ネクサス・オプション・パーツ体験記
 
 


1999.11月の我がネクサス上空仕様


H3404 ハード シーソーダンパー(実際には4個入り)
\400

  ネクサスは柔らか目のダンパーを使っているので、
操縦感覚がふわふわである。しかしこのダンパーは結
構硬いので、これを装着すると、操縦感覚がかなりダ
イレクトになる。実際飛ばしてみると、舵の効きが良
くなり、まるで別の機体を操縦しているような感覚で
ある。
  尤も機体によってはスリミソが出る可能性がある。
  また、個人的な経験であるが、フロートを付けて
練習する時は、これを付けた方が操縦しやすい。
あと強風時はこちらの方が安定する。



ヒロボー 0403-212 スタビブレード
\1,600

  ネクサスの安定性が悪かったので、重めのスタビブレードと言うことで買った物
で、GPH346やシャトルRGなどに使われているスタビブレード。実際に重量を計ると
30gであり、ネクサス純正と変わりない。ただ面積が大きくなっており、
運動性は高そう。また固定用のイモネジは便利である。
  さて飛ばしてみると、あまり変わりなし。重量が同じだから当然であろう。
むしろデザインが格好いいという点が大きな違いか。
  なお安定性の問題はリンケージのガタを無くしたら改善されたので、
スタビライザーは関係なかった。
  なお後で鉛ウェイトをはずしてアクロバットを行うと、明らかに運動性が
  改善されている。ノーマルのスタビでループ、ロールなどをやると墜落する
可能性大。(少なくとも私は1回墜落した。)
  他のスタビライザーはエルゴのは重量調整可能、またパイオニアが3種類
出している。



Z3020 HPサイクリック・レバー \3,800
H3307 ミキシング・レバー     \1,800
H3304 ミキシング・ベース     \2,000
H3103 3X6X2mmベアリング      \2,200 x2

 オプションパーツの中には買って感動するようなものは少ないが、私はこの
パーツをつけて、ネクサスの悪癖といわれるホバリングの不安定さが解消されて
いることを明らかに感じた。さすがに合計で1万円もするだけのことはある。



H3312 ピッチ・スライダー・セット \1500
H3106 ピッチ・スライダー・ベアリング \800

ネクサスSSのピッチ・スライダーはプラスチック軸受けで、最大16°程度のピッチ
変化しかできない。そのため背面ホバリングは苦しい(といっても、私の腕では
できないが)。そこでピッチ変化を24°ぐらいまでとれる本製品の出番となる。
  もっとも組み込みには多少の工作技術が必要。
(1)ピッチ・ロッドの穴がうまく入らないので、いささか強引にこじりながら入
れる必要がある。
(2)本体のネジを締めすぎるとうまく回らなくなるが、緩すぎるとすぐに外れて
しまう。締め具合が難しい。
  実際使ってみると、ベアリング内蔵のため、ローター回転の摩擦が少なく、SS
のプラスチック軸受けとは格段に上昇力が違う。フルスロットルにすると、異常
な速度で上昇していく。もちろんピッチの幅も増えているから、一石二鳥である。



H3501 エレベーターレバーセット(VR) \1200
H3502 エルロンレバーセット(VR) \1000

コンセプトVR用の両引きレバーだが、ネクサスにもそのまま使える。
ただアームは少々長いのに交換しないといけない。
私の機体の場合、エルロンはあまり効果が無かったのであるが、
エレベーターはガタが大幅に減り機体が敏感になった。
なおエレベーターの軸受けはPI15というベアリングに交換できる。
Z3037 HPピッチレバー2 \3500

純正のプラスティックのピッチレバーは力が加わるとよじれるので
微妙なピッチ操作ができない。
そこでこのZEALのアルミ製レバー(軸はベアリング入り)に交換すると、
剛性が高く微妙なピッチ操作ができるようになる。
実際飛ばしてみると、ホバリングで上下が正確に操作できるようになるので
ふらふらしなくなる。
H3048 テールピッチスライドベアリング \1000

  ネクサスタイプS純正のメタル軸受けは、締め込むと回らなくなる。そのため
テールピッチリンケージにどうしてもガタが出てしまい、微妙なラダー操作がで
きない。その点本品はベアリングであるので、充分締め込む事ができ、リンケー
ジにガタがなくなる。またテール回りの摩擦も減少する。



Z3023 カーボンテールブーム \4200 (現在未使用)

  ネクサスSSはノーマルではテールヘビーで、重量バランスが悪い。そこでアル
ミ製のテールブームをカーボン製に変えれば多少は重量バランスが改善される。
説明書にはパイプドライブ専用とあるが、別にピアノ線ドライブでも行けるよう
である。ただし少しシャフトガイドが緩くなるので、接着剤を併用した方が良い
かもしれない。勿論パイプドライブはベアリング軸受けなので、こちらの方がパ
ワーロスが少なくて良いが。

