Division2 "Diary"

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電波暗室 2003/08

  • 2003/08/31(日) 「リラクゼーション」

    私にとってのリラクゼーションとはなんだろうと考える。医者にいったときに、積極的にリラックスする
    機会・習慣をつくったほうが良いといわれたのだ。働いているときというのはあまり、ストレスを感じ
    てはいなくて、家に帰ってからぐたっと疲れる。気が張っている証拠みたいなものだ。この状態が続く
    と、4月のように体調をくずしてしまうというのがいまではわかる。生活が元のサイクルにもどるにつれ
    この問題は真剣に考えたほうが良いように思えてきた。特に9月、10月は仕事、合唱ともに忙しい。

    今日、実践してみたのは、ユーカリアロマをたいて、本を読む。それも昼下がりだ。昨日買ってきた
    「佐藤雅彦全仕事」が大変興味深いので、佐藤氏自身の解説を一気に読む。通常、本を読むという
    行為は頭を使うので、あまり脳のリラックスにはなっていない気がするが、私の場合、その行為自体
    が至福ともいえるので、ちょうど良い。特に家族が出かけて、家に私と犬しかいないときなどは最高
    といえる。基本的に静かな環境が好きなのだ。

    だから、旅行に行くときもなるべく静かなところへ行く。東京へ行くときだってホテルの部屋で耳栓を
    すればすこぶる静かで、照明もくらいし、きれいかどうかはともかく、夜の闇に目をこらして、本を読
    む。どうやら、暗いのも好きらしい。

    どこかにでかけるときは一人だ。小回りが効くし、好きなときにご飯を設定できるし、気まぐれなの
    で、計画を変更しやすい。どうやら一人が好きらしい。

    こういう生活にリラクゼーションを感じるようになると、人と会話をするとき、何を話していいのかわか
    らなくなり、言語よりも文字言語で会話をすすめてしまおうとする傾向がある。あまり良い傾向ではな
    い。それを覆せるように、なるべく口にだしてものをいうようにしている。ひとと話すことにもリラクゼー
    ションを感じるようにはなってきているが、舌が思うように回らないのがもどかしい。

    会話というのは難しい。私が会話したいと思っているとき、相手がどう思っているかは見えない。話
    すきっかけもそうだ。自分の話したいという思いを優先すべきなのか、相手の都合を優先すべきなの
    か、考えているうちは、進展しないのだろう。

    わたしがHPを再開させたのは、会話だけでは伝わらないであろう私の一面を、私の周りのひとに
    知ってもらいたい、自己主張したいという、エゴからである。ただ、そのエゴが何かの糸口になって、
    コミニュケーションがすすめばいいなくらいの思いがある。受動的なのだが、こんな性格なんだから、
    取り繕っても仕方がないようにも思う。本当の本当の中身は、ここの場でもさらけだしたことはない
    し、無理だろうという気がする。それこそ、一対一の、一体複数の関係のなかで、開いていくもの
    だろう。

    いま、あなたはどんなことを思っていますか?

    (この文章は明日になれば、青くって、こっぱずかしくて、削除してしまいたい気持ちになるのだ
    ろうけれど、たまにはこういう心情を言語化しておくのもいいんじゃないかと思い、あえて記す。
    青春時代に合唱と勉強しか頭になかったがゆえの遅れてきた哲学青年だと思いたい。)


  • 2003/08/30(土) 「片耳ヘッドフォン」

    風邪は治ったみたいです。

    ステレオ音楽をヘッドフォンで聴いていて、突然右側だけ聞えなくなる。配線をねじったりすると、聞え
    るようになる。でもしばらくすると、右から左にスウィープしていゆき、やがて左だけになる。配線のね
    もとを押さえると両方聞えるようになるので、重石を乗せたりするが、聞えたり聞えなかったり、手でお
    さえるのと違って、むらがある。時々聞えるのがやりきれない。

    仕方がないので、インナーフォンを使うが長時間だと耳が痛いし、ヘッドフォンに比べると、奥行き感
    や、低音の伸びが違う。そう、今日はせっかくUSBオーディオデバイスを買ってきたというのにこの
    有様。いや、もとはといえば自分が踏んづけたのが悪いのだが、これで二度目。交換できるからよい
    ものの、4000円くらいするのは痛い。しかも輸入品だから扱ってるところがほとんどないという。。。

    USBデバイスそのものは、ONKYOのものを購入。SN比110dBと、このクラスのものでは最強。実際
    に聞いてみた感じも良いと思う。なんとなくだが、曲の最後の最後の音切れまでがクリアになった気
    が。パソコン周りのオーディオ配線がすっきりしたのも助かる。

    話は変わるのだが、知人と携帯メールで、「美女」、「美とは何か」について、プチ議論。表層の美しさ
    は美の本質ではないとする知人と、内面の美しさは表層に現れるとする私。きっかけは、私が、甲斐
    扶佐義写真集「猫町さがし」ではなくて、「京都愛しの美女たち2001」を購入したこと。知人は猫が好き
    なので、こういう本があるでーと教えてくれたのだが、猫よりも美女が良い私は本屋で翻意したのだっ
    た。

    図書室でも紹介するつもりだが、甲斐氏のモノクロ写真、特に美女写真シリーズは、自然な雰囲気と
    構えた雰囲気のちょうどあいだを抜き出したような感じで、被写体の女性のやわらかい表情には本
    当に脱帽する。とりなれているというのもあるのだろうが、カメラを構えられると皆、普通は固くなるも
    のだから。この写真集を見ていると、たまらなく写真が撮りたくなる。もちろんモノクロのポートレイト。

    議論のほうはどうなったかというと、メールだとなんだから、ということで次回の飲み会に持ち越し。
    こういうのは、飲み会で適当にへべれけになりながらやるのがいい。といっても私は素面なんだけ
    ど。(こころは酔ってるのさ。ふっ。)


  • 2003/08/29(金) 「一回休み」

    一昨日、会社の会議で、100人規模の会議室を10人弱で使っていたのだが、どうも100人入って、
    ちょうどいいように設定されているらしく、そのため冷房がきつすぎ、体調を崩してしまった。完全に
    風邪の症状で、微熱が続く。というわけで仕事を休ませてもらう。必然的に葡萄の樹もお休み。体調
    管理は自己責任とはいえ、葡萄の行けないのは非常に悲しい。明日はなにコラいけるだろうか?


  • 2003/08/28(木) 「デジカメで物撮りしよう」

    最近、ある知人がデジカメを買ったらしい。デジカメで撮るものといえば、家族・子供・恋人・友人など
    の人物スナップ・ポートレイトや、街角のスナップ、風景写真などが主だろうと思う。そんななか、おす
    すめの被写体がある。自分が所有する「モノ」を撮るのだ。雑誌や、CM風に「モノ」を配置し、カメラを
    マクロモードにして、近接撮影してみる。そうすると、なんでもないような「モノ」がまるで、店で売られ
    ている商品のように輝いて見える。いや、もともと店で買ってきたものなんだから当たり前なのだが。

    このような「モノ」を撮ることを、「物(ブツ)撮り」という。雑誌などでの撮影だと、高度なライティング技
    術が用いられたりしていて、さすがプロという感じだが、デジカメを手にした一般人もこれに近いレベ
    ルの写真が実は結構撮れるのだ。というのもデジカメはもともと「被写界深度」つまり、ピントが合う
    範囲が通常のカメラに比べて広い。そのため、ピンボケが少ない。一般人の写真で一番多いのが
    ピンボケだから、この違いは大きい。

    さて、きれいに撮る基本は、二つ。できれば太陽光で撮ること。そして、三脚か、それに近いもので、
    カメラを固定すること。

    まず、撮りたいものを屋外のかげのある場所に置くか、北側の窓際におき、光りを通すカーテン
    (白が良い)で直射光を遮る。こうすることでものにあたる光りがやわらかくなる。三脚がない場合は、
    折りたたみがさの先のねじをはずすと、大概三脚穴と同じサイズなので、かわりに装着して一脚にす
    る。構図は好みによるが、マクロモードで接近して撮るのがお薦め。このときぶれやすいので注意
    する。あと、撮りたいブツだけでは寂しいので、何かと組み合わせると効果的である。

    さて、ブツとして手っ取り早くて、身近なものというと、時計が一番フォトジェニックである。これに蔵書
    などを組み合わせるとかなり、かっこいい写真が撮れる。完全に自己満足の世界なのだが、個人で、
    商売をしたり、ネット通販をしたりするような時代であるから、いつなんどきこういうテクニックが必要
    になるかわからない。自分のコレクションを自慢するのにも最適である(笑)。

    (私信:Y姐さま、是非試してくださいまし。)



    LEMANIA cal.3000。手巻き、スモールセコンド、スクリューバック。1959年製。
    ちなみに屋内で蛍光灯化で撮影。直射光を楽譜で遮ってるのが風防に映りこんでますね。


    The BOOK of "MARIA SAMA GA MITERU" III & IV
    (copyright UGO,underground organization. orignal copyright OYUKI KONNO, Hibiki Reon)
    同人誌と組み合わせた例(爆)

    参考図書
    「デジカメだからできるビジネス写真入門」岩波アクティブ新書12、田中長徳著、岩波書店。


  • 2003/08/27(水) 「夏が終わって夏が来た」

    「図書室」のコミケカタログの回に、私の夏は夏コミ三日目をもって終わるというようなことを書
    いた。これは実際の季節とも符合していて、だいたいお盆をすぎていくらもすれば、夏の盛りは
    過ぎ去っていく。しかし、今年のこの暑さはなんだろう。盆休みを狙い撃ちしたかのような雨の
    あとに、昨日は雨とはいえ、今日はすごい入道雲が見えた。

    こうも夏夏した気候だともういっぺん夏休みをとりたくなる。そんなことを妄想していると、思いだ
    すのが、水鉄砲である。とあるサイトのトップ絵に水着少女+水鉄砲の図、があったのがきっか
    け。昔、駄菓子で売っていたのは透明な緑色で、銃の形は実銃のコルトガバメントの鋳型みた
    いな形のものが多かった。(つまりディティールがあまりなくて、ふっくらした感じ)

    ところがロフトなんかで見かける最近のもは、70代風の「21世紀宇宙銃」のようなある意味
    キッチュな形のものが多く、またポンプがついて、威力も増している。その分サイズも大きいの
    で、銭湯などにもっていくにはちょいとはばかられる。昔のような携帯性にすぐれた水でっぽう
    はいまはもうないのだろうか?

