カードが使えないときの苦悩30/September/1997

 職場で大量に郵便物を発送することになった。封筒の中には、返信用のハガキも入れてある。経費節減のため、20pSecond Classで送ることにはしたのだが、発送先は2000件!。よって、返信用を含め4000枚の切手が必要になる・・・つまり£800!!これを誰か立て替えて郵便局から買ってこなければいけないということで、なぜか担当ではない私が立て替えることに・・・しかしながら、CITIの円口座から引き出し、その分をこっちのポンド口座に入金するため、送金の手間が省ける。
 しかしながら、ここで重要なこと。「郵便局ではカードが使えない」こと。この£800、小切手は大金過ぎて窓口では切れないので、現金で用意する必要がある。しかしながらこっちのCDは一回の引き出し金額が小さく、この場合、最低4回は引き出しをしなくてはならない。CDは外にある。大金をおろしているのを、変な奴に見られたら・・・結構緊張する。
 カード社会で、カードが使えない場所、それも巨額の買い物をする必要がある場合・・・結構大変である。今回は£20札で40枚。数える手も震えた。16万円ならそういうこともないのだろうが・・・。
 ちなみに今回の窓口での対応。窓口のおじさんは、5枚づつ£100になるように現金をまとめ、数えていった。最後になぜか4枚しか残らずあせったが、その前の束に6枚あるのを発見。そして1回数えただけで、再度の確認をせずに、引き出しに現金をしまった。銀行の入金窓口といい、このあたりは実にてきとうである。

御意見・御感想・苦情は、こちらまで


50pの謎29/September/1997

 先々週あたりまで立て続けに来ていた客人によく言われたこと。「この札とこの札、ちょっと違うけど偽札じゃぁないの??」。これはよくある話し。印刷した年によって少々デザインが変わり、年々エリザベス女王のしわが増えているという話しもある。しかしながら最近びっくりしたのが、50ペンス(50p)硬貨のサイズが変わっていたということだ。
 50pは実にでかく、財布の中でも厄介者だった。しかしながら、今年度発行の硬貨から、一回り小さくなり、厚さも少々薄くなってしまった。今までのごつい印象が少々消えていった。これからは財布が少し軽くなる。
 ところで、こういう変更の際の自動販売機などの対応は大丈夫なのだろうか。日本ほど発達しているわけではないが、駅の切符販売機や、地下鉄ホームにあるチョコの販売機。また、公衆電話などで、きちんと認識してくれるのか?。別にイギリス人を信用していないわけではないのだが、今までの経験からいって、少々不安である。
 ところでこのサイズの変更のため、この前20pを出したつもりが、50pを出していたという、信じられないことをしてしまった。今までのサイズであれば間違えることもなかったのに・・・。新旧両サイズが出回っている間は、相対的な大小で、間違えることもあるだろう(えっ?俺だけ!そうかなぁ・・・)。


ちり紙交換28/September/1997

 家の大掃除をした。ゴミが出てくる出てくる・・・。その中でも古新聞の山には驚いた。日本人の習性か、どうも古新聞を捨てるということができないのだ。しかしながら、この国には「ちり紙交換」はない。
 離日直前に住んでいた松戸市では、リサイクルが活発に行われており、ゴミの収集も資源ゴミの日が週一日あったため、古新聞はその日に出すということをしていた。ロンドンでも区によっては、古新聞の回収を行っているところもあるようだ。私のいる区では、リサイクルボックスが設置されているところはあるが、各戸を回収してまわるというところまではいっておらず、普通にゴミに出せば、再利用されることはない。ましてや古新聞をちり紙に交換するという、日本的な商いなどない。
 この国の紙の価格は、決して安いとは言えない。ティッシュペーパーは高いし、ノート類も高い。それでも古新聞の回収がそれほど盛んでないのは不思議なくらいだ。それに比べ大陸のヨーロッパ諸国、特に北欧やドイツでは、リサイクルがかなり進んでいるように思える。紙についても同様。EUの規制が強くなっていく中、イギリスでもこれらの諸国同様、リサイクルが広く行われていくようになるのだろう。


大型中華スーパー27/September/1997

 仕事でHeathrowに行っていたJohnny氏と合流し、New Moldenで焼き肉ランチ!と相成ったのだが、ちょっと時間があったため、ロンドンは南部、Croydon(うぅぅ、この地名は聞きたくない!詳しくはここを参照)にある大型中華スーパー"Wing Yip"に行ってきた。ここは大型も大型、超大型である
 何が大型か?、売り方が大型・・・というかおおまかというか、大雑把というか・・・まぁ、その辺のスーパーとは違う。だいたいにして、商品の陳列に力を注いでいるという感じはしない。とにかく並べてあるという感じ。また、冷凍品の販売が多いのだが、ダダダッ!と置いてあるという感じ。何か仙台は酒のやまやに行ったような、「倉庫的販売店」を思い出す。実際、奥のスペースは、倉庫で箱売りをしている。
 こんなことを書いてしまったが、実際品揃えはいいと思う。今回も冷凍中華や、メンマなどを買い込んでしまった。私が好きなのは、50枚で1ポンドの餃子の皮。カリフォルニア製なのだが、ものはいいし安い。ヤオハンなどでは手に入りにくいので、ここで買いだめするようにしている。また、中華スーパーとはいえ、日本のものも販売している。こういうところを使わない手はない。車でしか行けないが、大いに活用したい。


