「鯨飲日誌」全部を検索してみた。
  単語「シャンパーニュ」は 194 回登場。意外と少ない…。


おうちで。

Ch. La Grande Clotte '97
 シャトー・ラ・グラン・クロット '97
  (フランス/ボルドー/グラーヴ、白)
お客さんのお持ち込み。色はかなり濃いが、黒みや紫色は見あたらず、なぜか陽気な感じの色合い。プルーンやチョコレート、ヨーグルト、カシスにコショウなど非常にベーシックな香りの集合体だが、それなりに複雑でバランスがよく非常に心地よい。樽をくどくなりすぎず上手く使っている印象だ。飲むとパウダリックながらきめ細やかなタンニンがあり、そのまわりを凝縮した果実感がくるむように取り巻いている。酸とのバランスもよく、アルコールはかなり強いにもかかわらず目立たない。それなりの主張があるが、どの要素をとってもくどすぎないためバランスの妙で楽しませてくれるワインなのだ。ローヌはグラムノンのワインのボルドー版と言えば少しはわかって頂けるだろうか?もちろん味わいや香りは全然違いあれほどの陽気さはないが、過不足を感じないバランス感と親しみやすさがなんとも似ているのである。豚のスペアリブにはいまいち合わなかったが…なぜなんだろうか?
#日本語のラベルには「所有者:ミッシェル・ロラン家」と書いてある。



「プロヴァンス友の会」ここに発足!
#なんだかんだでフランス国内一周しそう。(^-^;)

Blanquette de Limoux "Cuvee Maistre Antoine" NV Dom. de Martinolles (Maison Vergnes)
 ブランケット・ドゥ・リムー・キュヴェ・メストル・アントワーヌ NV ドメーヌ・ドゥ・マルティノル (メゾン・ヴェルニェ)
  (フランス/ラングドック、スパークリング)
「安くて高品質なプロヴァンスのワインを見直そう!(…って我々の単なる経験不足なんだけど)」との企画で始まったこの会ですが、いかんせん幹事であらせられるマイナーアペラシオン評論家、足立区民さんもスパークリングは見つけられなかったそうです。で、これ。プロヴァンスに程近い南仏はラングドックのスパークリングを用意していただきました。
色はかなり薄く、ややメタリックな色調で泡は大きい。一番最初は極めてトーンの高い花のような香り。それが過ぎ去るとリンゴ少々、ややパウダリックでかすかにピーナツも。飲むと炭酸はかなり弱く、レモン水というと言い過ぎか。(^-^;) クリームっぽさとかもあるのだが、基本的に全てが控え目な印象。ここは微妙な変化を楽しむというより、暑い夏の午後にかぱかぱ飲んで楽しむとしようではないか。現地の人もそうしていることだし。(← 見たんか!)

Palette '95 Ch. Simone
 パレ '95 シャトー・シモーヌ
  (フランス/プロヴァンス、白)
シャトー・シモーヌはこのアペラシオンで最も有名な作り手なんだそうな。色は薄い麦藁色。香りはなんともスパイシーで白コショウという意見はもっともらしいもの。その一方で花のような芳しさととともにベースに重い目の蜜の香りとウイスキーのような深い香りが重なりあっており、何とも不思議な嗅覚の体験。飲むと意外にもとろっとした触感があり、柔らかな酸も心地よい。そして飲んだ後に松ヤニ香を感じるあたりは小レツィーナといった案配か。普段フランスの一般的な品種 (新世界産を含む) を飲みつけている人にはきっと未知の体験になると思う。ぜひ一度お試しあれ。あたりまえだけどラタトゥイユとかにすごく合いそう。

