クソゲーを非難すべし
  
1999.2.12
  
 クソゲー
 クソのようなゲーム…どうしようもないゲーム。
 しかし最近では、大きな伝言板等では、クソゲーという言葉を、他のゲームに対する形容詞として使ってはいけない、という風潮が出てきています。
 すなわち、「そのゲームのファンが見たら怒る」「開発者に対して失礼だ」等々。
 しかし、ぼくは敢えて言います。
 クソゲーを掴まされて怒る事があったならば、大いに糾弾すべし! と。
 
 そもそも、クソゲーとは何か。
 この言葉がいつから使われだしたのは分かりませんが、ゲームという産業が一般化して以降に作られた造語であることは明らかなので、当然の事ながら近年でしょう。
 ぼくなりには、クソゲーと言う言葉を、「ユーザーがプレイを投げ出すほどひどいゲーム」と定義づけています。
 では、どのようなゲームの場合、ユーザーはプレイを投げ出すのか。
 ほとんどの場合、その原因はシステム周りの酷さにあります。
 たとえシナリオが箸にも棒にもかからないようなくだらなさでも、システム回りさえ良好なら、クソゲーとは呼ばれにくいのです。
                               (もっとも、良作と呼ばれるわけでもないので、ただ単に「つまらないゲーム」となるのですが…)
 現在までにクソゲーとして名高いソフト…ソードオブソダン、デスクリムゾン、修羅の門、里見の謎。
 これらは全て、システムがひどいため、クソゲーと呼ばれており、多くのユーザーがプレイを投げ出したのではないかと思います。
 「投げ出す」のです、「プレイをやめる」のではありません。
 もう二度とやる気さえ起きない、と言うことです。
 むしろCDを叩き割る、プレステ本体ごとぶっ潰す、TV画面に鉄拳制裁、等の殺る気が沸き上がる。
 これこそ、クソゲーの唯一にして、その由来とも言える特徴でしょう。

 ゲームシステム…それは、どんなゲームをプレイする時にも、必ず注目される物です。
 例えばシナリオなら、RPGやADVでは重要視されても、STGやACTなら、それほど問題にはなりません。
 しかし、操作性等のシステムは、RPGだろうがADVだろうがSTGだろうがなんだろうが、とにかく大事な部分です。
 でも、大事であるだけ、システム環境の確認も容易ではないかと思うのです。
 どういうことかと言いますと、テストプレイをしっかりしているかと言うことです。
 完成したゲームのユーザーとなってプレイしてみれば、システムのどこが使いにくいとか、不自然だとか、そう言ったことは一目瞭然なのではないでしょうか。
 そう、つまりクソゲーが生まれると言うことは、それだけ開発者が手抜きをしたと言うことです。
 そりゃね、開発者側にもそれなりの理由があるのかもしれません。
 ゲーム業界残酷物語とか読んでますから、そう思う気持ちもあります。
 しかし。
 
 開発スタッフさん、あなた達、プロでしょう?
 ゲームを作ることで給料もらって生きてるんでしょう?
 ユーザーに何千円も出させてソフト買ってもらって、それで生計立ててるんでしょう?
 恥ずかしくないんですか?
 何千円ものお金を出して買ってもらうに見合うだけのソフトを作ること、それがあなた達の最低限の仕事でしょう?
 それすら果たせないんですか?
 
 ぼくはそう言いたいんです。
 それが出来ないようなヤツは、ゲームを作る資格なんてありませんよ。
 さっさと転職した方がいい。
 その方が、そいつのためでもあるし、全国の善良なゲーマーのためにもなるから。
 
 全国のゲーマー諸君!
 クソゲーを掴まされたと言うことは、そのゲームを作ったスタッフが手抜きをしたと言うことだ!
 だから、大いに声を張り上げようではないか!
 いい加減なゲーム開発者をこの業界から駆逐し、しっかり作り込まれたゲームを一本でも多くするために!
 
 ただし。
 どこかで「○○はクソゲーだ!」と言う場合は、必ずその根拠を付け加えるのを忘れないよう。
 「××が△△だからクソだ!」等のように。
 そうしないと、嵐と変わりませんからね。