ソース26/September/1997

 今日、久しぶりに(本当です。嘘じゃぁありません。信用して下さい。)夜飲みに行った。場所は当然日本料理屋である。そこは普通の食事もできるのだが、居酒屋風のつまみも充実しており、今回は飲み屋として活用した。料理をつまみながら何気なく見ると、各テーブルに置かれている「ブルドックソース」に気付いた。これは貴重品である。
 いわゆる「ソース」はこっちにはない。Worcester Sauceというものがあるが、ウスターソースとは別物である。ましてやとんかつソースなどあるわけがない。まぁ、醤油で代用が効くのではあるが、やはりとんかつにソース(私は味噌も好きなのだが・・・うーん名古屋系)、そして千切りキャベツにソース!だと思う。ソースを手に入れようとすると高い。私は日本から持ってきてもらった。
 普通の日本料理屋なら、ソース壺や皿に、少しだけ入れて出しているのだが、今日行った店では売っているあのパックごと置いていてくれた。実に嬉しい。別に使わなくても、「使える状況下にある」というだけでも、何か嬉しいものだ。
 今日は結構食べて飲んで、お茶漬け食べて(茶漬けのぉ味などぉわからないぃぃby Cristal King)、それで一人25ポンド弱。いいフランス料理やイタリア料理だと、この位はいくので、まぁ、充実していると思う。


パトカーのサイレン25/September/1997

 今朝、トラファルガー広場の所の信号を渡っていると、後方からパトカーのサイレンの音。車の動きが止まり、パトカーが抜けていった。そのため、たまたま交差点に差し掛かっていた大型トレーラーが、赤信号にかかってしまい、他の交通を妨げる形で止まってしまった。周囲は大渋滞。気付くとパトカーはサイレンを止め走っていった。
 これは私のただの懐疑心かも知れない。しかしながら、渋滞した交差点の所だけサイレンを鳴らして抜けていくパトカーが実に多いのだ。それも止まって10秒くらいしてから鳴らし、交差点を抜けると消す。こういう例が実に多い。これだけこういうのを見ていると、「これって、ただ渋滞しているのがやだから、サイレン鳴らしてるんじゃぁないのか?」とも疑いたくなる。
 大型の消防車が、狭い道をエッサエッサと走っていく姿を見ると、「頑張れよ!」と思うのだが、突然サイレンを鳴らすパトカーを見ると、「事件か?」と思う前に、「何だよぉ、みんな待ってんだよ!」と思ってしまう。実際のところはどうなのか?それは謎である。

おまけ 今日の収穫(買ったビデオ)
 
Alanis Morissette "jagged little pill, Live"
 Alanis Morissetteのライヴビデオ。おまけCD付きだった。この人はやっぱりライヴ向きなのかも知れない。それにしてもカメラワークが落ち着いていないのが残念。見ていると目がくらくらしてくる。音楽の方は合格点◎。


ティッシュペーパー24/September/1997

 風邪をひいてしまったようだ。鼻水がよく出る。職場で、パソコンのディスプレイの上に置いている、ティッシュボックスが空になってしまったので、近くの薬局に買いに行った。この国のティッシュは高い。
 今日買ったのは、その店で一番安かったものの99p(約200円)である。日本で「5箱398円!」とか言って安売りしているものと同等のものでである。最初見たときは結構びっくりした。確かにTESCOあたりの独自ブランドだと、もっと安い奴もあるのだが、これが実に紙質が悪い(知っているというのは、実際に使ったから・・・二度と買いません)。安い物は信用がおけないので、少々いいものを買うようにしている。
 あと、日本では市中いろんな所で配っているから買うことも少なかったポケットティッシュも手に入りにくい。一応それらしきものは売っているが、ちょっと形態が違う上に高い!。ティッシュを現地調達しようとしている旅行者の皆さん!日本でただでもらったポケットティッシュをスーツケースの隙間に入れておくのが得策!。また、イギリスに住んでいる日本人への”救援物資”として、ポケットティッシュが喜ばれること請け合い!。一度お試しあれ。


入金23/September/1997

 小切手が溜まってきたので、入金をしにBarcleys Bankへ行った。こちらの入金は、入金票に金種別現金額と小切手総額を記入し、窓口に渡すことになるが、現金と小切手では、実際に口座に入金されるまでの期間が異なり、現金なら即日預金となるのだが、小切手の場合、4〜5日しないと口座に入金されない。
 今日は8枚位小切手を持ち、窓口へ。窓口のお姉さんは、私の入金票を見て、口座番号と総額を機械に入力、そして確認印を入金票と小切手に押した。ここで一つ気付いて欲しい。総額のチェックをしていない。いつもそうなのだが、複数枚の小切手を持っていっても、検算をしないのだ。もし間違っていた場合、どちらが責任をとるのかよくわからないのだが、日本人的な感覚ではちょっと考えられない。


Oliver22/September/1997

 別に頭のいいサルの話しでも、関西のソースの話しでもない。ミュージカル"Oliver"を見てきた。今日は、「ストーリーをほとんど知らない私の観劇状況を綴ってみる。
 劇場に行く前に事務所のスタッフから聞いた話は、