Bandol '98 Dom. de l'Hermitage
 バンドール '98 ドメーヌ・ドゥ・レルミタージュ
  (フランス/プロヴァンス、ロゼ)
かなり久しぶりに飲むロゼワイン。何でも '98 はプロヴァンスのグレート・ヴィンテージだそうだ。大振りのグラスに少しだけ注がれた液体はタマネギの薄皮色、いや、明るい銅色という案配で非常に美しい。泡のないロゼシャンパーニュといってもいいだろう。まず最初に感じるのは凝縮したアンズの香り、これはコンドリューに代表されるヴィオニエの香りを連想させる。その他トーンの高い花の香り、バナナ、コショウ系のスパイスが感じられる。飲むとこれまたとろりとしたテクスチャーがある。注がれてから最初の 30 分程度は香りと味わいにアンバランスさがあったが、やがてフルーツの砂糖漬けともいうべき果実感が出て非常に楽しめた。マルゲリータ (だったよね?) やホタテ貝のブイヤベースによくあいました。

Bandol '85 Dom. de Pibarnon
 バンドール '85 ドメーヌ・ドゥ・ピバルノン
  (フランス/プロヴァンス、赤)
非常に濃いルビー色で見た目に枯れた印象はあまりない。その一方、濡れた枯れ葉や鉄観音茶など草木朽ち果て系の熟成香。昆布茶のような海草っぽさ。他の人たちは「強い動物臭」っておっしゃってましたけど、私には植物系にしか感じられませんでした。(^-^;) 飲むと果実はかなり落ちてきているにもかかわらずかなり強いタンニンとアルコールが残っており、何ともワイルドな印象。二杯目からは深く甘い香りやカツオブシのような香りが現れ、果実感も持ち直してかなりおいしく飲めたのだが、酸が浮きがちなのは致し方ないかな。また飲んだ後の余韻は短く、しかし清涼感を感じさせるのはプロヴァンスのワインに共通する特徴なのだろうか?私の持ち込み、横浜そごうにて 3360 yen。このお店の運命や如何に。

Coteaux d'Aix-en Provence '81 Ch. Vignelaure
 コトー・ディクサン・プロヴァンス '81 シャトー・ヴィニロール
  (フランス/プロヴァンス、赤)
プラムの甘露煮のような甘い香り。そしてフナっぽさ。グラスを回すと甘草を思わせるような植物系の甘い香りが強まる。飲むと優しく柔らかな果実味が先ほどのタンニンを洗い流してくれる感じ。飲んだ後に残る枯れ葉っぽさが印象的。足立区民さんは『これを赤の最初にすべきだった』とおっしゃていましたが、確かにそうかもしれませんね。
コルクに VT とワイン名が入っているあたりが作り手の自信の表れか。シラー+カベルネ・ソーヴィニヨン+グルナッシュ少々とのことだが、こういうセパージュは AOC 上認められているのかな?

Bandol '79 Ch. Vannieres
 バンドール '79 シャトー・ヴァニエール
  (フランス/プロヴァンス、赤)
黒みをも感じさせる濃い色合いでこれまた熟成色はあまり感じない。ブランデーのような甘い香り、チョコレート、ミント、枯れ葉やウーロン茶、アルコールの力強さもまだまだ。飲むとこれも果実感が落ち気味でそのわりにタンニンが強く残っている。杯を重ねると藁、かすかなカラメルが感じられ、タンニンも少し落ち着いて果実感が楽しめた。ちなみにデキャンタージュするとどうなったのかな?…いや、これほど楽しめなかっただろうな。

"Muscat" Vendange Tardive '98 Dom. de l'Arjolle
 「ミュスカ」ヴァンダンジュ・タルディーヴ '98 ドメーヌ・ドゥ・ラルジョル
  (フランス/ラングドック、甘口)
実はこのドメーヌのおっちゃんには過去に会っています。(^-^;) で、そのときのジャンケン大会で勝ち残って同じワインを直接本人からもらったりしています。(^-^;;) で、いまこのミュスカ 100% のワインを飲むと…紅茶!砂糖を入れた紅茶のような香りがなんとも芳しい。そして花畑の中にでもいるかのごとく柔らかで華やかな花の香り。その他、ソーダキャンディーと書くと怒られるかな。南方系のフルーツの妖しげな甘味があるが、実にすっきりした飲みごこち。かといって酸が目立つわけでもないのが非常に好印象。ごくほのかに感じられる苦みの余韻も大人っぽさを感じさせるもの。こういうタイプのデザートワインは好きです。ソーテルヌはくどすぎるんだよな。(いや、飲むこと自体はやぶさかではありませんよ。うはは!)

