先月は飲みすぎたので今月は控え目に。

青葉台ニュースのかもしださん主催のワイン会にお呼ばれされて飲んだくれておりました。なんでも最近インターネット上のワインオークションに凝っているとのこと。やはり興味がありますよね、どんなワインをビッドされたのか。
#一部オークション品でないものもあるそうです。
Meursault '78 ? (スペルがわからねえ)
 ムルソー '78 ブーセイ・ショーヴレイ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
ブーセイ・ショーヴレイというドメーヌはよく存じませんが、いきなりムルソー '78 からスタートです。わはは。グラスに注がれた液体はオレンジがかったゴールドで白ワインの行く末はこうなんだな、と再認識。香りはオレンジリキュールやウィスキーが主だが、キャラメルと花のような香りも少し。グラスをまわすとウォッシュタイプチーズのような熟成香も出てくる。最初酸がかなりシャープだったが時間とともに柔らかくなり、かつ果実味が増していった。年月を感じさせないしっかりとしたボディーは素晴らしいと思う。みなさんあまりお気に召さなかったみたいだけど、ちょっと舌が肥えすぎなんじゃないですか?(^-^;)
Ch. La Mission-Haut-Brion '81
 シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン '81
  (フランス/ボルドー/グラーヴ、赤)
スパイスというより漢方薬のようなやや無機質な香りにカベルネの甘い香り。グラスをまわしても熟成香はあまり上がってこない。果実味は品がよくスリムな印象。タンニンはのど越しが非常に滑らかなのだがなぜか口の中ではざらっとした感触があった。一時間ほどでハチミツのような甘い香りが出てきたが、概してストイックな印象。
Ch. Clos Fourtet '62
 シャトー・クロ・フルテ '62
  (フランス/ボルドー/サン・テミリオン、赤)
最初なぜか焚き火を思い起こさせる刺激。(^-^;) しかしそれは最初だけで、スパイスやさきほどのような漢方薬な香りはあまりしない。しかもこの年代でありながらかなり南方系のフルーツの香りがする。うーむ、濃い色も含めて元気だねえ。品のいい酸が魅力的であり、かつ、その果実味とのバランスの妙も特筆すべきもの。一時間程度でミツを焦がしたような香り、カスタードクリーム、それに少し枯れ葉が出てきた。その頃には元気な果実味は収まりつつあったが、とても楽しませてくれました。
Ch. Pichon-Lalande '66
 シャトー・ピション・ラランド '66
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
あやしいまでの獣香に実に豊かな果実の香り。まるで身体中が甘い香りに包み込まれるようだ。その香りにふさわしいたっぷりとした果実味と酸とのバランスも絶妙。うーん、旨いとしか言いようがない。パワーを感じさせる嚥下後のタニックな余韻はすぐに果実の余韻に変わり、やがて酸の余韻へと複雑に変転する。ただ単に「長い余韻」というものではないです、はい。
Ch. Mouton-Rothschild '78
 シャトー・ムートン・ロートシルト '78
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
最初だけソラマメをゆでたような香り。カベルネ特有の甘い香りがするが、予想したような樽香はさほど感じられなかった。素晴らしいのはそのバランス感と複雑さ。果実味だけをとると上のラランドの方が上回っているが、奥の深さ、複雑さはこちらの方がさらに上を行っている。そういう点で非常に上流階級的なワイン。
Ch. Margaux '78
 シャトー・マルゴー '78
  (フランス/ボルドー/マルゴー、赤)
おお、深い!全てが混然一体となった香りは妖しいばかり。飲むとこれまた甘美で妖艶、濃厚でねっとりとした食感すらある。酸やタンニンは繊細で、果実感の方が目立つ。そしてその持続性もかなりのもの。しかしなあ…… CH. マルゴーは実は初めて飲むのだけれど、この飲んだ感触はむしろ私の持っているムートンの印象に近い。
#とかエラソーなこと言いながら、数回しか飲んだことないんですけど>ムートン
Ch. Lafite-Rothschild '78
 シャトー・ラフィット・ロートシルト '78
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
1978 メドック三部作の中で最も強い香りを放っている。動物臭はあまりせず、かなり植物を意識させるような香りが支配的。そのなかでも花々が朽ちていくような香りは妖しいばかり。タンニンはまだかなり元気で、余韻としてもしっかりと残る。果実味と酸はかなりいい感じだが、タンニンがこなれるまでにはまだ少し時間がかかるのかな。香りは女性的だが飲めば意外と男性的だった。
以上でひとまず会は終了。
本当に素晴らしいワインの数々をありがとうございました。
ラランドが一番印象的でした。

Geverey-Chambertin '95 Jean Raphet
 ジュヴレ・シャンベルタン '95 ジャン・ラフェ
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
ということで毎度おなじみの「飲み足りない」。(^-^;) 会場を提供していただいた酒屋さんのご主人に適当なものをチョイスしていただきました。イチゴと柑橘類の香りにパンのような酵母臭。酸も果実味も透明感がある。さすがにタンニンも若々しいが、それ相応の果実味があるので均衡はとれている。ただし時間が経つとややそのバランスが崩れてきた感あり。