  1. オリバーは孤児院にいた
  2. まずい孤児院の食事をおかわりしたために、売られた
  3. イギリスではおかわりが欲しい人のことを"Oliver"という

ということだけ。これだけの予備知識で観劇すると、こんな感じになる。
 まず孤児院のシーン。ネズミ色の服を着た子供達が、金属製の容器を持って踊っている。美味しい料理は奥の部屋へ・・・そしていかにもまずそうな料理が出てきた。オヤジの号令一下、食事が始まる。食べ終えた後、一人の少年(オリバー)がおかわりを求める・・・(聞いたとおりだ)・・・。それに怒ったオヤジがオリバーを牢に入れ、しまいに3ポンドで葬儀屋に売ってしまう。
 葬儀屋で朝来た客(?)と喧嘩して(?)殴って家を飛び出すオリバー。鉄橋で少年の軍団に会い、彼らに合流することになった・・・(ストリートパフォーマー風かなぁ?)・・・。彼らのすみかはセントポール寺院近くの地下。そこには、元締めみたいな胡散臭いじじいがいた。このじじいの許しを得て、ここのメンバーになったオリバー、寝場所をあてがうときにじじいが言った「ええとぉ、お前は13番目だが、数が悪いから12.5ということにしよう」というセリフが、いかにも文化を表していると思った。
 夜、少年達が寝た後、すみかに「いわゆる」系(わかりにくい表現ですが、まぁ「いわゆる」と言いたくなる程胡散臭い奴のこと)の男がやってきて、宝飾品などを置いていった・・・(えぇぇ??いったいこれって何の意味があるのだろうか??)・・・。そしてじじいは、その時手に入れた本物のダイヤモンドに"Miss Diamond"と名付け、宝石と語り合っていた。そのうち自分の宝石箱を取り出し、イヤリングを付けたりと、実に気持ち悪い。そのうちオリバーが起き出し、その現場を発見。見られたじじいはオリバーを脅す。そして朝になり、なんだかんだで少年達は街に出る。街に出て何をしているかよくわからない。そのうちオリバーが人々に追われ出す・・・(何で追われてんだぁ??よくわからん)・・・。そして掴まったところで第一幕終了。

幕間にはやっぱりアイスクリーム!

 第2幕、いきなりパブのような場所で踊り騒いでいる。そこにさっきの「いわゆる」系の男登場。なんだかんだと雰囲気をぶちこわし、帰っていった・・・(うーん、どういう意味があるのだろう??)・・・。そして場面は邸宅の中。オリバーが綺麗なベッドで寝ていた。どうやら大金持ちの家にいるようだ。医者も来て健康状態を見ていた。そして楽しい一時、ピエロがいる、風船がある、夢のような一時。そうこうして邸宅の外まで来たところで、前の少年軍団関係の女が来て、オリバーを連れ戻す(?)。連れ戻した先では、さっきの「いわゆる」系の男と胡散臭いじじい、そして連れ戻しに来た女がもめた。そしてよくわからないうちに大捕物帖・・・(そうか、この軍団、窃盗集団だったのか!)・・・。そして「いわゆる」系の男が銃で撃たれ、終わり。
 これだけ書くと、私がいかにストーリーを把握せずに見ていたかよくわかる。しかしながら、それでも楽しく見ることができるところにミュージカルの良さがあると思う。理由は音楽。音楽だと、言葉がよくわからなくても楽しむことができる。
 ちなみに今日はUpper Circleという一番安いチケットを買っていたのだが、どうも客の入りが悪かったようで、一番安い席は閉鎖して、いい席だけを使っていた。そのため入口でチケットを交換してくれたのだが、その際に「今日は無料でアップグレードします」と言っていたのは、茶目っ気というのか、厚かましいというのか・・・判断は聞いた人によって違うと思う。


列車事故21/September/1997

 金曜日に大きな列車事故があった。貨物列車が貨物用線路にはいるため、渡り線に入っていたところに、InterCityが突っ込んだようで、信号見落としという話しもあるようだ。但し、真実の方は私もまだ情報はつかんでいない。
 現在のところ、うちの最寄り駅Paddingtonでは、この事故のため列車が運行できず、駅内は実に閑散としている。近距離列車はバス代替運行、長距離列車はWaterlooからの迂回運転のようだ。どこで繋がっているかわからないが、蜘蛛の巣のような線路網が役に立っている。
 それにしてもこの事故、地上施設を管理している会社と、列車を運行している会社が違うので、責任問題でもめるのではないかと思う。自動安全装置は働かなかったのか??信号は本当に赤だったのか??いろいろ確認することが出てくるのだと思う。それにしても高速列車が頻繁に走る本線を横切るような線形が残っていること自体、安全を考えた設計であるとは思えない。思えばロンドン市内の地下鉄でも、平面交差が多く残っている。運転速度は遅いものの、同じ様な事故が起こる可能性もある。そう考えると、結構恐ろしいものがある。


