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いまだひそやかに伝わる地縁的な金物

白昼のもとにすべてをさらけだすこの情報化社会にあって、飛鳥の古えよりあまりにひそやかに伝わるのが厄除け火箸です。厄年を迎える人に親戚や近所の方が厄除けとして火箸やイカリを(地域により包丁なども)贈答する習慣です。
年相応、博識か否かなど関係なく知っている人は知っているが、知らない人はまったく何のリンクもなく知らないというその知識の行き渡り方やバラつきかたが不思議な謎の慣習で、ぜひ文化人類学かなんかで研究してほしいくらいです。
厄年だからと本人が買い求めるのではなく、周囲が贈ることで成立する関係性はひじょうに日本的な<間>が介在したネットワークです。昨今まかり通る「自己責任」や「do it yourself」ばかりではない協力的な社会の支え方がこの習慣にもつながっていると思います。
そんなお守りみたいなものが昔から金物屋や荒物屋に売っているのも妙な話ですが、火鉢が暖房のメインだった頃から町の金物屋には火箸が売られており、これまた大型店のスキマをぬって細々と存続しているわけであります。お守りだけではなくもちろん実用品としても使えます。
もらった人は神棚にお供えして下さい。神棚のない家はタンスの上とか高いところへ。あまり決まりきった形式はありません。贈る時期も特に12月〜節分ころ、又はその方の誕生日あたりでもかまいません。
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