  あと私の購入した製品の場合、テールギアBOXを嵌める穴を広げないとうま
く入らなかった。
  私の機体の場合、これを使ってさらにテールガイドを1本外して、マフラーを
前向きにしたら、ウェイトを入れなくてもちょうど重心が真ん中になった。

  実際に飛ばしてみると、意外と振動しやすい。やはり軽量であるためぶれ易く
なっているのかもしれない。サポーターは必須である。また意外と華奢なので、
メインローターで叩いたりすると折れてしまう。(経験者は語る...)
また締込みが緩いので、テールやメインフレームに差し込む時は、ヤスリで表面
をザラザラにしてエポキシで接着した方が良いかもしれない。



H3604 パイプドライブシャフト \2,200
H3603 パイプドライブ用シャフトガイドセット \1,200
H3048 ベアリング 6x10x3mm 2pcs \1000  (現在未使用)

  ご存知の通り、テールローターはエンジンと同じぐらいの速度(ホバリング時
15,000回転/分)で回るので、この部分の摩擦を減らすことは重要である。そこで
ここにパイプドライブを使えば、シャフトガイドがベアリングなので摩擦が減る
と考えた。
  実際に装着してみると、ホバリングはあまり変わらない。
しかし振動ジャイロを使った場合、上空でループなどをやってローター回転数が
上がると、ピアノ線ではハンチングが発生するが、パイプドライブだとハンチング
しない。



H3355 4サイクル・コンバージョン・キット \14800
OS FS52サーパス・エンジン \28000  (現在未使用)

  ついに悪魔の誘惑に負けて買ってしまった。レガードが6万円ぐらいで買える
から、そっちの方が良いかもしれない。(でもレガードよりバロン4サイクルの
方がいいかも。)とはいえ、ジャイロやサーボを買うことを考えると、新品を買う
予算はないのであった。
・取り付け
  FS52エンジンのシャフトを32mmにカットしなければならないが、シャフトは鋼
でできているため、金きり鋸や電動ジグソーで切れるような代物ではない。電動
丸鋸に砥石を付けたら切れるかもしれないが、私は電動丸鋸を持っていないので、
ショップに加工をお願いした。
  スロットル・レバーは固めに締め付けること。振動で緩むとエンコンが効かなく
なり危険である(経験者は語る)。
  マフラーが超でかい。カッコいいけど、これでも音は大きい。このマフラーの
お陰で、重量バランスはかなりテール・ヘビーになる。エンジンのパワーがない
ので余計な錘は乗せたくないのだが...
・フライト・インプレッション
  キャブレーターがタンクのはるか下にあるので、エンジンをかけていない時
エンコンを上げると、キャブレーターから燃料があふれてくる。他社のヘリも
同じようではあるが。
  エンジンを始動すると、低くて規則正しくて非常にいい音である。この音は
単気筒の4サイクルバイク(SRXやXR)に似ている。アイドリングは低速だが
安定している。
  エンジンの回転を上げると、タンクが泡立っている!燃料が減ると良くなる
から、マフラー・プレッシャーが強すぎるのかもしれない(私のヘリはタンクの
エア・プレッシャーの穴を広げている)。
  1タンクの慣らし運転後、ホバリングに挑戦。手抜きしてギアは2サイクル用
のままであるが、あっけなく浮上。2サイクルに比べると、ローター回転は低い。
(音とローターの回り具合で分かる。)しかし振動がひどく、ジャイロがうまく
効かない。しかも反トルクが強いため、エンコンを上げると機首が動いてしまう。
しかし音が低いせいか、2サイクルより静かに感じる。
  エンコンを上げて急上昇!と思いきやモワーとしか上昇しない。まだニードル
を開けすぎなのだろうか?それともギア比? さらなる調整が必要である。
  飛行後、うっかりマフラーを触ったら、熱い! 火傷してしまった。さすがに
発熱は凄い。
  というわけで、意外と簡単に飛ぶものである。2サイクルに比べても、それほど
の違和感はない。思ったほど静かではないが、思ったほど扱いにくくはない。
しかし現状では振動がひどいので、どうにかしないといけない。

  その後フレームをレガード用に交換したところ、機体の振動は無くなり、タンク
の泡立ちも解消し、ジャイロも良く効くようになった。
  もっとも相変わらずエンジンの振動はひどく、フライト後にエンジンやマフラー
の取り付けネジが緩んでいたので、ネジロックを付けて、折れるんじゃないか?
と思うくらいに固く締め付けておいた。
  なお私のネクサスのニードルの設定は、スローが出荷時のまま、メインニードル
が1.4回転程度が一番いいようである。もっとも上昇力は相変わらず無いが、オーバー
ヒートするとエンストするのでかなり濃い目にしている。そのため飛行時間は15分
ぐらいと、2ストに比べてあまり良くなっていない。

  オプションのアルミ・クーリング・ファンを付けると、冷却効率が高いためニー
ドルを閉めることが出来て、ますます良く飛ぶようになる。この時4サイクル用
のクラッチを取り付けるM3のネジを0.5mmほど削らないと、エンジン・ユニットが
スターターシャフトに入らないので注意。





ネクサスのメイン・ローターは何がいい?

