最近家で飲まずに外で飲むことが多い。
  家で飲むと…いろいろ問題が多いからね。


恐怖のブラインド・テースティング。その2。

Sancerre "la Poussie" '96 Dom. de la Poussie
 サンセール・ラ・プーシー '96 ドメーヌ・ド・ラ・プーシー
  (フランス/ヴァル・デ・ロワール、白)
色は極薄い緑色、というべきか。香りは青リンゴにレモングラス。ほのかにシベット (ぶっちゃけた話、ネコのおしっこ) があるような気がする。飲むと…ライムなど緑色の柑橘類のような酸がかなりしっかりしており、かといって効きすぎてもいない。酸に隠れがちだが果実もしっかりとしており、全体的に密な印象。うむむ…香りからするとロワールの白かな。甘口でないことを考えるとサンセールかプイィ・フュメ。プイィ・フュメはあんまり飲んだことがないのでサンセールにしておこう、といったら正解でした。わーい!(←バカ) ともあれなかなか高品質なワインです。
"Gamay" '98 Dom. Hautes Noellat
 「ガメイ」 '98 ドメーヌ・オート・ノエラ
  (フランス/ヴァル・デ・ロワール、赤)
色は明るいルビー色。香りは…ナニコレ?(^-^;) ややバナナっぽさがあり、樽から来るのかちょっとチョコレートっぽくもある。かなりまったりとした香りはいかにも当世風?南部イタリアのワインのようにも思える。飲むとかなりアルコール感が強く、香りに反して果実味はやや薄いかな。余韻は短い。こりゃ難問ですな。同席者の予想はガメイ。なるほど。しかしこの香りの濃さは…パストゥグランかグランオーディネールなんじゃないのと思ったけど、結果はご覧の通りロワールのガメイでした。これも最近の流行の作り手だそうですが、ちょっと反則技なのでは?(^-^;) でもガメイと答えたアンタはエライ!
St-Joseph "le Pierre" '96 Pierre Gaillard
 サン・ジョセフ・ル・ピエール '96 ピエール・ガイヤール
  (フランス/コート・デュ・ローヌ、赤)
次のグラスは二番目と違ってとても濃い色。エッジは若々しい。グラスを回さず嗅いだ第一香はコカコーラ (って書くと怒られる?)、シナモン、おがくずのような木を感じさせる香り。色と合せて考えるとおそらくオーストラリアン・シラーズでしょう!飲むと非常に濃いが、骨格のしっかりした果実というよりも樽から来る濃さなんだよね。焦がした成分を飲んでいるよう、そう、極端にいうとコーヒーのイメージだ。ざらっとした舌触りもあるし。スパイシーさは感じられないけどやっぱりシラーなんじゃないの、と思っていたらガメイを当てた同席者の答えはピノ。うぬう!確かにグラスをぐるぐる回して感じられる深くて心地よい香りはピノに近い。じゃあオーストラリアのピノにしよう、と思った私がバカでした。(^-^;;) 結果はご覧の通り、シラー 100% のサン・ジョセフ。これが当てられる人は心の底から尊敬しますよ。
ってことで、私がまともに当てられたのはサンセールだけかな。
ワインの名前や生産者名は記憶を頼りにしているので
間違えているかもしれませんよ。



