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天文の窓(平成25年度)

 ビオンカプセル(平成25年9月)

ビオンカプセル(平成25年9月)
  
 ビオンカプセル(展示用にカプセル内部が見えるようになっている。)
   2013年(平成25年)7月13日(土)から9月1日(日)まで当館特別展示室で開催された、はやぶさ2応援企画展『片道から往復へ〜新たな宇宙時代の到来〜』は、おかげさまで多くのかたにご来場いただきました。会場に足を踏み入れると、まっさきに目に留まるのが大きな球形の物体「ビオンカプセル」でした。
 筑波宇宙センターからお借りしたこのカプセルは、ロシア(打上げ当時はまだソ連)の生物科学衛星「ビオン9号」の再突入カプセルの実物です。直径2.2m、重量約2.4トンのこのカプセルは、1989年に実際に宇宙へ行き、14日間地球をまわって地上に帰還しました。いかにも頑丈そうなカプセルで、1992年打上げの「ビオン10号」でも再利用されたそうです。「小さな宇宙飛行士」として、 さまざまな種類の生物をカプセルに入れて、無重量状態や放射線など、宇宙での環境が生物にどのような影響を与えるかが調べられました。そうしたデータは、人間が宇宙で生活するうえで重要であるだけでなく、生物の各器官の働きに関する理解も深まり、人間の病気やけがの治療にも役立てられています。
 「ビオン9号」に乗った「小さな宇宙飛行士たち」はどのような生き物だったのでしょう? カプセルそのものはアルミ合金製ですが、再突入時の高熱からどうやってカプセルを守ったのでしょう? 飛行中のトラブルとは? なぜ1996年の11号以降しばらくビオン衛星の打ち上げがなかったのでしょう?(2013年に再開)こうした疑問については、当博物館の研究報告第22号(2014年3月刊行予定)の中で詳しくお知らせできればと思っています。 (天文担当 山田陽志郎)

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