JRC研究所  30DX-NS525  準対称翼?  木製  \3,500  お薦め度☆
    重量、長さともに純正のローターに近い。ただしドラッグ穴が真鍮製なので、
    3mmの金属穴をネクサスの4mmに加工するのは面倒。かなり凝った構造になっ
    ており、重量バランスが良さそう。またフィルムもシルバーの薄手の奴で、
    空気抵抗が少なそうである。以上の特性から、上空飛行向きと思われるが、
    私はホバリングの練習中に壊してしまったので、なんとも言えない。
      面白いことに、リンクの長さを同一にしておいたところ、このローターは
    全くトラッキング調整をする必要が無かった。


ヒロボー  0402-550  準対称翼?  木製  \2,800  お薦め度☆
    構造や材質はネクサスの純正に似ているが、長さが550mmと、ネクサスの515
    mmに比べると長い。ドラッグ穴は3mmだが、プラスティック製なので4mmへの
    加工は簡単である。翼型から見ると、結構揚力が高そうである。
      実際飛ばしてみると、良く浮く。純正よりも幅は狭いのだが、やはり揚力
    は高い。しかし長めのメインローターは、テールローターと接触する可能性
    があり注意が必要である。
      ところで、ヒロボーはローターの組み立てを中粘度瞬間接着剤で行なうよ
    うに指定している。京商はエポキシである。瞬間接着剤は水分で固まるので、
    手に付くと一瞬で固まるが、乾燥した木やプラスティックには時間がかかる。
    そこで軽く息を吹きかけると、水蒸気で早く固まる。
    
K&S クリアーバード530  木製(透明塗装)  \4,200  お勧め度☆☆☆
    フィルム張りのローターブレードは草木に当たったりするとすぐにフィルムが
    剥がれてしまい耐久性がない。かといってFRPのローターは高価。その点この
    クリアーバードは塗装式なので耐久性もあり安価であり一石二鳥、いや一斥
    二長である。実際飛ばしてみるとさすがにFRP製ほどには浮かないし安定性も
    ちょっと低い(FRPは表面が滑らかで空気抵抗が低く、しかも撓みがあるので
    上半角が付く)気がするが、上空飛行は支障無くできる。木製ブレードの欠点
    とされるバランスも、工場出荷時に調整しているので問題ない。
    
K&S GL550T  準対称翼?  FRP製  \6,900  お薦め度☆☆
    私の虎の子のグラスローター。グラスローターは安定性が良く、空気抵抗が
    低く、精度が高いと3拍子そろっている。(いや、値段が高いということも
    含め4拍子か?)
      実際に使ってみると、純正に比べて低いスロットルで浮いてしまう。そこ
    で安定性を上げるためにピッチを下げてみたが、振動が少なく飛ばし易い。
    ホルダーの材質はプラスティックなので、3mmのドラッグ穴の4mmへの加工
    は簡単である。
      特に4サイクルネクサスでは純正の515mmだと回転面の面積が狭すぎて飛び
    が悪いので、是非ともこれを使いたい。
      もっともテールを叩くのが怖いので、オートロは止めた方がいいだろう。

京商  H3317  515mm  対称翼  木製(ベニア一枚板)  \2,900  お薦め度☆☆
    言わずと知れた、純正部品。
    2個のブレードのばらつきが大きいためバランスの調整にちょっと時間が
    かかる(といっても20分ぐらい)という欠点はあるが、安くて安定性が
    高くて加工無しで取付けられるので、ホバリングの練習には最適。上空飛行
    でも、低速では全く問題無し。(私は高速はまだ飛ばせない。)
    また一枚板のため、叩いても割れにくい。
    やっぱり純正!

京商  H3305  515mm  対称翼  木製(3枚合板)  \3,800  お薦め度☆☆
    こちらはネクサスDF用のローター。3枚合板のため、前後バランスが良い
    との事だが、それ以外は同じなので、ホバリングでは違いは感じられない。
    上空を飛び回る人にお勧めである。

京商  H3365  530mm  対称翼  木製(3枚合板)  \4,000  お薦め度☆☆☆
    こちらはネクサスレガート、フォルツァ用のローター。
    長さが15mm延長されており浮きが良い。上空アクロでも特に問題なし。
    私は1999年はあまり飛ばしておらず、墜落が無かったのでこれ一本を使用。

京商  H3606  530mm  対称翼  FRP製  \8,800  お薦め度☆☆☆☆
    値段は高いが、バランスは完璧でネクサスにベストマッチする。
    FRP製なので草木に当たってもフィルムが剥がれたりはせず耐久性がある。
    ネクサスにとって最高のローター。

とはいえ、実は私の腕ではどのローターを使ってもそれほど違いは感じられない。
車のタイヤと一緒か?

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