二月二日(土) 傑作は何度遊んでも面白いなあ。
 
 
 今日、昨日買って来たTalktoTalkを遊びつつ、家族計画SSをのんべんたらりと書いていたら、不意に恋ごころが遊びたくなったので、まだ見ていなかったルゥ隠しエンドを見てみたらあんまりにも出来が良かったため、やっぱり恋ごころは傑作だなと思いました。
 
 
 TalktoTalkはClearの新作です。
 金曜にたまたまエロゲ売り場を見て発売に気付いたのですが、Clearは好きなメーカーなので、速攻で買いました。
 ClearはMoonLight、Wing&Windと出してきていて、どちらも遊んでいますが、今までほとんど触れてきていません。
 つまりはその程度の出来だってことです。
 いや、悪い出来じゃないですよ。
 平均以上の佳作ではあります。
 でもねえ、佳作の上を行く「傑作」がいまやいくらでもあるからねえ。
 例えば恋ごころとか。
 ぼくはClearのゲームが好きだから買ってますけど、人に薦める気はないです。
 興味があるなら買っても良いかなって程度ですね。
 でも恋ごころは興味なくても買った方が良いです。
 ルゥシナリオ、燃えまくりです。
 
 
    ☆
 
 
 ところでエロゲに関して、前々から思っていることがあります。
 たいていの場合、一度クリアすれば「おまけモード」でCG・音楽・シーン再生モードに入れるようになりますが、それっておまけなの?
 おまけってゆーと、ガムのおまけについてくるプラモデルとか、そーゆーのを連想するんですが。
 手元の三省堂新明解国語辞典に依ると、
 
 
おまけ〔御負けの意〕
1.値段を割り引くこと。
2.商品の景品や何かの付録として付け加える・こと(もの)。
〔一般に、その上にさらに付け加える・こと(もの)の意にも用いられる〕
 
 
とあります。
 本編で既に一度見ている画像や音楽をもう一度見直せるモードって、上記の定義に当てはまるの?
 いや、当てはまるってゆーんだったらそりゃもうしょうがないですけどね。
 普通に考えれば、おまけってのは、本体に対する「+α」部分のことぢゃないの?
 それって画像・音楽・シーン再生モードだけを意味するの?
 違うよね。
 だからね、おまけと言いたいんだったら、最低でもねこねこソフトのおまけモードくらいの物をつけなさい。
 そんな手間暇はかけられない、CG・音楽・シーン再生モードだけで我慢しろと言うのなら、それをおまけと称するのは偽称です。
 大人しく回想モードとでも呼びなさい。
 
 
二月三日(日) マイナーモノ感知アンテナの精度が1レベル上がった!
 
 
 また見つけちゃったよ、マイナーだけど面白そうなエロゲー。
 すたじおみりすの「月陽炎」。
 こちらのサイトで絶賛されてます。
 スッゲー面白そう。
 いや、前々から店頭でパッケージを見ていて、その度に「面白そうだな〜」と思ってたんですよ。
 イマイチ購入のふんぎりがつかなかったんですが、よし決めた。
 早速買ってこよう。
 積みゲーがたまる一方だけどそんなん知ったこっちゃねえ。
 BBSで内藤マサキさんに薦められた「いちょうの舞う頃」と並行して遊ぼうっと。
 
 
 なんかココ最近、エロゲー買いまくってるように見えるかも知れませんが、それは違います。
 いや色々買ってるのは事実ですが、ぼくには期待している新作エロゲがほとんどないんです。
 BasiLの新作だけは発売即買い決めてますが、その他のエロゲで興味惹かれるものは今のところ全くナシ。
 新作買う予定がない分、旧作発掘に熱心になってしまうのでふ。
 2001年の傑作で遊んでないのが何本もあるし、当分は旧ゲーメインかな。
 
 
    ☆
 
 
 エロゲの話を書いたついでに、コンシューマの方もちょっと。
 ぼくは今、「連邦vsジオンDX」にはまってます。
 ずっと積んでたんですが、ファミ通の後略本を買ったんで、せっかくだからと始めました。
 いや〜、すっげー面白いです、コレ。
 SLGガンダムの最高傑作が「ギレンの野望」なら、ACTガンダムの最高峰は間違いなく「連邦vsジオンDX」ですね。
 つーか「めぐりあい」をステージBGMに採用するのって反則。
 ア・バオア・クー内部での最終決戦で、BGMがめぐりあい宇宙で、しかもミッション内容がア・バオア・クーに不時着したホワイトベースの防衛とか、半壊ガンダムと共に抵抗するジオン軍を叩くとか、そーゆーのなんですよ?
 めっちゃ燃えまくり。
 今はまだ連邦モードをクリアしただけなので、次はジオンモードで遊ぶ予定。
 なおぼくが遊んだ時は、アムロの半壊ガンダムはシャアの首だけジオングに負けてました。
 
