(4) Steering <ステアリング操作>

    ステアリング操作、ハンドルの回し方ですね。スポーツ走行している人は知識で知っていると思いますが、けっこう気付いていない人も多いです。ステアリング操作はそのまんまダイレクトにタイヤの動きを制御するものです、タイヤの能力を引き出すためには重要な項目です!

    人によって様々だとは思いますが、基本は9時15分(教習所で習った?)に構えます。ただし、ハンドルが3本スポークタイプでスポーク部が丁度握る位置に来る場合は10時10分くらいを持ちます。なるべくハンドルの上の方を持つのが基本です。持ち方は特に注意することはないのですが、あまり強く握りすぎると路面状況などステアリングインフォメーションがわかりにくいので軽く握ります。ステアインフォメーションは掌で感じます(Kuの場合)。そのため、掌をハンドルに少し押し付けるようにするとベターでしょう。

    もちろん、ちゃんとハンドルをシッカリもてる位置にポジションを取っておく必要があります。両手での操作を基本としています。内がけなどもってのほかです。このへんの基礎的なことは実際に走るときには無意識に回していますから、普段から内がけでハンドルを回すといざというときに、癖が出て微妙な舵角を与えることが難しくなります。片手でも然りです。スポーツ走行に重要な荷重移動を心がけるなら両手でハンドルを回すようにしましょう。(ちゃんとポジションを取っていればハンドルを回すのに内がけなどは必要ありません!) 

    特にFF車の場合だと駆動輪と舵輪が同じため、ハンドルを切りながらアクセルを踏んだときなんかけっこうキックバックがあります。LSDがついていたりするとなおさらです。ちゃんとハンドルを押さえておかないとどっかに飛んでいっちゃいます。

    あと、ハンドル操作はシートポジションと深い関係にあります。ハンドル操作をするにしても基準は自分の身体の位置なので、シートから背中が浮いたような状態だと自分の身体をハンドルに預けたようになってしまうので、ハンドル操作が遅れたり、大きかったり、適切な操作ができなくなります。特に旋回中にステア操作しているときは身体がハンドルから遠く離れてしまうので、まず自分のシートポジションを決めることが先決です

 

<回し方;その1>    角度が90度以下
   

h00-090.gif ハンドルを切る角度が浅い場合は、両手をハンドルに押し気味で回します。欲を言えば路面状況を感じながら・・・ 送り手、引き手とありますが、角度が浅いときはあまり意識せずに回しています。

Kuの場合、切り始めは引き手気味にハンドルを回して、後半は送り手で回しています。


<回し方;その2>    角度が90度〜180度

h00-135.gif   ハンドルを切る角度が90度〜180度の場合、ハンドルを切った後に両手が9時15分付近に来るようにハンドルを切る前にあらかじめ、前のほうを握って切ります。具体的に例を言うと、右に90度切る場合は、切る前にあらかじめ右手を12時の位置に持ってきます。その後右手の引き手で90度回して切った後、右手が3時方向に来ていればOKです。この位置に手があると微妙な操作がしやすく、カウンターも当てやすいんです。


 <回し方;その3>    角度が180度以上

h00-180.gif   ハンドルをたくさん切る場合、両手を何度も持ちかえるような必要がある場合ですね。Kuの場合、両手をクロスさせながら回しています。以前は12時と6時のところで両手がくっつくように回していた(中谷明彦選手方式)んですが、気づいたらクロスさせながら回すようになっていました。早く回せれば好きなようにやりやすいように回せればいいんじゃないでしょうか。練習方法としてロックtoロックという方法があるのですが、Kuはやったことがありません。普段ハンドルを回すってことをあまり意識してないですよね。あまりにも基本的なことなので・・・ でも、ちょっと意識するとあなたのドラテクが向上するかもしれませんよ。(^^)

次ページ「荷重移動」に続く。