解説
サイバトロン歴代リーダーの一人で、セイバートロン星に住んでいる。オライオンパックスをコンボイに改造しマトリクスを授けた、いわばコンボイの父。現存するトランスフォーマーの中で最も製造年度が古い、つまり最長老の人物である。メガトロンとももちろん面識がある。ベクターシグマの鍵をメガトロンに奪われ、エアーボットが誕生できないというときに、彼は自分とベクターシグマをリンクし、自らのエネルギーを開放することで制御を得る。このことからアルファートリンはエネルギー体となって浮遊するようになった。HMでも同じ様なシチュエーションがあり、エネルギー体となったアルファートリンが再度ベクターシグマに対して自らを開放しようとする場面があるが、マトリクスを復旧させたロディマスに制止され、代わってコンボイが自らの全エネルギーを開放、ベクターシグマを正常化した。コンボイはエネルギー体化せず、そのまま機能を停止し永い眠りに就く。
ちなみにコンボイは自分の父であり、最長老でもある彼を「アルファートリン様」と常に敬称で呼ぶ。
最古のトランスフォーマー?
若かりし頃のアルファートリンはその名をA−3(エー・スリー)といい、これが本名である。しかし彼が最初のベクターシグマ製トランスフォーマーであるという説は意外と知られていない。彼はベクターシグマが試作した3番目の奴隷ロボットで、1番目、2番目が製造失敗になっているとする資料があることから、そうではないかという説である。
しかし、これと対抗するような設定もある。コンボイが2010最終話でマトリクスの中を旅したとき、アルファートリンよりも前の世代のサイバトロンリーダーが登場するということ。そしてアルファートリンがコンボイの直前のマトリクス所持者であったということだ。
おそらくは、ベクターシグマではなくクインテッサ星人製のもっと古い奴隷ロボットが存在した、というのがこれに対する解答の一つになろう。また、アルファートリンは最古のトランスフォーマーではあるが、サイバトロンリーダーに就任したのが晩年であった、という考え方もできる。