☆☆☆ P本本舗 ☆☆☆

−フィリピンに関する書籍のご紹介−


ここで紹介しています書籍は管理人が所有している本ですので、市販されている
フィリピン関係の全ての本をカバーしているわけではないことにご留意下さい。
紹介文章はかなり偏見が入っています(笑)
また物によっては既に絶版で入手できない物もあります。
一覧の( )の中は、著者、出版社、購入時の値段、出版年度です。
まだまだあったはずなのですが、押入の隅みに押し込まれているのか、はたまた
誰かに貸したままなのか・・・・発見したら追加します。
書籍の出現順は、偶々本棚にあった順番で特に意味はありません。
一覧の下の方には各書籍の独断と偏見による寸評を書いてみましたので参考にして下さい。


P本本舗アネックス
掲示板に書き込んで頂いた方々の書籍紹介です
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書 籍 一 覧

−−紀行記・ノンフィクション・ガイドブック−−

○マニラ極楽暮らし−年金女性のフィリピン生活
 (小松崎憲子著、マガジンハウス、¥1,400、初版1999)
○バハラナ−フィリピン街道T・マニラ編
 (日比野宏著、凱風社、¥1,800、初版1996)
○マガンダ−フィリピン街道U・諸島編
 (日比野宏著、凱風社、¥1,800、初版1996)
○地球の歩き方bT9 フィリピン
 (ダイヤモンド社、¥1,640)
○ミンドロ島ふたたび
 (大岡昇平著、中公文庫、¥420、初版1976)
○CULTURE SHOCK! philippines - A Guide to Customs and Etiquette
 (Alfredo & Grace Roces、Graphic Arts Center Publishing Company、$??、初版1985、第3版1992)
○マニラに暮らす−ココナッツ・アイランドにようこそ 快適に暮らすノウハウ、教えます。
 (マニラに暮らす編集委員会、JETRO、¥1,540、初版1996)
○バナナと日本人
 (鶴見良行著、岩波新書、¥505、初版1982)
○[東南アジアを知るシリーズ]フィリピンの事典
 (同朋社、¥8,500、初版1992)
○マニラ ウオッチング−素顔のフィリピン
 (藪野正樹著、論創社、¥2,000、初版1986)
○フィリピン戦線の人間群像
 (守屋正著、?草書房、¥1,500、初版1978)
○フィリピンの大衆文化
 (寺見元恵編、めこん、¥2,000、初版1992)
○フィリピンのこころ
 (M・R・ホルンスタイナー編、めこん、¥1,300、初版?)
○何もなくて豊かな島−南海の小島カオハガンに暮らす
 (崎山克彦著、新潮社、¥1,250、初版1995)
○青い鳥の住む島
 (崎山克彦著、新潮社、¥1,200、初版1997)
○物語 フィリピンの歴史−「盗まれた楽園」と抵抗の500年
 (鈴木静夫著、中公新書、¥840、初版1997)
○マニラの赤ひげ−ファーザー・ニシ奮戦記
 (上西研三郎著、JICC出版局、¥1,400、初版1989)
○フィリピンの民話
 (マリア・D・コロネル編、竹内一郎訳、青土社、¥2,600、初版1997)
○フィリッピーナを愛した男たち
 (久田恵著、文春文庫、¥420、初版1992)
○アジア新しい物語
 (野村進著、文藝春秋、¥1,667、初版1999)
○マニラ行き−男たちの片道切符
 (浜なつ子著、太田出版、¥1,500、初版1997)
○フィリピン国ボントク村−村は「くに」である
 (大崎正治著、農山漁村文化協会、¥1,300、初版1987)
○マニラ悪党伝
 (森隆著、イースト・プレス、¥1,500、初版1996)
○大放浪−小野田少尉発見の旅
 (鈴木紀夫著、朝日文庫、¥550、初版1995)
○フィリピーナ愛憎読本
 (アジア風俗研究会、データハウス、¥1,300)
○恋したはずのフィリピーナたち
 (家田荘子著、角川書店、¥1,000、初版1995)
○妻はフィリピーナ(制作ノート+採録シナリオ)
 (寺田靖範編、話の特集、¥1,000、初版1994)
○デル・ピラール物語−マニラ歓楽街の支局から
 (小島一夫著、批評社、¥1,900、初版1992)

