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ボランティアの窓(平成24年度) 

  横浜市歴史博物館の「感謝デー」に参加しました(平成25年1月)
  民俗調査会で第2回目の「民俗探訪会」を行いました
  横浜市歴史博物館「民俗に親しむ会」と第二回目の交流会(フィールドワーク)を行いました
  横浜市歴史博物館「民俗に親しむ会」と交流会(フィールドワーク)を行いました

  横浜市歴史博物館の「感謝デー」に参加しました(平成25年1月)

横浜市歴史博物館
  本館の民俗調査会Aと、横浜市歴史博物館の民俗関係の市民の会である「民俗に親しむ会」とは定期的に交流会を行っており、これまでの交流会の様子についてはこの「ボランティアの窓」でも記していますが、ここで紹介するのは、1月27日(日)に横浜市立歴史博物館で開催された「感謝デー」です。
  横浜市歴史博物館は横浜市都筑区中川中央にあり、本館と同じ年の平成7年(1995)1月31日に開館した歴史系の博物館です。隣接する場所には、港北ニュータウンの開発事業に伴なって発掘された大塚・歳勝土遺跡(国指定史跡)があり、「横浜に生きた人々の生活の歴史」をテーマに原始から近現代までの横浜の歴史を展示するほか、体験学習なども活発に行われています。そして、毎年、開館記念日に当る1月31日近くの土・日(平成25年は26日と27日)には、さまざまな催しをもとに感謝デーが企画されており、交流の一環として民俗調査会の会員13名と加藤が横浜市歴史博物館を訪問させていただきました。
企画展会場の前で説明する刈田さん
  今回の大きな目的の一つは、企画展「千歯こき−こうして横浜へやってきた−」のフロアーレクチャー(展示解説)に参加することです。千歯こきは、穀物の脱穀に使用する農具で、江戸時代から使われてきた歴史を持っており、企画展では特に千歯の流通に注目する一方、その他にも横浜周辺の千歯も含めてさまざまな資料が展示されていました。この企画展を担当されたのがいつも交流会でもお世話になっている横浜市歴史博物館学芸員の刈田 均さんで、刈田さんから展示資料を前にして、実に興味深い多くのお話しを伺うことができました。
入口では時代衣装を着たスタッフにお出迎えいただきました エントランスホールでは紙芝居も行われました
横浜歴博もり上げ隊の皆様 横浜縄文土器づくりの会が作った立派な土器も展示されていました

  その後は、紙芝居や落語(落語はプロの方による本格的なものです)、各分野の担当学芸員による常設展示の「通史展示ガイド」など、いろいろな催しにそれぞれ参加して楽しい時間を過ごすことができました。また、博物館で活動している団体である「横浜歴博もり上げ隊」による活動紹介のパネル展示やクイズラリーなども拝見することができ、各地の博物館がまさに市民との協働を深めながら、多彩な活動を行っていることを改めて知ることができました。これからもさまざまな機会を通して、他の博物館やそこを拠点として活動する市民の方々と交流をしていきたいと考えています。
  最後となりましたが、すばらしい機会に参加させていただいた横浜市歴史博物館及び「横浜市歴博もりあげ隊」の皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました(民俗担当 加藤隆志)。

*横浜市歴史博物館のアドレスは、http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/ です。


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  民俗調査会で第2回目の「民俗探訪会」を行いました

  11月14日(水)に民俗調査会Aの活動の一環として第2回目の「民俗探訪会」を行いました。民俗調査会Aは毎月第二水曜日に活動する市民の会で、同様に第四土曜日を活動日とする「民俗調査会B」があってそれぞれ20名以上の方が加わっています。調査会Aは、以前「民俗の窓」でも紹介したように横浜市歴史博物館の「民俗に親しむ会」の皆さんと交流会を行うほか、相模原市内に古くからあった集落を歩くフィールドワークの活動を行っており、その成果を生かして一年に2回ほど「民俗探訪会」を実施しています。民俗探訪会は、「広報さがみはら」や博物館のホームページで会員以外の市民の皆様からの参加者を募集して、担当学芸員である加藤とともに調査会の会員が地域を案内するもので、今回は田名地区の四ツ谷・石神社から相模川沿いの田名八幡宮までのコースを約3時間かけて歩きました。
  当日は21名の参加者(会員9名を含めると総勢30名)があり、博物館で作成した資料を基に歩いていき、ポイントごとに加藤や会員が説明をしました。天候が心配されましたが、穏やかで暖かい陽気の中、無事に実施することができました。今後も基本的には5月と11月に探訪会を行う予定です。その都度、広報などで参加者を募集しますので、ご希望の方の応募をお待ちしております。さらに、民俗調査会の活動にご関心を持たれ、一緒にやってみたいと思われた方も随時、入会ができますので、詳細につきましては加藤までお問い合わせください(民俗担当 加藤隆志)。
時には写真を見せながらの説明 民俗調査会会員による説明 狸菩薩の見学

