「多言語の同時自然習得」 日本に生まれた赤ちゃんは家族に囲まれながら育つ中で、多少早い遅いはあっても、誰でも日本語が話せるようになります。アメリカに生まれれば英語、フランスに生まれればフランス語が話せるようになります。世界には同じ国の中で3つ4つの言葉が話されて ヒッポではそんな「赤ちゃんの言葉の習得プロセス」を日常の中に再現、大人も子供も「多言語の国に生まれた赤ちゃん」のようにいろいろな国の言葉を同時に自然に話す活動をしています。 |
「言葉の環境づくり」 赤ちゃんの周りに言葉が飛び交うように、まずはいろいろな言葉が飛び交う環境づくりから始めます。とは言っても、外国を丸ごと持ってくる訳にはいきません。ヒッポではいろいろな言葉で語られる歌や物語のCDがあります。これらを日常生活の中で(たとえば通勤しながら、家事をしながら、遊びながら、みんなで食事をしながら・・・)流しっぱなしにしておきます。従来の外国語勉強のようにテキストにしばられることがありません。聞こえたままハミングでも、一言でも、そのまま声に出して真似することからすべてがはじまります。現在、英語、スペイン語、韓国語、日本語、ドイツ語、中国語、フランス語、ロシア語、イタリア語、タイ語、マレーシア語、ポルトガル語、広東語、インドネシア語、アラビア語、ヒンディー語、台湾語、トルコ語、スウェーデン語の19の言葉があります。 ヒッポのもうひとつの特徴は「言葉を人と人の豊かな関係の中で育てる」ことです。決して一人で言葉を聞いていてもできるようにはなりません。赤ちゃんの周りにはいつでもその赤ちゃんの話す言葉に応えてくれるお母さんやお父さん、兄弟たちがいます。つまり言葉を投げ合う仲間が大切なのです。ヒッポでは毎週参加できる集まりが各地にあります。そこには特別な先生はいません。テキストもカリキュラムもクラス分けもありません。あくまでも参加者が「多言語の環境」を作っていくのです。現在日本国内に約700ヶ所あり、約2万人のメンバーが活動しています。その他アメリカ、メキシコ、韓国でも同じ活動をしている仲間がいます。
家などではCDを流して言葉の聞こえる環境を作る、そしてどんどん声に出して真似をして、ヒッポの集まりに参加して、仲間たちと言える言葉を投げ合う、その繰り返しが言葉を自然に育てるのです。 |