2800ウォンを払って階段を上って男湯に(当たり前だ)向かう。 日本の銭湯では男女は左右に分かれているが、ここでは上下に分かれている。 韓国ではどこでも上下だという話を聞いたことがあるような気がするが、 とりあえず「この沐浴湯では上下である」とだけ書いておく。 脱衣所でちょっと拍子抜けする。自分しかいないではないか・・無理もない、月曜の朝だから。 と思ったら、自分が服を脱ぎ終わる頃に1人入って来た。
以前ソウルで入ったサウナとどう違うのだろう、ということに自分は興味があった。
が、だいたい同じである。強いて言えば、
@料金が違う。サウナは97年4月末のレートで日本の銭湯ぐらいの入浴料だった。
現在の料金は不明だが、沐浴湯の1.5倍ぐらいだろうか?
A沐浴湯のサウナ室は狭くて1つしかないが、サウナでは3つあった。
普通の部屋が2つに、より高温の部屋が1つあったように思うが、記憶は確かではない。
他に、湯船の位置が中央にあるかどうかという点も挙げたいが、
サウナの記憶がいい加減なのでやめておく。
こんなことならサウナも入ってくればよかったが、もう後の祭りである。
また、以上は「ソウルのサウナ2軒」と「大邱の沐浴湯1軒」との比較に過ぎない。
これに関しては、情報が少々偏ったところであまり問題になりそうもないから書いたが、
職業柄あまりにも乏しいデータを基にウンチクを述べるのはつらいのである。
そう思いながらも、せっかくの沐浴湯初体験だから書いてしまう。
まぁ詳細は「今後の課題」ということで(^^;)
とにかくパッと見て「なんだ同じか・・」というのが自分の印象である。
ロッカーに衣類等をしまって、ゴム紐付きの鍵を足首にはめて、 積んであるタオルを掴んで、いよいよ入浴である。 もう1人の客はまだ服を脱ぎ切っていないので、中には自分しかいない。 いきなり小便用の便器が目に入る。そうそう、ソウルのサウナでもそうだったが、中で用が足せるのだ。 今回はしなかったが、ここで小便をするとなんだか変な気分になる。 普段風呂で小便なんかしないから、出が悪い。 「大」の方は、そのままつながっているトイレに入っていかねばならないが、 考えてみたら当然だ。「小」は人前でもできるが、「大」はできれば隠れてしたいものだ。 ふと、女湯はどうなっているんだろう?という疑問が浮かぶ。 「しゃがむ」スタイルなら後向きだが尻丸出しであり、 「座る」スタイルなら顔をさらして用を足さねばならない。それとも横向きだろうか? あるいは浴室には便器を置いていないのだろうか?
適当にシャワーを浴びているともう1人の客が入って来て、真っ先にサウナ室へ入って行く。 沐浴湯の使い方としてはどっちが正しいのだろう?自分は湯船につかる。 首までつかって目をつぶって、しばしすべてを忘れる。そしておもむろにサウナ室へ。 2人しかいないので、先客に何か話し掛けられるのを覚悟していたが、 そのアジョッシは自分と入れ替わりにサウナ室を出てしまった。 実はほっとした。昨日のヨニィちゃんの叔(伯)父さんの言葉も、 ル太ーさんと乗ったタクシーの運転手の言葉も、ほとんど聞き取れなかったからだ。
あとは普通に身体を洗って出て来たが、 その間アジョッシは、水風呂とサウナ室とシャワーを行ったり来たりしていた。 自分はサウナ室なんか1回でたくさんだし、水風呂なんか近づくのもイヤだ。 充分にサッパリしたので脱衣所に戻る。 使ったタオルを篭に放って、また新たにタオルをとって身体を拭く。 休憩所みたいなところがあって、自分の位置からチラッと覗くと誰か寝ている。 そこへ、また新しくアジョッシが入って来る。子供も1人入って来る。 自分と一緒に入っていたアジョッシも浴室から出てくる。 ・・・みな無言である。もうちょっとガヤガヤしてもよさそうだと思ったが、 月曜の朝からそんなはずはないのだった。