British Museum20/September/1997

 客人と一緒に大英博物館に行った。昨年末に続いて2回目である。前回はだいたい20分で飽きてしまった。今回はどんなものかと自分の「略奪品・文化財」系の博物館嫌いを心配しながら、目的地へと向かった。
 ここは相変わらずわかりにくい構造である。また、何かしらの改装をしているため、常に内部は工事中。まぁ、数年先の図書館部門の移転が終われば、大きなスペースができるだろうから、もう少しゆとりのある展示ができるのだろう・・・と書くと、ここの展示スペースは小さいと思われるが、すっっっっっごく大きい。ただ、博物館として造られたわけではないようで、構造上使いにくいところがあるようだ。
 展示品は、その筋の人には感激するほどのものが多いのだろうが、興味のない私にとっては、ただの骨董品の集まり。結局F氏と共に、展示品を見ながら、全然関係のないくだらないことを言い続けていた。私にとっては、YorkNational Railway Museumや、新潟県は佐渡のゴールデン佐渡の方が、博物館としてよっぽど興味深いというのが本音である。


ラングレーな街19/September/1997

 「ラングレー」と言う名前を聞いて大笑いするのは我々位だろう。それも我らがラングレー大先生のことを思い出してしまうからなのだが・・・そして今日、実にラングレーな街を見つけた。その名もLangleyである。
 なぜか夜、Windsorへ行った。その道すがら、高速の出口標識にあるLangleyの名前を見逃さなかった。「これは行かなくては・・・。F氏の手には液晶ビューカムがある。これでくだらない映像を撮ってこようと目論んだ。そしてLangleyに向かう。途中インチキ臭い中華持ち帰りの店などがあり、「さすがLangley」と訳の分からないことを言いながら街の中へ。そして発見"Langley Road"という道!そしてそして・・・Langley Wood SchoolBarcleys Bank Langley BranchLangley Fish And ChipsLangley Leisure Centre・・・出てくる出てくる。ビューカムで撮影しながら大笑い。戻る途中のサービスエリアで、そこで撮った映像を再生しまた大笑い。
 実に超個人的な話題で申し訳ないが、もし皆さんがよくつきあいのある特徴がある友人のあだ名と同じ名前の街があって、その名前がついた看板があちこちにあったとしたら・・・おもしろいと思う。今回は実にラングレーな街・・・絶対に住みたくはない。


トンネル18/September/1997

 ロンドン市内のトンネル・・・別に山岳地帯ではない。テムズ川に橋を架けないように、川の下にいくつかの自動車用トンネルが通っているのだ。夜、F氏みなくんを引き連れ、市内の夜景ツアーを挙行したのだが、ロンドン一ロンドンらしくない夜景「Docklands」に行く際に、いろいろまわり道をしながら、テムズ川を4回渡った際に、2回ほどトンネルを使った。
 今日は、多くのトンネルで片側閉鎖とか完全通行止めとかがあり、紆余曲折しながら走り回ったのだが、トンネル内を走っていて思うのが、「もう少し余裕を持って設計して欲しい」ということ。路肩がなかったり、側溝を踏まなければ走行できなかったりと、運転する方から見て、あのトンネルは怖いものだ。最近造られたDocklands内のバイパストンネルでは、車線幅などは申し分ないのだが、スピードを抑制させるためかカーブが多く、はっきり言って危険である。
 それにしても、夜景ツアーにトンネル走行を組み込むのは完全なる私の「趣味」である。仙台時代には青葉山トンネルを愛用していた私、なんだかんだ言ってテムズ川下走行を楽しんでいるのが実情。だからこそ、今度道路を設計する際は、地下鉄トンネルのようにぎりぎりに掘るのではなく、まっすぐに余裕を持ったトンネルを造って欲しい。


ゲーセン17/September/1997

 仙台からついにF氏みなくんがやってきた。ついに「ロンドンでウダ」が始まってしまった。すでに興味対象は、今まで来た客とはかなり違っており、街を歩いていて最初に興味を持ったのが「ゲーセン」である。
 こっちのゲーセンは、大きく分けて2つの部門に分かれている。一つは日本のテレビゲームのコーナー。格闘、レースなど、日本のゲーセンにあるアーケードゲームがずらりと並んでいる。もう一つが、いわゆるメダルゲームの類。スロットマシンやコイン落としが並んでいる。しかしながらこのコイン、本当の現金である。あたったときにも現金が払い戻される。
 我々の愛する「クレジット方式の麻雀ゲーム」はさすがにないが、テレビゲームコーナーでは日本の技術力が大きく発揮されているようだ。中には日本語で書かれたゲームまである。この手のものにかけては、他国の追随を許さないのだろうか。
 それにしても、英国に到着早々、ゲーセンに行ってしまう(遊んではいないが)とは、まるでラングレーばりの行動であると、自分を含め呆れてしまった。いやぁ、人間そんなに変わるもんじゃぁない。


決まり文句16/September/1997

 仕事で英文の手紙を打っていた。頼み事の文章なのだが、基本的な線が決まっているので書きやすい。何しろ決まり文句がいくつかあるのだから。
 こっちが書くときではなく、受け取る手紙に必ずといって書いてある言い回しがこれ。

please do not hesitate to contact me(これでよかったっけ・・・)