 
 エロゲの方には特に期待する新作が無いのですが、コンシューマの方には面白そうなのが揃ってます。
 まず今週、DCのシレン新作「アスカ見参」とPS2「侍」。
 三月は忙しくて、七日の鬼武者2、十四日のワイルドアームズ3、二十一日のサクラ4、二十九日のFE。
 そして四月以降になりますが、「絶体絶命都市」も面白そう。
 エロゲ無くてもコンシューマで十分楽しめます。
 
 
 あと、テクモの「零」、ちょっと前にクリアしました。
 これ、色んな意味でやってみる価値あります。
 受け入れられる人と絶対駄目な人の真っ二つにわかれると思うけど、やってることは一流。
 普通のゲームに飽き足らない人なんか良いかも。
 
 
二月九日(土) ノートに字を書いていて気付いた。
 
 
 「好き」という字は、「女の子」と書くんですよね。
 「女の子」と書いて「好き」と読む。
 嗚呼、日本語ってなんて美しいんだ。
 
 
    ☆
 
 
 マイナーゲーム探求のため、ゲームレビューサイトを回ることが多いのですが。
 最近、痕やアトラクを低く評価しているサイトが多いような気がする。
 まあ人の好みなんて好き好きだから、どんなゲームを好もうが勝手だけどさあ。
 痕やアトラクの話で盛り上がれないのはやっぱり寂しいと思うのですよ。
 ぼくのエロゲープレイ方針は歪んでるから、「恋ごころ」や「月陽炎」の話で盛り上がれる友人がいなくても、それはしょうがない。
 でも痕やアトラクの話を出せば、初対面のエロゲーマーとでも必ず盛り上がれました。
 これって不文律みたいなもんだったんですが(特にネットのチャット)、今はもう通用しないんですかねえ。
 寂しいなあ。
 …というか、売れ筋ゲームを遊んでないぼくは、今後話題に取り残されていく一方なのかもしれず。
 
 
    ☆
 
 
 「君が望む永遠」がコンシューマ移植されるそーで。
 ちょっとびっくり。
 ファミ通の記事に依れば、移植するのは新たに参入するメーカーだそうで。
 これでコンシューマのエロゲ移植メーカーは、KID、プリンセスソフトとあわせて三社ですね。
 不況知らずのゲーム業界に、確実な売上が見込めるエロゲー業界の勢いを持って当たるというのは極めて正しい判断です。
 ところでプリンセスソフト水夏まで移植するのかあ。
 そおかあ、水夏はエロシーン無くても通用するからねえ。
 でも相変わらず知名度B級のゲームばっか移植してるのね。
 こうなったらトコトン突き詰めて、「恋ごころ」なんかも移植してくんないかな。
 でも「家族計画」は無理だろうな、OPの春香のエロシーンがないとシナリオが成り立たないから。
 そこを無理に変えちゃうと面白くなくなるだろうし。
 
 
 そうそう、DC版21、アスカのついでにちょこっと遊んでみました。
 とりあえず、川澄綾子嬢のボク声再来のルリルリ@南央美嬢にはちょっとクるものがありました。
 でもゲームとしては多分PC版の方が良い出来。
 
 
 DC、いよいよ見かけなくなりましたねえ。
 シレンの新作をはじめ、色々面白そうなゲーム出てるのに。
 「みずいろ」だって出るのに。
 本当に残念なことしたもんだ。
 
 
 ふと思ったけど、久遠の絆のファンでありながらDC版再臨詔を遊んでいないという不届き者は結構多いんじゃないだろうか。
 再臨詔は良いですよ〜、PS版で削られた天野先輩シナリオですよォ。
 ネタバレしまくりたくなるくらいに天野先輩が可愛いですよォ。
 マジな話、DC版久遠再臨詔は既に生産が終了(停止ではない)していることもありうるので、買うんだったら少しでも早い方が良いです。
 買い逃したら一生入手不可能かもしれません。
 オタクやってりゃ経験あると思いますが、やっちまった後悔より、やらなかった後悔の方が後悔の度合いは強くなります。
 久遠に関してやらなかった後悔するのは辛いでしょうから、さっさと買っておくのが吉かと。
 
