電気料金の支払い31/October/1997

 今日、家に帰ると、London Electricityから、請求書が来ていた。この国の公共料金の支払いは、毎月ではなく、3ヶ月毎(電気、電話)や6ヶ月毎(ガス)などという単位が使われるが、それはやはり、この国の人というか、英語の表現で、小数より分数の表現を使う場面が多いことも一因なのかもしれない。
 さて、この国の電気メーターは家の中にあり、普通で有れば電力会社ではメーターを読むことができない。そのため、なんと概数で料金を請求することもあるそうなのだが、うちの場合、不在の際にはFlatの管理人が確認をしてくれるので、正確な金額が請求されている。今回も大丈夫だったようだ。ただ、いつもならば1枚しか入っていない請求書が、今回なぜか2枚入っていた。どうも、電力料金の値下げと、その料金にかかるVAT(Value Add Tax)の率が8%から5%に下がったことで、値引きが行われたようで、その詳細について説明した書類がくっついていたようだった。しかしながら、その値引きの詳細は、はっきり言ってよくわからなかった。また、前の期の支払いから、今回のVAT引き下げ分を値引くといった記述もあるのだが、請求書上のVAT返還額というのも、どこから計算されてきた物であるか、よくわからない。
 このような例は希なことかも知れないが、こういう値引きがあった時の請求書は実に見にくい。まぁ値段が下がっていることは確かなので、大喜びなのだが、一応確認はしなくてはならない。辞書片手の請求書の確認は今日も続く。

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地下鉄車内の路線図30/October/1997

 地下鉄の車内には、全体の路線図と、その路線の路線図がだいたい掲示されている。その路線の分が、だいたい扉の上のところに書いてあるのだが、これが実にくせ者である。
 日本の感覚から言うと、右の扉、左の扉で、当然向きが逆になるので、路線図は見る向きと進行方向を考えて、2種類作って掲示してあるはずだ。それこそ営団の最新型の車両のように、現在走っている区間や停まっている駅、はたまた開く扉がどっちかまでLED表示してあるものもある。しかしながら、ロンドンの地下鉄の多くでは、1種類の掲示しか作っていないところが多いようで、片側は進行方向に対し、正確な表示になるのだが、反対側では逆表示になる。
 あわてて電車に飛び乗り、自分の進行方向を確かめたい場合、これでは電車の走っている方向と路線図を見て、どっちに向かっているか判断することはできない。まぁ、駅名表示はきちんとある(あるガイドブックを見ると、「ロンドンの地下鉄ははっきりと駅名表示をしている」とあるが、はっきり言って日本の方が表示はしっかりしていると思う)ので、それを見て判断するしかない。とにかく、車内の路線図を見て自分の進行方向を判断しようとすることは、やめた方がいい。


日本種米29/October/1997

 ロンドンで売られている日本種米は、ほとんどはアメリカはカリフォルニアで作られているものだ。田牧、国寶、錦、みのり・・・多分アメリカに住んでいる人にも、なじみのある銘柄が、ここロンドンでも売られている。最近では「あきたこまち」まで出現。米にはけちけちしない私は、思わず買ってしまった。10kgで£24.00というのは、日本のブランド米の価格を考えても、安い物だと思う。ただ、品質はやはり日本産にはかなわない。
 今日、ヤオハンの折り込み広告を見ていたら、「新潟米コシヒカリ特別限定発売!」というところに目が行った。ちょっと前に英国ニュースダイジェストでも同様の広告を見ていたので、新潟県の米輸出のためのテスト販売であることはわかった。1kgパックでの販売らしいが、価格はいくらになるのだろうか。ただでさえ米の値段が日本より安いこの国で、いくら品質が良いとはいえ、大枚をはたいて継続的に米を買う人がいるのだろうか。まぁ、金が湯水のようにある人ならいいのであろうが、私ではとうてい駄目。さすがにロンググレインライスには手を出してはいないが、贅沢しても前出のあきたこまち止まりだろう。
 去年遊びに来た人が、新米のひとめぼれを持ってきてくれたことがあった。その時、日本産の米のうまさを知った気がした。しかし新潟米・・・イベントなら買うが、定期的に買うことはないだろう。大量に炊いた炊き立ての御飯なら、カリフォルニア米でも許容範囲ではあるからだ。


クリスマス飾り28/October/1997

 職場の面々とZipanguで飲んだ・・・というか飯を食った。その帰り、いつものようにTower Recordsに寄った後、バスに乗ろうとRegent Streetを歩き、ふと上を見上げると、路上のクリスマスイルミネーションの飾りが既に取り付けられていた。「もうそんな時期か・・・どおりで寒いもんだ」
 まだ、イルミネーションに光は入らない。点灯式は確か11月上旬。それからクリスマスまでの約2ヶ月、ずっとクリスマス気分が続くのだ。昨日も書いたように、これから夜の長い時期が続く。その中で、この飾りは、暗黒の夜に心の安らぎを与えてくれるものなのだ。この時期、私は帰宅方法として、いつも以上にバスを選択することが多い。Regent StreetOxford Streetできらめく飾りは、心をウキウキとさせてくれる。別に私はキリスト教信者じゃぁない(宗教自体嫌いな性格)のだが、この時だけはクリスマスを意識してしまうのだ。点灯される日が待ち遠しい。

おまけ 今日の収穫(買ったCD)

Simply Red "Greatest Hits"
 この
CDは結構前から出ており気にはしていたし、またBournemouthでのホームステイのJanetさんがSimply Redが結構好きで、朝晩と聴かされていたので、今日、思わず買ってしまった。やっぱりFairgroundはいい曲だと思う。彼の声はすっきりとしていていい。

SHOLA AMA "Much Love"
 
Tower Records店内でかかっている曲(女性ヴォーカル)に思わず反応してしまった。そこで、レジにある「いまかかっている曲」の所を見ると、女性アーティストはSHOLA AMAだけ。しかし彼女のカテゴリーはSoul。かかっている曲はどう考えてもPops。まぁSoul系も大好きなので、とりあえず買ってみた。
 やはり予想通り店内でかかっていた曲とは違っていたのだが、
MTVを見ていて「いいなぁ」と思っていた"You're The One I Love"1曲目。アーティスト名覚えてなかったけど、こういうところで偶然巡り会ったというのも、運がいい証拠なのだろうか。