−−フィクション−−

○緊急呼出し(エマージェンシー・コール)
 (太田靖之著、祥伝社、¥1,200、初版1993)
○約束の十字架
 (太田靖之著、祥伝社、¥1,600、初版1994)
○マニラの帝王
 (太田靖之著、祥伝社、¥1,600、初版1995)
○マニラの方舟
 (太田靖之著、カドカワノベルズ、¥800、初版1997)
○スイート・ドラッグ
 (太田靖之著、講談社、¥1,700、初版1996)
○取引(TRADE)
 (真保裕一著、講談社文庫、¥880、初版1995)
○暗闇商人(上下巻)
 (深田祐介著、文春文庫、上巻¥580下巻¥580、初版1995)
○炎熱商人(上下巻)
 (深田祐介著、文春文庫、上巻¥480下巻¥480、初版1984)
○十津川警部 「友への挽歌」
 (西村京太郎著、文藝春秋、¥780、初版1996)
○課長島耕作(bP0〜12)
 (弘兼憲史著、講談社モーニングKC、¥500、初版1990)
○熱帯の女−極道探偵山城三郎事件簿
 (小川竜生著、幻冬社、¥800、初版1997)
○フィリピン・フール
 (内山安雄著、ソニー・マガジンズ、¥1,800、初版1996)
○マニラ・パラダイス
 (内山安雄著、集英社、¥1,700、初版1995)
○マンゴーの花咲く戦場
 (石田甚太郎著、新読書社、¥2,000、初版1995)
○フィリピンの一日本人から
 (大沢清著、新潮社、¥800、初版1978)


−−ビジネス−−

○フィリピンの労働事情
 (福島康志著、日本労働研究機構、¥1,800、初版1994)
○ジェトロ貿易市場シリーズ285 フィリピン
 (日本貿易振興会(ジェトロ)、¥1,200、初版1988)
○ビジネスガイド フィリピン
 (ジェトロ・マニラ・センター編著、ジェトロ、¥2,000、初版1994)
○フィリピン経済入門−甦るかASEANのトップランナー
 (榊原芳雄著、日本評論社、¥2,600、初版1994)
○よみがえる昇竜フィリピン
 (矢野しげとし著、東洋経済新報社、¥1,500、初版1996)
○フィリピンは、いま。
 (丸山守彦著、丸紅広報部編、ダイアモンド社、¥1,240、初版1990)
 (北條猛著、丸紅広報部編、ダイアモンド社、¥1,500、初版1998)
○アジアを知るために
 (鶴見良行著、筑摩書房、¥900、初版1981)


−−フィリピン語・タガログ語−−

○フィリピン語入門
 (和泉模久著、泰流社、¥4,000、初版1981)
○セブアノ語会話練習帳
 (シンシア・ザヤス/山下美知子編、大学書林、¥2,600、初版1984)
○実用フィリピノ語会話
 (山下美知子、リース・カセル著、大学書林、¥3,400、初版1994、別売カセットテープ¥6,000)
○フリーウェイ タガログ語
 (山下美知子、島田・パブロ・ビトゥイン著、ナツメ社、¥1,500、別売カセットテープあり)
○フィリピン語の旅行会話集 これだけで大丈夫!!
 (和泉模久著、ナツメ社、¥980、初版1994)
○フィリピノ語基本単語2000
 (山下美知子、リース・カセル著、語研、¥1,600、初版1989、別売カセットあり)
○暮らしと仕事に役立つ フィリピン語の日常基本単語集
 (和泉模久著、ナツメ社、¥1,500、初版1995)
○フィリピン語−日本語−英語(併用)辞典
 (TK研究室、国際語学社、¥3,800、第5版1994)
○改訂版 日本語−フィリピン語−英語辞典
 (TK研究室、国際語学社、¥5,800、初版1991)
○フィリピン語 大人の会話集
 (虎沢昭久、マリリン・マルコス著、和泉模久監修、ナツメ社、¥1,300、初版1994)
○フィリピン日常会話
 (山下美知子著、日東書院、¥860、初版1997)
○フィリピノ語の通になるための−フィリピノ語会話「決まり文句」600
 (大上正直著、語研、¥1,700、初版1990、別売カセットあり)
○TAGALOG SLANG DICTIONARY
 (R. DAVID ZORC ・ RACHEL SAN MIGUEL著、DE LA SALLE UNIVERSITY PRESS、P115、初版1991)
○TAGALOG ENGLISH DICTIONARY
 (L..ENGLISH著、National Book Store、P425、初版1986)