まぁ、「(何かあったら)お気軽にお尋ね下さい。」といった意味なのだが、そのまま直訳すると「恥ずかしがらないで、私に訊いてみて。」・・・何か変。でもよく使う言い回しである。
 ちなみにこの言い回し、日本で働いている若い英語圏の人に訊いてみると、「そんなこと言わないよぉ」と言われた人もいるそうだ。しかしながらしょっちゅう目にする言葉。普通の手紙では使わないが、ビジネスではよく使う言葉なのだろう。考えてみれば、日本のビジネスレターでも、「時下、ますます御清祥のこととお喜び申し上げます」といった、そういう手紙でしか使わない言い回しもある。その英語版と言えばわかりやすいのか。まぁ、覚えてしまうしかないのだろう。
おまけ 最近の収穫(買ったCD)
 最近、買っていながらも解説してませんでしたね。ここで一挙公開。
"Kiss 100fm Smooth Grooves"
 これはロンドンに拠点を持つダンス系音楽の専門局
Kiss FM(!00.0Mhz)の作った、R&B系の曲を集めたCDである。ただ、寄せ集めだけに、内容を完全に満足はできなかった

大黒摩季"Power of Dreams"
 2年ぶりのオリジナルアルバム。日本からの客人に買ってきてもらった。幻の名曲とも言われていた「風になれ」には、思わず感動。無限ループに入ってしまった。

飯島真理"Europe"
 これも日本から買ってきてもらったもの。ヨーロッパにいてこういうタイトルのアルバムを聴くというのも、何か神妙な感じ。2人の息子に捧げた曲、
For The Boysでの高音が、何か懐かしかった。

Mariah Carey "BUTTERFLY"
 
MTVで見たビデオクリップHONEYが、今までになく実に大胆で、印象的だったのだが、何せ前々作が名作だったこともあってか、正直言ってちょっと不満が残った。ただ、これは私の好みがアメリカ系ラップではなく、イギリス系の音になっているからだとは思う。

Elton John "Candle In The Wind 1997 In loving memory of Diana, Princess of Wales"
 葬儀の際に
Elton Johnが歌った曲。私自身「あの」事件に対しては感傷的にならなかったものの、この曲にだけは思うところがあった。改めて聴いてみて、9月6日のことを思い出した。


レジの位置15/September/1997

 夕食後、隣の駅の近くにあるショッピングセンター"Whitely"まで買い物に行った。そこにTower Recordがあるので、もしかしたら、現在品薄の「あのCDを買えるのでは・・・と思ったからだ。しかしながらやはり品切れ。店内をぶらついた後、手ぶらで買えるのも何だと思い、センター内にあるスーパー、Marks & Spencerで買い物をしていくことにした。
 サラダに入れると美味しいサンドウィッチの具(ちょっと亜流の使い方ではあるが)と、100%オレンジジュースをレジへ。お金を払い、外に出ようとして、ふと商品棚のプリン(Cream Caramel)に目が行き、「ふーん、ここのなら美味しそうだなぁ・・・」と商品に手をかけながら考え、ふと気付いた。「この店、レジを抜けた後、商品の間を通って出る構造になってるぞぉ。」
 普通、スーパーでは、レジを出ると、商品棚の所を通るようにはなっていないはずだ。しかし、この支店は、入口の所に野菜の棚など冷ケースがあるため、そこの間を通過しないと、お金を払った後店外に出ることができない。まぁ、監視カメラをつけたり、店員が回ったりと、警備体制はきちんとしているのだろうが、もし会計後の商品が入った袋に、他の未会計の商品を入れた場合・・・。考え過ぎかも知れないが、ちょっと不用心な気もした。ましてや、自分が会計後の袋を持って、商品に手をかけることができたから、ちょっと気になる。
 こんな構造の店舗は、この支店だけなのだろう。まぁ、Marks & Spencerの客層から言って、変なことをする人もいないのだろうが・・・。


14/September/1997

 こっちの人の声はでかいと思う。サッカー観戦時、パブで大声あげるとき、恐怖感さえ覚えるほど声が大きい。みんな耳がどうにかしちゃったんじゃぁないかと思ってしまう程だ。
 しかしながら、「でかい」というより「響く」と言った方が正解なのかも知れない。体全体で共鳴している感じもする。これは「体格」にも起因するということを考えると、納得してしまう。あれだけ体に厚みがある人が多いのだから・・・。
 ただ、地下道など、密閉された空間で、かつ響くところで大声を出すことはやめて欲しいものだ。たとえひいきのフットボールチームが勝ったとしても、それはその人だけの喜びなのだから。


