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1997 年の 10 月はブルゴーニュ大行進。 |
Montagny "Les Coeres" '91 Dom. Maurice Bertrand
モンタニイ・レ・コレ '91 何とかベルトラン
(フランス/ブルゴーニュ/、白)
ブルゴーニュの白。エノテカ・広尾店で購入したタイユヴァン・セレクションの第一段。素晴らしいの一言につきる。ものの本によるとモンタニーは「マコンとムルソーの中間」とのことだが香りはムルソーそのもの、ナッティーでハニー。色はやや薄い金色で、味はやはり少し軽めだけど押しつけがましくない果実味をベースにほのかな酸味と渋みが調和しており下手なムルソーよりよっぽど旨い!これが「デイリーワイン」とは……恐るべし、タイユヴァン。あまり冷やす必要もないんじゃないかな。2200 yen で購入。
Cotes du Rhone '96 Laurent Brusset
コート・デュ・ローヌ '96 ローレン・ブリュセ、かな?
(フランス/コート・デュ・ローヌ、赤)
非常に濃密な花の香り。若々しい果実味がする。どちらかというとコート・デュ・ローヌのワインというよりボジョレーみたい。これはこれでおいしいんだが、ほとんどコック・オー・ヴァン「もどき」に投入してしまった。成城石井・青葉台店で購入。ハーフボトルで 790 yen (決して料理用の値段じゃないよなぁ)。
Pommard "Les Pezerolles" '93 Dom. Jean-Marc Bouley
ポマール・レ・ペズロール '93 ジャン・マルク・ブーレイ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
果実味豊かで滑らか、グビグビいける (つまりおいしい)。が、世間で言われるような「力強さ」や「男性的なタンニン」は感じなかったな、いいんだけど。前述のコック・オー・ヴァンもどきにめちゃめちゃあう。あたりまえか。三越・恵比寿店で約 3800 yen で購入。
この日は友人が結婚退寮するというので彼の独身寮まで駆けつけて、
おっさんばっかりで飲んだくれていました。あなむさくるし。
Chablis "Blanchot" '92 Dom. Servin
シャブリ・ブランショ '92 セルヴァン
(フランス/ブルゴーニュ/シャブリ、白)
ボトル 1/4 ほど残っていたのもらいもの。抜栓後四日経っていたとのこと。やや荒削りで繊細さに欠けるが、ボリューム感のある果実味があり、おいしい。
Chablis "Bougros" '92 Dom. Servin
シャブリ・ブーグロ '92 セルヴァン
(フランス/ブルゴーニュ/シャブリ、白)
上のシャブリと同じ作り手同じヴィンテージの畑違い (専門外って意味じゃないです、ハイ :)。抜栓直後は香りが乏しく味も単にシャープな辛口白。しかし飲むにつれだんだん香が華開き、味にふくらみが増していった。梅酒のようになったところで飲み切ってしまったが、もっと変化したであろうと容易に類推できる。これも上と同じく荒削りだったが変化が非常に楽しかった。しかしかなり違うはずの畑の差は確認できず。そんなもんですよ、私の味覚なんて。エノテカ・広尾店で 2980 yen で購入。
Vosne-Romanee '94 Jean Gros
ヴォーヌ・ロマネ '94 ジャン・グロ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
色は既にオレンジがかっている。香りは不思議なことにサンテミリオンのそれに近い。味はこれでもか!といわんばかりの果実味あふれるタイプ。旨いと思うけどもうちょっと品よくおとなしくできないの?とワインに問いたい。まぁ、若いからしかたないか。退寮する彼が気に入ってくれたし。成城石井・青葉台店で 3000 yen。
Ch. Nenin '89
シャトー・ネナン
(フランス/ボルドー/ポムロール、赤)
これまた興味深い一本。こんな書き方するとまずそうに聞こえるかもしれませんがそんなことないです。どう興味深いかというとまるでブルゴーニュのような感じがするのだ。完熟果や花のような強い芳香にタンニンがこなれたすごく滑らかなのど越し。かといって軽いわけではなく濃密で深い味わいを感じることができる。すごくうまいと思うんだけど同席した人は上記のヴォーヌ・ロマネに目が眩んでいたようです。もう、若い娘には目がないんだからあ。阪神百貨店・梅田で 4800 yen。
Lanson "Brut" NV
ランソン・ブリュット NV
(フランス/シャンパーニュ/、シャンパーニュ)
ハーフボトルを二人で軽く一杯ひっかけた。が、以前飲んだ "Demi-Sec" (ちょっと甘口) の差がよくわからない……これは "Brut" (辛口) なんだけど。まっ、いいか。おいしいから。河内屋・青葉台で約 1800 yen。
出張続きのストレスを発散するためこの日こそ「鯨飲」した。