*** 解 説 ***

−−紀行記・ノンフィクション・ガイドブック−−


○マニラ極楽暮らし−年金女性のフィリピン生活
 (小松崎憲子著、マガジンハウス、¥1,400、初版1999)

引退後の生活をマニラで過ごされている小松崎さんの書かれた本です。
仕事を抜きにしてマニラで暮らしている方の視点から、マニラでの暮らしが紹介されています。
マニラ永住を決めて、その準備と、PRA(退職者特別居住ビザ)制度の利用を考えている方は必読の一冊です。
日本人向けの老人ホームの話もあります。


○バハラナ−フィリピン街道T・マニラ編
 (日比野宏著、凱風社、¥1,800、初版1996)

1994.12〜96.02までの期間に著者がマニラを訪れたときの様子が描かれています。
マニラで暮らす庶民の生活がかなり赤裸々に書かれた本です。
単なる紀行記に留まらず、細かな裏付けやデータも入っていて、マニラを知るためのお薦めの一品。


○マガンダ−フィリピン街道U・諸島編
 (日比野宏著、凱風社、¥1,800、初版1996)

バハラナの続編です。
1993〜1995のマニラ以外の地域の様子が描かれています。
これまたお薦めの一品。


○地球の歩き方bT9 フィリピン
 (ダイヤモンド社、¥1,640)

説明は不用ですね。(^^)


○ミンドロ島ふたたび
 (大岡昇平著、中公文庫、¥420、初版1976)

第2次大戦でミンドロ島で戦った著者が、戦後20年以上経ってから戦友の慰霊のために訪れたが・・・・
ちょっと変わったフィリピン戦跡紀行。日本人が戦争でフィリピンで行った事が淡々と描かれています。


○CULTURE SHOCK! philippines - A Guide to Customs and Etiquette
 (Alfredo & Grace Roces、Graphic Arts Center Publishing Company、$??、初版1985、第3版1992)

(アメリカの書店にて購入)
単なるガイドブックではなく、フィリピンの文化や慣習まで解説している本です。
視点がフィリピンをビジネス等のために訪れた外人(アメリカ人)になっているため、必ずしも一般庶民のことではなく、どちらかというとハイソなフィリピン人を対象として解説しています。
わたしが知っている範囲では、唯一フィリピンの習慣、慣習を解説している書籍です。
同じシリーズの別の本が数冊既に日本語に翻訳されて出版されていますので、この本が翻訳される日も近いかも知れません。


○マニラに暮らす−ココナッツ・アイランドにようこそ 快適に暮らすノウハウ、教えます。
 (マニラに暮らす編集委員会、JETRO、¥1,540、初版1996)

企業駐在員としてマニラに暮らすためのあれこれを載せています。
引っ越しからビザの取り方、住居、食事、と生活のかなり細部にまで解説が渡っていますが、大企業によるバックボーンが無い人間には絵に描いた餅のようなもの?


○バナナと日本人
 (鶴見良行著、岩波新書、¥505、初版1982)

日本の食卓に一役買っているバナナ。フィリピンで作られているバナナについて、その歴史、現状と日本の関わりを書いた異色の作品です。


○[東南アジアを知るシリーズ]フィリピンの事典
 (同朋社、¥8,500、初版1992)

フィリピンのあれこれをグローバルに解説した事典です。
帯に短し襷に長しの感はありますが、この手の書籍は他にはありません。


○マニラ ウオッチング−素顔のフィリピン
 (藪野正樹著、論創社、¥2,000、初版1986)

