Camino べんりセット

ID/NAME を表示 引用元を表示 見出し一覧 コメント暴露 img に title 追加 選択部分のソース リンクタグ作成 ページタイトル スタイル無効化 スタイル切り替え 外部スタイルシート一覧 外部スクリプト一覧 URL へ飛ぶ URL をアンカー化 リンク先リスト リンク先 URL 検索 Google 検索 Internet Archive 検索 Web Sniffer 文法チェック ページ先頭へ ページ末尾へ 階層を一つ上へ フレーム解除 窓サイズ調整 追加表示を消す バージョン情報

Gecko エンジン搭載の Mozilla 系ブラウザたち、特に MacOSX の Aqua GUI をまとってナイスな感じに仕上がりつつも基本機能にまだまだ不足の多い Camino (旧称 Chimera) を、ちょっとだけ便利にするかも知れない小ネタ集。

というよりは、より良き正しき HTML/CSS を書いてるサイトに対して使用すると、良き HTML の真のチカラを発揮する(かもしれない)という、えらいマニヤックなアイテム。そーいう Web 日記を書いてる人とか、巡回先もそういうサイトが多いとかの人向けなのかもしれない。

CSS 有効の環境でここの右に表示されている画像のプルダウンメニュー部分は、イメージマップです。それぞれの項目の説明へのリンクになってます。

だうんろーど他

Camino べんりセットをダウンロード
  • 2003/07/09 (v1.68) / gzip 圧縮 tar / 72 KB 改訂履歴
  • Camino を始めとする Gecko エンジン搭載の Mozilla 系ブラウザ向け
  • 旧版を使ってくださってた方は、新しい benriSet_bookmarklets.html の再インポートと、 benriSet.css の置き換えをよろしくです。
  • JavaScript Actions 用のスクリプトファイルを同梱。
ベータばん
Gecko の進展にしたがってイロイロ動かないのが出てきてまして。しかし暫定の対応しかできない昨今なわけで、一応とりあえずということで。
動作サンプルページ
どういう事ができるかを気軽に試してみるページ( Mozilla 系ブラウザ前提)。古い版のべんりセットをすでに導入中の場合は、使用中の古い benriSet.css が効いてしまうので、表示がヘンになったりしますよ。
そーす公開中
Bookmarklet へ加工する前に、普通の外部 JavaScript の形で書いたモノ。上のサンプルページでも使用。シロウト丸出しで恥ずかしい。

使用方法

Camino べんりセットは海の向こうの用語で Bookmarklet と呼ばれてる部類のモノです。ブックマークのリンク先 URI として JavaScript が直書きされていて、通常のブックマーク同様に選択すると、どこかのページへ飛ぶかわりに現在表示中のページに対してその JavaScript が動作するという具合。

…という単純なモノなんで、Gecko エンジン搭載の Mozilla 系ブラウザならたいがい使えると思うです。ただし説明その他は Camino を前提としてます。

セットアップ手順などは同梱の README.html を見てください。

べんりセットあいてむ一覧

ID/NAME を表示

id 属性値が与えられている要素、name 属性値が与えられているアンカー <a> を探して、その該当箇所へ id/name 属性値の内容をリンク文字として追加表示します。

日記ページのピンポイントリンクなどなど向け。

引用元を表示

<blockquote> 要素や <q> 要素の「引用元」を、ページ中の該当箇所へ追加表示します。

cite 属性 に記された URL へリンクを張った状態で表示し、 title 属性が与えられていたら、その内容をリンク文字として利用しまっす。それら属性値が無い場合は、なにもしません。

見出し一覧

表示中ページの見出し (HTML/XHTML の <h1><h6> 、 XHTML2 の <h>) の一覧をフローティングシートに表示します。一覧をクリックすることでその見出し部分へ飛べます。