あーもったいない。以下、三人で。
Bienvenue Batard-Montrachet '86 Bachelet-Ramonet Pere et Fils
ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ '86 バシュレ・ラモネ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
十一年もたったブルゴーニュのグラン・クリュの白のくせに色が薄い。なんだかとっても不安。で、その不安は的中した。香りは豊かでナッツ、しばらくしてハチミツがはっきりとわかった。が、味の方は何とも軽量級で首を傾げるほど。さほど繊細さや複雑性も感じられない。時間が経つとヴォリューム感がでてくるんだよきっと、とか言ってたけど、あにはからんやいつまでたっても同じ調子だった。んもー、これだったらこの月のはじめに飲んだモンタニーのほうがよっぽどおいしいぞ!三越・横浜にて 8950 yen で購入。しくしく /_;
Nuits-Saint-Georges "Les Lavieres" '85 J. Jayer
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ラヴィエール '85 ジャックリーン・ジャイエ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ、赤)
仕事のストレスと上記のビアンヴニュ・ショックを払拭してくれる素晴らしいワイン。このとき初めてニュイ・サン・ジョルジュを飲んだ。抜栓直後、注ぐ前の瓶の口から本当に土の香りがはっきりと感じられた。これだけで幸せレベル1。グラスに注ぐ。色はかなり煉瓦色がかっている。香りは甘い植物系に転じてきた。こ、これは……まさしく焼き芋!幸せレベル2。重厚さはないが適度な渋味とこなれた甘みが見事に調和して旨い!幸せレベル3。グラスを重ねるにつれ、梅の香りが際立ってきた。恥ずかしながらピノ・ノワールではっきりと梅を感じたのはこれが初めて。幸せレベル4。さらになんともいえない「旨み」が口の中を覆ってしまう。意外と和風で「梅カツオ」なる言葉を思い浮かべてしまった。醤油にも合いそう。幸せレベル5。
やっぱりピノが好き。渋谷の西武百貨店で 4000 yen で購入。まだ酒類に消費税がつかない頃だった。
# "Les Lavieres" と畑の名前が付いていますが一級ではなく村名扱いです。が、概してこういうのは当たりが多い。
Corton Perrieres '95 Dom. Michel Juillot
コルトン・ペリエール '95 ミッシェル・ジュイヨ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
まだ飲み足りないとのとんでもない要請を受けて開けた一本。色は明るい赤で、イチゴの香りがして、果実味も酸もフレッシュ。軽くてすごく飲みやすい。「コルトン」ってグラン・クリュなんだけどこれじゃまるでボージョレだね。いや、けっしてまずいわけないんだけど、上記のニュイ・サンジョルジュの後だとその平板で単調な感じが顕著である。エノテカ・広尾店で 3761 yen。値段の価値は見出せない。
Santenay "Clos Rousseau" '86 Jean Germain
サントネイ・クロ・ルソー '86 ジャン・ジェルマン
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、赤)
おいおい、まだ飲むのか、君たち。もう感覚が麻痺してよくわからなかったが、一つだけはっきり言えることがある。即ち、「こんないいワイン、こんな酔っぱらいのため開けなきゃよかった。」色はもちろんかなりレンガ色が入っている。上のニュイ・サン・ジョルジュに比べると軽いが甘い植物系の香りが素晴らしく、上手く枯れたなあと感心することしきり。三越・名古屋栄で 2800 yen で購入。上記のコルトンの数倍のコスト・パフォーマンス。
ということで三人で四本、しめて 19511 yen 也。
ストレス発散のつもりが余計にたまったような気もする……。
Corton-Charlemagne '89 Bonneau du Martray
コルトン・シャルルマーニュ '89 ボノー・デュ・マルトレイ
(フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ、白)
コルトン・シャルルマーニュの著名な作り手の当たり年のワイン。自然と期待が膨らみますね。わくわく。抜栓。色は薄い金色。香りは……ハチミツと樽は明らかだがそんなに複雑でも派手でもないな。味はさすがにパワフルで果実味というより「旨味」を感じる。しかしねえ、結構雑な感じで繊細さや複雑さ、もっと言うなら気品というものが感じられないのだ。しかもその後の変化もあまりなし。アルコール感も結構感じる。むむむむ……ワインは開けるまでわからないねえ。大丸・心斎橋で約 7800 yen で購入。悲しかった。