冬時間の幕開け27/October/1997

 日曜日から冬時間になった。といっても、冬時間自体が、正式なGMTの時刻であり、夏時間の方が1時間進めていただけだ。それにしても夏時間適用期間の方が長いというのも、結構笑える。
 なぜ夏時間がそれだけ長く続くかと考えたのだが、やはり「夕方暗くなる時間を、極力遅くしたい」という考えからなのだと思う。しかしながら、これ以上長く続けると、「出勤時にまだ暗い」という状況になってしまう。だから元に戻す・・・勝手にそう解釈した。それだけ日の出ている時間が短くなってきたのだ。
 当然、日の入りの時間も、急に1時間早くなった。職場の窓から、いつもより早く暗くなっていく街が見える。終業時間になると、外はかなり暗くなっていた。先週とは大違いである。冬至の頃になれば、4時には外は真っ暗、昼飯帰りの空はすっかり「夕方」という状況である。これからあの「暗黒」の冬がやってくる。しかしながら、この暗黒の時期を乗り越えて初めて、イギリスの「春」を楽しむことができるのではないか。しかしながら、今度の春は、私は日本に帰っている予定・・・寂しい。


コロッケ26/October/1997

 Mika Håkkinen初優勝おめでとう!それにしてもMichael Schumacherは惜しかったなぁ・・・悔しい。今日の名言は、周回遅れの片山右京を、その時の1M. Schumacherと、2Villeneuveがパスした際に、ちゃんとよけてやった時のアナウンサーの一言。"Katayama! You are a Japanese Gentreman!"。今日は完走しましたね。本当にお疲れ様でした。そういえばBergerのオヤジも今日が最後。ここで引退するのも惜しいような気もするなぁ・・・
 さて、どうしても食べたくなり、コロッケを作ってしまった。材料はジャガイモ、タマネギ、挽肉、小麦粉、卵、パン粉、そして塩、胡椒。パン粉以外はこっちの食材店でも手に入る材料ばかりである。
 昼食を食べた後、具作りに入り、冷まして固めた後、衣を付け、揚げて出来上がり。大量に作り、残りは揚げずに冷凍しておいた。ついでに、前に大量に作って冷凍しておいたハンバーグにも衣を付けて揚げ、メンチカツにしてみた。今日の夕食は、実に充実したものになった。
 作ってから思った。「これならこの国でも売れるんじゃぁないのかなぁ?」。だいたいにしてイモは主食。揚げ物だってよく食べる。薄味が好みのこの国の人なら、具に味がついていれば、調味料無しでも食べることができる。イギリス人相手にコロッケを売り出す所はないかなぁと、期待してしまう今日この頃であった。


クイズ100人にききました25/October/1997

 関口宏の名司会ぶりが懐かしいこの番組、なんとイギリスでも同じ様な番組が放送されている。その名も"Family Fortune"(ITVで土曜20時過ぎ)
 このクイズ番組、5人組2チームの家族対抗(あれ、どっかできいたことある)である。一般の人に質問をし、得た答えが正解。回答者数が得点となる(これもどっかできいたことがある)。最初に代表2人がクイズに答え、得点の多かった方に回答権が回る(あれぇ?)。チームで順番に回答し、もし不正解が3つ出ると、回答権は敵チームに回り、そこが正解を出すと全得点が敵チームに、間違えると元のチームに入る(そのままやんけ!)。
 全ゲームを終わり、勝ったチームには、ボーナスチャンスがあり(トラベルチャンスってーのもあったなぁ)、また同じ様なクイズに、まず一人が5問に答え、その後もう一人が同じものに答えるという形。ここでの問題は「Christmas Puddingに何を入れるか?」とか、「コーヒーに何を入れるか?」などというものがなぜか多い。ここでの得点により賞金が変わるようなのであるが。5問全てで最高回答数の答えを開けると、何と「車」が当たるようなのだ。今日も、一人目が4つの最高回答数の答えを当て、もう一人が残りの一つを当てたので、最後は車に乗って御退場と相成った。
 それにしても、最後の商品を除き、実に「あの」番組と似ている。似すぎている。どっちが先かわからないが、まぁ人間の考えることは同じなんだなぁと思った。


都会のローカル線24/October/1997

 このネタは、前にもちょっと触れたことがあるのだが、Circle Lineの電車本数は、なぜか少ない。その割を食う「都会のローカル線」とも言える区間が、Grocester Road - High Street Kensingtonと、Aldgate - Tower Hillである。まぁ、後者は断面移動人口自体少ないし、他の線区を乗り継げば、目的地に着くことができる。しかしながら前者は、結構移動人口もいる上、代替の交通ルートに乏しいため、大ネックとなっている。
 District Lineの電車は多いため、一度Earls Courtまで行き、High Street Kensingtonに行くという手段をとることもしばしば。今日も仕事でEmbankmentからHigh Street Kensingtonまで行く用事があったのだが、Circle Lineの電車が来る気配もなく、結局Earls Court乗り換えを強いられ、その後、High Street KensingtonからGrocester Roadに移動しようとするも、全然電車が来ず、その上、来た列車が途中で合流があるため、長く停車する始末。戻るときには、時間がなかったため、Taxiを使う羽目になった。
 High Street Kensingtonと言えば、人気のお買い物スポットである。ここにある駅は、Circle Lineの駅だけ。街中に出るとすれば、Grocester Road方面に出るのが普通。そういう実態を考えると、この不便さは、いくら線路容量に限界があるとは言え、納得がいくものではない。


自動改札機23/October/1997

 自動改札と行っても、この国のBR(British Rail)には改札自体がないので、地下鉄駅での話になる。ロンドンの地下鉄も、自動改札化が進んでいるのだが、方式が日本と異なり、

