1942 yen。

Saint-Aubin "en Remilly" '96 Olivier Leflaive
 サン・トーバン・アン・レミィ (かな?) '96 オリヴィエ・ルフレーヴ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
これまた人の話聞いとんのかい!っちゅーセレクションですな。いやはや。おなじみの酒屋さんで『ふぐに合うワインは?』と聞いたところ、チョイスしていただいたものなんです。なんでもアンキモをポン酢で食べたときによく合ったとか。それならば、ということで早速試してみました。まずそのままだと … うーん、結構樽を効かしてますね。何というか、白木のような風合いまであるぞ。でもってハチミツと柑橘類。果実感と酸は中程度ながらうまくバランスしており、白ワインとしてはナイス。で、ポン酢でてっさを食べてみると…うむ、確かにポン酢の柑橘類の感じが非常に良くマッチする。ただふぐ自信とは、それほどいい相性とは思えないな。シャルドネでありながら生臭くなったりはしないんだけど。これもご他聞に漏れず、ふぐと一緒だと果実感が強調され、『ブドウから作った酒』ということが非常にはっきりわかります。ふむん、2646 yen。

1583 Albarino de Fefinanes '95 Bodegas del Palacio de Fefinanes
 1583 アルバリーニョ・デ・フェフィニャーネス '95 ボデガ・デル・パラシオ・デ・フェフィニャーネス
  (スペイン/リアス・バイシャス、白)
駄目押しで人の話聞いとんのかい!っちゅーセレクションですな。すみませんです。スペインの北部地方、リアス・バイシャスの白ワイン。スペインのこのあたり、行ってみたいんだよなあ…筆者的には。やや濃いめの液体はレモンやグレープフルーツ、オレンジの香りに満ちあふれている。そして飲むとフレッシュな酸とともにボディのしっかりした果実感があり、なかなかの存在感。肝心のふぐとの相性だが…これも悪くはならないのだが、高め合うという感じではないですな。しかしポン酢に混ぜればその酸ゆえ、結構いいかもしれない。しんかわ酒店で 3024 yen。ただし唐揚げとはよく合いましたよ。

#あれっ?アルバリーニョって何だか聞き覚えがあるぞって思っていたら…
#去年の5月に同じ作り手のの VT 違いを飲んでいました。
#しかもスペイン北部に行きたいという全く同じコメントまで添えて…。
#進歩がないのか!?>座長。

*

で結局一番ふぐに合ったのは…『天狗舞・純米酒』です。
わあん、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃぃ!


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