タガログ語を話せる著者が自らその中に飛び込んで知った、フィリピン人の一般大衆の暮らしを綴った本です。
まあ、時々「え?これは違うのでは?」と言う内容も出てきますが、1980年代中頃と今の違いなのかもしれません。
読んでみて損のない本です。


○フィリピン戦線の人間群像
 (守屋正著、?草書房、¥1,500、初版1978)

第2次大戦でのフィリピン戦線の様子をその中に居る兵隊からの目で描いています。
出版社の名前は「けい草」だと思うのですが、漢字変換で出てこないので?にしました。
この出版社はこの本以外にも、フィリピンの名著(ノリ・メ・タンヘレ、暁を見ずに等)を翻訳出版しています。
しかし今も手にはいるかどうかは、非常に疑問ではありますが・・・・


○フィリピンの大衆文化
 (寺見元恵編、めこん、¥2,000、初版1992)

その名の通りフィリピンの大衆文化について解説している本です。
かなり子細に渡っていますが、ちょっと退屈かも(笑)


○フィリピンのこころ
 (M・R・ホルンスタイナー編、めこん、¥1,300、初版?)

フィリピン人とは何か、その心の底にあるものは何なのか、を書いたフィリピン人学者の論文を翻訳した物です。
学者の目で書かれているので、ちょっと違和感があるのは否めませんが、フィリピン人の心情を理解するのには役立つと思われる本です。
フィリピン人とつき合いのある方、特に結婚しようとしている方は必読の一冊!


○何もなくて豊かな島−南海の小島カオハガンに暮らす
 (崎山克彦著、新潮社、¥1,250、初版1995)

セブの沖合にある小島カオハガン島で暮らす著者の日々を書いた本です。
TVで様子が紹介されたりしましたので、ご存じの方も多いでしょう。
正直言うと南海の孤島暮らしを知るには良い本かも知れませんが、フィリピンを知ると言う意味ではあまり意味のないような気もします。


○青い鳥の住む島
 (崎山克彦著、新潮社、¥1,200、初版1997)

「何もなくて豊かな島」の続編です。


○物語 フィリピンの歴史−「盗まれた楽園」と抵抗の500年
 (鈴木静夫著、中公新書、¥840、初版1997)

フィリピンの歴史を解りやすく解説した本ですが、「物語」と銘打ってるのがミソで、著者以外のフィリピン歴史研究者からはかなり辛辣な批評を受けている本であるようです。しかし楽しんで読める本です。


○マニラの赤ひげ−ファーザー・ニシ奮戦記
 (上西研三郎著、JICC出版局、¥1,400、初版1989)

知る人ぞしる西本至神父のお話です。
一度会ってみたいお方です。


○フィリピンの民話
 (マリア・D・コロネル編、竹内一郎訳、青土社、¥2,600、初版1997)

フィリピン各地に伝わる民話を知ることのできる貴重な一冊です。


○フィリッピーナを愛した男たち
 (久田恵著、文春文庫、¥420、初版1992)

題名の通りの本です。1980年代のフィリピーナと日本人男性の色恋模様。


○アジア新しい物語
 (野村進著、文藝春秋、¥1,667、初版1999)

アジアの各国で草の根として暮らしている日本人が紹介されている本です。
フィリピンとしては西本神父が登場します。


○マニラ行き−男たちの片道切符
 (浜なつ子著、太田出版、¥1,500、初版1997)

フィリピンにはまってしまった6人の男達。
ある意味フィリピンのダークな部分を表面に出した本ではあるのですが、何故か憎め無さが漂っています。
兎も角読んでみてとしか言えません。


○フィリピン国ボントク村−村は「くに」である
 (大崎正治著、農山漁村文化協会、¥1,300、初版1987)

フィリピンの少数民族であるボントクについて書かれた珍しい本です。


○マニラ悪党伝
 (森隆著、イースト・プレス、¥1,500、初版1996)

保険金詐欺事件で捕まってマニラで拘留されている著者の獄中小説。


○大放浪−小野田少尉発見の旅
 (鈴木紀夫著、朝日文庫、¥550、初版1995)

著者のアジアの放浪と、ルバング島で小野田少尉を発見するまでの顛末記。


○フィリピーナ愛憎読本
 (アジア風俗研究会、データハウス、¥1,300)