  1. 手前に切符を入れる
  2. 真ん中辺りから切符が出てくる
  3. 切符を抜く
  4. ゲートが開く
  5. 中に入る

となる。行程3で戸惑う場合が結構あるようだ。まぁ、普通に使う分にはそれほど問題がない。しかしながら、たまに切符が読み込めない場合があるようで、その場合

  1. 手前に切符を入れる
  2. "Seek Assistance"の表示が出て、真ん中辺りから切符が出てくる
  3. 切符を抜き、戻ろうとする
  4. 既に後ろの客が改札を塞いでおり、戻るのに四苦八苦

日本式なら、切符が手前に戻るので、まぁ流れは堰き止めてはしまうものの、比較的スムーズに戻ることができると思うのだが、イギリス式であると、場合によってはエラーの出たのに気付かずに、後ろの客が自分の切符を入れてしまい、エラーが出た客がゲートを通り、後ろの客が今度通れなくなるという事態が発生することもしばしばある。一度機械を通った切符は、自動改札を通らないため、結局係員を捜して中に入ることになる。
 また、Season Ticketを持っているときに、Zone外に出る際Extension Ticketを買った場合、目的地の駅で自動改札を通ることができない。売られる切符があくまで買った駅からのものであるからである。いちいち係員を捜さなくてはいけない。なお、ロンドンの地下鉄の駅には自動改札機と一緒に有人改札をつけるという概念はないようで、係員が改札付近に立っているのが普通。たまにいないときもあり、困ってしまう。
 新しいタイプの自動改札では、改札自体の長さが改善され、後ろの客に退路を阻まれるといったことは少なくなっているようではあるが、精算制度がないのであれば、Extension Ticketでも自動改札を通ることができるようにして欲しいものだ。


地下鉄駅のスピーカー22/October/1997

 家を出るのが少し遅れたので、今朝は地下鉄を使うことにした。しかし、こういう日に限って、列車のダイヤが少し乱れているもので、いつもであればそれほど混んでいないホームに、今日は人だかりが出ていた。ちょっと列車の間隔が開いてしまったようだ。そこでアナウンスが入る。しかし、音が割れて何を言っているかわからない。
 この国の駅のアナウンスや、車内放送のボリュームは、とても大きく、音が割れていることが多い。これはスピーカーの性能が悪いのか、それとも単にボリュームの調整が下手なのか、よくはわからないのだが、耳障りな上に、よく聞こえない。じゃぁ、ヨーロッパの他の国ではどうか?。私が行った中では、同様な状況の所はなかった。何とかして欲しいものだ。
 何事もなければ、"Mind The Gap"程度しか放送がないのだが、列車が停まったりしたときの指示放送が、このような状況の時は、はっきり言って苛立つ。今日のやつは、「もうすぐ列車が入るので、気を付けろ」というものだったようで、特に混乱はなかった。また、1本待ってやっと乗れた電車でも、途中駅で「次の電車が1分後に来るので、それに乗れ」と車内放送があったのだが、これはホームで放送するべきでは?、乗り込もうとしている客には聞こえないぞぉ!と気付いた、朝のラッシュアワーであった。


Birmingham21/October/1997

 Birminghamは、イングランド中北西部、West Midlandにある、イギリス第2の都市である。とは言っても、人口は100万人足らずと、だいたい仙台市と一緒、昔は工業で栄えたところであるが、現在はそれが落ち込んだ影響か、都市人口も減少傾向にある。Birminghamを日本で例えると、一体何処か?。やはり第2の都市だから大阪か、それとも工業中心と言ったら名古屋か??。我々の意見はこれとは異なる。「やはり北関東」。
 なぜ北関東か。それはBirminghamの訛りに関係がある。Birminghamバーミンガム」と発音するのが、普通の英語なのであるが、Birminghamの人はこれを、北関東系の独特のアクセントに実に似た感じで、「ベーミンガムと言うのだ。それこそ茨城や栃木に行って聴くあの感じである。
 私の職場のイギリス人スタッフは、それを茶化して言う。「そんなもんかなぁ」と思っていた矢先、それを確信づける場面に遭遇した。この前の日曜、Dublinから帰ってくる飛行機で、私とJohnny氏が座った席の横にいたイギリス人のお姉さんが話しかけてきた。彼女といろいろと話していく中で、Johnny氏が「仕事でよくBirminghamに行くことがあった」と言ったとたん、そのお姉さんが突然「ベーミンガムと言ってきたのだ。これには我々も大爆笑。それから彼女はバーミンガム訛りのアクセントでいろいろ話したのだが、その感じはまるで北関東弁であった。ちなみにこの彼女はLiverpool出身で現在Londonに住んでいるそうだが、このどっちも、結構訛りはある。でもなんか垢抜けない感じの発音、そこにBirmingham独特の魅力・・・というか、田舎臭さというものがあるのかもしれない。


入国手続、出国手続20/October/1997

 昨日までのアイルランド旅行で、いろいろ気付いたことがった。

  1. アイルランドとイギリス間の飛行機では、出国審査入国審査もない。
  2. ダブリンの空港では、アメリカの入国審査が受けられる。

 まず1だが、Heathrowのアイルランド行きの飛行機は、Terminal 1から出るのだが、出発ゲートに行くために、他の国際線のように出国審査を受ける形ではなく、国内線と同じ入口から入ることになる。そして長い通路を通り、とてもTerminal 1とは思えない所まで行き、免税店のあるエリアに行く。ここまで当然出国審査無しである。そして、ゲート番号が出ると、またまた長い通路を通り、80-90のゲートへ向かうのだが、その途中に「ここからDuty Free Area」という表示があり、特に出国審査もないうちに、搭乗口へ。当然出国審査のないままに、飛行機に乗ることができる。ダブリンの空港の到着では、「国内線及びUKからの客」と、「それ以外の客」という風に出口が分けられており、イギリスからはフリーパスである。
 ダブリンからの出国時にしても、荷物検査は当然あったが、出国審査はなし。免税店が充実しているということと、面倒な列は作らなくてもいいというのは、実に嬉しいものだ。Heathrow到着時は、税関の関係か、荷物の受け取り口は国内線とは分けていたのだが、結局入国審査無しにイギリス国内に入ることができた。
 なぜ出入国の審査がないのか?それだけ行き来があり、不要と考えているのか?。よくわからない。これは冗談だが、「アイルランドはイギリスだ!」と思っているイギリス人が、「だから出入国審査なんて要るわけないじゃぁないか!」と考えているのかも知れない・・・(まぁ、そんなことはないと思いますが)。
 さて、こういう状況を見て考えたのは、「もし、地球を逆回りして、アメリカ経由でダブリンに入り、そこからロンドンに来た場合、イギリスのビザが発給されない」ということ。日本人の場合、入国にはビザが必要で、観光の場合なども含め、全て入国審査時にビザが発給されているはずなのだが、この場合はないのだ。いったいどうやって入国を証明するのか??謎である。
 次に2なのだが、Shannonの空港には7年前にもそのような制度があったとは、観光ガイドにも書いてはあったのだが、今回ダブリンの空港でも、"US Immigration"という文字を見つけることができた。アイルランドにいて(というか、まぁ出国審査場はないものの、一応国外扱いではありますが・・・)、アメリカへの入国手続ができるのだ。アメリカ到着時は、国内線と同じ扱いになるのだろう。アイルランドは、場所によってはイギリスよりアメリカとの繋がりが強いとは言われているのだが、入国審査場がわざわざ設置されているとは、利用者もかなり多いのだろう。
 イギリス−アイルランド−アメリカ、今まで知らなかった関係を見たような気がした。