 
 そーいえばF.O.Gの新作が出てたっけな。
 でもその前に風雨来記やらんとなあ。
 
 
二月十四日(木) 今日はエロゲーマーに縁の無い日。
 
 
 更新が滞っておりましたが、この間遊んでいたわけではありません。
 いや遊んでたことは遊んでたけど、文を一切書いていなかったわけぢゃあないです。
 家族計画のSS書いてたのです。
 ぼくの場合、SS書きに専念した日は
「あーもー、今日は文書くのに疲れたから何も書きたくねー」
となって、日記用の文章なんぞ書いてる気分じゃなくなるのです。
 今日はSS書く予定がないからこーやって日記書いてるわけです。
 
 
#正確には「書かない」んじゃなくて「書けない」んですけどね…。
#書こうにもネタが無くて…。
 
 
 ぼくはまだまだ未熟者のヒヨッコですが、曲がりなりにも四年以上SS書いてきたので、多少はマシな物を書けるようになったと思います。
 D.O.SS掲示板の方に投稿してありますんで、「よし、一つ見てやるか!」と思っていただける仏様のような方、いらっしゃいましたらそちらをご参照下さい。
 
 
    ☆
 
 
 前回書いた、漢字の観察の話の続き。
 「ゆがみ」「ひずみ」「いびつ」などと読む漢字は、不正と書いて「歪」なんですよね。
 これまた見事な文字です。
 他にも、「嬲る」は字面見るだけで胸クソ悪くなるし、努力の「努」は女の又に力と書くわけで、こっちはなかなかに意味深。
 こーゆーのを見ると、つくづく昔の日本人は日本語が巧かったんだなあと思いますね。
 
 
    ☆
 
 
 ぼくの現在の愛機『モビュラ』は二代目のPCでして、先代『名無しのPC』は親の部屋へ移り、エロゲーとは縁の無い静かな余生を送っております。
 …と思っていたのですが、先日、弟がこの名無しのPCでPhantom of Infernoをプレイしているのを見かけました。
 うーむ、カエルの子はカエルと言うが、カエルの弟もやっぱりカエルなんだなあ。
 
 
    ☆
 
 
 つい先日までずっと、ICQ98aというとてつもなく古いバージョンのICQを使っていたのですが、このバージョンは最新の物に対応できない、という事実を星野誕生さんに教わりました。
 話が出来ないんぢゃあQを入れている意味が無いので、新しいやつを拾ってきてインストールしたんですが、パスワード忘れたので情報引継ぎできませんでした(馬鹿)。
 そーゆーわけで、過去の履歴全て吹っ飛びました。
 近日中に登録しなおして新たにUIN取得するんで、その時には再登録をお願いいたしまする。
 当分トップページに番号貼っておきますので。
 
 
    ☆
 
 
 久しぶりのサイト紹介。
 今回は、ぼくが唯一読み続けているエヴァSSサイトを紹介させていただきます。
 神奈川県内うゆきゅう王国。
 「綾波さんの今日思ったこと」がベラボーに上手い。
 テキストとネタの両面から面白いのですよ。
「今時エヴァかよ〜」なんて思わず、ログの最初から全部読むことを薦めます。
 かつてエヴァが好きだったのなら、絶対楽しめます。
 トップページのGIFアニメもシュールでよろし。
 
 
二月十六日(土) ぼくだって真面目な本を読んだりはするのです。
 
 
 ぼくは本日、非常に真面目な本を読んでいました。
 非常に真面目な本を読むべく、非常に真面目にノートを開き、非常に真面目にシャープペンシルを
手に持ち、非常に真面目に机に向かっておりました。
 その非常に真面目な本の中に、以下のような一文がありました。
 
 
 最新の人口推計によると、人口増加率は1975〜1990年の年率1.72%から、90〜95年の1.48%へと減少し、人口増加は鈍化してきている。これは最近サハラ以南のアフリカを除く開発途上地域での家族計画の普及が功を奏し出生率が顕著に低下してきたためである。
 
 
 非常に真面目に機能していたぼくの緑色の脳細胞(最近ちょっと青色に染まってきた)は、非常に真面目に家族計画という単語に反応し、非常に真面目に脳内スイッチを切り替え、非常に真面目に家族計画のことしか考えられない状態になってしまいました。
 脳内が家族計画一色に染まっていく中で、ぼくは非常に真面目に考えていました。
 ぼくはいつからこんな大馬鹿者になってしまったのだろうか、と。
 