<h1> 等は文字の大きさを変えるタグである」とかカンチガイして誤用しているページに適用すると、ナニガナンダカ状態で苦笑モノであります。

コメント暴露

HTML のコメントアウト部分( <!-- ほげほげ --> )を該当箇所へ追加表示します。

処理方法の変更設定

初期状態ではコメント内の HTML タグを生かさない設定。 コメント内のタグを生かした状態で表示するには、以下のように変更してくださいな。ただし、 HTML の書かれ方によっては表示が崩壊する可能性があります。

useInnerHTML : false,useInnerHTML : true,

img に title 追加

alt 属性があって title 属性の無い <img> 要素に、 alt 属性値のテキストを title 属性値として追加します。 alt 属性値そのものが無いかカラの場合は、ファイル名を title 属性値とします。イメージマップの <area> 要素にも同様に働きます。

何のためにあるかというと。 Windows の IE では <img>title 属性値が無く alt がある場合、 alt の内容がツールチップとしてポップアップされます。これが元で、 alt に「画像の説明」を入れてしまっていたり、なんかネタ文章が仕込まれてたりすることが往々にありまして、そういうモノを見るために、とかとか。

原理主義を申しますと、 alt 属性は「その画像が表示されなかった時に替わりに使われるテキストを入れる物」であって、「画像の説明」や「ネタ文」を入れるものじゃないです。その役目は title 属性が担う物。ゆえに Mozilla や MacIE5 等では title 属性の内容しかポップアップしません。

選択部分のソース

ページ上の選択部分の HTML ソースをフローティングシートに表示します。ただし、本来のソースそのままのモノが抽出されるのではなく、Gecko レンダリングエンジンが内部的に扱っているソース、つまり文法ミスや欠損などが補正された状態のものが抽出されます。

なかなか狙い通りの部分をキレイに取り出すことは難しいです。コツは狙いより大きめに選択する事カモ。前後にゴミタグが出ますが。

右下の「テンプレートを適用」をチェックすると、設定済みのテンプレートを適用した状態へ、表示が切り替わります。初期状態では、選択部分のソースを <blockquote> で囲うテンプレートが設定されてます。

なお、テキストエリア内を一文字でも編集してしまうと、「テンプレートを適用」チェックボックスの ON/OFF は効かなくなります。ださいですね。すいません。

処理方法の変更設定

初期状態では「テンプレートを適用」のチェックは OFF ですが、デフォルトで ON の状態にしとくには、以下のように変更。

applyTemplate : false,applyTemplate : true,

テンプレートの書式

テンプレートの書式は、以下の箇所を書き換えることで変更できます。

template : '<blockquote cite=\'$URL\' title=\'$TITLE\'>\n\n$SELECT\n\n</blockquote>',
  • $URL は表示中ページの URL へ置換されます。
  • $TITLE はページタイトルへ置換されます。
  • $SELECT はページ選択範囲部分の HTML ソースへ置換されます。
  • \' はダブルクオートへ置換されます。
  • \n は改行です。
  • \ は Shift_JIS の Osaka フォントでは Yen 記号に見えるけど、 Camino のブックマーク編集ダイアログ上ではバックスラッシュに見えます。ヤヤコシイです。
  • ダブルクオート、シングルクォートは素のままで使えません。注意。
  • 日本語文字とかの非 ASCII 文字を入れる場合は、 Unicode 文字参照化したほうが安全です。(「三日坊主++の部屋」内「使えない文字」の一番下に変換フォームがあるです)

URL 文字列末尾の数字

? につづく 8 桁の数字が URL 末尾にある場合は、それを削除します。いわゆる「更新日時取得アンテナ」がリンク URL に付加してる事の多い文字列。この処理が不都合であれば、以下のように変更してくださいな。

kill8Nums : true,kill8Nums : false,

適用対象は、テンプレートの $URL 部分、選択範囲から抽出した HTML ソース内の URI 型属性値、双方です。

リンクタグ作成

現在表示中のページへ飛ぶためのリンクタグ (HTML) を生成して、シートダイアログに表示します。

生成タグのテンプレート

生成されるリンクタグの書式は、以下の箇所を書き換えることで変更できます。

template : '<a href=\'$URL\' title=\'$TITLE\'>$SELECT</a>',
  • $URL は表示中ページの URL へ置換されます。
  • $TITLE はページタイトルへ置換されます。
  • $SELECT はページ上のテキスト選択範囲の内容へ置換されます。(選択範囲の無い場合はページタイトルへ置換)
  • \' はダブルクオートへ置換されます。
  • 改行は入れられません。改行から後ろがちょん切られるので。
  • \ は Shift_JIS の Osaka フォントでは Yen 記号に見えるけど、 Camino のブックマーク編集ダイアログ上ではバックスラッシュに見えます。ヤヤコシイです。
  • ダブルクオート、シングルクォートは素のままで使えません。注意。
  • 日本語文字とかの非 ASCII 文字を入れる場合は、 Unicode 文字参照化したほうが安全です。(「三日坊主++の部屋」内「使えない文字」の一番下に変換フォームがあるです)