フィリピーナと付き合う方法や結婚、暮らし方など、比較的冷静に書いている本です。
色々なデータも載っています。
身に覚えのある方や興味のある方は読んでおいた方が良いかも(笑)


○恋したはずのフィリピーナたち
 (家田荘子著、角川書店、¥1,000、初版1995)

フィリピン人と日本人男性に偏見と先入観を持っているとしか思えない著者の家田節です(笑)


○妻はフィリピーナ(制作ノート+採録シナリオ)
 (寺田靖範編、話の特集、¥1,000、初版1994)

ドキュメンタリー映画であった「妻はフィリピーナ」の制作ノート。


○デル・ピラール物語−マニラ歓楽街の支局から
 (小島一夫著、批評社、¥1,900、初版1992)

大新聞社のマニラ支局に勤める著者からの現地報告。




−−フィクション−−


○緊急呼出し(エマージェンシー・コール)
 (太田靖之著、祥伝社、¥1,200、初版1993)

フィリピンで医師免許を取った著者がその経験から描くフィリピンの医療現場の生々しい実体と、生き生きしたフィリピン人達の暮らし。絶対お薦めの一品です。
英会話学校のNOVAがスクリプトの翻訳を担当して映画化もされましたが、フィリピンで撮影され殆ど英語の会話で字幕ばかりという不思議な邦画でした(真田広之主演)。タガログ語に吹き替えられてフィリピンでも流されましたが、フィリピン人への受けは今一でした。理由はトンドの風景がメインで綺麗とは言えない映像だったからだようです。
因みに著者の太田靖之氏は推理作家の太田蘭三氏の息子だそうです。


○約束の十字架
 (太田靖之著、祥伝社、¥1,600、初版1994)

「緊急呼出し」の続編。
医療現場から話は飛びだし、孤児を引き取る羽目になったり、ゲリラ戦に巻き込まれる主人公達。


○マニラの帝王
 (太田靖之著、祥伝社、¥1,600、初版1995)

「緊急呼出し」「約束の十字架」とこの本で3部作になっています。
スラムの医者、在比日本大使館員、生まれて初めて訪れたフィリピンでいきなり父親の遺産であるナイトクラブを引き付くことになった日比混血青年の3人が織りなす人間模様。


○マニラの方舟
 (太田靖之著、カドカワノベルズ、¥800、初版1997)

本社倒産によりフィリピンに釘付けになったサルベージ会社社員である主人公が巻き込まれる事件。
医者になる前はサルベージ会社に勤務していたという著者が経験を生かして書いた海洋冒険ロマンです。


○スイート・ドラッグ
 (太田靖之著、講談社、¥1,700、初版1996)

マニラでコンサルタント業を営む安藤は、あるひとつの依頼からとんでも無い事件に巻き込まれてしまう。
詳細は書かない方が面白く楽しめます。フィリピンの良さ・悪さこもごもを知ることのできる作品です。


○取引(TRADE)
 (真保裕一著、講談社文庫、¥880、初版1995)

フィリピンでのODAの巡る談合事件と誘拐事件。
フィリピン人の普通の暮らしを垣間見ることのできるサスペンス秀作です。面白いです。


○暗闇商人(上下巻)
 (深田祐介著、文春文庫、上巻¥580下巻¥580、初版1995)

イギリスに留学中の元女優が北朝鮮に誘拐された。そして舞台はマニラに移り、主人公の人生を翻弄する。
若王子事件をモチーフにしたサスペンス作品です。
日本人である主人公がフィリピン人メイドに化けて日本人宅に住み込むなどと、直ぐにばれそうな設定はちょっと気になりますが、面白いです。


○炎熱商人(上下巻)
 (深田祐介著、文春文庫、上巻¥480下巻¥480、初版1984)

ラワン材取引をする商社のマニラオフィスのゴタゴタを描いている作品です。
今一印象が薄かったような・・・・


○十津川警部 「友への挽歌」
 (西村京太郎著、文藝春秋、¥780、初版1996)