    水鉄砲の連鎖で思い出したのだが、高校の合唱部時代、夏合宿に行くと必ずボート大会をやっ
    た。三人一組でボートに乗り組み、無差別にオールを使って相手に水をかけまくるというもの。
    オールを使った水掛けは結構テクニックが必要で、なおかつ掛けたあとは、相手からの攻撃
    から離脱するすばやさも必要なのだ。このときの副兵装として、水鉄砲を装備している強者が
    いたように思う。水対策のために、カッパを装着するものもいた。

    思えば、混声合唱団、高校生、水ぶっかけ、というのは非常に危ないシチュエーションなのだ
    が、当時を思い出しても、むふふな思い出とか、記憶がない。ひとつは、私は学年一人だった
    こと、ふたつ先輩は皆恐れ多い存在だったこと(でもぶっかけは容赦なし)、もうひとつはただ
    ただ、いかにうまく、大量に相手に水をヒットさせるかに皆熱中していたことが原因かもしれない。

    水遊びをしたあとは温泉につかり、適度な疲労感が心地よかった。高校時代の合唱はどちらか
    というと、つらいことばかり思い出されることが多いのだけど、あの夏合宿の日々は、楽しい
    夏の記憶のひとつとなっている。


  • 2003/08/26(火) 「USBオーディオデバイス」

    自分が合唱の演奏会をDAT録音することがある。あ、もちろん無断録音ではなく、自分が出演
    したり、知人の演奏会を演奏会まるごと録音し、あとでCDに落とすのだ。CDに落とすには、DA
    TとPCをデジタルリンクしなければ、いけないがPCの方ではそういう用途を当然想定していな
    い。そこで仕方なく、DATからアナログケーブルでPCの入力端子につなぎ、DATを再生。その
    音を直接WAVE録音するという、なんのためにDATでデジタル録音してるんじゃー!というよう
    なことをしている。(だって、これしか方法がないんだもん!)しかもWAVEは細切れに録音しな
    いとPCがハングってしまうので、作業自体が大変で時間がかかる。

    この状況はよくないなーと思いつつも、PCにデジタル入力できるボードなりを買えばできるかな
    とは思っていた。しかし、市販のパソにカードを差すのはかなり手間がかかる。で、ながらくこの
    状況が続いていた。しかし、今日の夕刊を見ると、パソコン関連の連載記事で、デジタル録音を
    仲介する機器の特集が載っていたのだ。(PCにはUSB接続)正確にはRCA入出力、光デジタ
    ル入出力がついているため、デジタルもアナログ録音もOK。記事によると昔のテープを録音する
    ために買う人が多いらしい。値段も1〜2万円で手ごろ。ネットで検索すると、専用ソフトの使いが
    ってもよいらしく、私のような録音編集作業にはうってつけのようなのだ。

    部屋には大学グリー時代のテープが結構ある。自分でいうのもなんだが、名演と呼ばれるもの
    もある。テープなので聞く機会がなく、うずもれた存在になっている。できればこれをいい音で
    残しておきたい。

    読むものがないなーと思っていた夕刊もたまにはやくに立つこともあるものだ。


  • 2003/08/25(月) 「あさのあいさつ」

    わたしの会社はフレックスタイムが導入されていて、コアタイムの12:00〜15:45より前は、何時
    にきても良いし、すぎれば何時にかえっても良い。ただし、一日の基本労働時間は7.75時間な
    ので、これに満たない場合は、労働時間がマイナスになってしまう。だから、残業を多めにして、
    その分次の日は遅く来たり、早く帰ったりできるわけである。当然それでも消化しきれない分が
    残業時間としてつく。

    さて、私はとてもひとにはいえないような時間に会社に行って(といっても1.5h遅れだが)、遅く
    なった分、定時以後に回したうえで、残業1hくらいというペースで働いている。このフレックス、
    何がやっかいかというと、各人の出勤時間がばらばらであるという点。そのため、あさの挨拶
    がとにかくしにくい。朝だれもが同じ時間に来るのなら、おはよう、おはようと2〜3回で全員に
    挨拶が済むのだが、ばらばらに来るひとがめいめい挨拶していると、あさの1〜2hくらい、ひっき
    りなしに挨拶をするはめになる。

    また、わたしなどはとてもおはようなどという時間ではないので、おはようございます、ということ
    すらはばかられるのである。というわけで、非常に挨拶はしにくいのだが、一応課長には面とむ
    かって挨拶し、あとの人には通りぬけざまに一呼吸で挨拶をするという荒業を使っている。
    (大部屋で、いろいろな部署がいるため、あまり大きな挨拶ができないのも残念。)

    朝には気持ちよく挨拶したい、と思う反面、夜型体質なので、めんどくさいーと思うこともあり、
    だめだめだーっ!と時々反省している。そんな毎日。


  • 2003/08/24(日) 「地蔵盆」

    昨日のことだが、朝起きると、家の裏が騒がしい。見ると、家のうらの駐車場が地蔵盆の会場
    に早代わりしていた。いったい停めてあった車はどこにいったんだ?という疑問が頭をよぎる。

    馴染みのない人のために説明すると、地蔵盆とは京阪(神にもあるのか?)地方特有の行事で、
    お盆すぎに各町内ごとに行われる子供のためのお祭りみたいなものである。町屋の一角や、
    空き地などのスペースに、町内ごとに祭られているお地蔵さんをお迎えし、その年生まれた子
    供のための提灯を飾る。男の子は白、女の子は赤の提灯。お寺からお坊さんが来て、念仏を
    となえたあとは、子供のための遊び場となる。朝と夜には一人ずつお菓子が振舞われ、野外
    映画鑑賞会あり、花火あり、屋台あり、抽選会ありと盛りだくさん。行事の運営は、すべて町内
    の大人だけで行う。

    子供のころはとにかく楽しみな行事であった。なによりもひとりずつもらえるお菓子の袋詰めが、
    当時、小遣いなし、おやつなしの身としてはお年玉につぐ宝物であった。冷蔵庫などの家族共
    有スペースに保管すると、「共有物」になるため、ダンボールの箱を用意し、家でもっとも冷暗な
    場所に隠し、誰にも渡さず、ちびりちびりと保存食のように食べていたように思う。

    不思議なのだが、地蔵盆をとりしきる協会なり、組合のようなものは存在しない(ように思う)
    のだが、毎年同じ時期に、ほぼ全町内で行われ、それら段取りもほとんど同じなのである。
    (市内の祖父母宅遊びにいった先でも同じだった)新しいマンションなどが建つと、そこでも
    独自に地蔵盆が立ち上がっていたりする。そもそもいつのころからあるのか、なぜはじまった
    のか、その由来らしきものは聞いたことがない。これは社会学のフィールドワークとしては、
    格好の材料のような気がするのだが、なにせ年に一、二日しか行われないので、個人レベ
    ルでの調査は難しいのかもしれない。

    わかっているのは、地蔵信仰にもとづく庶民の行事であり、仏教の行事であるということ。京都
    に住んでいるので平然と受け入れていたが、今思うと、キリスト教信仰やそのほかの宗教を信
    仰する親や、その子供はこの行事には参加していた、いやいまもあるのだから、参加している
    のだろうか?町内行事の一環となっているから、役員にでもなれば、逃れようがないし、子供
    社会というものは、「仲間はずれ」には厳しいものだ。

    宗教論議をするつもりはないのだが、日本のような神仏混交の宗教観が支配的ななかで、単
    一の宗教を信仰するひとは、どこまで「許容」して生活されているのだろうか。生活というものと
    密接にむすびつき、もはや切りはせない日々のこと、行事などに対して、どういう思いで接して
    いるのか、一度話をきいてみたいように思う。

    あまり関係ないかもしれないが、昔、キリスト者で、学校の先生に、「自分は単一の宗教では
    なく、いろいろな分野のなかから良いと思えることを自分で選択して、生きていくための指針に
    したい」と話したところ、普段は温厚なその先生に、「その考えはダメです」と強く否定された
    ことがある。いまでもそのことが、心のなかに澱のような形で消えずに残っている。


