数年ぶりに長い休みが確保できたので、久々にクルマをいじりました。
こまた@ぐれび様から安く譲って頂いた16cm・2wayスピーカです。
いやあ、休めるってイイねえ(^^ゞ
作業時間
1〜2時間 (慣れれば片方30分以内)
準備するもの
スピーカ本体 (Step 1. 製品紹介参照)
インナーバッフル (Step 1. 製品紹介参照)
ネジ x 6 (太さ4mm・長さ20mm、今回はステントラスタッピングを使用)
ワッシャ x 6 (上記ネジに対応したもの。外径は大きい方が良)
クリップリムーバ
プラスドライバ
貫通型マイナスドライバ
ハンマー
あった方がいいもの
小さめのニッパー
ピンセット
お気に入りの音楽ソース
やる気
黄金週間
< 関連・参考リンク >
言霊 -sweet words- - スピーカー取り付け(フロントドア)
とれのんさんのサイトです。彼は後期RS乗りなので、後期乗りの方は参考にすべし。
分解講座 〜Aピラー編〜
カロッツェリアのTS-DRC2VT、通称目玉オヤジを装着した当サイトの既コンテンツ。
< 目次 -Contents- > クリックするとジャンプできます。
Step 1. 製品紹介
Step 2. 事前準備
Step 3. 純正スピーカ取り外し
Step 4. インナーバッフル取り付け
Step 5. スピーカ配線と取り付け
Column. いんぷれっしょん 〜評価と課題〜
Step 1. 製品紹介
まずはこの場をお借りして、譲って頂いたこまた@ぐれび様に改めて厚くお礼申し上げます。
今回こまた@ぐれび様に譲って頂いたのは、カロッツェリアのTS-J160Aという
16cm・2wayスピーカです。
さて、公式サイトでも情報が消えかけているので、こちらにアップしておきます。
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●カスタムフィットスピーカー TS-J160A(16cm2ウェイスピーカー)
瞬間最大入力 120W
定格入力 35W
再生周波数帯域 30〜30,000Hz
出力音圧レベル 89dB/W(1m)
質量 0.73kg
・高密度・軽量で強靱な「ケブラー繊維」製ウーファーによる、
エネルギッシュで力感溢れる中低域サウンド。
・回転機構方式により車室内での指向性制御を飛躍的に高める、
ロータリー・ホーン・トゥイーター採用。
・口径別にそれぞれ専用チューンされた、高品位クロスオーバーネットワーク。
・純正スピーカーの取付穴を無加工のまま利用できる、安全で簡単な取付性。
[対象自動車メーカー]
トヨタ/日産/ホンダ/三菱/マツダ/富士重工/スズキ/ダイハツ/いすゞ
●比較のためにカロッツェリアの10cmセパレート2wayスピーカー、TS-DRC2VTも。
スピーカー構成 10cmハイ・アコースティック・ファイバーコーン、
2.3cm特殊コーティングアラミドドームトゥイーター(専用クロスオーバーネットワーク付属)
瞬間最大入力 100W
定格入力 30W
再生周波数帯域 40〜30,000Hz
出力音圧レベル 85dB/W(1m)
インピーダンス 4Ω
外形寸法 188(W)×149(H)×121(D)mm
質量(1個) 0.38kg
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次に、スピーカ取り付け時に土台となるインナーバッフルキットをご紹介。
同じくカロッツェリアのUD-K105です。
対応表ではヴィッツ 5ドア(H11/1〜)となっています。
希望小売価格は3,150円(税抜価格3,000円/2個1組)、実売価格は2,000円前後のようです。
キットには、純正コネクタをスピーカに接続するための変換コネクタが2種類、
あとはインナーバッフルとドアトリム接触面に貼るスポンジテープが付属しています。
ちなみにこのコネクタ、2極のものは前期ヴィッツと互換性があります。
もう一つの4極については確認中です。
Step 2. 事前準備
●インナーバッフル
インナーバッフルはその用途の性質上、頑丈なことが求められます。
大抵のインナーバッフルは、実際木製(MDF(Medium
density fiberboard) : 中質繊維板)が多いです。
しかし、今回のバッフルは樹脂製で、強度があるとは決して言えません。
ねじってみると、容易く歪むのが分かります。
そこで一つ試してみる事にしました。
カロのインナーバッフル、UD-K105 (26kB)
ちなみに自作以外で他に選択肢というと、エーモン(AODEA)か、アルパインのKTXシリーズが
ありますが、2005年4月現在ヴィッツへの対応はありません。
聞くところに依ると取付には多少加工が必要なようですが、具体的な加工場所は不明です。
また、事前にスピーカの位置合わせを行い、該当する穴にあらかじめネジを通して
ねじ切りをしておくと作業が早くなります。
スピーカにも「上」などと印を付けることで、取り付け時の無駄が無くなります。
ネジは4φx20mmの一般的なタッピングナベビスを使用しています。
●スピーカ本体
実はもう既にダッシュボードに同じくカロッツェリアのTS-DRC2VT、通称目玉オヤジを装着済みなのです。
<参照> 分解講座 〜Aピラー編〜
これにもツィータがありますし、今回付けるTS-J160Aにもあります。
ツィータが複数組あると定位感(音がどこで鳴っているかを感じる感覚)がぼやける原因となりますので、
定位感を得やすい高さにあるTS-DRC2VTを活かし、今回はTS-J160A側のツィータをオミットします。
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自分も決して詳しい方ではないですが、専門用語は?という方のために少しでも情報を流しておきます。
違っても困るので参考程度に留めておいて下さいm(_
_)m
・定位感
例えば人間がしゃべる時の音源は「くち」ですよね?