URL 文字列末尾の数字

"?" につづく 8 桁の数字が URL 末尾にある場合は、それを削除します。いわゆる「更新日時取得アンテナ」がリンク URL に付加してる事の多い文字列。この処理が不都合であれば、以下のように変更してくださいな。

kill8Nums : true,kill8Nums : false,

ページタイトル

表示中ページのタイトルを、コピペできる状態のシートダイアログへ表示します。

一見不要なモノのような気がシマスガ、 Camino 現状の特殊事情をカバーするために必要だと思ったので。ロケーションバーのアイコンをデスクトップにドラッグ&ドロップすると、インターネットロケーションファイルが作られるわけだけど、ページタイトルに日本語などが使われている場合、ファイル名がページタイトルにならなかったり、文字化けしたりするので。その修正用。

あと、XML としてパージングされる application/xhtml+xml の XHTML2.0 のページだと、ページタイトルが内部的にカラッポになっちゃってるくさくて、タイトルバーにも何も出ないという Gecko の現状もありまして。そのために。

スタイル無効化

製作者がページへ施したスタイル指定を無効化します。 CSS のスタイルを無効化するのはもちろん、 <font> だの <b> だのが乱舞してるレガシーな HTML 記法によるスタイル効果をも無効化します。適用後は、あたかも文書構造のみを記した HTML であるかのような表示になります。それと、テーブルセルには点線枠が付加されます。

レガシー HTML によるスタイル効果を無効化するために、このサイト内に置かれている nostyle.css を読み込みます。オフライン状態などでこれを読み込めない時は、レガシー HTML のスタイル効果を無効化することはできません。

( ローカル HD 上の外部 CSS を表示中ページへ適用することは出来ないみたいです。 Gecko エンジンのセキュリティ制限らしい。ただ、外部 CSS の URL のスキームが http:// でありさえすればいいので、ローカルで Web サーバを稼働させ、そこに nostyle.css を置いておくという手段が使えます。)

スタイル切り替え

スタイルを切り替えるポップアップメニューを、フローティングシートに表示します。スタイルシートの切り換えだけでなく、 HTML による物理装飾をも切り換えの対象としてます。状況によって下記のような選択肢があらわれます。

  • デフォルトで適用されてるスタイルシート(提供されてる場合に出現)
  • 代替スタイルシート(提供されてる場合に出現)
  • HTML 記述で固められた「物理装飾」(スタイルシート皆無の場合に出現)
  • それらすべてのスタイルを無効(「スタイル無効化」と同じ。注意事項というか適用上の制約も同じ)

本家 Mozilla には装備されてるスタイル切り替えメニューが Camino には無いので用意した項目。まだ実装前なのか、実装する計画が無いのか知りませんがー。

ページのスクロール位置によっては、ポップアップメニューがとんでもない場所に表示されます。ページ先頭まで戻れば正常位置に出ます。 select 要素(またはそれを含む要素)positin:fixed してる事が原因。実はコレ、 Classic MacOS/MacOSX 双方の IE5.x でも同様だったりするから、 MacOS(X) そのもののバグなのかも。

ブラウザがクッキー有効に設定されている場合は、ページごとのスタイル選択をクッキーに記録させるボタンが出てきます。クッキーへ選択を記録したページで次回以降「スタイル切り替え」を実行すると、自動的にそのスタイルが選択・適用された状態になるです。ページを読み込んだ際に自動選択されるワケじゃない事に注意。ださいけどブックマークレットの限界。すでにクッキーが記録されてるページの場合は、クッキーを消去するボタンが出てきます。