  • 2003/08/23(土) 「それがNC」

    合唱コンクールの課題曲、自由曲が決定したので、団員用の楽譜を用意する。市販譜は
    すでに購入しているのだが、この前の書いたように発音の統一を図るため、カタカナをふ
    ったものをコピーする。なにコラは、潜在的団員や、地方団員、最近来ない団員、レギュラ
    ーメンバーなどさまざまな区分が存在するため、コンクールや演奏会当日のぎりぎりまで、
    オンステメンバーが確定しないというおかしな団である。そのため、楽譜や練習日程や通信
    の発送物は常に最大公約数になる。

    今回の発送先総数、約160。そのうち、楽譜を120人に送っている。はっきりいって異常。
    今日はふたりがかりで発送物のコピーをしたのだが、5円コピーの店で15000円。おそろ
    しい量である。2台のコピー機で1時間もかかり、途中何度も用紙交換をし、ついにはトナー
    まで交換する始末。

    コピーのあと、車で大阪に移動し、発送作業を行う。ところが、練習場所(学校の教室)が、
    18:00からしか使えないことがわかり、急遽近場のドトールコーヒーに陣取ることに。
    ひたすら通信を2つ折、3つ折にし封筒につめ、練習用CDをつめ、楽譜を製本し、住所ラベ
    ルシールを貼り付け、返送用住所のはんこを押す。アイスコーヒーだけで、6人で作業を分
    担して2時間半。机も6卓くらい占領してしまった。ドトールの店員さんは見て見ぬふりをし
    てくれたので助かった。ありがとうドトールコーヒー。

    ちなみにこの6人は、特に専門にこういう作業を担当することが決まっているわけではなくて
    なんとなく時間の都合がついて、めんどくさい事務職ができる人が随時召集されることに
    なっている。こういう仕事は、だんどりが命であり、臨機応変の対応ができないといけないの
    で、頭の良いひとがいると非常に助かる。たいていは指揮者のI東さんがしきっている。
    指揮者が発送作業の陣頭指揮をとっているような合唱団は珍しいような気がする。本日は
    不在だったが、まえの日に、私を含む関係者間で連絡、根回しをして今日の流れはあらか
    じめ決めておいたので、特に悩むこともなかった。こういう寝技的な部分はNCらしい(?)。

    NCの場合、パートリーダーや、選曲などの音楽的な分野で貢献する人や、発送作業や練
    習所の手配をするひとなど、さまざまな人が自分のできる分野でなにかしらの役職について
    おり、なにもしていない人というのはほとんどいない。うらをかえせば、マネージメントが崩壊
    しているということになるのだが、非常に流動的で水のようにさまざまな局面に対応できる
    という点では優れているように思う。

    とはいえ、社会人中心の合唱団ではそうせざるを得ないのが本当のところ。誰もが、事務面
    を一手にやってくれるのを願ってはいる。(ほんとのところ法人化して、人を雇いたいくらい。)
    そうすれば、もっと音楽面にエネルギーを向けられるのだが。しかし、われわれのような弱小
    合唱団にとっては人と人とのつながりが命であり、財産。そのため、発送物ひとつとっても、
    微妙な気遣いが必要であり、事務的に済ませられない面が多々ある。NCをNCたらしめて
    いるのは、音楽面だけでなく、こういう裏方の面も大きなウェイトをしめているではないかと
    最近よく思う。


  • 2003/08/22(金) 「電磁波ルーム」

    今日は、ひさしぶりの葡萄の練習。新曲はラターとボーンウィリアムズの曲。あ、なんかカタ
    カナで書くと間抜けだなあ、ボーンウィリアムズ。なかなかの名曲ぞろい。2時間くらいの練
    習で5曲の音取りはちょっときつかったけど、やってやれないことはないという感じ。そう、こう
    いうときの集中力が大事。終わったあとは総勢16人での宴会。ひさしぶりのためか、みんな
    かなりはじけていた。特にTさんのかわいさ爆裂であったことを記録しておこう。

    さて、金曜日はだいたい手巻きのアンティーク時計をはめていく。といっても会社では結構移動
    中にぶつけたりすることが多いので、勤務中はヘビーデューティ対応の時計にはめかえる。
    その間、手巻きのほうはかばんのなか。さて、今日その手巻きをはめていて気づいたのだが、
    部屋から外に持ち出している時間が長いほど、時間が正確なのである。

    機械式腕時計というものは、日に30秒から1分くらいずれることもあるのだが、私のもっている
    ものは、極端にすすむことが多い。なんでかなーと前から気になっていたのだが、そとにある
    ときほど、正確になるということは、どうやら私の部屋の環境が悪いのではないだろうかと思い
    あたった。機械式時計は、強い磁気に弱く、帯磁してしまうと極端にすすむらしい。

    わたしの狭い部屋にはオーディオのスピーカーがでんとあり、机にはPC、そのよこには、アンプ
    、DAT、CDの三段重ね、四方八方から電磁波が飛んでくる環境にある。よくよく考えると、これ
    ほど、時計にとって悪い環境はない。なんとか、電磁波をシールドする環境を作って、そこに時
    計を保管せねば。そういえば、こういうのは電気磁気学の範囲である。一回生のときは、ちんぷ
    んかんぷんだったが、年を経るにつれ理解がすすんでいくというするめのような味のある学問
    であった。いまでもふとしたところで顔を出す。

    学校で学んでいたことというものは、学んでいるときはなかなかその有用性や面白さがわから
    ないものである。本当に必要だ!と思ったときはその内容をおぼろげにしか覚えていなくて、
    もったいないなあーと最近よく思う。もう一度、あのころの授業を受けてみたい、いまとときどき
    思う。


  • 2003/08/21(木) 「楽譜にカタカナをふる」

    そのまま。なにコラでやるスロヴァキアの曲の歌詞に、カタカナをふっていく。普段はあまり
    こういうことはしないのだが、全員が共通の発音となるようにするには、この方法しかない
    と思う。本当ならば、発音記号で書きたいところであるが、まえにも書いたがスロヴァキア語
    の日本語辞書というものは、ほとんど存在しない。

    宝塚コンクールのときに、モラヴィアの方に発音してもらったものと、ODが演奏したときの発
    音を頼りにするしかないのである。モラヴィアの方によると、やはりというか、チェコ語とスロ
    ヴァキア語はよく似ているが、発音は微妙に違うそうである。ODの演奏も母国語でないから
    どこまで正しいかはわからない。

    まあ、正確さを大事にすることも大切だが、外国語に聞えるか?というところがむずかしい。
    巻き舌や、子音、語尾の処理などは楽譜上に言葉で表すことはできないので、あとは練習
    を通じて、皆でそろえていくしかない...。本番の1時間前にならないと全員がそろわないよう
    な合唱団にとって、毎回のことだが試練である。

    しかし、座業はきつい。部屋の机が本やら楽譜やらで大地を形成しているため、茶の間の
    コタツ机で作業をしたら、腰が痛くなってきた。そろそろ腹筋と背筋を鍛えないといけないな
    あ、と毎年この時期になると思うのだった。


  • 2003/08/20(水) 「スポーツのTV中継について」

    家に帰ると、父がTVでサッカーを見ていた、と思ったら野球に変えた。阪神が負けているよう
    である。と思ったら、巨人戦に変えている。どうにも落ち着かないが、いつものことなので、
    趨勢を見守ることにした。

    わたしは、子供のころからスポーツ一般に興味を示さない人間であった。別に巨人が勝とうが
    阪神がかとうが、まったく意に介さないというか眼中になかったのである。これは昨今のワール
    ドカップでも同じだし、オリンピックでも同じであった。マスコミが連日、お祭り騒ぎをする理由が
    わからず、どうしてやたらと視聴者にその興奮ぶりを押し付けようとするのかが、今もってわか
    らない。

    むしろスポーツ、とりわけ野球中継は敵以外のなにものでもなかった。中継のせいで、以降の
    TV番組が遅れることはよくあることだが、後ろの番組を遅らせて、ビデオ録画を台無しにする
    ほどの価値があるのか?と小学生のころは憤慨することしきりだった。いまでは丸くなったの
    で、それほど気にしないというかそもそもTVを見なくなってしまった。また、TVだけでなく、ラジ
    オ放送も延長されるが、ラジオの場合は遅れて放送されることなく、以降の番組時間が延長
    された分短くなったり、番組そのものが中止されることがあり、TVよりも被害は甚大だった。
    ラジオっ子だった自分にとってはこちらのほうが辛かったかもしれない。

    であるから、一般社会でなされる話題として野球やサッカーの選手のことなどを話されても、
    まったくわからず、ついていけない。子供のころ学習塾のテスト中、とつぜん友達が「○番は
    ○○と△△(選手の名前らしい)足したやつやな」「そうそう、□□-1や」などと言い出した。
    数学のテスト中だったのだが、背番号で答えを教えあっていたらしい。思えば、むちゃくちゃ
    なことをやってるのだが、このときばかりはしょうしょううらやましかったような気がする。

    あと、父親の機嫌が巨人が勝ったときはよくて、阪神が勝っていると悪いという単純な方程式
    に気づいたので、バロメーターとして利用させてもらっていたこともある。悪いことを報告するに
    は、機嫌の悪いときよりもよいときのほうが、良いのは常識といえよう。子供心によく計算して
    いた。

    スポーツに興味がないのはいまでも変わらない。大人になって分析してみたが、どうも勝負ご
    とにあまり熱中できない性質のようだ。それとみんなと同じものに熱中する、ということが嫌と
    いう天邪鬼精神も働いているように思う。しかし、なぜこれほどまでに、興味がないのか、核心
    の理由というものはわからない。別にスポーツをやっている人を馬鹿にしているわけではなくて
    、本当に興味がもてないだけなのだ。

    私のようなひとは、多いのか?少ないのか?