GUINNESS19/October/1997

 アイルランドで一番有名な企業・・・といえば、やはりGUINESSであろう。酒好きには黒ビールのGUINNESSのイメージが、そうでない人でも、GUINNESS BOOKは御存知だろう。あのGUINNESSはアイルランドの首都、ダブリンが本拠である。今日はGUINNESSの博物館に行って来た。
 市内にあるGUINNESSの工場群の一角にこの博物館はある。大人£3の入場料を払い、3階へ。まず広告関係の歴史のコーナー。そして2階へ下がり、製造関係の展示。ここは日本の醤油工場にも似た臭いがしていた。ビアダル製造のビデオを見て「よくあんな大雑把な作業で、精巧な樽ができるものだ」と感心してしまった。1階は交通関係の展示であったが、とりあえずその横のティールームに入り、シチューを食べた。これが絶品である。ただ煮込んだだけだとは思うのだが、実にうまい。感激して次に移ると、お父さん大喜びの、GUINNESS試飲コーナー。これが大型パブと言った感じで、入場券についているチケットで、2杯まで飲める。パブならこれで£4はするので、これだけで元が取れる・・・のだが、今回私はドライバーであったため、飲めなかった。しかしながら次の充実しすぎているグッズコーナーで、グラスやTシャツと言った定番のグッズの他に、シャツやネクタイなども買い込んでしまった。
 この博物館は、結構楽しめると思う。グッズもセンスがいいと思う。ちなみにこのグッズ類、ダブリンの空港でも販売されている。それも免税である。安く欲しい人は、空港で購入するのもいいのかも知れない。しかしながら、ビールの歴史を知りたい人、ただ酒を飲みたい人は、この博物館に出向くのもおもしろいと思う。


アイルランドの運転免許18/October/1997

 予告通りアイルランドへ行った。空港についてとりあえず車を借りることになったのだが、私はイギリスの免許を携帯するのを忘れていた。イギリスの免許では、EC内その国でも運転ができるので、便利なのだが、これがなければ運転できない。車はマニュアルしかなく、しかも一緒に行った3人でマニュアルの車を持っているのは私だけということで、何とかしようと考えているうちに、7年前発行の観光ガイドに書いてあったこの記事を思い出した。

「アイルランドでは、日本の運転免許で車を運転できる」

どういう理屈かは知らないが、そういうことらしいので。試しにレンタカー屋で運転手登録の際に日本の免許を見せ、「これでどうだ」と尋ねたところ、「大丈夫だ。しかし私がわかるように記載内容を説明してくれ」と回答した。何と日本の免許が使えたのだ(大体にして日本の免許持って行ってるなら、イギリスの免許も携帯してろよな!ってすいません)。
 発行日と有効期限年を説明するのが面倒であったが、使えるものは使えるのだ。それも口頭説明だけでだ。とにかくびっくりしたものの、航空会社のマイレージカードのお陰で、OpelVectraを何と24時間で£41という破格値で借りることができた。道は快適。幅は広いし見通しもいい。実に嬉しい限り。しかしながら、ロンドン以上に歩行者のマナーは悪く、街中の走行は困難を極めたのであった。


食品版アクアフレッシュ17/October/1997

 この前変なものを買ってしまった。その名もTaste TWIST。マヨネーズとケチャップのチューブである。マヨネーズとケチャップを混ぜると、「オーロラソース」というものになり、小学校の給食で鯨の肉に(うっ、ここで年代がわかる)ついていたものである。しかしながら、これは混ぜたものではなく、チューブから綺麗なストライプ状になって出てくるという代物である。
 確かに見た目は綺麗である。まぁ色が黄色と赤なので、アクアフレッシュのような爽やかさはないのだが、料理に付けると彩り鮮やかである。入れ物が日本のわさびのチューブのお化けみたいなものであるのが、少々不気味さを漂わせる。
 そこで素朴な疑問「いったいこれを何に使うのか?」。私はハンバーグに使ったが、なかなかいけるものであった。さぁて、他に何に使えるのか?ちょっと思い浮かばない。発想は良かったのだが、実用性はいまいちなのかも知れない。まぁしかし味はまぁまぁなので、発明者には敬意を表し、いろいろなメニューで試してみたい。

 ところで、この週末を利用して、ちょっとIrelandまで行ってくることにしました。Dublinまで航空券が往復£92は安い!宿は行ってから決める予定。ということで、次の更新は日曜の夜になります。