久しぶりにお客さんを自宅に呼んだのだ。

Brut NV Paul Bara
 ブリュット NV ポール・バラ
  (フランス/シャンパーニュ/ブージー、シャンパーニュ)
最初の乾杯はジャック・セロスにしようかとも思ったのだが、以前とある方が「ジャック・セロスよりポール・バラの方が絶対に良い!」とおっしゃられたのを思い出して前日わざわざ横浜まで買い出しに。
色は比較的濃い。冷やしすぎたのかやや香り立ちが悪いが、それでも花やフルーツの豊かな香り。そして飲んだ後にははっきりとしたハチミツ香が残る。飲んだ印象は中心とすべきところが少しずれているような気がする。いわゆる果実味のストレートな部分から少しはずれており、それゆえすこしライトな (言い換えるととっつきやすい) 印象がある。飲んでいる途中と飲んだ後の苦みはおもしろい。なんだかんだ言ってすごく飲みやすい危険なシャンパーニュだけどね。横浜そごうで 5250 yen。
"Chardonnay" '97 Kistler
 「シャルドネ」 '97 キスラー
  (アメリカ/カリフォルニア/ソノマ・コースト、白)
これだけ毛色が変わっていたのでお客さんにはブラインドで試していただいた。曰く「ブルゴーニュ。ピュリニー・モンラッシェだと思う」というお答えが大半。そりゃそうでしょう。開けた瞬間はソーヴィニヨン・ブランかと思わせるようなシベ香が感じられたがそれもつかの間、薄い金色の液体からはアプリコットや洋ナシなどのフルーツの香り、そしてナッツのようなこってりした香りにクッキーのような香ばしい香り、それにリキュールのような香りまで立ち上ってくるからだ。飲むとまず舌先 (中央かな?) で豊かな果実味が感じられ、その後、酸はおとなしめだがいかにも新樽を使っていますというような樽香が口の中に残る。いわゆるカリフォルニア特有の (?) 「べたべた感」はあまり感じられす、高貴なシャルドネワインと言った面持ちだ。しかし、お客さんの一人 (プロの料理人です) がいみじくも指摘されていたように「余韻が短い」のがなんとかモンラッシェとは違うところか。確かに品格とあふれんばかりの魅力はあるが、ブルゴーニュのような冷涼な地域じゃなくて暖かいところのワインだというイメージが底辺にはあるからね。しんかわ酒店で 8925 yen。近所にこんな酒が売っていること自体がオドロキだ。
Clos de Vougeot '85 Robert Arnoux
 クロ・ド・ヴージョ '85 ロベール・アルヌー
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
熟成の頂点、そんな香り。腐る直前で寸止めしたような熟成香は退廃的な印象すらある。甘い香りも十二分に残っているのだが、もう何々の香りといった個別の識別は難しく、いろいろな材料をくたくたになるまで鍋で煮込んだような (とある方の表現です) 渾然一体とした香りに身体全体が包まれるようだ。飲むと微妙にタンニンが残っているが、驚くべきはその果実味のパワフルさ。まだ五年十年は余裕で保ちそうですよ。なるほどねえ。大当たり年の良さが初めてわかったような気がする。熟成しても果実感の元気さは残るんですね。成城石井・町田店にて 16695 yen。もうとっくにないです、はい。
Ch. Mouton Baronne Philippe '82
 シャトー・ムートン・バロンヌ・フィリップ '82
  (フランス/ボルドー/ポイヤック、赤)
現 Ch. ダルマイヤックの前身。これも熟成の頂点といった面持ちだが、やはりカベルネはピノに比べて香り立ちも果実感もスマートな印象。うむ、まだタンニンは元気だが、これもすいすいいけちゃう。横浜そごうで 12600 yen。
#コメントこれだけ??何せ飲んでいたのは四人だからねえ…。(^-^;)
Ch. Coutet '78
 シャトー・クーテ '78
  (フランス/ボルドー/バルザック、甘口白)
お毒味ということで、一本めを開けちゃいました。(^-^;) 色は比較的薄く、いわゆる貴腐香はさほど感じない。フルーツの香りはどちらかというとオレンジよりも南方系のイメージだね。そしてトーストにハチミツとバターをたっぷりと塗ってレモン汁を一滴たらし、そこからトーストを差し引いたような濃い香りがする (だったらなぜトーストが出てくる??ヒーター代わりか?)。甘味が全くべたべたせず、柔らかで優しいのが 21 年の歳月がなせる技かな。貴腐ワイン独特の (そして私があまり好きではない) 「しつこさ」があまり感じられないのだ。うむう、これはなかなか良いです。プレゼントに選んで良かった!

Cidre Bouche de Bretagne "Brut" NV Coat-Albret
 シードル「ブリュット」 NV コート・アルブレ
  (フランス/ブルターニュ、シードル)
こう暑いと重厚なボルドーを飲んでみようという気は失せてしまう (とか言いつつ飲んでいるけど)。シャンパーニュも素敵だが、高いからそうそう飲むわけにもいかないし、一人で一本開けるものなんだかな、といった案配である。ってことで押入れの奥から登場しました、シードル。
INAO グラスに注ぐと 20 時間以上冷蔵庫で冷やしているにもかかわらず、大きな泡がやたらと立つ。色は深みのある黄色、そうリンゴの蜜の部分の色みたいだ。香りはリンゴからフレッシュさを減じたようなドライフルーツ系の深い香り。飲むと重厚ではないがかといって軽すぎもせず、そのバランス感の中にリンゴの滋味とでも言うべき深い甘みを感じさて秀逸。見た目も味わいもベルギービールの印象に近いと言えば少しはおわかり頂けるかな。それなりに複雑なのでがぶがぶ飲むタイプの酒ではないが、味わいながら飲んでもボトルはいつのまにか空に。
#恵比寿のカーヴ・タイユヴァンで 1680 yen。ブルターニュ地方に行ってみたくなりましたよ。
#二人で飲みました。


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