  • 2003/08/19(火) 「GPS」


    江ノ島−江ノ島駅−鎌倉高校前までの道のり
    (2003/08/13)


    東京ビッグサイト-日の出桟橋までの水上バス航路
    (2001年8月のもの)

    旅行に出かけるときは必ず、ハンディタイプのGPSレコーダーを持っていく。GPSとはカーナ
    ビでおなじみになっているが、Global Posisioning Systemの略で、衛星から出される電波を
    受信して、三角測量を行い、現在位置の緯度と経度を知るための方法とシステムの総称で
    ある。

    私のもっているハンディGPSはカーナビのように地図を表示したりはできず、緯度、経度、
    時刻、方位、速度の5つの情報を表示、記録するのみである。だから、地図さえ手許にあれ
    ば、緯度・経度から現在位置はわかるのだが、これはあまり実用的な使い方とはいえない。

    このGPSの楽しみは、旅行が終わったあとにこそ発揮される。パソコンにつないで、電子地
    図とリンクさせることによって、自分が移動した行程を、地図上に軌跡として表示させること。
    まさにこれこそ「旅の記録」そのものであり、正確無比な地図日記なのである。

    「いい旅チャレンジ2万キロ」(古っ!)で、白地図の路線を塗りつぶしていく感覚ににていなく
    もないが、こちらは鉄道路線に限らず、徒歩、自転車、車、電車と縦横無尽に記録できる。
    一度、新幹線の窓際において記録してみたが、東京駅から関が原あたりまで、一度もとぎれ
    ずに記録できたから、300km/hのスピードでも追随できることは証明済みである。

    今回は、江ノ島、鎌倉の旅行で使ってみた。上の地図がそうである。各ポイントは15秒おき
    の位置であり、これを見ると、江ノ島や橋のあたりは間隔が短いので、徒歩であり、駅から
    駅は間隔が広いため、電車にのったことがわかると思う。1mくらいの短い路地をぐねぐね
    歩き回っても、正確に電波をフォローするので、あとで見ると「ああ、このときは迷ってたん
    だなー」などということも思い出される。

    2年前に購入していらい、そのアルバムもずいぶんたまってきた。こうやって、あとから眺めて
    見ると、とにかく自分は旅行中、やたら歩いているな、ということがわかる。こうも歩き尽くめ
    なのは一人旅だからなのは明白であり、ちょっぴり哀しくもある。

    皆さんも旅のお供にGPSどうですか?


  • 2003/08/18(月) 八重洲−丸の内−京都 くもりのち雨

    ○本を宅急便で送る。着替えなども入れたが、重さ17kg。
    ○東京駅に向かうが、なんとなくそのまま帰るのがもったいなく、どこかへ軽くいこうか
     と逡巡。しかし、月曜日は美術館などは軒並みしまっている。そこで、なんとなく八重洲
     ブックセンターへ。おいおい、さんざん本を買っておいて、まだ本屋にいくか、と思わない
     でもなかったが、ついついひきこまれてしまう。

    ○いっさつ新書を買い、中2階の喫茶店へ。ここからだと八重洲口の様子がよく見える。
     ちょっとした展望スポットで、なかなか落ち着ける。道行くひとを眺めながら、ぼけーっと
     すごす。

    ○結局13:03の新幹線で帰京。夕立が降ったようで、今回の旅行は終始、雨つづきで
     あったことになる。

    ○明日になれば、本が届く。それまではしばらく休息。明日から仕事でなければ、こんなに
     いいことはないのだが。


  • 2003/08/17(日) 東京ビッグサイト くもりのち雨

    ○コミケ3日目。最激戦の日。今日は6時到着。しかし、まえから6列目。ありえないほど、前
     である。通常3日目で、この時間だと、33列目あたりなのだ。それが、6列目。やはり雨の
     せいなのか?今日はくもりで雨はなんとかふらずにすんではいるが。。。
     ちなみに1列は4列縦隊で構成され、約400人。(もっといるかも。)


    ○10時15分というこれまでの最速で入場できた。さっそく目当てサークルに向かうが、どこも
     行列は少ない。とおもったら、やはり3日目。目当てサークルではないところだが、すごい
     ひとごみで、広い通路が人ひとり分とおれるスペースしかない、密集地が出現。前後左右か
     ら、「列うごきまーす」の声が同時にし、一瞬、みうごきが取れなくなる。そとはくもりぞらで、
     風も冷たいのに、異常なまでに汗が噴出す。そうそうだ。これこそが夏コミなのだ。。。。と
     思ってしまうあたり、しらないうちに、かなりマゾになっているのだろうか。

    ○今日はオリジナル(創作系。漫画やアニメのキャラではない、作者のオリジナル漫画)系を
     中心に遊撃を進める。これまで時間がなくて、オリジナルを発掘できずにいたが、とにかく
     奥が深い。そのなかでも、いろいろと自分好みのものを見つけることができて、次々に買う。
     気がつくと、かなり残弾数(お金)が減っていた。やばい、まだ西館がのこっているのに!

    ○補給(食事)を終えて、一路西へ。ここで予測できた事態だが、遊撃に時間をとりすぎて、
     いくつかの目当てサークルで、完売が発生。まあ13:30ごろならば、十分ありえる話である。
     同人誌であるから、部数は少ないのだ。そして、大手以外は再販することはほとんどない
     ので、まさに一期一会、一回一回が勝負。今回はオリジナルが発掘できたことを良しとしな
     ければいけない。ルート設定や、時間配分を次回以降見直さないと。このあたりは試験に
     望むような気持ちだが、考えることが楽しいという点では大違いである。

    ○15:30撤収。

    ○ホテルにもどり、またしても「さぼてん」で食事。疲れているため、三人とも口が重い。が、
     食事が来ると、今回の総括(!)なども始まる。なんといっても3日目間雨、というのは前例
     がない。灼熱の待機よりはましであるが、本にとっての大敵である雨は、待っている間だけ
     でなく、購入時の行列時や、移動中にはとにかくやっかいだった。傘で片手がふさがれる
     のも、運搬にはつらかった。

    ○今日で帰る二人を駅で見送る。ひとり大浴場に行くと、すっかり人気がない。そう、コミケ
     客の大半は今日帰るのだ。閑散とした脱衣場を見て、あらためて夏が終わったことを知る。


  • 2003/08/16(土) 東京ビッグサイト 雨

    ○今日は目当てのサークルが多いので、6時に会場につくつもりが、寝坊して7時に到着。
     ちなみに開場は10:00であるが、一般入場者は順に列をつくり、スタッフの指示にしたが
     って、入場しなければならない。そのため、早く入場するにははやく並ぶ。しかし、徹夜は
     禁止で、4:30より前に来場することも禁止されている。

    ○今日も雨。今日は簡易椅子に座る(持参したもの)。しかしカッパを着て、かさをさしている
      とはいえ、残り3時間以上。10:00開場ではあるが、当然何万人の人間がいるので、一度
      には入場できない。7時到着たどはやくて、10:30くらいか。

    ○10:30入場。せっかく中に入れたのに、目当てのサークルは外に行列を作っている。(泣)
     しかも進行が遅い。30分待ちでなんとか購入。一応30分待ち行列くらいなら並ぶことに
     しているが、こんなものは序の口で、ひどいのになると4時間待ちで(完売のため)買えない
     というのがある。こうなると、もう本を買う楽しみなどないので、そういう超大手サークルの
     本は買ったことがない。大手だから面白いとは限らないし、自分の趣味にあっているかどう
     かはわからないからだ。それに大手の本になると、同人書店に委託されることが多い。

    ○目当てのサークルを買い終えると、遊撃を始める。そう、自分の好きなジャンルのサークル
     を流して、新しいサークルや、本を「発見」するのだ。これこそが、コミケの醍醐味。メカや、
     鉄道、軍事のサークルを主に渡り歩く。京津線の歴史を追った本を発見。写真も多く、よい
     本。サークルの人が、「京津線の○○(車両の名前)、保存されることになりましたよ」と情報
     をくれる。本をつくったひと、買う人の間の生のコミニュケーションがある。コミケくらいのレベ
     ルになると、人が多すぎて、このコミニュケーションがなかなかとり辛いサークルもあるが、
     それでも、商店街のような活気がここにはある。

    ○食事は、いつもアクエリアスと、焼きそばを現地で調達し、2階空中通路にすわりこんで食べ
     る。とにかく、機動力が勝負なので、店にはいって食べるなどという悠長なことはしてられない。
     時間とお金は常に節約。

    ○3時ごろに撤収。いったんホテルにもどり、渋谷にあるアンティーク時計店に出かける。
     京都の時計店の紹介で。お店が休みにもかかわらず、さまざまな時計を見せていただく。
     状態が良いものが多いし、安い。勢いあまって一本買おうかなと思うが、誕生日までとって
     おくことにする。何しろ今は、コミケが第一だ。

    ○夜、コミケにサークル参加していた京都の知人達と食事。なぜ京都で会わずに東京で会うか
     (笑)。しかも、またしても「さぼてん」。一人が、きゃべつのおかわりのとき、「もっとください」、
     と女性店員さんに言うと、「はい、たくさん食べてくださいね。」といわれて爆笑、と同時に、なん
     て、胸キュンな対応なんだー!と感動。京都の店であんなこといったら絶対無視されるなと、
     話し合う。

    ○今日の食事でポイントカードが満杯に。やったー!


