2002/8/31「富士総合火力演習」その3

三段山への射撃

この演習をカテゴリー分けすると下記のとおり
“対着上陸戦闘を念頭においた射撃の景況”の「前段演習」

“防御から攻撃に転移する場合の諸職種協同の戦闘様相”の「後段演習」

その合間合間に行われる音楽隊の演奏

最後に装備品展示

まず当日朝早くいいポジションを確保しに来る軍オタども・・・いや・・・
軍事系カメラ小僧達・・・いや・・・
「演習見学」の方々を
飽きさせないために
民間の大型ビジョン上映車で自衛隊プロモーションビデオの上映
後々この大型ビジョンは演習場の説明等に使用され大活躍

ちなみに全体を通してこの車両が一番大きかったような気がするのは俺だけだろうか・・・

モニター車 このロケットは当たって爆発するものではないです こういうのがばらばらーっと並びます
民間車両ですが一番・・・ 92式地雷原処理車のロケット発射 爆導索が出てきて地上で爆発

10時近くになると音楽隊の演奏が始まる
それこそ軍艦マーチからお魚天国(歌・振り付けつき)まで・・・彼らも大変だ・・・
でも実戦(演奏会)をこなしてるので錬度は十分

防衛庁長官やら演習担任官の入場があって
10時20分前段演習開始

まずは遠距離火力
F-4EJ(改)による直援
残念ながら演習場の大きさの都合により実弾投下はないが
二機編隊が低空進入
会場を通過すると共に射場に爆発
これは擬似的に発破をかけて「こんな感じですよー」な表現

ぞれでも演習場に響き渡る最初の轟音
腹に響く

縁の下の力持ち 実は自走できるんです 遠くの弾着ですが音がすごいです
いぶし銀“施設作業車” 155mm榴弾砲FH-70 「鉄の雨」
続いて入場するのが特科火力
まあ早い話しが大砲やら大型のミサイルやらなにやら
キャタピラ付から装輪から牽引まで多種多彩

本気を出すと40kmちかくの射程があるものばかり
観覧席前に展開した位置からだと最終着弾地点まで近すぎるので
同種の砲が予備陣地に展開しそこで射撃
それでも99式自走榴弾砲やMLRS・88式地対艦誘導弾は展示のみ

「だんちゃーく」「いま」
流される無線に合わせて発射・弾着が繰り返される
送れて聞こえる地鳴りにも似た振動と
もうもうとあがる土煙

タイミングを計って異なる数門の砲を発射
決められた高度で炸裂させ
富士山を作る
なかなか秀逸

そんなクライマックスの富士山ができる頃には帰り支度
特科は相手からの反撃をかわすために迅速な逃げ足が要求される

それにしても早かった・・・
ずいぶん錬度が要求されます 「富士山」 いやもうホント「すたこらさっさ」状態
タイミングを計算し発射 山状に同時着火 特科は逃げ足が大切です
続いては中距離火力の部

高機動車に牽引された120mm迫撃砲RTが入場
あの砲口から砲弾を落とす独特のスタイル
迫撃砲は今も昔も普通科(歩兵)の有効な支援火力

これも撃ったら逃げるのだが自走式ではないため
遠目で見るとスピーディーさに欠ける

そうこうしている間に対戦車ヘリAH-1SがNOE(匍匐飛行)で進入
スタンド上段にいたわれわれから見ると
ひいきめに見ても同高度
ヘタしたら低いくらい

空中に静止して20mm機関砲の射撃

三銃身の俗にいうバルカン砲なのだが対地仕様で発射速度を遅らせているのか
そんなに連続しては聞こえない

それでも曳光弾の赤い軌跡を追った先ではもうもうとした土煙




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