今回のコース:「四ツ谷」バス停〜「水郷田名」バス停・午前9時30分集合、午後12時30分解散

①四ツ谷バス停前集合→②石神社(四ツ谷)→③横浜水道道→④山王神社(半在家)→⑤大杉の池(堀の内)→⑥蚕影社・道祖神(堀の内)→⑦烏山藩制札場跡→⑧旧大山道→⑨高田橋(トイレ)→⑩久兵衛土手跡→⑪火の坂(狸菩薩)→⑫白子園稲荷・大鷲神社→⑬田名八幡宮・じんじ石ばんば石(久所<水郷田名>)→⑭「水郷田名」バス停前解散

*民俗調査会Aの平成24年度に実施した横浜市歴史博物館「民俗に親しむ会」との交流会の様子については、1回目はこちら、2回目はこちらをご覧下さい。平成24年3月に実施した民俗探訪会(新磯地区)の様子についてはこちらをご覧下さい。


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  横浜市歴史博物館「民俗に親しむ会」と第二回目の交流会(フィールドワーク)を行いました

解説をする横浜の会員(鶴見神社)
  本館の「民俗調査会A」に参加されている市民と横浜市歴史博物館の「民俗に親しむ会」の市民の皆さんが交流を図っていることは、これまでにも「ボランティアの窓」に紹介していますが、10月13日(土)に第二回目の交流会を行いました。これは5月27日(日)の相模原市中央区田名地区の合同フィールドワークに引き続いて実施したもので、今回は、相模原側から17名(そのほかに加藤が加わりました)、横浜からは9名(別に学芸員2名)が参加し、ようやく少し涼しくなった風のもと、第一回目とは反対に横浜の「民俗に親しむ会」の方々に案内していただきながら鶴見周辺を歩きました。
  当日は、午前9時30分にJR鶴見駅に集合し、まず旧東海道を、冨士塚などが残る鶴見神社(旧の名称は杉山神社)や一里塚を見学しながら進みました。さらに、薩摩藩士が英国人を殺傷した生麦事件にちなむ碑や、魚屋が列を成して並ぶ生麦の通り、「蛇も蚊も」の名称で有名な6月第一日曜日の祭礼の舞台となる神明社及び道念稲荷社、鶴見川の旧河口などを経て、今でもレトロ感あふれる国道駅から鶴見線に乗り込みました。
旧東海道の市場一里塚跡 生麦地区が漁村であったことを伝える水神社 鶴見川の旧河口(杭のあるあたり)

  この国道駅では太平洋戦争中に受けた米軍の機銃掃射による弾痕が見られ、今も残る戦争の爪あとが印象的でした。最後に鶴見線終点の海芝浦駅の海浜公園から、現在の鶴見川河口が東京湾に至る遠景を楽しんだ後、出発点の鶴見駅に戻って解散となりました。
国道駅 機銃掃射の弾痕(国道駅壁面) 海浜公園から見た東京湾

  前回にも紹介したように、横浜市博の「民俗に親しむ会」は足掛け3年をかけて鶴見川をテーマに鶴見川源流からフィールドワークを進めてきた経緯があり、配られた資料も充実しているとともに、ポイントごとの説明も実に的確なものでした。特に鶴見川の埋め立てに伴う河口の変遷や臨海部の開発、低地としての鶴見地区の状況など、実際に会員の方々が自らの足で歩いてまとめた成果は、海がなく、台地上に位置する相模原側の者にとってあまり関わる機会もなかったため、大変興味深いものでした。その意味で今回のフィールドワークは、主に相模原で活動している民俗調査会の会員や私にとっても、自らが生活している地域を相対的に見直す一つのきっかけとなったと思います。また、昼食の際には鶴見名物の「よねまんじゅう」をいただいたり、お互いの市民が親しく話しながら歩いたり、さらに交流を深めた機会となりました。改めて横浜市博物館の「民俗に親しむ会」の皆様にお礼を申し上げます。楽しく、そして行き届いた御案内をいただき、本当にありがとうございました。
  今後とも、せっかくできた横浜市歴史博物館の「民俗に親しむ会」と相模原市立博物館の「民俗調査会」との交流を息長く継続していく予定です。その中で、例えば、今年度の横浜から相模原へ、あるいは相模原から横浜へ出かけて合同のフィールドワークを行った活動について、それぞれの館が発行している研究報告で報告するなど、少しでも交流の成果を積み上げていければと考えています(民俗担当 加藤隆志) 。