  • 2003/08/15(金) 東京ビッグサイト 雨

    ○一日目はちょっと遅めに9時ごろに到着するも大雨。しかも駅の時点で大行列。一般入場の
     東館待機行列の北一駐車場にたどり着くのに30分以上もかかる。レインコートを装着するも、
     足元がびしょびしょ。

    ○すわることもできずひたすらたちっぱなし、入場できたのは11時半というありさま。だいたい
     1日目というのは目当てのサークルは2ヶ所のみしかなかったので、こんなに苦労するとは
     なにか割りにあわない。本自体はならばずともあっけなく買えたので好かった。この雨で外に
     並ぶことがないだけましだ。あとはしばらく遊撃にでる。

    ○西館4Fの企業ブースはすごいこみようで、どっと汗が噴出す。いきなりここだけ蒸し暑い夏
     世界となっている。しかも皆目が血走っている。本買え、本。

    ○とはいっても欲しいものはある。さるゲームメーカーのブースで、同じゲームの原画集、カラー
     イラスト集、サントラが買えたのでラッキー。本はかなりの上製で印刷もきれい。これだけでも
     今日苦労した甲斐があったと思える。

    ○二時半には早々に撤収。知人も私も雨のなかのたちっぱなしで相当体力をすり減らしていた。
     早めに風呂に入る。宿泊場所のビジネスホテルは、5500円でオールシングル、800室。部屋
     に風呂はなく、最上階に大浴場(男女とも)があるのが魅力。タオルも無料で貸してくれる。
     温泉ではないが、手足を思い切り伸ばすことができるのがやはり良い。天気がよければ富士
     山が見える(ウソ)。いや東京湾大華火大会なら風呂から見えるのだ。女風呂の方がロケー
     ションは良い。残念なのは、部屋の防音があまり良くない。音が気になるひとは耳栓必須なの
     だ。当然持参。

    ○もうひとりの知人と合流し、今日は「さぼてん」へ。
    ○アトレの薬局で正露丸を購入する。


  • 2003/08/14(木) 汐留−上野−六本木−大井町 雨

    ○横殴りの雨。谷中散歩をしようと思っていたが無理。一度、上野へ行くも上野駅だけ撮影し、
     汐留へ戻る。

    ○カレッタ汐留の広告ミュージアムへ行く。江戸期から、現代までのポスター広告、新聞広告、
     雑誌、ラジオ、TVのあらゆる広告が展示、試聴できる。展示規模がもう少し多くあればと思う。
     学芸員のかたが非常に親切に解説してくださるのも特長。広告賞を受賞した過去のCMが
     見られるのが楽しい。暇つぶしには絶好の場所である。

    ○カレッタ汐留内を見学。あちこちに有名デザイナーの椅子がおいてあり、自由に座れる。
     こういうおしゃれさんなところは東京ならではというところか。

    ○さんざ迷ったあげく六本木ヒルズへ行く。雨で行き場がないひとが多いのかすごい人である。
     しかし、思っていたほど、俗な感じはしない。構造が複雑で、とにかく迷う迷う。が、それが
     かえって探検しているようで面白い。

    ○最上階では世界都市展が開かれている。世界8都市の超精密模型と都市デザインのあり方
     についての展示。特にニューヨーク・東京の模型は圧巻としかいいようがない。模型表面には
     航空撮影の実際の写真が貼られており、二次元と三次元が融合した不思議な感覚に襲われ
     る。東京の場面では「パトレイバー2」の音楽がながれており、雰囲気にぴったりである。あたり
     まえか。押井守監修の東京の水路を描いた東京静脈という短編映画も上映。こちらは「パトレ
     イバー1」の世界である。

    ○ほかにも六本木ヒルズのオープンまでの成り立ちや、建築技法等の紹介も充実しており、森
     ビルのすごさと、理念や姿勢の真面目さを知る。残念なのはこの展覧会のカタログがないこと。
     さぞや充実したものになると思うのだが。いや、この圧倒的模型の前ではカタログは無意味か
     もしれない。

    ○展望台。エンタープライズEのオブザベーションルームのように150度くらい見渡せるポイント
     がある。なにかの司令室にいるような錯覚に陥る。かなりアニメの世界に頭がシフトしている
     ようだ。しかし、模型を見た後だからか実物の風景の構造がこれほどまでにすっきり頭にはい
     ってくるとは思わなかった。360度全方位にわたる視野は本当に感動的だった。

    ○展望台の外から、京都の知人にメール。なかなか送信できない。海抜270mだからなあ。

    ○グッズを買う。村上隆デザインのキャラクター、「66星人」の「しゃちょう」はとにかくかわいら
     しい。ぬいぐるみ2000円。買えばよかったなあ...。

    ○大井町へ。コミケに行く知人と合流。大井町アトレの「さぼてん」(とんかつ屋)がいっぱいな
     ので、パスタ屋へ。

    ○食後に飲んだコーヒー牛乳が悪いのか、冷えただけなのか、かなりひどい下痢になる。
     断続的に起きるので、完全に寝不足。


  • 2003/08/13(水) 京都−東京−藤沢−江ノ島−鎌倉−汐留 曇りのち雨

    ○江ノ電藤沢駅にて
    藤沢の駅はドーム状の構造で、単線ホーム。2+2の4両編成の電車が来る。乗った瞬間、
    海の匂いがする。走りだすとかなり豪快に揺れる。車両のバリエーションもさまざま。全然
    関係ないが、駅の広告スペースにあった早稲田予備校の宣伝の女の子がかわいい。

    ○江ノ島にて
    江ノ島対岸まで5分ほど、せまい通りを歩く。海水浴客のための貸席旅館が多い。長い橋を
    渡る。サザエ焼きを売る露天がある。魚介類の匂いは苦手である。海水浴客はいるにはい
    るが、いかにも寒そうで閑散としている。湘南へきたという気がしない。

    ○江ノ島神社参道にて
    射的をやる。コルクの威力ではポンカン飴くらいの大きさの箱に直撃してもびくともしない。
    しかも相手は回転している。小さなガム箱を狙い、1個倒す。こういうものは、二人以上で
    対戦しないといまいち燃えない。真面目に取り組んでいると、店のおばさんが「正規のうち
    かたじゃなくてもいいよ」と、乗り出して撃つことを推奨される。

    ○エスカーにて
    神社の本殿まで行けるただのエレベーター。そんなにきつい階段ではないので歩いて十分
    上れる。話のタネくらいにしかならないので、歩くことをお薦めする。

    ○展望台
    今年リニューアル。なかなか良いデザイン。当然上る。どうも最近展望台マニアなのでは?
    と思うくらい観光地の展望台はかならずのぼっている。最上階は外に出られる。晴れていれ
    ば湘南の海と太陽が見れたのだが、いまいちな天候のため、テンションは低め。帰りは階段
    で下りるが、これがこわい。シャフトのまわりをくるくる回りながら降りるのだが、完全なふきさ
    らしで、前後左右の空間が丸見えでむちゃくちゃこわい。かなりへっぴり腰。

    ○鎌倉高校前
     このロケーションで晴れていたら...。高校前だけあって、女子高校生が目立つ。眩しい。

    ○長谷
     駅前のスペイン料理屋で、釜揚げしらすのぴらふを食べる。水がまずい。

    ○大仏観光
     10分。いや、ほんと見れば終わりなので。背中に排気?ダクトが二箇所あるのには驚いた。

    ○大仏前の豊島屋から鳩サブレーを家に送る。
    ○鎌倉文学館へ行く。旧前田侯爵の別邸。静かで落ち着く。澁澤龍彦の生原稿を見る。作家
     の原稿は達筆すぎて読めないが、澁澤龍彦の字はちょっと癖はあるが、楷書なので読める。

    ○長谷こどもの家。明治、大正期の建築。装飾がすばらしい。現役の児童館らしく、中に入れ
     ないのが残念。
    ○海岸沿いの国道を歩く。すこし夏の日差しが戻る。チープな海の家が立ち並ぶのが海水浴
     場らしくて安心する。
    ○鎌倉駅で江ノ電プラレールを購入。最近旅行すると、ご当地プラレールばかりかっている気が
     する。
    ○汐留再開発地区、通称シオサイト。なんとなく締まらない名前だ。
    ○ロイヤルパーク汐留タワーに宿泊。ロケーションは良いが、やはり部屋が狭い。いちど、イン
     ターコンチネンタル(浜松町)に泊まると、どうしても他のホテルは見劣りする。ネット予約で同
     レベルの値段ならば、もう一度ここに泊まることはないだろう。浜離宮側の部屋だったなら印
     象が違ったかもしれないが。なにせ真向かいが日本テレビのサーバールーム(コンピューター
     ルーム)だったので、退屈。オープンして間もないせいかスタッフの練度不足が目立つ。