York13/September/1997

 ヨークはイングランド北東部にある都市、産業革命の頃、羊毛産業で賑わったヨークシャーにある。今日は電車でヨークに出かけてきた。
 ヨーク行きの電車は、行き先がエジンバラやグラスゴーと、スコットランドに行く列車になる。そのため始発駅から混雑する。しかしながら幹線であるが故、列車速度は速く、ロンドンから2時間で到着。早速城壁巡りに入る。この街は、昔の城壁が残っており、街が城壁に囲まれる形になっている。また、その城壁の上を歩いて回ることができる。昨年の冬に来たときは、辺り一面の霧のため、景色どころか足下すらおぼつかなかった。と言うのも、この城壁の上、街の外側にはしっかりとした壁がついているのだが、内側は道路の上とか結構危険なところにならない限り、手すりがついていない。すれ違いざまに押されたりしたら落っこちてしまう(まぁ、そんなことめったにないでしょうが)。今日は天気はまあまあだったため、綺麗な街並みを楽しむことができた。
 城壁を足早に歩いた後、街中に行く。古い建物が多い上、道が狭く曲がりくねっているため、趣がある。結構大きな街であるため、人出が多かった。街の中心部の広場にも多くの人が出ていた。古い文化と、今の人々の生活が調和した、いい街だと思う。
 ロンドンからたったの2時間、往復£49(Super Saver Return使用時。土日は大丈夫だが、平日は時間制限あり)で行けるので、手軽なところだと思う。また、駅の中に観光案内所があるので、街に出る前に情報を集めることができる。ロンドンからの一日観光に是非お勧めしたい。


BRの運賃の種類12/September/1997

 明日は久々に列車でどこかに行こうかと、いろいろ考え、冬に行って霧のため楽しめなかったYorkにでも行こうかと、時刻表を見ていた。ちなみにこの国の時刻表には、日本のように運賃のページはなく、別売りで運賃を書いた本が売られている。まぁそれだけ運賃計算が面倒であるということなのである。
 平日の通勤時間帯の運賃が一番高い。それが閑散時間帯や休日となると、運賃が下がる。乗る列車の時間帯で料金は半額以下にもなる。また、1週間以上前に予約すると、さらに安い運賃で切符が買える場合がある。まぁいろいろと仕組みがあるのではあるが、これがまた実に複雑で、本を読んでもなんだかよくわからない。
 それだけ複雑なので、駅に行って窓口係員に乗る列車の時間を言って、正確な切符の値段を確かめる必要がある。係員も、一番お買い得な切符を発券してくれるはずだ(たまに間違えることもあるが・・・)。係員用の運賃マニュアルを見たことがあるが、これが電話帳並みの大きさ。それだけ複雑な仕組みになっているのだろう。
 また、どうやら「目的地への単純往復の切符を買うと、行きと帰り経由が違ってもOK」のようである。これはまだ確認していないが、この前Lake Districtに行ったときもそうだったし、多分そうなんだろう。時にロンドンに関しては、発車・到着する駅が違う場合もあるのだが(例えば、Birmingham行きの列車は、EustonPaddington両駅から出ている)、それでも大丈夫のようだ。本を読んだ限りでは、「一番短い路線で計算する」とのこと。蜘蛛の巣状に路線が張り巡らされているので、こういう制度は助かる。(但しまだ未確認ですが・・・)


イギリスの物価は安いのか?11/September/1997

 今日のタイトルの対し、私は「No!」と答えたい。これは、日本からの旅行者と話していて思ったこと。
 例えば車、「車検費用が安い」とか、「車庫証明が要らない」とか安く維持できる理由が出されるが、「ガソリンの値段が高い」とか、「犯罪防止のために費用がかかる」とか、それこそ「車の値段自体が高い」など、維持費用が高い理由も多いと思う。外食費用はお世辞にも安いとは言えない。フィルムは高いしカメラも高い。電化製品も高い。公共交通料金も、一日券で「安い」とは思うが、ロンドン中心部での地下鉄初乗り1.20ポンドはよくよく考えれば高い。
 日本の物価は高い!とよく言われ、各国との比較指標がよく例示されるが、私が暮らしての実感は、「ロンドンより東京の方が生活が安く済んだ」ということ。確かにアジア人としての暮らしをするための出費もあるが、それを差し引いても(特に外食はこっちの料理より和食・中華の方が安い)ロンドンの方が高いと思う。それは田舎に出ても同様。ただ安いのはティールームの紅茶の値段と、スーパーの牛乳の値段位なんだろうか。


ICED TEA10/September/1997

 アイスティーと言えば、夏の風物詩(ホントかぁ?)。でも、イギリスの喫茶関係で、アイスティーに出くわすことはまずない。ティーは熱いものを飲むのが本流なのだろう。
 先月アメリカを旅行したときは、毎日のようにアイスティーを飲んでいた。Starbucksのアイスティーは、大でも1ドル20セントと、実に安く、さらに無糖なので飲みやすかった。しかしながらこの国でアイスティーを飲もうとすれば、Snappleの砂糖の味のきつい瓶入りアイスティーを買うしかない。
 今日の夕方、客人と一緒にSt. Paul寺院に行ったとき、その横にあるSeattle's Best Coffeeに行った。Iced Latteでも飲もうかと思ったのだが、メニューを見ると、燦然と輝くIced Teaの文字が・・・感謝感激感動!思わず注文してしまった。当然無糖。レモンが浮いていた。味は最高!まさかロンドンでこれに出会えるとは思わなかった。
 無糖アイスティーも美味しいと思う。なぜイギリス国内では手に入りにくいのだろうか。他の店でも出してくれないかと期待する所である。


PROMS9/September/1997

 PROMSとは、Henry Wood Promenade Concertのこと、BBCが主催する、Royal Albert Hallで行われるクラッシクコンサートの略称である。夏の長期間、毎日違う楽団、指揮者、奏者で、違った曲のコンサートを行う。今日は日本から来ている客のたっての希望で、チケットをおさえ、出かけることになった。ちなみに今日のメニューは下記のとおり