料理屋の営業時間16/October/1997

 同僚が頭を抱えていた。「13時からのアポイントがある客人を、昼食に連れていきたいんだけど、どっかいいところがないだろうか?」。日本の常識から考えれば、「そんなもん、11時半辺りに昼飯に連れていけばいいのだろうに」と思うだろう。そこに落とし穴があった。ここでは、多くの店が12時開店なのだ。
 これには、昼休みの関係もあると思う。この国の昼休みは、12:30-13:30か13:00-14:00が主流のようで、率にして少ないだろうが、外食をするとなれば、日本より遅い時間になる。また、夕食の時間が遅い(それでもラテン系の国よりは早いのだが・・・)ことも一因なのかもしれない。
 今日の今日まで開店時間について気付かなかったが、そういえばロンドンに来たばかりの頃、土曜日の昼前に中華街を歩いていて、「店が閉まっていて活気がないなぁ」と思ったことを思い出した。また、昼食タイムと夕食タイムの間、店を閉めるところも多い。松屋が一軒欲しいところである。


中華街の競争原理15/October/1997

 今日の昼もチャイナタウンの中華へ。本当はみさとにカツカレーを食べに行く予定だったのだが、混んでいたのでその近くの新美食軒へ行ったのだった。ここは値段の割に味が安定しているので、よく行く。以前は1階の雰囲気を称して「学食」と呼んでいたのだが、最近では、オーダーをよく間違える店員のオヤジが、由利徹に似ているため、「由利さんの店」と我々の間では呼ばれている。
 さて、この店のあるWardour Streetをはじめ、SOHO地区には中華料理店がひしめき合っている。それなりの物を出さなくては競争に勝てない。我々も、いろいろ見た上で店を選ぶ。

  1. お茶が無料か有料か(お茶代でも最低50pにはなる)
  2. 手頃な値段か?(相場はチャーハン£4以下、定番を食べて、チップ込みで£5以下)
  3. 味はまともか?(外した場合、底なしである)
  4. おまけが付くか?(スープ、デザート等)

 今日、「由利さんの店」に入ったとき、今までにないサービスがあった。それは「スープ」である。何の変哲もない麺用のスープなのだが、元々の味がいいので、それだけでも嬉しい。
 最近、歩行者天国上にあるある店で、スープとデザートのオレンジが無料でつくことを知り、そこに行く頻度も増えつつあったところだったのだが、「由利さんの店」は、お茶代が無料だし、値段も手頃、味もよしの所に、おまけまで付くようになり、こちらも我々の行く頻度が高くなること間違いなしだろう。
 中華街は観光客が多いはずだ。一見の客をつかむのなら、値段で勝負。食べ放題で£4.50などという店もあるが、味の方はとても固定客がつくとは言えないものであった。我々のような「20日間に19回は昼飯で中華を食べる」者にとっては、その手の店は興味の対象にない。上の条件に合った店を探し、毎昼、中華街をさまよい歩く日々が続くのであった。


コーヒー店14/October/1997

 最近、ロンドンの街にアメリカ式(この言い方が適切であるかちょっと不安であるが)のコーヒー店が増えてきたような気がする。どういう方式かというと、まぁ「スターバックス」方式とでも言うのだろうか、シアトルのCaffe Latteの店のような感じである。Seattle Coffee CompanyCoffee RepublicSeattle's Best Coffeeなどが、店舗展開を始めている。
 これらの店の最大の特徴は、「店員の分業化が進んでいる」ということ。レジは1つで、そこでオーダーをし、注文を受けるレジ係がいる。それを受け、注文商品を作る係がおり、また商品受け渡し口で、商品を出す係もいる。このように、各分担毎に、きちんと分かれている。イギリス式の店に行くと、レジが複数設置されており、レジ係=商品を作る係=商品を出す係となるのが多いと思う。どっちが効率的か、どっちが待たされている気がしないか、私は前者の方を好む。
 しかしながら、分業化が進んだ形態の店でも、イギリス的に1人で捌こうとする店員もいるときがある。そうなるとミスが多発する。そういう場面に何度か遭遇し、「日本の企業が海外進出し、工場をつくったときに、そこの労働者に日本式の労働をしてもらうのが大変」ということが何となく理解できた。考え方というものは、なかなか変えることができないのだろう。また、商品受け口で待っていて、私と同じ商品を注文した後からきた客が、私の頼んだものを持っていこうとしたこともある。使う方も慣れていない。これから街中にこの形態の店が増えて、環境が変わるのか、ちょっと興味がある。


ホテルのレート13/October/1997

  最初にまず訂正を。スコットランドはワールドカップヨーロッパ予選を通過した模様。予選リーグの2位の中で、一番成績が良かったからとか。確かに今日のTimesを読んだら確かにそう。さばよ、どうもありがとう。
 さて、今日は仕事でホテルの会議場に行った。このホテルはロンドンでも結構いいところなので、ちょっとチェックしてみたが、宿泊レートはかなり高い。イギリスではホテルの部屋の値段をフロントに掲示しなくてはいけないので、正規料金はここでわかってしまう。しかしながら、正規料金なんかで宿泊している人なんてまずいないだろう。航空運賃と同じで、ホテルの宿泊レートも様々なものがあるようだ。
 実際、代理店を使って予約した方が、それこそ半額で泊まれることもある。私も友人がロンドンに来た際に、1泊ツインで£110するホテルを£66でおさえたことがある。「代理店を通すと割高になる」ということを言う人がいるが、規模のメリットの関係か、代理店経由の方が安くなるのだ。
 航空券だけをおさえてロンドンに来る方法もあるが、ホテル付きのパッケージ旅行も結構安上がりなときもある。また、航空券だけおさえても、ホテルも別に日本から代理店経由で予約するのも方法だ。確かにロンドンには安いホテルもあるのだが、底なしであることは言うまでもない。ここでホテル探しをする楽しみもあるし、いかにもイギリスというB&Bに泊まる楽しみもあるのだが、もし「ちゃんと綺麗なホテルじゃなきゃヤダ!」という人なら、既成概念にとらわれずに、いろいろ研究してみるのもいいのではないか。


