八塔寺ふるさと村についた。あまり一般的ではない道からたどり着いたようだ。
木々で遮られていた視界が一気に開けた。黄金の床に敷き詰められた情景が目の前に広がる。
実るほど頭を垂れる稲穂かな、だ。
……えっ?!前のページの恐ろしいものを説明していない?!気になる?
まあ、それは別の場所で語られるかもしれないし、語られないかもしれない。それまでずっと気にしていてください。
 ロケで使われたっぽい場所 | 車を路肩に止め八塔寺ふるさと村に降り立つ。
あたりには、カメラを手に持ち歩いている人たちも何人かいるようだ。
『負けちゃぁいらんねぇ』
と言ったかどうかは知らないが、カメラを構え写真を撮る者も。
さて、ロケで使った場所はどこだろうか?
ここはトヨエツ金田一『八つ墓村』のロケ地
そして昨日見た稲垣金田一『八つ墓村』のロケ地でもあるのだ。 |
 八塔寺ふるさと村 |
そのうちの一つ、稲垣金田一『八つ墓村』はまさに昨日の夜もう一度見たのだ。
昨日の今日で、ロケに使われた場所がわからないわけがない。……わからなかった。
しかし、何人かがその場所を特定できたようだ。とりあえず写真を撮っておく。あとで検証でもしよう。
情熱的にカメラを手に持ち走り回るもの。了然和尚に会いにお寺に向かうもの。今日のワンちゃんが気になるもの
それぞれいたが、何人かで連れなって展望台らしき場所を目指す。しかしたどり着いた場所は違ったようだ。
そこには無縁仏かお地蔵であるかわからない石仏が、並んでいた。一、二、三・・・八つ。八体あった。
もしやここに八人の・・・そういえばここの名は八塔寺・・・八・・・意味ありげではないか。
そのあと八塔寺ふるさと村の資料が並べてある場所で、全員の合流を待つ。
そういえば、2日目のあたりからだろうか、今回のオフにある人物の影がちらついていた。
先に宿について待っているに違いない。後から合流するに違いない。今から行くと連絡があるに違いない・・・
その人は今回のオフには参加することはなかったが、その意味では今回のオフにいたような気がした。
全員合流後、八塔寺ふるさと村を後にした。
解散予定時間にはまだ時間があったが、一人所用で早めにお別れすることに。
『ぼく、かえります。かえって酒でも飲んで寝るんです。ぼく……ぼく……こんな凶悪な犯罪の……、見たことがない。
悪事を享楽しているんです。気持ちが悪い。吐きそうです。……』
と『堕ちたる天女』のように言ったわけではなかったが。
しかし『お昼を食べるのはご一緒できるづら』
ということで、食事をするため和気インターチェンジ近くのカレー屋さんへ。づらとは言ったことにしてください、この際。
カレー屋に入り、注文の品を待つあいだに清算することに。当初のオフ予定費用3万円のところを大きく下回り、2万円強ということで落ち着いた。
カレーを食べる。と、横を見ると目に涙を浮かべる人が・・・。別れを惜しんでるのか、甘口のカレーなのに辛かったのか真意のほどはわからない。
食事の後、一人と別れ岡山を目指す。
岡山インターで下り、時間的余裕から、古本屋を目指す。万歩書店岡山本店である。
昨日当初の予定にはなかった万歩書店の本店である。期待もできよう。
しかし、みんな大人である。ほかの人を出し抜いてまでみずからの求める本を探すような輩などいない。
否否否否否否否否否否否否、否ァッ!!
覚えているか? 古本屋にいち早く入るために華麗に車から降り立ったあの人の姿を!
覚えているか? 古本屋にいち早く入るために素敵に車の誘導したあの人の姿を!
覚えているか? 古本屋にいち早く入っていく人を見て憤怒したあの人の姿を!
忘れまい 前の座席の人が古本屋にいち早く入ったため車の後ろ座席に二人で置き去りにされたあの日を!
血! 血! 血だ! 二十六年まえの大惨事がふたたび繰りかえされ八つ墓村は血の海と化すであろう。
とまあ、関係ないものも混ざっているが、オフの際に立ちよる古本屋にはいろいろ楽しい(?)思い出があるのだ。
それぞれが探す本を求めて中へ入る。探している本は見つかっただろうか? 今回のオフもこの場所で終わる。
快適に旅行できたのも、オフの参加者、そして長距離を安全運転していただいた方のおかげだろう。
今回は私が幹事ということでオフレポを書いてみた。
そう言う意味では、このページが無機質な当HPで唯一の血の通ったページかもしれない。
もしこれを読んだ人が、オフって楽しいかもと思われたならそれは間違いだ。オフの楽しさはここでは書ききれてはいない。
あとトップでも触れているが、このオフレポには私の読んだ本のタイトルやその内容を引用している部分がある。
それは作品を中傷する意思は微塵もなく、それらの私の読んだ作品のほんの一部に、すこしでも興味をもっていただき
手にとって読んでいただければ、それに越したことはないと思ってのことです。
オフ解散の時間が近づいた。その場で一人別れ、岡山駅で、そして全員と別れた。
何度かオフに参加していつも思うのは、オフの解散はいつもそっけないような気がすることだ。名残惜しみたいわけではないが。
オフというものが、特異な性質を持っている以上、またまったく同じメンバーで、というのは難しいだろう。
今回のように旅行オフともなるとそれは実に顕著ではないだろうか。
みんなそれを知っているのかもしれない。だからまたネットで、オフでお会いしましょうと心と言葉で誓うのだ。
私しかいなくなった車内を見る。走行距離約500キロ、3日間いろいろな話題で盛り上がったこの車内を。
そして、車内に流れる音楽を元に戻したとき、ふと『異邦の騎士』のあるフレーズを思い出した。
そこに起こった出来事に違いはあれど
『陽気な奴でも聴こうよ』
という、まさにあれである。
オフ三日目 『蜃気楼塔の情熱』おわり
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