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年間ベスト FritzLanger!(フリッツ・ラングfan) 日本映画 その他雑文

BEST8:

「ファンタジア2000」

 ひたすら至福のアニメーション。2000年は満足度の高いクラシック音楽映画が多かった。ベストには入れ得ないが、「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」など。って二本だけか?
 「ファンタジア2000」に関しては、選曲の良さが光った感じ。「ファンタジア」はバッハ、ベートーヴェン、ストラヴィンスキーと、教科書的なラインナップだった気がするのだが、今回はベートーヴェンから始まりはするけどショスタコーヴィチ、レスピーギ、ガーシュウィン、エルガーと、「名曲」度よりもよりモダンかつ親しみ易いものが前面に出ている。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第二番を選んだあたりは拍手を送りたい。この曲、ホントいいよねえ。総じて映画から得た感動の半分くらいは音楽そのもののパワーによるものとはなったけれども、オレは「映画とは何か」ばかりが念頭に立つようなカイエデュ野郎とは一線を画する快楽主義者ゆえ、120%感動なのです。それにしても、前作の「春の祭典」にひきつづき「火の鳥」が取り上げられたストラヴィンスキーは、よほどアメリカ人好みのする作曲家ということなのだろうか。


2000年製作/アメリカ
製作:ドナルド・W・アーンスト
アニメーション総監督:ヘンデル・ブトイ
指揮:ジェームス・レヴァイン