    ○シオサイトそのものは、近代的で見栄えのする建築物や、オブジェが多く、被写体に事欠かな
     い。夜、買い物に出て帰ると、広場でトロンボーンの生演奏中であった。こういう「ソフト」がある
     だけで、建築が林立する空間から、「都市」になるのだと思う。


  • 2003/08/12(火) 「銀歯抜ける!」(時代劇のタイトルみたい)

    わたしはタバコは吸わないが、なにかをかんでしがむくせがある。たとえば、菓子パンの
    マフィンなど、食べるときはずす薄い紙?あれをガムみたいに噛むのだ。ほかにも、ジュース
    を飲んだあとのストローなどもよく噛む。こおりが入っているジュースだと、氷をぼりぼりかんで
    食べる。なんでかわからないのであるが、昔からなのである。

    このくせは特に良い点はないのだが、悪い点がひとつある。紙系のものをかんでいると、歯の
    かぶせもの、通称銀歯が外れることがあるのだ。ミルキーやキャラメルなどの粘着力の強い
    お菓子で、この現象を経験した方はいると思う。

    今日も、何か(?)をかんでいるとスポッっという感覚とともに右奥のものがはずれてしまった。
    普通なら大慌てするところであるが、キャリアが長いので、動じない。私はすぐさま、治療準備
    を整える。まずアルコールで銀歯を消毒。つぎにアロンアル○ァ(ゼリー状)をとりだす。そう、
    接着剤で再び銀歯を固定するのである!

    実は、過去3回ほど経験があるので、ノウハウは十分なのだ。はずれた銀歯をまず、仮置きし
    て、方向を確かめる。そして、細いマイナスドライバーの先と、銀歯上面を軽く接着。そのあと、
    銀歯裏側に接着剤をつける。つけすぎないのがコツ。そして鏡を見ながら、ドライバーをもって、
    外れた部分にピンポイントで置く。このとき、手で直接銀歯に触らない。成功したら、ドライバー
    をすこしひねると、銀歯から簡単に外れるので、あとは固い紙を噛んで銀歯を固定し、かみ合わ
    せを確かめる。

    むかし、はめていた銀歯が前後して3つ外れてしまい、約3年?ちかく放置していた。しかし、
    外れた銀歯は厳重に保管しており、今年の5月の連休中に、その3本とも一気にはめなおし
    たのである。今日外れたのはそのうちの一本で、約3ヶ月と短かった。普通はこの方法でだい
    たい2年以上保つことが経験上わかっている。

    歯医者に行け!と言われそうだが、歯医者そのものがいやなのと、一度外れた銀歯は再利用
    してくれないようで、作り直されてしまう。そのため、何回も通わないといけないのがイヤなのだ。
    衛生的に問題がある?かと思ったが、きちんと消毒はするし、炎症が起こったこともないので、
    この方法でしのいでいる。私は、特に熱心なモデラーというわけではないが、プラモデルは割合
    つくるほうなのと、工作は好きなので、こんなことをしてしまうのかも知れない。


  • 2003/08/11(月) 「ビービー、ラフォージよりブリッジ、ワープコア破損」

    今日は大学の同期が帰省していたので、遊びにいく。途中でその同期が財布を落としたの
    で、ロールプレイングの再現プレイみたいに、立ち寄ったところをすべて回ってさがす。たち
    よったどこのお店でも、落し物対応がとても丁寧で、その丁寧さに精神的に助けられるところ
    が多かった。結局、映画館の清掃中に見つかったとの連絡あり。

    その後、別の同期も合流し、いつもいっているアンティーク時計ショップに行き、店主と歓談。
    機械時計に興味のなさそうな二人も、手巻き時計の裏ブタをひらいて、ルーペでのぞかせて
    もらうと息をのんでいた。しかも店にあったIWC+ポルシェデザインの時計を一人が大層気
    に入ってしまった様子。店のものは、彼の腕のサイズにあわないので、別モデルと東京の
    知り合いの店を紹介してもらうことに。「たぶん買うわ〜」。ここまで一気にはまるとは思わな
    かった。

    飲み会の後、いい気分で二人と分かれて帰って来たあとが問題だった。この前、つくった
    エンタープライズが真っ二つに!!(初代なので、ラフォージはいませんが、気分的にタイトル
    のような感じ。←非常事態)

    どうやら、部屋を通った家族がやってしまったらしい。家の物干しには私の部屋を通らなけれ
    ば行くことができず、私の部屋の一部は公共の道路と化しているのだ。どんなに本の置き場
    がなくても、そのスペースは確保せねばならない。しかも公共スペースのまわり10数センチ
    はグレイゾーンで、さらにその付近がニュートラルゾーンになっている。

    この道路のせいで、過去なんども重要物件の破壊や紛失、構造物の崩壊、強制移転が行わ
    れており、わたしが家を出たいと思う原因のひとつなっている。だいたいニュートラルゾーンに
    おいてある書類とかまで、勝手にどこかに行くってどういうことですか(ぷんぷん)。本のつみ
    なおしも非常に困る。部屋がちらかっている人の論理として、だいたいどこになにがあるか、
    ということは把握しているのだが、こうも攪拌されてしまうと泣きたくなる。

    しかし、今日のエンタープライズ破壊事件はショックであった。幸い、スナップフィット(はめ込み
    式)のキットなので、なんとかなりそうなのだが、強度的には弱ってしまわないか気がかりで
    ある。壊した本人はまったく壊したという意識がないのがなおおそろしい。いっぺん自分の大事
    な茶碗を全部わったろか!と思うことがあるが、茶碗が割れるのは私も忍びないので、やった
    ことはない。


  • 2003/08/10(日) 「休みの過ごし方」

    昨日の頭痛がまだ少し残っている。

    休みに入っているのだが、台風一過のあとの炎天下。こんな天候にあてもなく出かけると、
    間違いなくうろうろするだけで、無駄に体力を消耗するので、後半戦にそなえて体力を温
    存する。ここは情報収集と準備に時間をかける。

    ということで「電車でGO旅情編」で江ノ島電鉄をプレイ。地形情報を頭にインプットする。
    そう、夏。夏と言えば海。海といえば湘南。湘南といえば、サザン?なんですかそれは
    食べ物ですか?(とはわが友人の実話)いや、湘南と言えば、江ノ電だ。こどものころ、
    従兄に乗せられていったとき以来、江ノ電には乗っていない。あれはまだ私が「鉄」として
    開花する前であった。

    電車でGOをプレイしているだけでよくわかるが、この電車の走っているロケーションは、
    とにかく最高である。あらゆるところが撮影ポイントであり、沿線のあちこちが観光スポット。
    しかも、どれも夏が似合う。実は電車でGOのほかの鉄道と違って、路面電車ではない専
    用線路を走るのだが、ほとんど路面電車なみ。鉄道軌道内を通らないと出入りできない店
    や、家があるというのだから。

    長谷の鎌倉大仏を見に行ったことは覚えているが、その前後の記憶、つまり電車や、その
    周辺の記憶はぽっかり抜けている。ここはやはり自分自身の足と、目でDRAMのリフレッシ
    ュを行ってやらねばなるまい。また、あたらしいメモリーも欲しいので、江ノ島に行ってみたい。
    江ノ島そのものにはいったことがないのだ。

    江ノ島の話を家族にすると、江ノ島の神社の門前に射的があるからぜひ行けという。なんで
    も、母と妹がむかしいった際、何発あてても落ちないので、「接着剤でとめてあるんちゃう?」
    と店のあんちゃんに文句をいったら、あんちゃんは本気で怒って、全部の景品をもちあげた
    らしい。世の中には冗談の通じないひとがいるものだ。関西で同じことをいったら、「ようわか
    りましたな」くらいは返してくるハズだ。

    鉄道関係では、あとリニューアルなった上野駅にも行ってみたい。リニューアルといっても、
    全面立替ではなく、むかしの上野駅を残したまま、設備を増設したり、旧来の姿にもどして化
    粧直しをした感じらしい。この改修で従来みれなかった建物の意匠が見れるようになっている
    らしく、建物ファンとしても期待が高まる。また、上野公園側しか出入りしたことがないので、
    例の有名な駅舎をじっくり眺めたことがない。ということで、こちらもしっかり見ておきたい。


    (ということで、8/13〜17までここの更新はおそらくストップします。また、15,16,17は電波が
    極端に通じにくい地域に突入しますので、レスポンスが遅れます。関係各位の皆様よろしく。)


  • 2003/08/09(土) 「頭痛」

    久しぶりに結構きつい頭痛になる。朝起きたときからこれは来るな...と予測できていたに
    もかかわらず、頭痛薬を持って出るのを忘れてしまう。子供ころからある頭痛薬を飲んでい
    るが、昔は1錠、大人になってからは2錠、ここ数年は3錠飲まないときかなくなってきた。