処理方法の変更設定1

クッキー記録機能を利用しない場合は、以下のように変更。記録・消去ボタンも表示されなくなります。

useCookie : true,useCookie : false,

処理方法の変更設定2

クッキー記録機能を利用する場合、以下の部分でクッキーの生存期間を設定できます。(単位:日)

cookieLife : 30,

注意事項

クッキーは、それが設定されたディレクトリ階層以下に渡って有効であるにも関わらず、消去はそのクッキーを設定した同階層でしか行えません。ゆえに、あるディレクトリ階層のページで「設定消去」ボタンを押しても、設定値を消せない事が多々あります。その場合は、上階層へ移動しつつ「設定消去」ボタンを押してくださいな。

外部スタイルシート一覧

表示中ページに取り込まれている外部スタイルシートファイルの一覧を、フローティングシートに表示します。 <link> 要素によるものと、 xml-stylesheet 処理命令によるもの、共に。外部スタイルファイルから @import で取り込まれているファイルまでは一覧しません。というかできません。ページ自体に直接埋め込まれてるスタイルシート記述ももちろん一覧されません。

外部スクリプト一覧

表示中ページに取り込まれている外部スクリプトファイルの一覧を、フローティングシートに表示します。 ページ自体に直接埋め込まれてるスクリプトは一覧されません。

URL へ飛ぶ

選択範囲中にある URL らしきものを拾って、そこへ飛びます。

結構イイカゲンに選択範囲を取ってもわりと大丈夫。 URL のスキーム部分が ttp:// とか tp:// とかになってても大丈夫。ただし ftp:// で始まらないモノはどんなモノでも http:// のモノであると勝手に断定して処理します。

URL をアンカー化

リンク文字列になってない、ただ直書きされただけの URL らしきもの をリンクアンカーにします。すでにリンク文字になっているモノに対しては何もしません。

ftp:// で始まらないモノはどんなモノでも http:// のモノであると勝手に断定して処理します。

ずらずらと URL が直書きされてるだけの HTML ページやプレーンテキストにこれを適用し、次に「リンク先リスト」を適用すると、上手いこと一括ダウンロード用に使える URL リスト(の原形)が得られるかもしれませんー。うへ。

リンク先 URL 検索

指定されたキーワードをリンク先 URL に含むリンクアンカーを探します。

HTML 的に相対 URL でリンク先が指定されてたとしても、それを絶対 URL 指定であったかのように見たててキーワード検索します。見つかったアンカーは目立つ表示になり、見つけたアンカー間をキー操作でポンポンとフォーカス移動(ジャンブ)できます。ページ上のクリックもしくは移動キー以外の押下で動作終了。

アクセス解析で見つけた Referer (リンク元 URL 情報)を辿って、自分のサイトへリンクしてるとおぼしきページを見に行ったとき、そのリンクアンカーを即座に発見するため、ってのが主な用途(笑)

  • 通常検索モード:検索するキーワードを普通に入れます。 alimika とか。大文字小文字は区別されません。
  • 正規表現検索モード: /alimika|a-satomi/ という様に正規表現のマッチ条件を / で囲みます。 /pattern/i という様に末尾に i を付けた時以外は、大文字小文字が区別されます。

動作設定 1 : 移動キー

以下の部分で変更可能。 prevKey は「前へ」、 nextKey は「次へ」のキー。見ての通り初期状態は D キーと F キー。

prevKey : 'D', nextKey : 'F',

アルファベット、数字、ファンクションキーが設定できます。ファンクションキーの場合は 'F1' とか 'F2' とか書いてください。

動作設定 2 : 検索キーワード初期値

以下の部分。自分のサイトの URL の一部分なんかにしとくと吉。

query : 'keyword',

動作設定 3 : 入力ダイアログ

初期状態では検索キーワードを訊ねるダイアログが出ますが、いちいち訊ねないで、検索キーワード初期値(上述)でいきなり検索発動させるには、以下のように設定。

noprompt : false,noprompt : true,

実際の運用上は、このブックマークレットを複製して、一方をこの「いきなり発動」に設定にしとくとナイス。

注意事項 1 : Find As You Type とのキー被り

最近の本家 Mozilla, Phoenix, Firebird, Camino Nightly は、Find As You Type 日本語訳がデフォルトで ON であり、そして任意キーの押下で自動開始されます。このブックマークレットの移動キーと被ると具合が悪いです。以下のどちらかの処置をオススメするです。

