時には懐古主義者のように
  
2000.4.12
 今日ふと小学校の卒業アルバムを見てみたくなり、開いてみました。
 内容はまぁいかにも卒業アルバムだなって感じで、それなりに懐かしくなったりしました。
 で、この手のアルバムにお約束の「小学校の思い出」という作文欄がバッチリありました。
 もちろんぼくの書いた作文も載っているのですが、今読み返してみたら死ぬほど間抜けだった。
 ってゆーか突っ込みたくて突っ込みたくてたまらなくなった。
 そーゆーわけで、今回はコラムとして、「過去の自分を曝す!」という暴挙に出てみようと思ったわけです。
 少なくとも自分の文章を自分で笑いの種にするんだから問題なんてあるわけないし。
 ってことなので、今回はゲーム系の話は一切ありません。
 ぼくの思い出話みたいな物になると思うので、興味がないようでしたら他のコーナーを見に行って下さい。
 あ、あと「テキスト王」とかのパクリって言われたらその通りかも。
 
 えー、まず最初に初期設定を書いておきます。
 ぼくが小学六年生に進級した年度に、家の近くに新たにF小学校が完成しました。
 だから六年生の時に五年間通ったS小学校から移り、新しいF小学校の第一期卒業生となったんです。
 それを念頭に置いてお読み下さい。
 では、アルバムに載っていた全文を転載します。
(ただし固有の人物・学校名等はイニシャルですが)
 
 
 
F小学校に来たこと(1)         セリス   
 
 今年の3月末の、開校式の日、ぼく(2)は、初めて、この学校に入った。
 最初は、「うわー、きれいな学校だなー」と、思った。(3) が、それは、ほんのわずかな間しかもたなかった。
 入学して、2、3週間もたつと、もうはやよごれはじめ、1ヶ月もたつと、かなりよごれてしまった。いやはや、よごれることほどはやく進むことはないと思った。(4) 開校式の日に、さっそく新しい友達を探していると(5)、友達になってくれそうなO君という人がいた。
 それから、ぼくはO君と友達になったのでした。(6) さて、その日、開校式が終わったあと、O君の家に、カセットを借りに(7)行きました。つまり、家を教えてもらったのです。(8) その次の日、O君が家にカセットを借りに来ました。家を教えたのです。(9) 担任の先生は、Y先生でした。なによりも嬉しいのは、6年間、ずっとS小の先生に教えてもらう(10)、ということです。新しい学校は、S小ほど大きくなく、特別教室も、S小ほどはないけれど、F小にしかないものもあります。(11) 例えば、ワークスペース(12)などは、F小にしかありません。S小とはかなり違うこの学校、この学校でも、この学校(12)としてのいいところを心につめて13)、卒業したいと思います。
 
 
(1)作文タイトルと名前。
  念のために言っておくが、この頃はまだ自分が「セリス」などと名乗るようになるとは全く思っていなかった。
 
(2)この頃から一人称は「ぼく」だった。
 
(3)この辺に限ったことではないが、やたら句読点が多くて読みにくい。
 
(4)お前は何者だ。
  もうちょっと小学生らしいものの考え方をしろ。
 
(5)行動としては間違っていないと思うが、バカ正直に文章にするとなんか嫌だ。
 
(6)そりゃ良かったね。
  でも何故素直に「友達になりました」と言わん。
 
(7)「さて」と言っておきながら話題が変わっとらん。
  なお、ここで言う「カセット」とは当時全盛だったファミリーコンピュータ略してファミコンのカセットのこと。
 
(8)そんなに偉そうに言うほどのことか。
 
(9)だからこの程度のことで何故お前はそんなに偉そうになるんだ。
  ちなみにO君とは中学入学以降疎遠になり、今は年賀状のやり取りさえありません。
  O君元気ですかー、絶対ないと思うけどもしこれ見てたらメールくれな。
 
(10)Y先生というのはS小学校からF小学校に転任になった教師のことで、六年生の時の担任。
   まずそれが説明不足。
   さらに、「なによりも嬉しいのは」と最上級の喜びであるかのように書いているが、ぼくの記憶にある限り
  S小学校には別に思い入れも何もない。
 
(11)やたらS小を贔屓しているが、ぼくはS小にことさら良い思い出はないんだってば。
 
(12)F小は廊下が広く、あちこちに椅子等があってちょっとした話し合いやトランプ等ができるスペースが設けられていた。
   それをワークスペースと呼んでいた。
   どーでもいいが、この辺は段落で区切られていないので読みにくいことこの上ない。
 
(13)この学校この学校この学校、と同じ言葉を三度も連呼してくれます。
   S小を良く書きすぎたことに後ろめたい気持ちにでもなったのでしょうか。
 
(14)小学生が文学表現を気取って失敗した、というシチュエーションの見本のようですね。