みぃ〜つけた!と思ったのだが…。

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune '96 Jayer-Gilles
 ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ボーヌ '96 ジャイエ・ジル
  (フランス/ブルゴーニュ、赤)
たいした目的もなく立ち寄った酒屋さんで発見。早速購入してすぐに飲んでみた。濃い赤紫色のグラスを回さずとも立ち上る樽香はかなり強烈。ゴムを焦がしたような印象すらある。その香りに負けず劣らず味わいは非常に強い。果実味、酸、タンニンのいずれもが非常に自己主張が激しく、バランスがとれていない感がある。「ちょっとやりすぎ?」と思いつつ飲んでいたら、ボトルが空になる頃には果実味を中心に一体感が出て、かなりおいしく飲めるようになってきた。んが、一月に BBQ さんのところで頂いた「コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ '92」は同じようなインパクトがあっても、もっと深くてバランスがあったがなあ…。若すぎるのだろうか?十日市場のサカグチヤで購入。3890 yen。

Brut NV Philipponnat
 ブリュット NV フィリッポナ
  (フランス/シャンパーニュ/マルイユ・シュル・アイ、シャンパーニュ)
『乾杯用のグラス』なんて言い方は不遜だと思うけどな…シャンパーニュに対して。酸を感じさせないリンゴのまるい香り。イーストはあまり感じない。飲むと非常に甘味が感じられ、酸や苦みは控え目で非常に『飲みやすい』タイプ。なんともかわいらしい。ふむふむ、これはある方向性の目印になりそう。一般的にどう言われているのかは知らないが、私のシャンパーニュに対する印象はこんな感じ (全部 NV だよ、もちろん)。

濃いクリュッグ
酸がシャープ・男性的ゴッセ、ボランジェ、(ポメリー、ヴーヴ・クリコ)
すっきり爽やかG.H.マム
フルーティータイユヴァン (ドゥーツ)、フィリッポナ
香り華やかローラン・ペリエ
香り華やか&きらびやか ルイ・ロデレール
バランス感モエ・エ・シャンドン

皆さんの印象はいかがでしょうか?また、『これはとてもフルーティーだよ!』とか言うのがあれば教えてください。
Albarino de Fefinanes '97 Bodegas del Palacio de Fefinanes
 アルバリーニョ・デ・フェフィニャネス '97 ボデガ・デル・パラシオ・デ・フェフィニャネス (だそうな)
  (スペイン/リアス・バイシャス、白)
物の本によるとリアス・バイシャスはスペイン北西部と書いてある。ガリシア地方の方かな?だとしたら私が行ってみたい地域である。サンティアゴ・デ・コンポステーラとか。そんなことはさておきアルバリーニョとはなんとリースリングの亜種だそうな。興味津々でクンクンしてみると…揮発油系の香りはほとんど感じられず、レモンだとか、ミネラル、やや草っぽいところなどはむしろソーヴィニヨン・ブランの印象。飲むととても柔らかで繊細。酸が強すぎないので食事にも合せやすい。なかなかユニークな存在です。
"Pinot Noir" '94 Staton Hills
 「ピノ・ノワール」 '94 ステイトン・ヒルズ
  (アメリカ/オレゴン州、赤)
こりゃすごい!ベリー系の甘い香りに動物臭、オレンジやアプリコット、紅茶の香りもする。果実味は押しつけがましくはないがかなり全面に出ており、甘い印象が強い。しかしサーブされた温度がちょっと高かったからな…。もう少し温度が低いと酸も引き締まったことでしょう。新大陸の陽気な性格が上手く用いられており、とても好印象。しかも外で飲んで 3500 yen/bottle だもんね!
#酔っ払ってきた状態で、しかも三日後に記憶を頼りに書いているだけでもこれだから、真剣に飲むともっといろんな要素があると思いますよ。

Meursault '93 Ropiteau
 ムルソー '93 ロピトー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、白)
私の押入れ保存歴もはや三年半 (たったそれだけかよ ^-^;)、そこから得られた結論は『夏を越しても赤はそこそこ保つ。カベルネはもちろんピノでもそう簡単にはダメにならない。が、白は保たない』ということでもうダメそうなのを一人の夕餉に開けてみました。あまり期待せずに。短いコルクを開けると中は薄い金色の液体。すぅーっと香りを嗅ぐと…わお!白檀に、レモンが爽やかさと華やかさを与え、ハチミツとウィスキーのような香りが深さを与える。飲むとレモンのような酸と、ライトな果実味のバランスはなかなかなもの。もう少し苦みの要素があれば複雑な印象がするだろうが、このワインの方向性はそうでないような気がする。アスパラガスの方がちょっと重かったしね。be me 町田大丸で 2625 yen。もっとも購入は 8/24/'97 なのですが。

鯨飲日誌・番外編

職場のオランダ人が我が苫屋にやってきました。ゴールデンウィークに本国に帰ったときに、ベルギービールをいろいろ買ってきたから一緒に飲もうよ、とのお誘い。当然返事は "Great!" ですよね。(^-^) 飲んだのは以下のとおり。

・Hoegaarden Grand Cru
・Gulden Draak
・Kwak
・Chimay
・Brugse Straffe Hendrik
・Judas
・Verboden Vrucht
・Longboard Lager, Kona Brewing Co. (おまけ。ハワイのビールです)

どれも個性的でしたが『少し甘く、フルーツの香りがする。そして濃い』というのはある程度共通していました。一番濃かったのは Gulden Draak かな。オランダ人の彼はこれがお気に入りみたい。Hoegaarden Grand Cru や Kwak も濃くて複雑。フルーツだけでなくてナッツみたいな香りもするし。逆に最もシンプルな (したがって最もベルギービールらしくない) 味わいだったのがかの有名な Chimay。ふーむ、奥が深いですね。そうそう、おまけで飲ませてくれた Kona もなかなかでしたよ。フルーツの香りがあまりラガーっぽさを感じさせませんでした。


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