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マップランプ増設 難易度 ★★★

注意!ムーンルーフ取り付け車には装着できません!!

ヴィッツには、マップランプがありません。
これが意外と不便で、欲しいと思っている人は結構いるようです。

そんな折、bBオーナーの方のサイトで、bBにマップランプを装着しているのを発見しました。
元ネタ→しげっちさんのサイト「Impression」

bBにつくならヴィッツでもつかないか?!
いろいろと情報を集めているうちに、jyoさんが取り付けに成功してしまいました!
取り付け写真も送っていただきましたが、ばっちりです。

内張に穴を開けなければならないのでちょっと勇気が必要ですが、作業自体はそう難しくありません。
ぜひ挑戦してみてください。

型紙転載を快諾していただいたしげっちさんと、情報を提供していただいたhideさん、
真っ先に取り付けていただいたjyoさんにこの場を借りて厚くお礼申し上げます。


●準備するもの
・マップランプ本体
・配線(1m、3極。0.5sqで可。)
・割り込み用配線部品(ギボシなど) 2個
・カッター (細めの方がいいかも)
・コンベックス(スチール製巻き尺)

●あった方がいいもの
・内張剥がし or 大きめのマイナスドライバー


●作業時間
1時間程度です。


< 目次 -Contents- > クリックするとジャンプできます。

 Step 1. 部品情報
 Step 2. 配線下準備
 
Step 3. 内張り穴開け
 Step 4. 配線とりつけ
 Step 5. マップランプ取り付けと調整

 Column1. 感想
 Column2. バルブ交換
 Column3. ヒューズ負荷
 Column4. 不具合情報


Step 1. 部品情報

●マップランプについて

元ネタはカリブ用ということです。型番 81260-13020-B0、8,400円(税別)。
しかし、このマップランプは汎用品らしく他社種でも見かけることができます。
ざっと確認した限りでは、カローラスパシオ(先代)、オーパ。

ところで、万年金欠の私としては、1万近い出費は痛い。イタすぎます(T_T)
そこで、馴染みの解体屋さんで同じモノを探すことにしました。
採用車種が多そうなので、他の解体屋でも探すのはそう難しくはないと思います。

#スパシオは2段重ねの上の方で危険だったので、オーパの方にしました。
#ちなみにこのオーパ、事故車のようでしたが程度はかなり良く、まだ1年以内という感じでした。

結果として、「オトモダチ価格」(職権乱用ともいう)でタダでした。いつもすんませんm(_ _)m

廃車から頂いてくる場合のアドバイスです。
・本体の取り外しは容易です。隙間を引っ張ればすぐ取れます。所要時間5秒。
・本体の他に車輌側カプラーももらってくること。後の作業が断然楽になります。
 配線をできるだけ長く確保するようにカットするのがコツ。

車輌側カプラー (13kB)

そんなこんなで、今回ゲットした他の方に申し訳ない気もする経費ゼロのマップランプです。

マップランプ詳細 (56kB)


Step 2. 配線下準備

●配線について

長さは作業スペース分を考えても1mあれば十分です。
配線の太さ(容量)は、電球2個分で12V16Wですので、0.5sq程度で十分です。
配線は3極(=3本)必要です。

今回はゴムでカバーされた製品を使用しましたが、特に車体と接触する危険性も少なさそうなので
通常の配線で問題ないと思います。

割り込み用配線コネクタは2個必要です。
残りの1極はアースですので、丸形端子(8パイ)が1個。
#今回はクワ形より丸形の方がお勧めです。

作業性を向上させるために、カプラはルームランプ側とマップランプ側の
両方に設置した方がベターでしよう。
いずれも3極に対応したものが必要です。
もっとも今回はマップランプ側には純正のカプラがありますので、用意は1個のみです。

今回準備したアイテム (30kB)

新品など車輌側コネクタがない場合は、ギボシで代用する形となります。
エーモンから出ている「平形端子セット (スピーカ用/小)」のメス側がちょうどいいでしょう。
隣の端子と接触しないようにスリーブや熱収縮チューブ、もしくはビニールテープで絶縁処理をするのを忘れずに。

実際に屋根裏に通してから作業するのは非常に効率が悪いので、
可能な限り机上で加工を済ませてしまいましょう。

マップランプ側配線/配線内訳 (44kB)
ルームランプ側配線 (16kB)

準備ができたら、車両本体の加工に移ります。正念場です(^^:)


Step 3. 内張り穴開け

しげっちさん特製マップランプ型紙 (21kB)

型紙の準備ができたら、内張の準備に入ります。
まずは完成写真を見て取り付けイメージを持ってください。

完成写真 (24kB)

場所はここでいいのか?! (31kB)

くり抜いた内張の破片は捨てずに保存しておいてください。あとで使うかも。

無事穴が開いたら、試しにマップランプをはめてみたくなるのが人情ってもんです。
かくいう私もやったんですが、取れなくなりました(爆)
そこで内張を裏から見ることができるようにします。