定位感がぼやけた状態だと、口以外の場所からも声が聞こえるような感じになります。
・スピーカの位置
低音(ウーファ)は指向性が広いため、設置場所がある程度自由になります。
なので、シートの下やトランクでも問題ありません。
逆に高音(ツィータ)は指向性が狭めな為、スピーカは聞く人の耳を向いていた方がいいようです。
このため、Aピラーなどの高めの位置に、聞く人の方向を向いて設置されるのです。
今回はダッシュボード(耳により近い位置)とドア(膝位置)なので、前者を優先した訳です。
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話を戻します。
ツィータをオミット、つまり鳴らなくする方法は二つあります。
簡単な話で、配線しないか、配線をカットするかのどちらかです。
配線しない方法は、申し訳ない事に写真を取り忘れてしまいましたが、端子をスピーカに挿さずに
配線を直結することで実現可能です。
端子はメス-メスなので、接続のために導通の良好な金属板を細く切ってオス-オスとすればOK。
いんちきくさいけどねw
配線をカットするやり方は、ハンダごてを使用して配線の一部を外してしまいます。
スピーカのツィータ配線カット (22kB)
Step 3. 純正スピーカ取り外し
内張りの剥がし方については、以下を参照して下さい。
分解講座 〜ドア内張り剥がし編〜
御存知の通り、純正スピーカはリベット留めとなっています。
リベットの外し方にもいろいろあり、電気ドリルで頭を削り落とすという方法もあります。
勿論それもありですが、今回は貫通型マイナスドライバーで頭を叩き落とします。
純正スピーカ取り外し (31kB)
※貫通型ドライバって何?という方はこちらをどうぞ。
KTC_正しいドライバの使い方
さて、リベットの一部がドアトリムの隙間へ落ちてしまう事があるかと思います。
別に放置してもいいのですが、後でカラカラ言い出すのは上手くありません。
ピンセットでつまむ事は可能です。かなり狭いですが...
磁石棒はアルミだけに厳しいかもしれません。
Step 4. インナーバッフル取り付け
キットに付属のネジ受け金具を取り付けた後、インナーバッフルを取り付けます。
インナーバッフル取り付け (26kB)
Step 5. スピーカ配線と取り付け
キット付属の変換コネクタを使用して、配線をスピーカに接続します。
この時点で一度動作確認をしておきます。
面白いもので、手に持って鳴らす時と、バッフルに押しつけた時では音が全く違います。
エンクロージャ(箱)の有無はこんなに違うものかと驚かされます。
取り付け時にはみ出る配線は、デッキからのものとネットワークのものの2つ(4本)です。
ネットワークはスピーカ裏側に配置する事も可能でしょうけれど、水がかかるので
やめた方が無難でしょう。
インナーバッフルには配線を通す凹みが付いていますが、広さは配線を2本通す分しかありません。
無理矢理締め付ければいけますが、線がつぶれても知りませんよ?(^^;)
今回は上へはデッキからの配線を、下へはネットワークの配線を通しました。
スピーカ取付とネットワーク配置 (30kB)
片側がの取り付けが済んだ時点で、元のスピーカと音を聞き比べると良いでしょう。
左右のバランスや、前後のフェード機能を利用していろいろ試してみて下さい。
特に純正からの交換だと、音質が大きく異なる事に気付くはずです。
このとき、お気に入りのソースを使用すると、聞き比べが容易になります。
同時にこれら機能を利用してドアスピーカ単体で鳴らし、共振を触診してみるのも面白いです。
低音が効いてズンズン言っている時に、どこが震えているか。
デッドニングではこれらのポイントを抑え込む必要があります。
ドアトリムの中でも、震えるところとそうでないところがあるのは興味深いです。
近いから震えるとは限らないのです。
制振材を貼っていく作業は、もしかして土竜叩き?なんて思ったりしました。
Column. いんぷれっしょん 〜評価と課題〜
掲示板でも書いたので、かぶる部分があるかもしれませんが、
まず感じたのは、ボーカルの定位感がはっきりしたと言う事です。
今まではダッシュボード上のツィータの他に、ドアの純正スピーカも鳴っていたわけです。
これがドアスピーカの交換、というよりはネットワークと接続する事により、
不要な高音域がカットされる事でツィータの邪魔がいなくなったから、と見るべきでしょう。
低音についてはデッドニングをしていない事もあり、それほど違いは感じられません。
それでもバッフルの効果か低音の音割れが気持ち緩和しました。
擬音で表現するのなら、ズゥゥンではなく、ドンに近くなっています。
全体的にスッキリした音になったなと言うのが感想です。
デッドニングをした時にどう変わるのか、楽しみにもなりました。
今回はTS-DRC2VTが既に付いた状態でしたので、インプレとしてはあまり参考にならないかもしれません。
ただ、漠然と交換するのではなく、スピーカの役割分担(ツィータ・ミッド・ウーファ)を考えてあげるだけでも
だいぶん違うのではないかと思った次第です。