フィリピンが舞台と言うよりは、単に容疑者がフィリピンに居たと言うだけのものなのですけど、珍しいので入れました。


○課長島耕作(bP0〜12)
 (弘兼憲史著、講談社モーニングKC、¥500、初版1990)

ご存じコミックスです。
日本での失敗からマニラに転勤させられた島課長の日本人とは思えない行動と活躍です(笑)
友人のフィリピン人婚約者にはフィリピン人亭主があり日本人の現地妻をやっていたり、組合紛争からゲリラに恨まれて銃撃されたりと、かなり過激な内容ですが、それなりに真実を突いているように思います。


○熱帯の女−極道探偵山城三郎事件簿
 (小川竜生著、幻冬社、¥800、初版1997)

単にフィリピンが舞台になっていると言うだけの作品です。


○フィリピン・フール
 (内山安雄著、ソニー・マガジンズ、¥1,800、初版1996)

フィリピーナに入れ込む日本人男性。ある意味典型的な馬鹿な男になってしまった主人公。
フィリピンに住み、彼女と薬屋を営むものの上手く行かない。そして訪れる破局。
あまりに「ありそう」で冷静に読めない本です。


○マニラ・パラダイス
 (内山安雄著、集英社、¥1,700、初版1995)

バブル崩壊で日本を逃げ出しマニラのスラムにフィリピーナと潜む主人公。彼はやがて別人になりすまして日本へ舞い戻り、旅行代理店を始めるが・・・・。
君はアジアの強かさに耐えられるか!?(笑)


○マンゴーの花咲く戦場
 (石田甚太郎著、新読書社、¥2,000、初版1995)

日本人の書いたフィリピン人が主人公の異色の小説です。
時は第2次大戦、所はバタンガス州リパ郊外の寒村。日本占領下で彼らはどんな戦争体験をしたのか。


○フィリピンの一日本人から
 (大沢清著、新潮社、¥800、初版1978)

マニラ会会長である大沢氏の書いた自伝的小説です。



−−ビジネス−−


○フィリピンの労働事情
 (福島康志著、日本労働研究機構、¥1,800、初版1994)

フィリピンにおける労働事情の解説と労働法(Laber code、1974年版)の全翻訳を載せています。


○ジェトロ貿易市場シリーズ285 フィリピン
 (日本貿易振興会(ジェトロ)、¥1,200、初版1988)

フィリピンと貿易することをメインに置いてフィリピンを解説した本です。


○ビジネスガイド フィリピン
 (ジェトロ・マニラ・センター編著、ジェトロ、¥2,000、初版1994)

フィリピンとビジネスをすることをメインに置いてフィリピンを解説した本です。


○フィリピン経済入門−甦るかASEANのトップランナー
 (榊原芳雄著、日本評論社、¥2,600、初版1994)

フィリピンの労働事情、経済事情に関して書かれた本です。
フィリピンを牛耳っている財閥達のことが書かれているのが興味深いです。


○よみがえる昇竜フィリピン
 (矢野しげとし著、東洋経済新報社、¥1,500、初版1996)

フィリピン経済を歴史的な視点から解説した本です。


○フィリピンは、いま。
 (丸山守彦著、丸紅広報部編、ダイアモンド社、¥1,240、初版1990)
 (北條猛著、丸紅広報部編、ダイアモンド社、¥1,500、初版1998)

商社マンの目で見たフィリピン。
かなりハイソな社会だけに注目して書かれているので、雲上の物語のような気もしますが、普段は「一般人」には決して垣間見ることもできない世界を知ることができます。


○アジアを知るために
 (鶴見良行著、筑摩書房、¥900、初版1981)

東南アジアの工業化の様子を、フィリピンの自動車産業をケースとして評論している本です。
まあ、読んで面白いとは、ちょっと・・・・(^^;



−−フィリピン語・タガログ語−−


○フィリピン語入門
 (和泉模久著、泰流社、¥4,000、初版1981)

フィリピン語の文法を解りやすく解説している本ですが、初心者にはちょっとヘビーな内容です。


○セブアノ語会話練習帳
 (シンシア・ザヤス/山下美知子編、大学書林、¥2,600、初版1984)

