マトリクス

　サイバトロンの歴代リーダーに受け継がれてきたリーダーの証。その由来は不明だが、その中には代々培われてきたリーダーたちの記憶と知識が収められている。また全宇宙に影響を及ぼし得るほどの光とエネルギーをその中に秘めている。
　マトリクス所持者は一時的に仮死状態になることによりマトリクスの内部にアクセスすることができる。これを「マトリクスの中を旅する」という。アニメではコンボイ、ロディマスコンボイがこのアクセスを行って、歴代司令官の記憶と対話している。
　また、このマトリクスを開放することで、内部の光熱を放射することができる。この光熱はエネルギーであると同時に「英知の光」とも呼ばれており、浴びた者に知恵を授けるとも言われている。ホットロディマスは２００５年のユニクロン戦争においてこの光を浴びロディマスコンボイへと変身を遂げ、そのエネルギー開放によってユニクロンを爆破している。コンボイは２０１０年、マトリクスの全エネルギーを開放することによって、全宇宙に蔓延する宇宙ペストを撲滅している。
　なお、コンボイはこのマトリクスの所持者であったが、これは彼の父・アルファートリンが、コンボイの前身・オライオンパックスをコンボイに改造する手術の際に授けたものと考えられている。そのコンボイは２００５年に戦死するが、マトリクスをウルトラマグナスに託し、のちロディマスの手に渡った際にマトリクスの中からロディマスを次期所有者として認めている。その後ロディマスからフォートレスへはマトリクスの引き継ぎは行われていないため、現在のマトリクス所有者はロディマスコンボイということになっている。