ブックマークレット側のキーをファンクションキーに設定:

上記「動作設定 1 : 移動キー」の通り。ただし Camino では、キーを押すたびに警告音が鳴ってウルサイです。

Find As You Type 側の設定を、特定の開始キーを押してから発動するように変更:

Mozilla, Phoenix, Firebird の場合は、ロケーションバーに about:config と入れて表示される画面で、"accessibility.typeaheadfind.autostart" の項をダブルクリックし、 false を設定。再起動無しで即座に反映します。

Camino の場合は、一旦終了してから、プロファイルフォルダの prefs.js あるいは user.js に以下の行を書き加えて再起動。

user_pref("accessibility.typeaheadfind.autostart", false);

以後、Find As You Type のリンクテキスト検索は ' , ページテキスト検索は / を押した後に発動するようになります。

スクリプトの側でなんとか対処出来そうな気もするんだけど、スキルが足りない…。

注意事項 2 : そのほかのブラウザ側機能とのキー被り

たとえば Windows 版 Phoenix では、 F1 キーは「ブックマークへ追加」と、 F3 キーは「次を検索」と被っちゃいますので、このキーを移動キーにする事は避けてくださいな。うーむむ。

制限事項 1 : Mozilla, Phoenix, Firebird (Mac 版のみ)

ちょっと前の版はなぜか onkeydown イベントを受け取らないようで、キー操作によるフォーカス移動が出来ないかもしれません。ごく最近の版なら正常。

制限事項 2 : ステータスバーの状況表示

Camino では、状況表示をステータスバーに出すようにしてます。が、ステータスバー変更不可の設定をしてる場合は、かわりにタイトルバーに表示します。それと最近の Mozilla, Phoenix, Firebird は、ステータスバー変更不可設定にはしてなくとも、リンクアンカーにフォーカスが当たっていると、ブラウザ側提供の URL 表示からは変更できないらしく、仕方なくタイトルバーへ状況表示します。

制限事項 3 : XHTML2

XHTML2.0 のページでは動作しないようになってます。原因はイロイロだけども、対処できましぇん。

Google 検索

選択範囲の文字列を検索語句として、Google で検索します。選択範囲の無い場合は、表示中ページの Google キャッシュを表示しようとします。

Internet Archive 検索

表示中ページの過去の姿が Internet Archive に残ってるかどうか検索します。ローカル HD 上のファイルを普通に表示してた場合は、調査対象 URL 入力フォームページへ飛びます。

Web Sniffer

表示中ページの URL を View HTTP and HTML Source の CGI へ送ります。これは、指定された URL のサーバから HTML や画像などのリソースを取り寄せる時、どのようなヤリトリがなされているかを見てみるモノです。ホンキで生丸出しの HTML ソースも見ることが出来ます。

View HTTP and HTML Source の CGI が到達可能な Web サーバにあるリソースのみが対象です。ローカル HD 上のファイルを普通に表示してた場合は、調査対象 URL 入力フォームページへ飛びます。

処理方法の変更

デフォルトでは Verbose Mode(相手の Web サーバとの接続手続きの様子も見るモード)が ON になってます。 OFF にする場合は以下を変更。

verboseMode : true,verboseMode : false,

文法チェック

Another HTML-lint で表示中ページの HTML 文法をチェックします。

Another HTML-lint の CGI が到達可能な Web サーバにあるファイルの HTML 文法しかチェックできません。ローカル HD 上のファイルを普通に表示してた場合は、Another HTML-lint のゲートウェイページ(軽量版)へ飛びます。

ローカル HD 上のファイルを文法チェックするためのツールには、以下のようなものがあります。

処理方法の変更1

初期状態では、 Another HTML-lint 公式サイトの CGI を利用する設定となってます。自前で設置しているミラー CGI などに変更する場合は、スクリプトの以下の部分をよしなに書き換えてください。

lintGW : 'http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllintl.html',
lintCGI : 'http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllint.cgi',