    今日はなにコラの練習であったが、歌うときというのは結構顔面や全身を使うので、そういう
    運動が頭痛には結構つらかったりする。安静ポジションをとって、涼しい箇所で寝るのが一番
    なのだが、それとは反対のことをやるのでますます悪化。これは帰ったほうがええかなーと
    思ったが、そういうときに限ってベースが少ないので、奮闘。これがよくないのだなー。発声
    にも無理がでるし。結局最後まで練習に出て、宴会には出ずに帰る。

    大人になってからは、頭痛でしんどければ、予定を変更したり、途中で休憩したり、自分の
    意思で良い方向へもっていくことができるが、子供のころは大変だった。家族旅行さきなど
    で、乗り物酔いと頭痛を併発すると、それはもう地獄の苦しみで、親はわかっててはいても
    あまりいい顔はしないので、責められているような気がしてつらかった。どこかで寝たい、家
    に帰りたいと思っても、お金も行動力も伴わない子供では親に頼らざるを得ず、とにかく我慢
    するしかなかった。家に帰るまでは倒れない・吐かないという極限の集中力と忍耐力だけ
    が増した。

    思えば、自分の性格というものは、子供のころの頭痛によってもたらされた部分がかなり
    あると思う。良かったのか悪かったのかは未だにわからない。


  • 2003/08/08(金) 「To boldly go ...」



    United Federation of Planets Constitution-class Starship
    U.S.S.ENTERPRISE NCC-1701

    今日は、台風が接近しており、終日雨に降り込められていた。ちょうどいい機会なので、
    エンタープライズ号を組み立てる。久しぶりの作業と、発行ギミックの配線などの細かい作業
    があったので、思ったよりも手間取ってしまった。約4時間で完成。全長約35cm。1/850スケ
    ールなので、「本物」の全長は297.5mにも及ぶ。2245年に進水するはずである。


  • 2003/08/07(木) 「P505i前夜」

    明日はP505iの発売日である。シリーズ中、もっとも遅い。ここまで遅くで良いのか?と心配
    ではある。カメラ付き携帯としては、30万画素とあまり頑張ってはいない。他社がカメラの性
    能を追究している感があるのに対し、Pの進化というものはどうやら別の方向を目指している
    ように見える。P505iの機能のなかでもっとも注目されるべきは、カメラが二つついているこ
    とでも、カメラ起動が1秒以下でも、シリーズ最薄の19.9mmでも、ワンプッシュオープンでも、
    オープンと同時に会話ができる機能でも、閉じたままでメールが確認できる機能でもない。

    「miniSDカードに録画されたMPEG画像を携帯画面上で再生できる」

    という機能につきる。これはカメラ一辺倒の携帯業界にあって、大きな差別化ポイントであ
    る。この録画はPのHDD+DVDレコーダーのDIGAやsnapshotoから行えるということで、こ
    れまで機器のリンクという点でSには一歩遅れをとっていたPが、ここにきて初めて、「つなが
    った」気がする。それも、コンピューターを中心においてのリンクではなく、いまや子供から老
    人までが手にしている携帯を中心に据えるという試みだ。

    PCというものは知っている人間には、「こういうもの」という、暗黙の不文律のようなおきて
    がある。OSが死んでも(怒り心頭になることはあるが)、またかと思って再起動する。買って
    きたソフトが動かなくても、それは自分の責任。(そして、なんとか動くように努力することも
    できる)自由度が高い分、リスクが大きく、初心者の参入障壁は驚くほど高い。

    しかし、「コンシューマー」機である「携帯」にはそれは許されない。絶対の互換性、絶対の安
    定性が求められる。そして、誰もが使えなくてはならない。しかし、その分パイは何十倍、何
    百倍である。

    カメラに気をとられているうちに、録画再生から、つぎはTV受信、衛星受信、そのうちにDV
    レベルの録画機として、文字通り「携帯」が可能な時代が来る予感が目の前控えている(は
    ず)。その再生能力がいかほどかは明日にならないとわからないが、Pは確実に未来への布
    石をうっている。あなどってはならない。


    2003/08/06(水) 「スルッとKANSAI」

    来週中ごろから東京に行くので、電車の準備を始める。まずは会社の旅行代理店で、新幹
    線のチケットをおさえる。続いては「パスネット」の使い残しと、「Suica」を用意する。パスネッ
    トとは関東私鉄版のスルッとKANSAIであり、SuicaとはJR東日本のICカード。これはよく
    知られていることだが、パスネットの使い勝手はすこぶる悪い。ごぞんじのない方のために
    説明すると、"スルッと"が料金後引きなのに対し、"パス"は初乗り運賃先払いなのだ。

    これがどういう違いを生み出すかというと、おわかりのようにスルッとは、10円でも残ってれ
    ば、とりあえず電車にのれるのに対し、パスは乗ろうとする路線の初乗り運賃以上残高が
    ないと、改札を通ることができないのだ。ちょっとした違いに見えてこの差は大きいといわね
    ばならない。関東の安全パイを取る姿勢に対し、関西のとりあえず乗ってもらうという方針は
    さすがといえる。第一使い残しがまったくない。それとどうでもいいことだが、スルッとは残高
    を全桁表示するのに、パスは1桁目も省略している。合理的かもしれないが、「1桁目なんて
    用はないのみたいな」感じがしてなんだかイヤである。

    Suicaは同じ先払い式でも、「チャージ」といって残高を後から追加できるので、パスほど使い
    勝手は悪くない、どころか、ICカードなので、財布にいれたまま使えるのが実はすっごく便利
    だと使ってみて実感した。欠点は、はじめの投資額が2000円で、そのうち使えるのが150
    0円分ということ。残り500円はカードの保証料で、カード返却と同時に返してもらえるらし
    い。ちょっとぼりすぎという気がする。あとは、1枚のカードを使い続けるので、おもしろみに
    欠ける。

    その点、スルッとは各社から個性的なカードがたえず発行され続けており、実はコレクション
    しているのだ。パスがスルッとかなわないのはこのデザイン性の違いもある。私は、基本的
    に阪急に乗ることが多いので、ラガールカードが多いのだが、写真ものが多い。これが京阪
    になるとデザインものや絵画ものが多く、利用頻度は低いものの注目している。最近では
    未入手だが、「お京はん3枚セット」などというレアなカードも登場し俄然注目度が増している。

    また、京阪神で絵画展などが催されると協賛カードが発行されるのもいい。絵画展の図柄が
    デザインされており、絵画展の入場割引などの特典がある。ただし、1000円カードが少ない
    のが難点。最近ではディックブルーナ展のカードが良いのだが、大人券(阪急版)はまたたく
    間になくなってしまった。大阪市営地下鉄版(2000円)ならあるようだ。

    こういった具合で、選ぶ楽しみがあるせいか、阪急の主要駅にはスタンド式のラガールカード
    売り場があり、老若男女が集い、コンスタントに賑わいを見せている。それに比べると、JR
    西日本の「JRスルーカード」のスタンドは哀れともいうべき人気のなさである。

    最近、節約のために回数券を買ったので、スルッとを使う機会は減ってしまったが、コレク
    ションを眺めていると、やはり多少の割引があるよりかは、いろんなカードを集めてみたいと
    思うようになってきた。しかし、来年度より、関西でもSuicaと同じICカードが導入されるらし
    い。ここまで、いろんなデザインをやってきたのだから、好きなカードデザインを選べるように
    するなど、その独自性を発揮してもらいたいものである。


  • 2003/08/05(火) 「TAK, FARVEL!」




    今日は、19:30からデンマークの女声合唱団、Skanderborg音楽学校ユース合唱団(女声)と
    歌の交流会。彼女らは関西方面に演奏旅行に来ており、京都は観光で滞在。しかし、それ
    ではもったいないということで、さる筋を通してお話があり、葡萄の樹とのちょっとした交流会
    をもつことになった。音楽学校というので、音楽の専門学校かと思ったら、地域のひとが自由
    に学べる学校だそうで、みなそれぞれに学業や、仕事があるらしい。

    それぞれのレパートリーを4曲ずつ披露。我々は日本語の定番曲で、花や箱根八里など。
    彼女らは、デンマークの作曲家の現代曲を歌ってくれた。いや、やはりヨーロッパの合唱団
    は発声そのものが、日本人とまるで違っておどろくほど軽くて、幼く聞えることがある。いや
    実際皆若いのだ。15〜22歳というから、ちょっとおどろく。葡萄の主世代が24〜26だが、
    ならんでみると、どうみても葡萄の方が若くみえるなあ。最後に演奏してくれたゴスペル・
    トレインを聞くと、ジャズテイストでこういう感じの曲の方が歌いなれてる感じで、演奏も良か
    った。

    あ、そうそうこの交流会には特別ゲストも登場。畷ジュニアハーモニーの中高生メンバーから
    なるユニット「ぷいぷい」が2曲披露。ちょっと緊張しているようだった。

    その後、しばらく交歓会。下の写真の彼女らとおしゃべり。言語は一応英語で。「デンマーク
    語、聞いてて、変に思わなかった?」と聞かれる。確かに北欧の言語は西欧にくらべると独
    特だけど、そうでもない。いやなにコラで最近北欧の曲が多いから慣れているだけか?
    全然、そんなことないFINEだったと、ふたりがかりで答える。