バイザホルダ取り外し (16kB)

このホルダを外すと、内張の裏側をのぞくことができるようになります。
これで安心してはめてください。
取れなくなった場合は、裏に手を突っ込んで金具を押しつけるようにすると外せます。

ともかく、位置のずれを確認しましょう。
本体の引っかかりの他に、金具の当たる部分を削ると微調整できます。
削りすぎた場合は...削りすぎた部分に該当する本体側面にビニールテープなどで重ね張りし、
厚みを調整するしかないでしょうね。

ずり落ち気味になるのはそういう仕様です(爆)
あとで何とかします。

位置が確定したら、マップランプを取り外してこの行程は終了です。


Step 4. 配線取り付け

Step 2.で準備した配線を、内張の裏側に通します。
まずはルームランプを取り外します。

ルームランプAssy取り外し (32kB)

取り外したら、用意するものはコンベックス。巻き尺と言った方が分かり易いですかね。
適当に(1mほど)引き出します。

場所的にルームランプ側から前方へ差し込む方が楽そうです。
内張と消音材(フェルトの一種)の間を通します。
若干引っかかる場合もありますが、手を入れて隙間を広げると入っていきます。

マップランプ側からも手を入れて、引き寄せます。

コンベックスの意外な使い方 (20kB)

配線が通ったら、結線作業に入ります。
まずはルームランプ側から。

ルームランプ側結線 (36kB)

結線が済んだら、マップランプ側のコネクタを接続し、動作確認をします。
ルームランプ側に来ているアースを接続するのをお忘れなく。

動作確認中 (11kB)

ちなみにスイッチON時とドア連動時では、前者の方が少し明るいです。
回路の絡みなのでしょうが、こういう仕様だと思ってあきらめています。

動作確認が終了したら、ルームランプAssyを取り付けます。
が、取り付け前に忘れずにやって欲しいことがあります。
マップランプ装着時、ランプ背面と天井が接触する可能性があります。
場合によってはショートする可能性がありますので、対策を施します。

絶縁処理 (11kB)

マップランプ側は取り付けの微調整がありますので、まだそのままです。
必要のない人は取り付けてもいいですけどね。


Step 5. マップランプ取り付けと調整

取り付けてみると、穴の大きさは問題なくても若干ずり落ち気味になります。
これは恐らく、マップランプ本体と固定金具の隙間より内張の方が薄いために
起こるものと考えられます。

初期の状態と対策 (37kB)

また、しげっさんから頂いた情報によると、マップランプ周辺に発泡スチロールブロックを
挟むことによって、押したときのフワフワ感が低減されるそうです。
ランプ真裏でもいいかもしれません。

とりあえず付いたからいっか!(^^:)

完成しました〜 (16kB)


Column 1. 感想

マップランプというだけあって、手元を明るく照らしてくれます。
ヴィッツはルームランプしかないので、こういうときはとても助かります。
また車内全体が明るくなるので、乗り降りの際も大分楽だと思います。

付けておいて言うのもどうかと思うんですが、私は普段、室内灯は全てオフにしています。
理由はただ一つ。半ドアによるバッテリ上がり防止です。
マップランプはルームランプに比べ、外から視認しづらいため消し忘れる可能性が高くなります。
皆様もお気をつけ下さい。


Column 2. バルブ交換

取り付け前に作業する方が楽ですが、もちろん後からでもできます。

マップランプ用のバルブ (14kB)

まずランプ本体のレンズ部分を取り外します。
細いドライバにテープを巻き付けて作業します。

マップランプレンズ取り外し (42kB)

次にバルブを交換します。
言葉で説明するほど難しくないので、実際に触ってみれば理解していただけると思います。
一言で言うと、「バルブひねってみて」。

バルブ交換 (37kB)

明るいバルブを入れてみるのも一興かと思います。


Column 3. ヒューズ負荷

ルームランプ (正式名称はインテリアランプ) から電源を取った場合、
対象ヒューズは「DOME」 (15A、E/Gルーム内リレーボックス) です。
他に同ヒューズを使用している電装品は、
・ドアロック
・キー抜き忘れウォーニング&ライト消し忘れ防止
・コンビネーションメーター (アナログ/デジタル)
・オーディオ(アンプ内蔵) <常時供給電源(B)
・クロック
です。大したものはないようです。

今回の負荷増加分が約1.3Aですから、まず問題ないでしょう。
私の場合、今現在問題ありません。


Column 4. 不具合情報

取り付け後、運転席にのみ反応するはずのキー抜き忘れブザーが、
他のドア解放時にも鳴るという不具合が一部で発生したようです。
私のクルマではこのような症状は確認できません。
恐らく配線の絡みではないとかと思われますが、原因は不明です。

デジタルメーターのみ発生する可能性があります。情報求ム!

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