処理方法の変更2

チェックオプションは、たとえば以下のようにズラズラ並べといてください。オプションの値は Another HTML-lint の使い方を見るかゲートウェイページの HTML ソースを参照の事。

options : ['ViewSource=on', 'NoReligious=on', 'NoAccessibility=on' ... ],

ページ先頭へ

ページ先頭へドビュンと移動するだけ。 Camino + Cocoa Gestures の環境でのみ利便が上がりそうなシロモノ。このブックマーク項目を「マウス↑」あたりのジェスチャーに登録すると吉かも。

フレームページに対して使用すると、全フレームページが同時に先頭へ移動します。(笑)

ページの読み込み途中にこれを使用すると、そこで読み込みが停止しちゃいます。これはどうしようもない。

ページ末尾へ

ページ末尾へドビュンと移動するだけ。 Camino + Cocoa Gestures の環境でのみ利便が上がりそうなシロモノ。このブックマーク項目を「マウス↓」あたりのジェスチャーに登録すると吉かも。

フレームページに対して使用すると、全フレームページが同時に末尾へ移動します。(笑)

ページの読み込み途中にこれを使用すると、そこで読み込みが停止しちゃいます。これはどうしようもない。

階層を一つ上へ

現在表示中ページの、ひとつ上の階層へ移動します。

MacIE5 や Safari みたく、ウィンドウタイトルバーの Cmd + クリックで URL のディレクトリ階層メニューが出るようになってればいいんだけどな。

フレーム解除

フレームを使ってるページで、フレーム内それぞれのページを単独で取り出して表示できるようにします。フレーム内の各ページ、インラインフレームの左上にフレーム解除用リンクラベルが表示されるので、それをクリックしてくださいな。

Chimera 0.6 正式版までの間、フレーム内ページを個別に開くコンテキストメニュー項目が無かったので用意してマシタ。それ以降の Nightly ではこの機能がめでたく実装されたのでまぁ不要なのですが、まだ同一ウィンドウへ開くことはできないし、何か有用なケースがあるかもしんないので。

窓サイズ調整

ウィンドウサイズと位置をお好みに調整します。

初期状態では、画面左上を原点として、ウィンドウ左上を横 0 px・縦 25 px の位置の位置へ、ウィンドウサイズを横 800 px・縦 575 px へ変更します。お好みに合わせてスクリプトを変更してください。

x : 0, y : 25, w : 800, h : 575,

一発では設定したサイズ(位置)へ動かない事が多いです。二回目でたいがい狙ったトコに行きます。これは Camino のバグか仕様です。どうやら。座標指定の基準ポイントもどうやら本家 Mozilla とは微妙に違うようです。(メニューバー分をどうするか、ウィンドウ枠を含むか否か、等)

追加表示を消す

以上の項目の動作によりページへ追加表示されたものを消します。それだけ。

バージョン情報

べんりセットアイテムそれぞれのバージョン情報を表示。現在表示中のページに対して一回以上適用したものだけがリストアップされます。バージョンが (不明) と出るモノは、 v1.67 以前のアイテムです。

何の役に立つかは謎。てゆか何の役にも立たない。

各種情報

スクリプトの書き換えについて

Camino べんりセットの各項目は結局ただのブックマークです。イロイロと動作変更のためのスクリプト書き換えポイントをノベてますが、ブックマーク編集ダイアログ等で行ってももちろん OK です。けど、あれでは狭くて編集しづらいというかほぼムリなので、インポート前の benriSet_bookmarklets.html をあらかじめ編集しておくのをオススメします。