サッパリとはしたが、たいした感動もなく(当たり前か)沐浴湯を出てル太ーさんの部屋に戻る。 そして一服して出発する。バス停と乗るバスの番号を教わって、ル太ーさんにお礼を言って外に出る。 ル太ーさんは仕事を始めており、自分が来なければ昨日までに片付いていたのだなぁ、 と思うとちょっと胸が痛む。 自分が邪魔したこの土日が、ル太ーさんにとってせめてよい気分転換にでもなっていてくれたらと思う。
東大邱駅で降りるつもりが高速ターミナルで降りてしまった。もう駅は見えているからいい。 さぁソウルへ帰るぞ、と思いながら地下鉄の駅が目に入る。 ちょっと迷った後、荷物をコインロッカーに預けて大邱駅に向かう。 これは900ウォンだが、1000ウォン札で釣りをとる人がほとんどだから、 コインロッカーと呼ぶのかどうかわからない。 使い方が日本のものとちょっと違うが、面倒だから説明しない。
しばらく大邱駅周辺をうろうろしてみる。 怪しい場所を探検するつもりだったが、歩き回った挙げ句、 市場(チョンクァ市場か?)周辺と旅人宿が並ぶあたりにちょっと怪しさを感じた程度だった。 その市場は大きなものではなかったが、小犬・成犬・姿焼きと並んでいれば自分には充分に怪しい。 国鉄の駅を越えた反対側の旅人宿が立ち並ぶ狭い道では、 豊満なアジュmマが道端に座ってなんとかかんとか言っていたが、聞き取れなかった。 (嘘:翻訳したくない)
歩き疲れたので東大邱駅に戻ってセマウルの切符を買う。何も言わないのに「特室」になっている。 たぶん文句を言うと次の列車の「普通室」にまわされるのだろう。 高速バスでも、何も言わないと発車時刻が一番近い切符を渡される。「優等」なら料金は1.5倍である。 セマウルの「特室」はそこまでは割高にならない。その代わり「普通」との差はあまりない。 個人的には携帯電話持ち込み禁止車両というのを作ってほしい。 大きな呼び出し音と大きな話し声と、その両方をちょっと控えたらどうだと思う。 韓国の携帯電話にはマナーモード(着信を振動で知らせる)というものがないのだろうか? 国民性がどうのこうのと言う前に、紳士的相互理解の前に、 ひっきりなしの携帯電話好き---つまり、田舎者で成金趣味で自己中心的---な韓国人には嫌悪感が先に立つ。 食事中と安眠中を邪魔されると、温和な自分も怒るのである(犬みたいだ)。 ただ、時代遅れのバカでかい携帯電話機は微笑ましい。
「いろいろ話し掛けられて、ムグンファの方が面白い」と以前晋州のJCさんが教えてくれたが、 所要時間を考えるとついついセマウルに乗ってしまう。 これで3度目になるが、隣りの人と会話が弾んだことはない。今回の大邱往復では一言も話さなかった。 もっとも、自分がほとんど眠っていたせいもあるかも知れない。 ソウルに着いたのは日が沈む頃だった。
晩飯はカmジャタンを食べた。じゃがいもがメインみたいな名前だが、実は主役は大きな骨である。
以前「ッピョタグィ ヘジャンクk」というものを紹介したが、同じようなものである。
ただ、カmジャタンは1人で食べるものではないようだ。メニューには大・中・小と書かれており、
自分は「小:1万ウォン」というものを注文したが、それでも平らげるのに苦労する。
味はもう、大満足である。骨をしゃぶる食べ方というのはなんだか眠っている「野性」を起こしてくれる。
この1万ウォンは高いとは思わなかった。(もっと安く食べられる店はあると思う)
ついでにビールを頼む。こう書くと韓国人は「そりゃ合わない!焼酎を飲め!」と言うと思うが、
うるさいのである。自分はビールが好きなのだ。韓国産ビールに決して満足しているわけじゃないが、
それでもビールなのだ。韓国語を話してキムチもよく食べる自分に、焼酎まで強制するな!
(誰に言ってるんだろう?)
目の前に骨の山を築いて、不敵な笑みを浮かべつつ旅館に戻って寝た。