Woolwich Ferry12/October/1997

 ロンドンにはただで乗ることができる船がある。それがWoolwich Ferryである。テムズ川河口は、大型船が入港する関係があり、橋がほとんどない。市内Tower Bridgeより川下には、唯一Queen Erizabeth II Bridgeという橋があるのだが、横浜ベイブリッジのように、かなり高いところを通過するようにしている橋である。それ以外はトンネルを利用するようになっているのだが、唯一「渡船」を利用する区間がある。それがこのフェリーなのだ。
 ロンドンの環7とも言えるNorth Circular Road(これを私は仙台同様「北環状」と言ってしまう)A406と、South Circular Road, A205の東側の接点がこのフェリー。あくまで道路の一部という考え方なのだろう。道路を進むと、自然にこのフェリーに乗船する様になっている。気がつけば船内。約5分の短い船旅。当然無料。船の見た目は、尾道の渡船同様、車が乗るところしかない。ちょっと貧乏くさいが、手軽に旅行気分が味わえる。
 ちなみにこのフェリー、歩行者も利用できる。歩行者用川底トンネルもあるようだが、やはり「旅情編」を楽しむためにも、フェリーを利用したい。但し、わざわざ電車で行くほどの所ではないことは確かである。


ワールドカップ予選11/October/1997

 ワールドカップのヨーロッパ予選も佳境に入ってきた。本日はイングランド(「イギリス」ではない)対イタリアのカード。イングランドが勝つか引き分ければ、出場権が得られる。私はそれよりも明日の鈴鹿の方が気にはなるのだが、まぁこういうところに住んでいると、フットボールにも当然目が自然に行ってしまう。
 結果から言えば、0-0で引き分けて、イングランドが出場権を得たわけだが、まぁそれに対するまず新聞の紙面の割き方、結構すごかった。今日はたまたまDaily Mailを買ったのだが、今日の試合関する記事(当然結果ではない)で70ページのうちの5面を使っていた。他の新聞も同じ様な感じだろう。また、出場決定に対する喜び方もすごいと思う。今日はたまたま夜まで仕事で出ており、帰りのバスでトラファルガー広場前を通ったのだが、冷たい雨の降る中、イングランドの国旗を持った大集団が、ネルソン提督像の下で歌い騒いでいた。もし晴れていたら、もっとすごい人出があったであろう。こういうのを見ていると、この国の人がフットボールが大好きであるということがよくわかる。
 今回の予選には、イギリスを構成する国4つが全て参加していたが、結局残ったのはイングランドだけ。是非世界の舞台でイングランド対スコットランドの試合を見たいと思っているのは、私だけだろうか。2002年に期待したい。


バスルートの変更10/October/1997

 最近、私の家の近くで、道路工事のためか帰りのバスのルートが変更になっている。私が普段使うバス停も、そのために前を通らないため、臨時に別の場所にバス停が設置されている。しかしながら、この迂回ルート上に本来ならバス停がもう1つあるのだが、そこは現在臨時のバス停もなく、通過扱いになっているようだ。
 通過扱いのバス停は、B&Bが多いところで、Request Stopではあるものの、普段から利用者が多いところであった。しかしながら、今回の迂回によるバス停閉鎖に関する情報は、他のバス停や、バスの車内には全くない。小さいことではあるが、こういう情報の提供をする必要があるのではないだろうか。大体にして、いつまでこの迂回が続くかもよくわからない。
 まぁ、車掌や運転手が口頭で情報を流すという考え方もある。私はこれは実にイギリス的だと思う。「わからないことは人に訊く」ということだ。あてにならないことの多い、書いてある情報を読むことより、とりあえず訊いてみるというのが、この国の人のやり方なのかもしれない。


木製エスカレータ9/October/1997

 仕事の関係で、St. John's Woodという駅を使った。この駅で使用しているエスカレータの乗る部分は何と木製!。地下鉄内でも珍しくなってきた存在だ。
 考えてみれば、今の路線は1900年には大体完成していたのだから、かなり昔からエスカレータを使用していたことになる。そうなると、こういう骨董品的なものを見つけることもあるのだろう。今まででは、Notting Hill Gate駅でも見つけたことがある。
 しかし、地下という閉鎖空間で、可燃物を使うこと自体、危険性を伴っていることも事実。木製エスカレータも、大火災という大惨事を招いたこともあるようで、現在では新しいものに置き換えられつつあるようだ。古のものを懐かしむことになりそうだが、まぁ、ものは試し、木製エスカレータをお試しあれ。


蒸し暑い!8/October/1997

 ここ2、3日、ロンドンでは日中雨が降ったり止んだりで、気温の上がらない日々が続いている。秋到来!(といってもあまり嬉しく感じないような・・・)なのだろう。しかしながら、今日使った電車の中、またタクシーの中は異常な蒸し暑さであった。
 乾燥しているこの国の気候ではあるのだが、雨が降ると当然湿気が上がる。しかしながら普段乾燥しているためなのか、施設の中の「除湿」というものは考えられていない。当然公共交通機関にエアコンなどないので、人が多く乗ってくると、異常な蒸し暑さになるのである。それでも、梅雨時の千代田線のラッシュに比べたら実に天国である。こんな気候に慣れてしまうと、日本では暮らせなくなってしまっているのでは・・・と危惧する私であった。
 ところで、今のような少し湿り気のある気候の時はよいが、天気のいい日が続く場合、喉や目がやられてしまうことがある。旅行の際は、水分の補給を忘れずに。


乾電池7/October/1997

 携帯型CDプレイヤーを日頃持ち歩いている。その日の気分で音楽を決め、通勤途上で聴いている。その電源は乾電池。私の機械は単三電池2本使用なのだが、この国で単三電池のことを何というのか・・・No.3とか、Single 3などとは言わない。AAという。
 ちなみに単四はAAAである。なぜAで示すのかはよくわからない。しかしながらAで示す。これがわからないと、ニュースエージェント辺りで電池を買う際に、何と言っていいのかわからなくて困ってしまう。また、この国の電池、日本のようにビニールフィルムで包装して売っているのではなく、紙のパックに入って売っているものが多い。これは過剰包装でがさばる上、全部使わないときに保存に困る。特に10本パックの箱を買ったときなど、持ち歩いていると、最後の方になると箱についている覗き穴から、電池が出てきてしまう。使用済みの電池を一緒に持っていたときなど、どれが使っていない奴かわからなくなったこともしばしば。包装変えてくれないかと切に思う、今日この頃である。

おまけ 今日の収穫(買ったCD)