Beethoven Piano Concerto No.4 in G major
ベートーベン ピアノ協奏曲第4番 ト長調

Bruckner Symphony No.7 in E major
ブルッグナー 交響曲第7番 ホ長調

演奏 European Union Youth Orchestra
指揮 Bernard Haitick
ピアノEmanuel Ax

 このホールは円形である。一体どのように席が配置されるのかと思っていたら、あくまで椅子は円形に配置されている。ホールの真ん中は一段低くなっており、なんと椅子がなく立ち見である。こういうスタイルは初めて見た。また、ここでは演奏が始まっても客席は暗くならない。
 演奏は大盛況のうちに終了。普通はどうか知らないが、拍手は何度も続いたもののアンコールはなかった。そこで気付いたのだが、今日の演奏楽団は、EUの若者で構成する交響楽団なのだが、練習は一体どうやってしているのだろうか??ということ。これって結構不思議である。
 PROMSは今週末で終了。テレビやラジオでも中継されている。これが終わると、本格的な秋がやってくる。


大渋滞8/September/1997

 ここのところ、「あの」大事件の関係で、Hyde Park周辺の道路が大混雑している。この公園の近くに住んでいる私にとって、それは大問題である。そのうえ、昨日と今日、Hyde Parkを挟んで反対側に住んでいる同僚の家との間を車で移動する必要があったので、余計に気になった。
 昨日は、旅行先から帰ってきて、一緒に行った同僚を順次家まで送った後、家まで行ったのだが、最後に送った同僚の家からうちまで、普通なら7〜8分で到着するにも関わらず、その日は1時間20分もかかってしまった。
 今日は、うちの近くに泊まっていた人の荷物を、彼女の家まで運んでいった。少々の渋滞は覚悟はしていたが、やはり渋滞は激しく、結局40分位かかってしまった。しかしながら、ある地点を過ぎると、突然渋滞したり、がらがらになったりと不思議なものだ。
 まぁ、普段あそこまで渋滞することも少ないので、渋滞表示をたくさん出して迂回を促すなどの措置がないということもあるだろう。しかしながら今回目をついたのは、右折禁止場所での強引な右折や、転回が多かったことである。それだけ道を知らないドライバーが街中を走っていたということなのだろう。また、それだけこの街には右折禁止などの交通規制が多いということを改めて感じた。
 それにしてもこの大渋滞はいつまで続くのだろうか。早く平常の生活に戻って欲しいものだ。


南の果て7/September/1997

 昨日はイギリスの西の果てに行った。今日は南の果てに。この2つは非常に近い。イギリスの地図の南西の果てを見て欲しい。そこの西に突きだしたところが、Land's Endという西の果て。ここにはいろいろ施設があり、結構俗化されていた。それと比べて南は・・・。
 南の果ては、車がやっと通れる道を最後に通り、駐車場に入る。私たちが着いたのは10時ちょっと前、そこにいた車はたったの4台。National Trustのおじさんが、駐車料金1.20ポンドを徴収しにきた。車を止め南の果てへ行く。細い道を歩き、中途半端な手すりのある崖っぷちを歩き、着いたところは・・・実に寂しい最果てであった。イメージとしては北の最果て、でも南の果てである。売店は、日曜の朝ということで閉まっていた。何もない。ただ写真を撮って終わり。実に寂しい。
 当然日本人観光客も我々だけ。はじっこの好きな人は、一度その寂しさを味わいに行くにもいいだろう。しかし行くのに時間がかかるので、暇がある人だけだろうが・・・。


葬儀の日6/September/1997

 今日は葬儀の日である。多くの商店などは、午後2時まで休業とのこと。旅行中立ち寄ったサービスエリアでも、レストラン以外の売店などは閉まっていたし、西の果ての地、ランズエンドのパビリオンも2時まで休業であった。葬儀開始時間、私は車を走らせて西へ向かっていた。ラジオもつけていなかった。特に思い入れもなかったので、情報をすぐに取ろうという気もしなかった。
 2時を過ぎ、観光地や街にも人が溢れていた。店が開いたので活気が戻っていた。ロンドンの状況は日本にもメディアが伝えていただろうが、全国民が同じように祈っていたのか・・・そうは思わない。夜見たBBCで、葬儀の特番をやっていた。沿道には別れを惜しむ多くの人が並び、花を投げていた。ロンドンに行けなくても、別の地で祈る人もいた。でもそれが全てではないと思う。
 王室に対する評価、ダイアナに対する評価、それは、国民の中でも大きく分かれていると思う。何人かのイギリス人と話しているうちに、そう感じた。私にとって印象に残ったのは、エルトンジョンの別れを惜しむ歌。心にしみた。


ホテル施設の改善5/September/1997

 英語研修が終わった。ロンドンから夜、同僚が来て、明日からの旅行に備えることに。泊まったホテルは、シャワー付きのB&Bで、シングル1泊29ポンド。ロンドンでは考えられない価格である。
 ホストファミリーとそのことについて話したところ、最近ボーンマスでは、バス共同のB&Bが結構減ってきているとのことだった。南欧に旅行して、普通にバスが部屋に着いているホテルを使ったイギリス人が、イギリス国内とはいえ、リゾート地でアウトバスのホテルを好むはずがないとの理由からだそうだ。イギリスのホテルレートは高いし、特にロンドン市内などでは、アウトバスの施設が多い。しかしながら、観光地からこの傾向が改善されているようだ。
 確かにシングルとは言え、アウトバスのホテルに40ポンドも払うのは馬鹿げていると思う。もう少しホテル料金が下がらないかと、思う今日この頃である。