日本で入手可能な唯一のセブアノ語の本です。
日本語−ローマ字−タガログ語−セブアノ語(ビサヤ語)で同じ内容の文章を表記しています。
山下美知子さんはこれと同じシリーズで、「ピリピーノ語会話練習帳」「イロカノ語会話練習帳」も出しています。


○実用フィリピノ語会話
 (山下美知子、リース・カセル著、大学書林、¥3,400、初版1994、別売カセットテープ¥6,000)

フィリピンで生活する視点からフィリピノ語(フィリピン語)の例文が多数載せられています。
巻末には主要な動詞の活用一覧とフィリピンの歌が数曲譜面付きで載せられています。


○フリーウェイ タガログ語
 (山下美知子、島田・パブロ・ビトゥイン著、ナツメ社、¥1,500、別売カセットテープあり)

タガログ語(フィリピン語)の入門書として最適なものだと信じている本です。
フィリピンで暮らす留学生の生活を通して日常的な会話と、簡単な文法の説明が出ています。
残念ながら絶版になってしまったそうです。


○フィリピン語の旅行会話集 これだけで大丈夫!!
 (和泉模久著、ナツメ社、¥980、初版1994)

フィリピンを旅する上で必要最低限の会話集です。
日本語とローマ字、英語、フィリピン語で同じ文章を書いていますので、フィリピン人の日本語の勉強にも使えます。


○フィリピノ語基本単語2000
 (山下美知子、リース・カセル著、語研、¥1,600、初版1989、別売カセットあり)

フィリピン語を真面目に勉強しようとしている人にお薦めの本です。
別売のカセットテープを買って、毎日聞きましょう(^^)


○暮らしと仕事に役立つ フィリピン語の日常基本単語集
 (和泉模久著、ナツメ社、¥1,500、初版1995)

日本語−ローマ字−カタカナ−フィリピン語で色々な単語が併記されています。
時々不自然なフィリピン語の単語があったり、明らかな間違いがあるのは気になるところです。
この本はむしろフィリピン人が日本語の単語を覚えるのに良い本かも知れません。


○フィリピン語−日本語−英語(併用)辞典
 (TK研究室、国際語学社、¥3,800、第5版1994)
○改訂版 日本語−フィリピン語−英語辞典
 (TK研究室、国際語学社、¥5,800、初版1991)

恐らくは世界で唯一のフィリピン語−日本語の(印刷された)辞書です。
が、買うだけ無駄のゴミみたいな役に立たない本でもあります。
この辞書に失望したことが「Win用日本語−タガログ語辞典」の生まれるきっかけでした。


○フィリピン語 大人の会話集
 (虎沢昭久、マリリン・マルコス著、和泉模久監修、ナツメ社、¥1,300、初版1994)

フィリピンパブ御用達状態(笑)にある、恋愛のための会話集です。
会話集とありながらも文章はかなり文語体で、使われている単語もかなり難しいです。
ラブレターを書くのには良いかも知れませんね。


○フィリピン日常会話
 (山下美知子著、日東書院、¥860、初版1997)

日常使う簡単なタガログ語が沢山出ている優れ物の本です。使えるお薦め本ですね。


○フィリピノ語の通になるための−フィリピノ語会話「決まり文句」600
 (大上正直著、語研、¥1,700、初版1990、別売カセットあり)

妙なところが詳しく出ていたり、肝心な文が無かったりと、半端な本です。
別の会話本も持っていての副読本としてはお薦めかもしれません。


○TAGALOG SLANG DICTIONARY
 (R. DAVID ZORC ・ RACHEL SAN MIGUEL著、DE LA SALLE UNIVERSITY PRESS、P115、初版1991)

(フィリピンのナショナルブックストアで購入)
最近フィリピンで使われているスラングや流行語を解説しています。
今では入手不可能かもしれません。


○TAGALOG ENGLISH DICTIONARY
 (L..ENGLISH著、National Book Store、P425、初版1986)

(フィリピンのナショナルブックストアで購入)
内容が古いとの批判(フィリピン人曰く)もありますが、フィリピンの本屋で入手可能な辞書の中では一番内容が充実しています。数年ごとに版を重ねているので入手が容易です。