特に白とロゼは未知の体験で大変楽しめました。いい意味で食事にも合いそうです。赤はどれも野生の果実といった趣で、繊細でエレガントなのが好きな人には向かいないかも。いずれにせよプロヴァンスをここまで揃えていただいた足立区民さん、大変貴重な経験をありがとうございました!



友人宅で大ドイツワイン大会。
#名前や生産者にはまるっきり自信がありません。
#みなさまのツッコミを期待するものであります。

Brut Rose NV Moet et Chandon
 ブリュット・ロゼ NV モエ・エ・シャンドン
  (フランス/シャンパーニュ/エペルネ、シャンパーニュ)
トマトを思わせる色合い。フレッシュなリンゴ、そして様々な野菜を思わせる香りが面白い。きゅっと引き締まったレモンのような酸が男性的。もうちょっと色気があってもいいかな…とも思ったけど。生ハム・ナッツ・ドライフルーツのマリネにはよく合いました。これはマネをさせてもらおう。

Weissburgnder Brut '97 Geil
 ヴァイスブルグンダー・ブリュット '97 ガイル
  (ドイツ/ラインヘッセン、スパークリング)
レモンやライム、ライチやマスカットの爽やかな香り。赤味の少ない金属的な色合いが美しい。飲むと炭酸の刺激は弱く、柔らかで軽やか。さすがに上のシャンパーニュと比べると酒躯は比べるべくもないが、これはまさに夏の午後に読書でもしながら楽しむようなワイン。楽しみ方が違うと言うべきだろう。

Cabernet Dorsa '98 Geil
 カベルネ・ドーサ? '98 ガイル
  (ドイツ/ラインヘッセン、赤)
ドイツの赤。ブルーベリーのゼリー寄せのような香り。飲むとやや樽を感じ意外とボディはあるが…果実味は水で割ったかのごとく。うーむ、どうもこのドイツ人の赤ワインに対する取り組みというのは理解しがたいところがある。ドライフルーツを食べると果実感が強まったのは単なる錯覚かな。自家製ミートソースのスパゲティとはなかなかの相性。

"Riesling" Bechtheimer Geyesberg Spatlese '97 Geil
 「リースリング」ベヒトハイマー・ガイスベルク・シュペットレーゼ '97 ガイル
  (ドイツ/ラインヘッセン、白)
南方系のフルーツやナッツの香り。時間とともに甘味が広がるが、酸がそれなりに効いており食事によく合う。

"Huxelrebe" Bechtheimer Heiligkreuz Spatlese '96 Geil
 「ヘクセルレーベ」ベヒトハイマー・ハイリグクリューツ・シュペットレーゼ '97 ガイル
  (ドイツ/ラインヘッセン、白)
洋ナシやカスタードクリームの甘美で心地よい香り。飲むと甘味はさほどではないが、ねっとりとした触感や充分なエキスが感じられ、フルーツの爽やかな酸の一方非常に濃い印象。大吟醸の清酒にも通ずるところがあり、火を通した魚介類なんかにも結構合うかもしれない。

"Riesling" Norheimer Kirschherk Auslese '89 Geil
 「リースリング」ノルハイマー・キルシュヘルク・アウスレーゼ '89 ガイル
  (ドイツ/ナーエ、白)
こちらはナーエのワイン。「ガイル」というのはネゴシアンのようなものなのだろうか?閑話休題。これはリースリングらしく、揮発油香がある。さらに熟したアプリコットや削り立ての鉛筆、煎ったゴマ。香りはなんだかソーテルヌに近い部分もある。飲むと充実した甘味があるわりにはしつこくなく、微炭酸のような刺激もあいまって飲んだ後は爽やかな印象。ナーエのワインのわりには濃いな、と書くと知ったかぶりのしすぎであろうか。

