エヴァSS(主にLAS)に思うこと
   
2000.7.8
 スパロボαの影響で、ここ最近はエヴァSS読みにはまってます。
 ネット上にはエヴァSSサイトがいっぱいあって、その中でも特にLASが好きでLASばっかり読んでるんですが。
 それらを読んでいて少し思ったことがあったので、それについて書きます。
 なお、「LASってなーに?」という方はこの辺を見てきて下さい。
 
 
 
 LASはエヴァ本編の拾話〜拾五話辺りのサイドストーリー的な設定で描いているものが多い。
 エヴァ本編のストーリーの中でも割と明るい話が多かった時期ですね。
 ちなみにこの時期のエヴァは、
「前半で人間ドラマ→後半で敵が出現、主人公達が出動してやっつける」
という典型的ロボットアニメの手法そのままのストーリー構成になってました。
 閑話休題。
 LASは、LASという名前からもわかるとおり、アスカとシンジがらぶらぶな話なわけで、ほとんどの場合ハッピーエンドで終わる。
 それはそれで良いんですが、
”じゃあ、『その先』はどうなるんだ?”
とふと思ったんです。
 上に書いたとおり、LASは拾何話目あたりの脇の話として書かれることが多い。
 つまりこの段階でシンジとアスカがらぶらぶになったとしたならば、そこから先のエヴァのストーリーはどう展開していくんだろうか? と。
 本編ではこの先シンジもアスカもボロボロのズタズタになってしまうわけですが、もし――スパロボやギレンの野望風に言えばIf――その前にシンジとアスカが恋人になっていたならどうだっただろうか?
 

 シンジとアスカが精神に破綻をきたすようになる原点は、
トウジの搭乗するエヴァ参号機を初号機がダミープラグで叩きつぶし、シンジが多大なショックを受けたこと
だと思うんですが、
(この結果シンジがエヴァから降り、アスカが弐号機でゼルエルから本部を守ろうとして負けた上にシンジの初号機に助けられて大ショックを受け、アスカが家を出て、葛城家での『家族ごっこ』が終焉を迎える)
 
もしシンジとアスカが恋人だったら?
 
 そうしたら。
 シンジはトウジの件を一人で抱え込むことはなかったかもしれない。
 エヴァから降りようとしなかったかもしれない。
 ゼルエルも初号機と弐号機の連係で普通に倒せたかもしれない。
 葛城家での『家族ごっこ』も、本当の『家族』に昇華したかもしれない。
 アラエル(アスカに精神攻撃をかけた使徒)ももっと別な倒し方ができたかもしれない。
 アスカが精神汚染を受けることもなかったかもしれない。
 
 ……と、様々なIfが想定できますが、それらに共通しているのが、全て前向きで明るい未来を予感させるものであるということ。
 少なくとも、荒唐無稽で先の展開など作りようがないという類のものではない。
 そうなっていたとしても不思議はないと思えるほど自然にストーリーを展開させていける…とぼくは思います。
 なんと言っても、これならエヴァを正当にハッピーエンドで終わらせることができる。
 本編はねぇ…あんまり救いのない終わり方してますからねぇ…(特に劇場版26話)。
 まあSSは所詮ファンフィクションなわけで、どんな名作を書こうが原作を覆すことなんてできはしないんですが、それでも
 
「ああ、もし本編がこういう展開だったとしても、それはそれで納得できるな」
 
と思わせるだけの説得力を持つ設定だと思うんです。
 その辺が、エヴァンゲリオンというアニメの製作が完全に終了し、今後新展開が出てくることなど全くあり得ないとわかっていてもなお、新たなLASが生み出されていることの原動力になっているんじゃないでしょうか。
(いや、エースの連載は続いてるけどさ)
 
 
 
 …とゆーわけで。
 単発のLASもいいけど、どっかにそーゆーエヴァアナザーストーリーを描いたLASってありませんかねー。
(結局はそれかい)