W.パーミッションとは?

CGIを設置する上で、避けては通れないのが、この「パーミッションの設定」です。
実際の設定方法につきましては、 Chap4. CGI設置編 にて解説致しますので、
こちらでは、基礎的なことを学びましょう。


1.パーミッションってなに?

そもそも「パーミッション」とはなんでしょうか?。
WWWサーバーでは、あなたのPCとは違い、何人もの人達とデータを共有しています。
これにはもちろん、あなたのホームページデータも含まれています。
みんなで共有しているからこそ、どんな人でも、あなたのホームページを、世界のどこからでも見れるようになっているわけです。
しかし、ファイルを共有するということは、それだけリスクもあります。
自宅や会社などで、LANを組んでいる人ならわかると思いますが、
共有化されたファイルは誰でも「読む」「書く」「実行する」ことが可能です。
もしあなたのホームページデータが、悪意を持った人に勝手に書き換えられたら困りますよね。
そこで、「このファイルは自分が読むだけ」、「このファイルはみんなで読めて、なおかつ書き換えも可能」など、
保存されているデータに対する 「アクセス権」 を決めるのが、この 「パーミッション」 なのです。

2.アクセス権の分類

アクセス権の設定は、下記のように分類されます。

◎[ 誰に対して ]
◆所有者であるユーザー(あなたのことです)
◆同じグループのユーザー(通常は同じプロバイダーの利用者)
◆第三者の不特定多数のユーザー

◎[ どのような権限を与えるか ]
◆読む(データ内容の閲覧)
◆書く(データ内容の書き換え)
◆実行

3.パーミッションの表記方法

実際にパーミッション値を指示する時には、どのような方法で表記すればいいのでしょうか?。
まずは下記の表を参照して下さい。

所有者グループ第三者
読む
( Readable )
書く
( Writable )
実行
( eXecutable )
読む
( Readable )
書く
( Writable )
実行
( eXecutable )
読む
( Readable )
書く
( Writable )
実行
( eXecutable )
rwxrwxrwx
421421421

@ rwx表記方法
この方法では、許可する部分はそのまま表示し、不許可の部分は [ - ] で表記します。
WS_FTPの [ Dirinfo ] ボタンで、パーミッションを表示させると、 [ drwxr-xr-x ] [ -rwxr-xr-x ] という ”10桁表示” になりますが、
先頭の [ d ] [ ディレクトリ ] [ - ] [ ファイル ] という種別を表しています。

A 数値表記方法
CGIプログラムの設置マニュアルなどで、「パーミッションは755に設定して下さい」という指示があるように、
一般的にはこちらの方が、よく用いられます。
これは上記アクセス権の設定で、許可される部分を足し上げていったものです。

【読む】 【書く】 【実行】 を許可する場合 ⇒(読む) +(書く) +(実行)
【読む】 【書く】 のみ許可する場合 ⇒(読む) +(書く)
【読む】 【実行】 のみ許可する場合 ⇒(読む) +(実行)
【読む】 のみ許可する場合 ⇒(読む)
【読む】 【書く】 【実行】 の全てが不許可の場合 ⇒何も足さない

上記数値を、所有者、グループ、第三者の順番に設定します。


(例1) CGIプログラムでよく使われるパーミッション
所有者グループ第三者
読む
許可
書く
許可
実行
許可
読む
許可
書く
不許可
実行
許可
読む
許可
書く
不許可
実行
許可
r w xr - xr - x
<< 表示されるパーミッション値 >>
rwxr-xr-x
4 + 2 + 1 = 74 + 0 + 1 = 54 + 0 + 1 = 5
<< 表示されるパーミッション値 >>
755


(例2) 掲示板・チャットなどのデータファイルでよく使われるパーミッション
所有者グループ第三者
読む
許可
書く
許可
実行
不許可
読む
許可
書く
不許可
実行
不許可
読む
許可
書く
不許可
実行
不許可
r w -r - -r - -
<< 表示されるパーミッション値 >>
rw-r--r--
4 + 2 + 0 = 64 + 0 + 0 = 44 + 0 + 0 = 4
<< 表示されるパーミッション値 >>
644

★プロバイダーによっては、指定された数値以外(例えば”755”だけなど)の設定を禁止している場合があります。

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