 
    ☆
 
 
 月陽炎が終わったので、今度は「いちょうの舞う頃」をやろうと思い、インストールしてみました。
 インストールのあまりの早さに驚きました。
 ウルトラマンの変身時間程度で終わってしまった。
 そーだよなあ、昔のエロゲだもんなあ。
 容量ちっちゃくて済むからなあ。
 でも実際に遊んでみたいちょうの舞う頃は、体が絵を受け付けなかったため、五分で中止。
 中和のため、TalktoTalkを再開しました。
 いや、わかっちゃいるんですよ、エロゲを絵で選ぶのは決して正しい選択ではないとッ。
 ぼくが加奈遊んでない理由は絵だけだし、家族計画だって仮に絵師が加奈と同じ人だったら多分遊んでないです。
 絵で傑作をみすみす見逃してるって自覚してます。
 してますがッ。
 例えば、誰だって嫌いな食べ物ってありますよね?
 好き嫌いは良くない、選り好みせずになんでも食べることが健康の秘訣だってこともわかってますね?
 それでも、やっぱり嫌いな物は避けて食べますよね?
 それと同じ心境なのですよッ。
 
 
    ☆
 
 
 ゴン犬先輩2/11の日記
「セリス君は相変わらず家族計画に狂っている」とネタにされたので、掲示板に
「ぼくはあの世にまで家族計画を持っていきます」とカキコしたところ、
「棺桶の中に、君の遺体と共にエロゲーを入れる身内の身になって下さい。」
と返されました。
 うーむ、まるで考えたことがなかった、そんなこと。
 火葬場の係員も、エロゲー入りの棺桶なんて焼くの嫌だろうなあ。
 真面目な話、棺桶に故人が好きだった物を入れて一緒に焼いてもらう、ってのは実際にある事だそうですが。
 それがエロゲとなると…うーむ。
 …歴史に名を残せるかもしれない。
 
 
二月二十一日(木) いつか書こうと思っていた漫画の話。
 
 
 今週のマガジン、クニミツの政であっさり感動しました。
 クニミツの政は本当に面白い漫画ですね。
 ギャグとシリアスを上手く取り込みながら、政治について分かりやすく解説して、なおかつ要所要所で泣かせどころをキッチリ作る。
 無論ストーリー自体も非常に面白い。
 うーん、なんか家族計画にちょっと似てるな(またそれかい!)。
 
 
 ところで、本日、クニミツの政六巻を買って来ました。
 内容的には全く文句のない面白さでしたが、一つ見過ごせない点があります。
 劇中にて、クニミツのミスを、仁曲印刷の面々が徹夜でフォローしてくれるシーンがありました。
(ページで言えば105ページ。お手元にある方は是非ご参照ください)
 この場面の小道具として、酒の紙パックが描かれているのですが。
 酒の銘柄として、白清酒・妹の汁と書かれているのです。
(マジです。冗談抜きです。本当にそう書かれております)
 妹の汁!
 白清酒・妹の汁!
 気付いた時死ぬほど笑いました。
 妹の汁ってなんだよヲイ!
 しかも飲むのかよそれを!
 いやいや、こーゆーお遊びをサラッとやってくれるから、この漫画好きなんですよ。
 今後も目が離せない漫画の一つです。
 
 
 漫画について書いたついでに、ぼくが今注目している連載漫画を二つばかり紹介(というかネタに)させていただきます。
 一つは、コミックバンチ連載『報復のムフロン』
 ACT.4から読み始めたのですが、とにかく面白い。
 ぼくは主人公の青年の名前すらわからないのですが、そんなことなど一切お構いなしでグイグイ話に引き込まれます。
 バンチは『蒼天の拳』『エンジェルハート』『たろーくん』『報復のムフロン』しか読んでいないのですが、一番楽しみなのは本作『報復のムフロン』。
 毎週水曜日のお楽しみです。
 コミックス出たら絶対買う。
 
 
 もう一つは、ガンガン連載『鋼の錬金術師』
 ガンガン系は最近ギャルゲー化が著しく、それはそれで全然オッケーなのですが、そうした潮流を良しとせず、ガンガン創刊当初のような骨太漫画を描く人もいるわけで。
 『鋼の錬金術師』は、そうしたガンガン最後の砦の一つと言えます。
 この漫画は世界観が凄く良い。
 東部とか西部とか、国家錬金術師とか、『等価交換』とか。
 これまたやっぱり「ギャグ&シリアス+熱血・泣かせ系」の組み合わせなのですが、実際面白いんだからしょうがない。
 コミックス一巻は購入済みだし、二巻以降も購入決定しております。
 上の『報復のムフロン』と共に、チェックする価値ありまくりですよ。
 
