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2003年10月のサイト鑑賞

Re:p要素は最小の節

2003.10.21

いやはや,先の文章書いてから1月以上経ってるよ。忌みごと(まだだけど)やら,病みごと(造語で,しかも継続中)やら,人の祝いごと(しかも自分は子供と留守番)やら,立て続けにくると精神的に辛いわ,正直。

こういうときは,ひたすらゲームに没頭するのが精神衛生上いいなぁ。とか思ってしまうのは,精神が病んでいる証拠か,はたまた単なるゲーマーか。とりあえず,GNOのやり過ぎは,家庭崩壊に繋がるので注意しないとね。

ひとつ謂えることは,子供が肺炎のときは,家で煙草を吸うのは止めましょう。長期化して大変です。中耳炎も完全に治さないと何度でもきますので,注意しましょう。中耳の切開は相当に痛そうなので。

前置きが長いな。しかも脈略ないし。1ヶ月で芸風変わったか,俺。

扨,先の文章[see Re:段落]について反論があったみたいだけど,放置しちゃってたし,復習がてらまとめ文書[see 趣味のWebデザインp要素は最小の節]を読み返し。

どうも,総論としては,文章の意味は割とどうでも良くて,見栄えに基づいてマークアップしています,って意見にしか読めないンだけど。まぁ,これは始めに反応を貰ったときの,DDTさんがCSSで表現した結果を見れば、DDTさんはq要素で引用している部分をホントはブロックレベル要素にしたかったということがわかるって言葉からずっと感じていたことだけど。

まぁ,それで終わっちゃ久々の文章書きも味気ないので,各論への意見ついでに,今までの経過ををまとめてみる。どうも徒然なるままに書いた文章なんでまとまりないけど,リハビリなのでご容赦を。

p要素は最小の節

関連文書を一つにまとめたものの表題にされているくらいだから,おそらくこれが一番謂いたいことなンだろう,と思われます。確かに他の主張は,この主張の補強のために謂っているだけなんじゃないかな,って気もしていますし。

扨,正直謂いたいことは判る。というか,文章を書く上では,リスト系の要素を除けばブロックレベルの要素はP要素しかないわけだから,これが最小なのは当然ではありますが。

問題は,その最小単位とは何なのか,ということです。

私は形式段落だと主張しているし,徳保さんは改行で明示された節だと主張しています。

また,それではxHTML2.0でのP要素にブロックレベルの要素を入れ子にできるようになることと矛盾するンじゃないか,という疑問に対して,私は口語的なものをそのままHTMLで表現するための措置であると解し,徳保さんはP要素は最小の節の他に形式段落(に類するもの)や意味段落(に類するもの)といったものを明示するためにも使うと解しています。

徳保さんは,私への反論として,計算式を書く場合は形式段落としてだとマークアップ出来ない,と謂われます。しかし,私は以前から謂っておりますが,頭の中で飛躍した思考経路を文章でそのまま書くことは,文章として論理的に整理されていないため,論理的にマークアップ出来ないのは当然だと考えます。更に謂うと,整理した上で文章中に式が残って,それを見やすいように計算式だけ改行して表記したいなら,それこそCSSでやればいいし。どうしてもHTMLで明示したいなら,BR要素を入れれば,って気もします。

表示は関係なく,形式的な意味の上でその計算式が独立しているならP要素にすればいいし,前後の文と繋がっているなら,一つのP要素になるってだけではないでしょうか。

で,余談。ちと話しはずれますが,会話文について。

以前私は,小学校では,段落(形式段落)は改行で表現する,って教えてますよねと書きました。日本の手書きの一般的な表現では,改行は形式段落だと思うンですとも。

で,これへの反論として,会話文、あるいは文章中への図表や数式の挿入など、形式段落の中で改行されるケースは多々ありますと謂われました。

図表は数式は,前述のとおり話しは別ですが,確かに小説などで,段落が終了していないのに会話文で改行しているものを見かけます。これは私の早とちりでした。

で,そのへん会話文については,どういう基準で教えているンだろうってことで調べてみました。ちうか,知り合いの国語教師に聞いたくらいですが。

すると,小学校では,カギカッコを書く場合は改行するように教えることになっているとのこと。但,必ずではないそうで。

実際に国語の教科書なり,文章問題なりを見ても,カギカッコだからといって必ず改行しているわけではないらしいです。実際,作文などでもカギカッコで改行しなくても減点の対象にならないそうで。まぁ,学校や教師によって違うらしいのですが。