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  横浜市歴史博物館「民俗に親しむ会」と交流会(フィールドワーク)を行いました

 これまで「ボランティアの窓」の欄でも、多くの市民の皆様が博物館を舞台にさまざまな活動をしていることを紹介してきましたが、こうした博物館での市民の活動はもちろん当館だけではなく、各地の多くの博物館でも積極的に行われています。今回紹介する横浜市歴史博物館の「民俗に親しむ会」もそうした組織の一つです。
 横浜市歴史博物館は当館と同じ平成7年に開館した博物館で、横浜市都筑区の港北ニュータウンの一角にあるその名の通り歴史系の博物館です。「横浜に生きた人々の生活の歴史」を時代ごとに展示する一方、約2000年前の弥生時代中期のむらと墓地が完全な形で発見されたことで著名な大塚・歳勝土遺跡に隣接し、随時、遺跡の解説ボランティアなども行われています。
 横浜の「民俗に親しむ会」は平成21年度に結成され、鶴見川をテーマに鶴見川源流の町田市上小山田から下流に向けてフィールドワークを実施し、23年2月には鶴見区生麦の旧鶴見川河口に到着しており、現在、そのまとめの作業中とのことです。この会の結成に当たっては、私(加藤)もいささか関わりを持っていることもあり、昨年11月に当館で実施した「学びの収穫祭」には「民俗に親しむ会」の皆様も参加され、当館のボランティアの活動についての発表を聞いていただきました。また、「学びの収穫祭」には横浜市歴史博物館のほか、平塚市博物館とパルテノン多摩で活動されている平塚市民及び多摩市民の皆様も参加され、当館を含めた四館の民俗関係の会で活躍されている市民同士がそれぞれの会の状況や特色、課題などを話し合う交流会も開催しました。
 そして、5月27日(日)には横浜から「民俗に親しむ会」の皆様を相模原にお招きし、当館の「民俗調査会A」の会員と合同のフィールドワークを行いました。当日参加されたのは横浜から8名(ほかに学芸員2名)と相模原の15名(別に加藤も加わりました)の総勢26名で、場所は田名地区として四ツ谷集落の石神社から水郷田名方面に歩いていきました。途中、現在でも横浜に水を送っている横浜水道の水道道では横浜と相模原のつながりを改めて確認し、鶴見川とはまた違った相模川の大河の風景は横浜の皆様にも大きな印象を残したようです。全体のコースの設定や当日のポイントでの説明は加藤が主に当たりましたが、相模原の調査会の会員も得意なところでは解説を行い、また、地元の銘菓を振舞ったり、自家製のお菓子を用意した会員もいました。こうして相模原の神社や寺院・石仏などをフィールドワークして、相模原と横浜の違いなどいろいろなことをそれぞれ感じながら、さらに新緑のさわやかな風の吹く中、いろいろなことについて話し合うなど、相互の交流を深める絶好の機会となりました。
 現在、各地の博物館で活発な市民活動が見られ、博物館と市民との協働は特段珍しいことではなく当たり前のこととなりました。これからも各館で行われているさまざまな活動をお互いに認識し、良いところは参考にするなど高め合うことが必要であり、加えて、そうした多彩な活動が多くの博物館で見られることを広く社会にアピールしていくことも重要です。横浜の「民俗に親しむ会」との交流は、次回は10月に相模原の会員が横浜を訪れ、今度は横浜市の皆様に御案内いただくことになっています。このような活動を今後とも他の館も含めて企画していき、さらにより良い展開が図れることを願っています(民俗担当 加藤隆志)。
有名な田名・堀の内にある陽石道祖神を熱心に見る横浜の会員 相模原の会員が説明
(山王坂の徳本上人念仏塔)
相模原の会員が説明
(「鮎の水郷田名」碑)
最後に記念撮影

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