といっても、こちらもまるで読みやすくは無いんですが、エディタで開けばテキスト検索して該当場所だけカッチリ書き換える事がラクにできるはずなので。

実際の運用上は、同一のブックマークレットを複製して、設定値をそれぞれ変えておくというのがナイスかもしれない。

全般的な注意事項

  • 動作確認は MacOSX 10.2.6 / Camino 0.7+ Nightly (独自ビルド版 Build ID: 2003070306) です。そのほかで動かなくてもそれはそれです。
  • 結構イイカゲンなシロモノです。ブラウザが落ちたりしてもぼくは知りません。
  • ブックマークから JavaScript を発動させてるワケでありまして、当然 JavaScript が有効になってないとまるで機能しません。注意。
  • JavaScript の動作に何らかの制限を加える設定をブラウザ側で行っている場合、うまく機能しないものが出る可能性があります。
  • 「べんりセット」のブックマークレットはなるべく同一バージョンの物で揃えて、同じバージョン向けの benriSet.css を必ず使用してください。表示が妙になります故。 benriSet.css は同時にひとつしか使えないわけで、つまり別バージョンの「べんりセット」ブックマークレットをブックマークに混在させてると、わけがわからなくなりますので注意。
  • なるべく最新の版の Camino (他の Mozilla 系ブラウザ) で使ってください。古い物では意図通りに動作しない可能性があります。また、Gecko は各種の実装の変更や進歩が頻繁なので、将来の Camino (他の Mozilla 系ブラウザ) では正常に動作しなくなってくる可能性もあります。うーん。
  • ブックマークレットそれぞれのスクリプトはかなりデカイので、ブックマークファイルがモーレツに肥大化します。使わないブックマークレット項目はちゃっちゃと捨ててください。

その他の既知の不具合と制限事項

  • ページ中へ何らかの追加表示をするものは、適用対象がフレームページであっても再帰的にフレーム内全ページへ追加表示をしようと試みます。しかしー、ページや適用するモノによってはメタクソ重くなる可能性があるので、なるべくフレームを外してからのほうがイイです。
  • フレーム親ページと子ページの URL のドメインが同じでない場合は、 Mozilla のセキュリティ制限によりドメイン違いのフレームは処理されません。
  • 想定する適用対象は HTML 2 / 3 / 4, XHTML 1.0 / 1.1 / 2.0 WD, ISO-HTML, 似非 HTML (不思議マークアップ文書) ページです。雑多な(ありとあらゆる) XML には対応できまへん。どだいムリ。
  • XML としてパージングされた XHTML の場合、 XHTML 1 / 2 の名前空間に属する要素や属性値のみを処理対象にしてます。 XHTML に取り込まれた別の名前空間に属する要素に対しては、何も処理が行われません。たぶん。そのはず。
  • フローティングシートはタイトルバー部分を掴んでドラッグ移動できますが、環境や表示中ページによっては重たいです。

なんでこんなモノが必要だと思ったか

Camino とは、Mozilla の心臓部・ Gecko レンダリングエンジンを内蔵しつつ、ガワ(フロントエンド)を MacOSX ネイティブの Cocoa で構築した単機能コンパクトで高速なブラウザ(を作るプロジェクト名、旧称 Chimera )。表示が速く標準仕様準拠度も高く、 Mozilla の動作が緩慢になってる主原因の「 XUL アプリ実行環境としての側面」を豪快に捨て、替わりに Aqua GUI のルックフィールを持つ事から、OSX 界では本家 Mozilla より圧倒的に人気があったりしてる。Mozilla 系ブラウザの中では最も一般ユーザへの訴求力があると思う次第。

しかし、シンプル単機能を目指す上でのポリシーなのか単に未実装なだけなのか分からないけど、本家 Mozilla には装備されてる各種機能がいろいろと足りてない。もちろん Piro さん作の XUL Apps をはじめとする XUL 系の各種機能拡張アイテムの数々も当然、使用不能。

てなわけで手っ取り早く、「MacIE5 べんりセット」を元に、足りない機能の補完や Web 生活をちょっと便利にする子ネタアイテムを自分用にイロイロ用意してみたってな次第。 Camino は AppleScript の実装も使えるレベルに無いから、標準的な JavaScript だけで何とかするしか無い状況。

結局 Camino の中の Gecko エンジンに対して処理をさせてるワケだから、本家 Mozilla またはその派生ブラウザでも問題なく使えると思うです、たぶん。でもまぁ Camino の特殊事情と無縁なそれらには、もっと便利なのがいくらでも有るわけで。あのその。

改訂履歴

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Copyright © 1998-2006 ALIMIKA SATOMI/NYAN-NYAN-HANTEN.Created: 2002/11/01, Last-modified: 2004/04/28