LOUISE "Woman In Me"
 この前買った
Single "Arms Around The World"を含む16曲構成。待ちに待ったアルバム。たまたまTower Recordで£15.99のところを£12.99で売っていた。新譜でも安くなるこの国が好きだ。声に惚れている私としては、LOUISEの作品なら何でもOK。今回も御満悦。

TEXAS "MOTHERS HEAVEN"
 これは新譜ではなく、1991年の作品。
TEXASも、ヴォーカルのSharleenが気に入っているので、最近集め始めたが、音楽自体が、さすがに古めだが実にしっくりという作品である。


2pの攻防6/October/1997

 不意の来客のため、気付いたらみんな昼食に出ていた。取り残された私は、仕方なく職場近くのマクドナルドに行くことにした。いつもなら「チキンナゲットミール、マスタードソース」が定番なのだが、今日は「ちょっと野菜を・・・(まぁ、マクドを選んだ時点で、既にこの期待は実現不可能なのだが・・・)」と思い、ビックマックミールにすることにした。それにしてもいつもここは混んでいる。まぁ、混んでいる理由を挙げるとすれば、

  1. レジ係が、商品を集める動線が大きい(日本のマクドならもう少し小さい)
  2. ポテトの準備が不十分(セットに必ず付くのなら、もう少し用意しておいてもいいような・・・)
  3. どのレジでどの列を捌くか不明瞭(最後の方は列がぐちゃぐちゃ)

まぁ、何を言っても始まらない。とにかく待つ、待つ、待つ。
5分待って自分の番がきた。

"One Bigmac Meal with Sprite......"
"With what??"
(おぉ、挑戦的な口調やなぁ)
"With Sprite, take away please."

いつもながらのぶっきらぼうな応対、やはりスマイル0円の国とは違う。まぁ、こんなのは慣れた。たらたらと時間をかけながら、レジ係は、私の注文の品を集めてきた。そして支払い。£2.88なので、£2.90を渡す。レジ係はお金を受け取り、レジを打ち、お金をレジに入れ始めた。釣りは2p、約4円である。レジにも".02"と表示が出た、しかしながら、レジ係は、お釣りを渡す前にレジを閉め、次の客の注文を聞き始めた。

おいおい、俺の釣り銭どうしたの??

ちょっと待てとはこういうこと。たかだか4円の話ではあるが、釣りもよこさないとはどういうこと。まぁ、もしかしたらちょっと忘れただけでも・・・いやっ、わからんぞぉ。まぁ、ちょっと様子を見ることにし、レジから離れずにじっとしていた。次の客の注文の品を取ってきたレジ係は、私の顔を見ることもなく、新たにレジをうとうとした。ちょっと待て、これじゃぁ証拠がなくなる。そこで私は、少々怒った声で、"Excuse me!"と言い、レジに表示されている".02"を指さした。これを見たのかレジ係は、顔色一つ変えず、謝る気配もなく、次の客のレジ打ちをし、その客の精算をした後、私に2pを渡した。
 これをどう考えるか。たかだか2p、されど2pである。きちんと釣り銭を渡さない行為を、戒める必要があるのだと思う。話が大きくなるかもしれないが、こういう行為を見逃していると、日本人自体がなめられることにもなりかねないと思う。とにかく納得がいかないことがあった場合、しっかりと結論が出るまで突き詰める癖を付けないと、この国では暮らせないと思う。


地図5/October/1997

 ロンドン市内を歩くためには地図が必携。特に住むともなれば、通りの名前=住所が入った地図がなければ、生活が不自由になる。一般的に「この地図がいい!」と言われているのが「London A to Z」。これは大体の書店や土産品店で売られており、市中心部のみのものや、全域を掲載したものなど、目的別に何種か販売されており、シェアも高いと思う。しかしながら、自称地図マニアの私がお勧めする地図はそれではない。「LONDON STREET ATLAS」だ。
 私がこの地図を勧める理由は下記のとおり

  1. 道路の塗り分けが見やすくなっている。
  2. 地図上の道路幅が、実態に即している。
  3. ポストコードの記載あり
  4. 地下鉄駅は、マークでカラー表示
  5. 中心部詳細図での一方通行表示が的確
  6. A to Zに比べ、掲載範囲が広範

まぁ、上記のような、A to Zにはない記述があるため、使いやすいと思う。特に車を運転する人にはお勧め。高速道路が青、幹線道路が緑と、実際の道路標識の色と、道路の塗り分けを合わせているため、実に見やすい。地図を購入する際は、本屋で紺色の表紙のこの地図を探して欲しい。


ヤオハンの今後4/October/1997

 昨日到着した、新規赴任職員の部屋探しに同行した。別に同行しなくてもいいのだが、今回の不動産屋さんが、宮城県人会でおつきあいのあるWAKOMAさんであったことと、人の部屋探しについていくおもしろさを知ってしまったため、休みではあったが、出かけていった。
 中心部から北へ30分、WAKOMAさんのオフィスで少し話をした。そこで出たのがヤオハンの話。「ヤオハンができてから、中小の日本食スーパーが閉店していったんですよねぇ。」とのこと。やはり規模のメリットがあるのか、ヤオハンに行けば、何でも少しは安くものが手にはいるということで、人が流れていったんだろう。「でも、ヤオハンも出店するところを間違えたのでは・・・」、これが今日の会話の結論である。確かに現地スーパーASDAと隣り合わせで建設し、両方使えば現地のもの、アジアのもの両方が手にはいるのではあるが、アジア人以外がヤオハンで買い物をするとすれば、あの値段の高さにヘキヘキするはずだ。それでも買うとしたら、それなりのスーパー(Marks &SpencerとかWAITROSEなど)を使っている人たちなのかなぁ・・・そういう考え方もあると思う。だから、そういうスーパーと隣り合わせで設置するとか、そういったスーパーへのアジアコーナーの設置(最近、一部スーパーでは結構充実してはきているが)の方が、アジア食販売環境としていいのかも知れない。また、あれだけの土地を見つけるのが大変とはいえ、場所が悪すぎたと思う。
、日本では、ヤオハンジャパンの倒産騒ぎが出ている。中小スーパーを駆逐したヤオハンがなくなってしまうと、1歩どころか100歩の後退になってしまうと思う。何とか持ちこたえてもらいたいものだ。しかしながら、不動産を見た後、昼食がてらヤオハンに行ったのだが、品揃えの充実度が前に比べて落ちているのは確か。「日本からの船便コンテナが遅れている」との掲示があったのだが、そうではなくても最近商品構成が変わってきているのは確か。何とか持ちこたえて欲しいものだが・・・。