本屋で色々な小学生用の参考書を見てみたンですが,本当に一貫性がない。なにせ,正式な書き方とされている,カギカッコだと必ず改行しているもの自体がないのが凄い。

一応,僻目で見ると,会話文が一つの形式段落として独立しているときには改行し,そうでないときは改行していないものが多い気がしましたが,気の所為でしょう。結局,文章を書いた人の好みによるみたいで。

この現状を見る限り,文書構造は表示方法に左右されないって意見の根拠にしかならない気がします。

というか,こんなことでいいのかな。日本の国語教育は。

匿名ブロック

徳保さんは,レンダリングの都合上の匿名ブロックが生じることが文章の意味付けに影響するとおっしゃいます。で,匿名ブロックは好きじゃないから,最小の節をしっかりp要素でマークアップしようと。

えっと,文章そのものの構造とも,HTMLとも関係がない,レンダリング技術上発生する仮想の要素が文章に影響する訳はない訳で,気にされても困ります。

リスト系要素の独立性

私の,ブロックレベルの要素はそれぞれ独立している,という意見に対して,リスト系の要素は独立しない場合があるとの反論がありました。

で,徳保さんの例示は次のとおり。


<ol>
<li>一つ、人の世、生き血をすすり、</li>
<li>二つ、不埒な悪行三昧、</li>
<li>三つ、醜い浮世の鬼を、</li>
</ol>
<p>退治してくれよう、桃太郎!</p>

この文章をリストとすること自体に無理がある(普通の文章でしょう)と思いますが,無理にリスト化するとしたならば,口語表現をマークアップするならxHTML2.0でないと無理があるので,それでのマークアップになります。まぁ,次のようになるでしょうか。


<p>
<ol>
<li>一つ,人の世,生き血をすすり,</li>
<li>二つ,不埒な悪行三昧,</li>
<li>三つ,醜い浮世の鬼</li>
</ol>
を,退治してくれよう,桃太郎!</p>

あくまでも,OL要素は順列のあるリスト,UL要素は順列のないリストですから,それぞれもリストアイテムはリストの対象となるレベルとして並列であるはずです。上記例で謂えば,リストだけで見たとき,一番目に上げられる行為として人の世の利益の独占,二つ目の行為として不埒な悪行,三つ目の行為として鬼のような所業ということで,リスト全体では退治されるべき理由のリストとして完結します。そして,それを含んだP要素もまた独立した文となります。

ただこの例だと,本来は3つめは並列になりようもない(一と二をやる鬼って意味でしょうから)ので,リスト化することに無理があり,ちょっと強引な解釈をしてますが。(ただの調子取りに一つ,二つと数えているだけで,リスト化するのが無理がある文ですし。)

関連文書

関係文が多いので,整理がてら一覧を載せておきます。

  1. Web系日記 : 2003年8月の#id0823-2のNote …というか
  2. securecat の日記 (3946)のRe: Web系日記 : 2003年8月
  3. 備忘録030801-31/趣味のWebデザインの平成15年8月24日
  4. DDT's Room:Web Site Watch Sep-2003の段落の中の段落
  5. 趣味のWebデザインの備忘録の平成15年9月7日
  6. DDT's Room:Web Site Watch Sep-2003の段落
  7. 趣味のWebデザインの平成15年9月8日
  8. DDT's Room:Web Site Watch Sep-2003のRe:段落
  9. securecat の日記 (3946)のRe: 備忘録030901-30/趣味のWebデザイン 及びそれへのコメント(p要素よりdiv要素のほうが良いのかも
  10. securecat の日記 (3946)のRe: DDT's Room:Web Site Watch Sep-2003
  11. 趣味のWebデザインの備忘録の平成15年9月11日

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