"Riesling" Avelsbacher Hammerstein Auslese '89
 「リースリング」アフェルシュバッヒャー・ハマーシュタイン・アウスレーゼ '89
  (ドイツ/モーゼル・ザール・ルーヴァー、白)
作り手は国営醸造所…でいいのだろうか?鷲のマークのエチケットである。これまた揮発油香。ハーブの爽やかさがある一方、クレーム・ブリュレのような濃く甘い香りも。飲んでもやや焦げたような味わいがあるのが面白い。甘味は思ったよりも控え目で、ほのかな微炭酸と柔らかな酸の余韻が高貴な印象を与える。うむ、なかなか旨いです。

Nuits-Saint-Georges "Les Vallerots" '90 Machard de Gramont
 ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ヴァレロ '90 マーシャル・ド・グラモン
  (フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
なんだか取って付けたようなブルゴーニュワインはもちろん私の持ち込みです。紅茶や鉄観音茶、そして草木が朽ち果てたかのような熟成香が印象的。飲むと最初はタンニンと酸が暴れていたが、時間とともにおとなしくなり、果実感も出てまとまってきた。が、しかし…やはり洪水に流されてしまったかのような印象はぬぐえないな。(^-^;)

Costello Rosso '98 Agostina Pierl
 コステロ・ロッソ '98 アゴスティーナ・ピエール?
  (イタリア/トスカーナ、赤)
強いバニラ香。飲むとタンニンは滑らかでクリアな味わい。その一方で太陽を感じさせるような陽気な印象があるのが面白い。またカシスとラム酒が入ったクリームのような香りも魅力的。なんというかツボを押さえたワインですな。仔羊のグリル・チグリオ (TM) ソースにも素晴らしい相性。

"Riesling" Bechtheimer Geyersberg Eiswein '97 Geil
 「リースリング」ベヒトハイマー・ガイルスベルク '97 ガイル
  (ドイツ/ラインヘッセンだと思う、白)
なぜかリンゴのコンポートのような甘味と香り。酸も柔らかく、アイスヴァインという割りにはたおやかな印象。

"Huxelrebe" Schloss Plettenberg '89 Bretzenheimer Vogelsang
 「ヘクセルレーベ」シュロス・プレッテンベルク '89 ブレッツェッンハイマー・フォーゲルザンク?
  (ドイツ/ナーエ、白)
今回の真打ち登場。三十年ぐらい熟成させたコニャックのような濃い琥珀色にまず驚いてしまう。焦がしたカラメル、エスプレッソ、ハーブ類、スコッチウイスキーの香り。トロリ、いや、濁点を付けてしまいたくなるぐらいに濃密なテクスチャーがあるが甘さは意外と控え目。そして酸と苦みも充分に感じるのだがそのバランス感は完璧といってもいいだろう。お客様の持ち込みのチョコレートケーキ (これ自体、激しくおいしい) に非常によく合うのだがそれだけでなく、食べた後に甘味が感じられなくなってもその他の要素だけでも充分に楽しめ、年代物の食後酒を飲んでいるかのごとくだ。よく知らない品種ではあるのだが、これはいままで飲んだ中でもゆうに五本の指に入るデザートワインだ。

*
普段飲む機会の少ないドイツワインですが、思った以上にいろいろな個性があって非常に楽しめました。お料理も大変おいしかったです。ただ参加者七名で十一本は空けすぎだと思うぞ。(^-^;)


Royal Grand Brut '90 Becker
 ロイヤル・グラン・ブリュット '90 ベッケル
  (フランス/シャンパーニュ/ランス、シャンパーニュ)
ややオレンジがかった美しい色合い。最初はオレンジ系の爽やかな香り立ちだったがすぐにドライアプリコット、アーモンドプードル、ココナッツミルクのような濃く甘い香りに転じ、それに添えられたシナモンのようなスパイス香が全体を引き締める。飲むと果実味はパワフルでありながらも熟成感を感じさせる味わいがあり、そのバランス感は絶妙。お店の人の話によると炭酸が強めとのことだったが、実際にはそうでもなかったですよ。カーヴ・タイユヴァンで購入、4515 yen。これは旨い。他人にはあまり教えたくないぐらいに。


1998 prev month next month
return home read me