 
 なお、ガンガン系のギャルゲー漫画筆頭に上げられる『まほらば』は、無論チェック済みであります。
 コミックス二巻とも買っているであります。
 Wの連載もキッチリ追っております。
 作者の小島あきら氏は、ぼくの知る限り、TH四コマで日の目を見た人だったハズ。
 だからなのかなあ…(意味の無い納得)。
 
 
二月二十七日 ああ、上手いテキストが書けない…。
 
 
 報復のムフロン、今週も面白かったなあ。
 英雄が犯罪者の汚名を着せられる。
 うむ、セオリー通りだが燃える展開だ。
 この勢いでガンガン突き進んで欲しい。
 
 
    ☆
 
 
 ここ最近、バイオリズムが下降気味。
 何もする気になれないので、毎日てれてれとゲームやって無駄な日々を過ごしております。
 スパロボ風に言えば気力50状態。
 色々書きたいと思うのですが、SSどころか、HP更新用に書くテキストにすら四苦八苦する始末。
 更新が滞りまくっているのもそれが理由です。
 今日は、以前書いた「ゲームのおまけ」に対する考察をもう少し書いてみます。
 
 
    ☆
 
 
 おまけに関してですが、結論から言えば、「クリアー後のおまけつけろや!」ということなんです。
 まずコンシューマのゲームを考えていただきたいのですが、コンシューマの場合、クリアー後のおまけはほとんど常識です。
 少なくとも、ファミ通などのヒットランキングに名を連ねるようなゲームであるならば、まず間違いなくクリアー後のおまけがあります。
 例えばバイオハザード系ならコスチュームチェンジや隠し武器、格ゲーなら隠しキャラ、RPGなら隠しダンジョン、といった感じですね。
 「クリアしたらそれで終わり」ではないわけです。
 ゲームをクリアすることで初めて見られる新要素がある。
 そのシステムをエロゲーにも盛り込んで欲しいと、そう思う次第なのであります。
 
 
 昔は、一部のエロゲーでこのシステムを採用していたのです。
 有名どころはやはりLVNSの三作で、特に雫・痕の「クリアー後のおまけシナリオ」は圧巻でした。
 またONEでも「氷上シュン」という新キャラを、クリアー後に登場させています。
 ここでぼくが不思議なのは、昔やってたことをなんで今やらないの? ということ。
 「おまけシナリオの存在に関し、ユーザーから『本編の雰囲気や余情をぶち壊す!』というクレームが相次いだ」とでも言うのならまだしも、そんなワケないですよね?
 『クリアー後のお楽しみ』に目くじら立てるような人いないでしょう。
 
 
 もちろん、全く無くなってしまったわけではありません。
 BasiLの『21-TwoOne-』には本編を凌駕するような超面白いおまけシナリオがあったし、ねこねこソフトのゲームにはどれも気合の入ったおまけがついてます。
 他にMarronの『秋桜の空に』にも笑えるおまけシナリオがありました。
 でも、目ぼしいところはこれくらいですよね。
 『家族計画』『恋ごころ』『月陽炎』にはクリアー後のおまけシナリオはありません。
 この点はちょっと残念だったけど、エロゲーはおまけが無いのが当たり前になっちゃってますからね。
 しょうがないのかも。
 
 
 じゃあ、なんでつけないの?
 おまけに割く力は無い?
 本編以外の余剰部分なんて必要ない?
 やるべきことは全て本編でやったからそれ以上描くべきことはない?
 どれももっともと言えばもっともですが。
 本編終えて、それでゲーム終えちゃうって寂しいと思うんですよ。
 メインディッシュのオードブルを食べ終えた後は、デザートの一つ二つが欲しくなるんですよ。
 それくらいつけてくれてもいいと思うんだけどなあ。
 
 
 余談。
 ぼくはいまだにクロノ・トリガーのシステムに惚れてます。
 RPGシステムの究極の形の一つだと思ってます。
 初回プレイはちゃんとシナリオを追わせて、セカンド以降はプレイヤーの好きなように遊ばせる。
 どんなタイミングでラスボスを倒しても、ちゃんとそれに見合ったエンディングが用意されている。
 ホント、こんなシステム良く思いついたものです。
 それにクロノはシナリオも良いからなあ。
 中でも終盤のロボのイベントははっきり覚えてます。
 あれは、「ロボはロボットである」という設定と、「時間移動」というシステムを非常に上手く組み合わせた、感涙必至の名イベントでした。
 …あー、クロノのこと書いてたら、クロノ・クロス遊びたくなってきた…。