Chinese Prawn Sandwich3/October/1997

 昼飯を外に食べに行く人がいなかったので、しょうがなく、職場近くのEUROPA FOODSへ買い出しに・・・。定番の英国製Cup Noodleだけでは少々足りないので、サンドウィッチを買い足した。私の定番は、Chinese Prawn
 ただでさえ、不気味な具のサンドウィッチが多いこの国、さすがに最初に手を出したときは、勇気が要った。しかしながら食べてみると、薄味のチリソースで味付けをしたエビを、マヨネーズで合え、何とも言えないいい味に仕上がっていた。東洋と西洋の食文化の融合を、ここに感じてしまったほどだ。
 店によっては、インド料理のタンドリーチキンをサンドウィッチの具にしているところもある。まぁ、ナンをパンに変えただけなので、これも結構合う。そういえば、日本にはカツサンドというものもあった。それを言ったら、焼きそばパンなるものもある。怪しげなイギリス独特の具を使うより、こういう一見あわなそうな具の方が、日本人の味覚に合っているのかも知れない。


日本まで£992/October/1997

 そういえば、昔、沢田研二が「背中まで45分」という歌を歌ってたなぁ・・・もとい、そうではない。何と日本まで£99(空港税別)という企画切符を、British Airwaysが出したのだ。この時期は閑散期とはいえ、直行便なら£700はするだろう。それをこの超破格値、いったいどうしちゃったのだろう。
 しかしながらこの切符、11月13日(木)→17日(月)と、11月20日(木)→24日(月)というパターンのみで、各行程限定150席というもの。3泊5日だが、
BAなら日本に朝着くので、まるまる3日使える計算になる。この時期は空気を運ぶような状況が予想されるので、それを見越しての「作戦」なのだろう。
 ところでたかだか3日、何に使えるのだろうか・・・いや、3日もあれば十分!、これが我が職場で同僚と一致した意見である。今日本で何がしたいか?という質問があれば、多分こう答えるだろう。「うまいもん食べて、買い出しして・・・」食と電化製品に飢えている実情を反映している。東京に着いて、とりあえず秋葉原で買い物、そしてスーパーで日本食材を買い込んで、食事といえば、そばとかラーメン、また餃子の王将でたらふく餃子食って、あっ、モスバーガーにも行きたいし、吉野家の牛丼もいいなぁ・・・もっとまともなこと考えられないのか!とも思われるだろうか、これが現実である。
Cheap系の日本の食事がしたい!と思う。この意見に対し、イギリスに住んでいる日本人の50%の賛同を得ることができると、私は確信している。
 さて、往復24時間の行程とはいえ、たったの2万円で日本に行くことができるのは、魅力である。しかしながら、帰国を半年後に控えた私は、さすがに時間が惜しいので、現実に切符を買う気はおきなかった。「なぜ去年この企画がなかったのか!」と、ただ嘆くだけである。

おまけ 今日の収穫(買ったCD
 仕事帰り、バスを待っていると、たまたま来た
15番のバスが、Marble Arch止まりだったので、とりあえず乗り、Bond Streetで降りて、Paddingtonに行くバスを待つことにした。ところがところが、このバス停の前、HMVだったんですよね。おまけに今日はお買い物デーで、いつもなら閉まっている時間だったのに、今日はたまたま開いていた・・・ということで、CD物色をしてきました。(NEWTONECD探しているんですが、どっかにありませんかねぇ?)

LOUISE "Arms Around The World"[Single]
 私の一押しのイギリス人アーティストである
LOUISEの最新作。このシングルは、Mix版が4種入ったCD1と、3つの曲が入ったCD2があったのだが、今回はCD2の方を買った。内容には御満悦。これで£2.99はお買い得。
 
LOUISEはルックスもいいけど、声が好きです。eternal時代のCD聞いていても、LOUISEの声を聞くと「うぅぅ、ええなぁ」と思ってしまう。日本での注目度は如何に。

Kylie Minogue "Some kind of bliss"[Single]
 
Kylie Minogueの最新作。MTVで見たプロモーションビデオに惹かれて購入。ビデオの撮影もアメリカだったようですが、アメリカ的な曲の仕上がり・・・結構好きです。


倫敦趣味之家頁所有日本人之会1/October/1997

 「なんだぁぁこの名前」とお思いでしょう。今日は、大ファンであるMoggy-Yさんとお会いできる日。まぁ会合するのであれば、何か理由付けしなくては・・・(別にしなくてもいいんですけど)と思い、このようなタイトルがついた。会合といっても、イーストエンドのバングラデシュ料理屋(今日行ったら値上げしてたぞぉぉ)で食事をするという、実にマニアックな行程ではあったのだが、今回は「Moggy学生旅券確保乃会」という意味合いもある(本当におめでとうございます)。
 さて、彼女といろいろ話していて、私自身が思ったこと、それは「私はたかだか1年半のうちに、かなり中身濃くロンドンをうろついてるんだなぁ」ということ。その理由としては、「仕事でいろいろまわっている」ことと「2年間という限られた期間である」ということが挙げられるんだろう。2年しかないということで、いろいろ興味を持って街をうろうろしているのは確か。その上、「必要ないことをよく覚えている」という私の性格から、他の人が興味を持たないようなことに、異常に興味を示してしまう。そんな性格が災い(?)しているのだろうか。
 私の時候の挨拶は、「皆さんお元気でしょうか。私は相変わらずです」。昔からやってることが変わらない。ロンドンに行ったところで、人間本質的に変わることはないのかも知れない
 さて、やっと
Moggyさんとお話しできて光栄でした。いやぁ、ロンドンに住んでいる特権ですかね。お年もきけたし・・・あっ、名前聞いてなかった!まぁいいか。MoggyさんはMoggyさんなんだから。何か秘密が残っている方がおもしろいし・・・。


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