黒い太陽4/September/1997

 別に映画のタイトルではない。あの悪名高い大衆紙、"THE Sunのことである。この新聞の表紙と言えば、赤地に白でタイトルなのだが、今は、ダイアナ関係で、いわゆる「喪」に服するということで、黒地に白となっている。あの「サン」がこういう状態である。とにかく国内の「喪」という感じのムードは特にロンドンで大きいと思う。いろんな店先にも、Diana 1961-1997と入った写真が飾られているところが多い。
 悲しみのムードだけだと思いきや、人々の反応は様々である。現在ホームステイしている家庭の奥さんは、王室の体制に批判的で、ダイアナの死を特別に悲しむという感じは全くない。あくまで「事故死ですか・・・かわいそうに」という、他の人に対しても思う感情しかないようだ。人々の感情は様々、日本での報道がどのようにされているかはわからないが、実態はこんなものだと思う。
 今週土曜日は12:30から葬儀。市内の陸上交通は麻痺することが必至である。旅行に行く人は、それを覚悟する必要がある。
 ちなみに私は、週末は出かける予定。次の更新は日曜夜です。


ボーンマスバス事情3/September/1997

 ボーンマスに来て、何かにつけて毎日バスを使っている。そこで、いろいろと気付いたことがあった。
○バス停に明確な名前の表示がない
 どのバス停をとってみても、どこにもこのバス停の名前が何であるか、表示をしていない。行きたいバス停の名前を言って、先に料金を払うシステムは、ロンドンのバスト同じなのだが、これじゃぁ何と言っていいのかわからない。いったいみんなどうやってバスに乗っているのだろうか。
○料金体系が細かい
 細分化されている以上に、なんと料金が1ペンス単位なのである。乗った区間が毎日違うのだが、初日は72ペンス、2日目が88ペンス、3日目が55ペンス・・・どういう単位なんだろう。運転手は、三角表を確認しながら料金を徴収していた。もう少し簡素化してもいいような気もするのだが・・・。
○降車ボタンが天井にある
 これは私が使う路線でのことだが、ここでは小型のバスを使っている。そのバスの降車ボタンは、何と天井にあった。まぁ、運転手に声をかければいいのだが(但し、注意書きには「運転中に運転手に声をかけないように」とあるのだが・・・)、背の低い人はどうすればいいのだろうか??
 まぁ、ところかわればいろいろ変わるもんなのだが、ここまで違うと、びっくりした。特に料金の細かさにはびっくり、さすがにバスで1pを使うとは思わなかった。このような地区がイギリスの他の所でもあるのだろうか??不思議である。


多国籍の英語学校の良さ2/September/1997

 授業も二日目、朝から夕方まで英語漬けの生活は、夕方になると「知恵熱」が出たように頭が痛くなる。しかしながら英語を使わなくてはならない。なぜなら「英語しか全員共通でわかる言葉がない」からだ。
 日本の語学学校に行っていたときは、生徒は当然日本人なので、集団レッスンでも、「日本人に英語だけで話しかけるのも・・・」という気恥ずかしさがあったが、ここではそんなことはない。英語しか通じないのである。だから英語を使う。みんな発音は様々だが、とにかく英語を使う。だからここで勉強した方が、上達が早いのかも知れない。しかしながら疲れることは疲れる。夕方、同じ笑場から参加しているJohnny氏と街へ出てみた。会話は当然日本語。それまで少し頭痛気味であったのがすっきりした。特訓トレーニングにも、当然息抜きは必要なんだと思う。


多国籍の英語学校1/September/1997

 職場の研修の一環として、1週間ボーンマスで英語の研修を受けることになった。これはうちの職場でアレンジした5週間の英語研修にのっかったもので、少しは「団体割引」が効いたようで、安くなったようだが、自腹を切っているので何とも言えない。
 さて、この語学学校は、イギリスでも結構定評があるようで、いろんな国から学生がやってきている。私のホームステイ先には、ブラジルからの学生がいるし、南欧、アフリカ、アジアと、実に多種多彩なところから人がやってくる。とうぜん公用語は英語。習いに来ているのに、手続等は当然英語・・・うーん、でもこの方が上手くなると思う。
 さて、この」「多国籍軍」の中で授業を受けて思ったのは、「特にヨーロッパ系の人は、会話力は十分にあると思う」ということ。英語を話すことは実に上手い。多分文法の面が弱いのだろう。逆に日本人は文法はいいのだが、会話の方はちょっと・・・と言う場合が多い。いかんせん私もそう。適当に会話を濁すテクニックだけは覚えているので、何となくそつなく話しているようにも見えるのだが、時折ピントを外したことをべらべらと言ってしまい、怪訝な顔をされることもしばしば、いやぁ、英語って本当に難しいものですね(水野晴夫風で)。


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