ぼくはくだらない事を考えるのが好きです。
真面目なテーマを真面目に考えるのも悪くないけれど、くだらない事を真剣に考えるのも大好き。
だから嘘ニュースとか大好きです。
(嘘ニュースってのはこーゆーヤツです)
さて、では今回のテーマですが。
「なぜ野球拳は野球拳という名前なのか?!」
これです。
実にくだらなくていかにも役に立たなそうですが、そんな事は気にしないのです。
以下本文です。
野球拳をご存じない方はいらっしゃらないでしょう。
…が、そんなことは絶対万に一つも無いだろうとは思いますが、もし何かまかり間違って野球拳のなんたるかを知らずにこのサイトに来てしまった方がおられましたら困るので、一応野球拳のやり方を書いておきます。
用意する物:
・人間2人以上(必ず女の子を入れること! 理想は男と女が同数)
・外部からの侵入手段を全て断ち切った密閉空間(アレでナニな展開になった時のための保険)
・アルコール飲料(しらふじゃなかなか乗ってきてくれない。最低でも腰の寒梅クラスが欲しい)
・野次馬0人以上(可愛い女の子がいる場合は、見物料一万円くらい取ってお小遣いが稼げます)
この際特に重要なのは、男同士でやろうなどとは、絶!!対!! 思ってはいけないということです。
そんな事をした日には、絶対零度を軽く下回る超極寒地獄に堕ちるはめになります。
何があろうとも女の子を誘いましょう。
誘えなかったら野球拳しようなんて思わないように。
首尾良く誘えましたか?
では始めましょう。
1.野球拳に参加する人間が向かい合って立つ。
(2人なら対面、3人以上なら円陣になる形で立つと非常によろしい)
2.おもむろに利き手を軽く振り上げつつ、「ジャーンケーン………」と言う。
(この時のかけ声もあったのですが、うろ覚えなので割愛)
3.振り上げた利き手を円陣の中央に振り下ろすまでに、鉄拳、バルタン星人の物まね、突っ張りのいずれか一つを選択する。
4.「ポン!」の合図で、上記三つの内選んだ物を出す。
(この時間違えて「ポア!」とか言ってしまうと危険なので要注意)
5.参加者それぞれが選んだ物を確認。
この世界には、
「鉄拳はバルタン星人を殴り倒し、バルタン星人は突っ張り大相撲を破壊し、突っ張り力士は鉄拳を弾き飛ばす」
という不文律が存在するので、それに照らし合わせ、参加者の勝敗を決定する。
ただし参加者全てが同一の手を選択した場合と、鉄拳・バルタン・突っ張りの三つが同時に場に存在した場合(いわゆる三竦み状態)は引き分けとなり、勝敗は次のラウンドに持ち越される。
6.勝者と敗者が決まったなら後はする事は一つ。
勝者は敗者の服を一枚剥ぎ取る権利を得るので、
「ひっひっひ、よいではないかよいではないか」と言いながら敗者の服をむしってやりましょう。
ただし相手が男だったら脱がす代わりに一発殴り倒しても良い、という新ルールが国際野球拳認証機構により1999年から試行されています。
女の子なら無条件で何があろうとも意地でも脱がしましょう。
7.戦闘終了条件の確認。
戦闘終了条件(敗者がスッポンポンになる、女の子が泣き出す等)を満たしていれば8へ進む。
満たしていなければ2へ戻って戦闘続行。
8.敗者が可愛い女の子だったなら目の保養にします。
おとこ? ンなもん場から埋葬しましょう、目の毒になるだけです。文字面そのままの意味で。
以上が野球拳の大まかな流れです。
実際にはローカルルールで細かく別れているのですが、大筋は同じなので問題ありません。
ここで重要なのは、「野球拳」では「ジャンケン」で「負けた方が脱ぐ」ということです。
どう考えても野球とは関係が無さそうな「ジャンケン」と「負けたら脱ぐ」なのに、何故野球?
それを考えよう、というのが今回のコラムです。
(うーむ、長い上に知ってる人には何の意味もない前振りだったなぁ)
まず野球拳という言葉から考えてみます。
これを分解すると、「野球」と「拳」の二つに別れます。
野球とは、日本で最も人気があるスポーツと言っても過言ではないスポーツであり、一方の拳は「少林寺拳法」や「鉄拳制裁」など、一般に手を固く握りしめた状態を指す言葉として使われています。
この二つを合成してみると…………。
拳は「握りしめた拳」、すなわち「ジャンケンのグー」ということでジャンケンを表す、とこじつけることもできなくはありませんが、野球で「負けたら脱ぐ」という設定はどう考えても結びつきません。
稀にバッターボックスに入った人が、身体のすぐ側をボールが通り抜けた事にお礼を言いたくて上半身のユニフォームを脱ぎながらピッチャーへと走り寄るケースもありますが、アレは特殊な部類なので論外。
まー脱衣麻雀みたいなケースだと考えれば納得できなくもありませんが、エロゲーの設定を現実世界に持ち込むことは、いかにエロゲー好きなぼくでもさすがに憚られます。
なので、言葉から考えても解決案は浮かびそうにありません。
では設定から考えてみましょう。
「負けると脱ぐ」というのが野球拳の最大のポイントですが、では人間はどんな時に服を脱ぐか?
着替える時、風呂に入る時、恋人とナニする時くらいでしょうか。
これ以外となると…なかなかないかなぁ……。
うーん……。
あと、芸の一つとして脱ぐとかもありますねぇ…。
裸踊りとか、腹芸とか………。
………芸?!
そうだ、これだ!
野球拳は芸なんだ!!
野球拳を行うのは宴会などの盛り上がったときのみ。
これを芸と言わずしてなんとする!
そう考えれば、野球という言葉の意味だってはっきりします。
野球という言葉が、「芸」という意味を表しているのです!!
すなわち「野球=芸」!
げい【芸】 [「わざ」の意]物事をそつなく仕上げる効率的なやり方や、人前でやってみせるスマートなパフォーマンス。(三省堂新明解国語辞典)
どうです、この意味をみれば、「野球=芸」と言えなくもないでしょう!
武芸というような言葉だってあるんだし、野球だって芸の一つと言えないことはない!
ないんです!!
あとは「負けたら脱ぐ」ということですが、これはもう考えるまでもありません。
「敗者への罰」という意味合いで行われているに違いない!
ただ脱ぐだけでは芸として不十分だから、勝敗というランダム性を導入したのでしょう!
そう、野球拳とは、「ジャンケン」と「芸」を掛け合わせた全く新しい芸だったのです!!
これで野球拳という言葉の意味がはっきりしました。
「野球」とは「芸で脱ぐ」の意であり、「拳」とは「ジャンケンで勝敗を決める」との意なのです。
いやー、無事結論が出て良かった良かった。
なお、「それなら、野球拳というより水泳拳と言った方が適切なのではないか?」等の苦情は一切受け付けません。
野球拳の方が語呂が良いから野球拳なのです。
納得しなさい。
おっと、そろそろ時間のようです。
「セリスくんの良い子の実験教室」、今週はここまでです。
ではまた来週、ごきげんよう〜。 |