    左の彼女が、19歳で化学専攻、真ん中の彼女が21歳で薬学専攻という。う〜んやっぱり大
    人びてるなあ。しかし、名前を聞くのを忘れていた失敗。こういう交流会では、だいたい互い
    の言語を聞いたり教えあうと盛り上がるもので、デンマーク語を教えてもらった。題名の言葉
    TAK(タク)はありがとう、FARVEL(ファーヴェル)はさようなら。

    最後に全員で「ふるさと」を日本語で歌って終わり。ふるさとの歌詞をその場で、英訳していく
    前○さんはさすがである。男声が少なかったので、ちょっと無理だったが、即興で男声合唱
    とか披露できたらよかったなーと後になって思う。女性を囲んでセレナーデとかできればよか
    ったのだろうが、なにせ我々は"シャイボーイ"だから無理。

    さいごのさいごにマネージャーのいず○君が、英語で心に残るものがあったなら幸いです、
    と即興で挨拶。そう、本当に短い時間だったが、よろこんでもらえただろうか?こういう機会
    はそうそうないけれども、遠来の外国の方をもてなすというスキルをもっと身につけないと
    いけないのかもしれない。なにコラもそうだが、即興で歌えるレパートリーも必要だな、と
    思った次第。


  • 2003/08/04(月) 「くりかえさない」

    個人の努力ではさけられない仕事というものはあるもので、とこれは先週も同じことを
    言っていたような気がするが、今日も忙しいというか、本業の仕事ではないほうに、多
    大な時間をとられてしまい、本業の方がピンチである。体も頭もそうとうしんどい。こうい
    うことの繰り返しが続くと、結局4月のような状態になってしまうのである。

    医者などには、あなたでないとできない仕事や、相手の都合で絶対に今日中という仕事
    は本当はない、といわれたのだが、これは半分当たっていて、半分ははずれているよう
    に思う。確かに誰かが肩代わりできる仕事というものはあるが、なかには、その人が本当
    に一人でしかやっておらず、構想も仕様も、資料もその人の頭のなかや、そのひとのPC
    にしかない、ということはままあるのである。会社組織として、そういう仕事はほんとは、ま
    ずいのであって、そういう状態にあること自体、すでにマネージメント段階で失敗している
    といえる。その人が怪我や病気で戦列を離れたときのリスクが多大であるからだ。

    そういう状態に陥っていると気づくのはマネージャーではなく、当然ながら現場の人間で
    ある。現場の人間はそれがわかっているから、無理をする。本当はマネージャーがわか
    っていなければならないはずだ。こう書くと現場の人間の怠慢のように聞えるが、ならば
    マネージャーはなんのために存在するのか?と反論することもできよう。

    まあ、実際のところ、マネージャーは万能ではないという前提に個人でリスクを管理する
    しかなく、自分の健康は自分で守らねばならないということを身をもって知っているだけに
    ジレンマを感じる。

    ともかく、もういちど繰り返さないように注意するしかないと思う。


  • 2003/08/03(日) 「No one has gone before」



    とうとう手に入れた。スタートレックの宇宙船として名高い「エンタープライズ号」(初代)
    のプラモデルである。一見外国製に見えるが、バンダイ製である。なにせスタトレは
    日本よりも、欧米のほうが圧倒的にファンが多いから、このプラモデルも北米で先行
    発売された。このプラモデルのすごいのは、エンタープライズの複雑な表面模様、アズ
    テックパターンを最初から塗装してあるという点。組み立てるだけで、それはもうかっこ
    いい(と思うかどうかでファンかどうかわかる(笑))エンタープライズのできあがり。

    すごい点その2。発光ギミックが内臓されていて、膨大な数の窓のひとつひとつから、
    ワープナセル、ディフレクターまで、すべて発光するのだ。はうっ!これほどまで、凝り
    に凝った、そして完成度の高いキットはこれまでなかったのである。企画したバンダイの
    ひとは大変えらい。そして大変苦労されたことと思う。なにせ、日本ではコアなファンが
    一部に潜伏しているだけで、とてもじゃないが、一般人にこのプラモデルを買わせること
    は難しいからだ。(だから北米で先行発売したとも言える)

    日本が、漫画・アニメだけではなくて、プラモデル・フィギュア大国であることを認識させら
    れる文字通り「国際的な」プラモデルである。秋には、エンタープライズE型が発売される
    ことが決まっていて、ファンとしてはうれしいかぎり。

    もうすぐ会社は夏休みである。ひさしぶりの作業が、いまから待ち遠しい。


  • 2003/08/02(土) 「理髪店で考える」

    散髪に行く。行きつけの大学生協の理髪店がなくなってしまったため、いまはあてどなく理
    髪店を探している。実は、その理髪店がなくなってから3回くらいは自分で切っていた。洗面
    所に新聞紙を広げ、はさみと櫛を使って鏡を見ながらきるのである。灰谷健次郎の「君はダ
    ックス先生がきらいか」という本で、主人公のダックス先生が「髪は自分で切ります。」という
    部分の描写が子供のころから印象に残っていて、チャレンジしてみたのである。

    2回くらいはうまくいったのだ。しかし3回目がよくなかった。やはり後ろは難しいのである。
    加減がよくわからず、えいやできっているとすごいことになってしまった。「これが世に言う
    虎刈りというものか」とみょうに落ち着いていたのを覚えている。

    それからは、本職に任せることにした。失敗したあと、しばらくして髪がのびてから理髪店
    に行くと、「これ自分で切られましたか?」といわれた。やはりプロの目はごまかせない。

    で、今日は四条大宮のチェーン店の理髪店に行く。見極め期間として、2回目である。ここの
    店がよくないのは、入るなり、全従業員が「いらっしゃいませ〜」ということだ。髪をきっている
    ひとまで、言うことはない。マスコミとかによく登場する「売れる飲食店」などでは、かならず
    威勢のいい挨拶をしているが、あんな感じだ。ようはあいさつそのものがマニュアル化して
    いるのだ。目を合わせずに挨拶されるとどういう反応をしていいかわからない。

    挨拶だけではなくて、カットするところに案内されると、これまた全員が「どうぞー」とか言う。
    だから髪を切っているひとは、できるならそちらに集中してほしい。はじめて来たときは、こ
    れは失敗したなーと思った。が、挨拶は気になるものの、接客はしごくまともというか水準
    以上なのだ。観察していると、客の要望に対して、じゃあこうしましょうとか、いやこのほうが
    いいですねとか、かなりしっかり対話してからカットに取り掛かっている。カット中も例の挨
    拶のとき以外は、話を振ったり、振られたりしている。で、自分のできあがりを見ても、結構
    良い具合なので、許せてしまう。よくよく見ていると、集中しているひとは挨拶をはさんでい
    ない。そりゃ、刃物扱ってるから当たり前なのだけど。主にブローとかのひとが言っている。

    でも、客層を見ると男性は少ない。たぶん男性のほうがこういう雰囲気は敬遠するのだろう
    なと思う。女性は実利的な部分がしっかりしているのをたぶん見抜いているだろう。腕があっ
    て、安いのだから些細なところは文句を言わないと。関西だからなおさらという気もする。
    男の方が「気にしい」なのだ。

    さて、ここを常店とするかはまだ結論が出ていない。やっぱり理髪店というのは、気持ちよく
    って眠れるくらい静かなほうが好きなので、しばらくは探索してみようと思っている。


  • 2003/08/01(金) 「ぶどうの練習と、猫との遭遇」

    今日は、葡萄の樹の特別練習。8/5に、デンマークの女声合唱団、Skanderborg音楽学校
    ユース合唱団と合唱交流会を行うため、その練習だった。伊東さんがいないせいか、やや
    緊張感に欠ける練習であったのが残念。実は、この文章を書くまで8/4だと思って、仕事も
    それにあわせてスケジューリングしていた。あぶない、あぶない。

    それにしても、この交流会が終わるとしばらく練習は夏休みに入る。学生が多いのと、練習
    場が暑いから(クーラーがない)。そうなるとすごい寂しい。こんなことマジで書いているのは
    少々こっぱずかしいのだが、練習に行く動機のひとつはみんなに会うためでもあるから。
    会えると嬉しくて、穏やかな気持ちになれる。

    さて、練習+飲み会が終わって、駅の駐輪場に行くと、民家の屋根に猫が居た。わたしは
    あまり猫に好かれる性質ではないのだが、思い切って声をかけてみた。

    「にゃー(こんばんは)」

    逃げる?と思いきや、不思議そうな顔でこちらをじっと見ている。

    「にゃー?(調子はどう?)」

    まだ、こちらを見ている。これだけ猫と面と向かったのは初めてだ。

    「にゃー(んじゃ、さよなら)」

    時間も遅かったので挨拶をして帰ることにした。猫はまだこちらを見ていた。ふと、われに
    返ると、いま自分はとてつもなくアホなことをしていたのではないかと思った。幸い、まわり
    に人はいない。30mほど離れたところに管理人のおっちゃんが居たが、聞かれてはいまい。

    なんだか、よくわからないが、不思議なここちのまま去る。
    もし、またあの猫にあったら、今度は音程をつけて挨拶をしてみようと思う。


2003年07月の電波暗室

2003年06月の電波暗室

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