WASTING LOVE

おもいで。

晴れの夏コミ発行の本だというのに、前作の「SYMPHONY OF LOVE KNOT」でいきおい39ページものまんがを描いた反動で、やたらと薄い本になってしまった悲劇の(笑)St.テール本です。通算3作目であります

で、この本ではまたまた過ちを犯してしまったのであった…。前作ではとりあえずキレイにエンドマークを付けることが出来てメデタシメデタシだったのに、そこからまたお話を続けるなどという愚の真骨頂を白昼堂々ぶちかましてしまったのです。結果は、例によって時間切れでまたしても「つづく」になってしまうわ、1作目から通して読んでみるとあれこれの矛盾点がさらにバレバレになってしまうわでもう散々な出来。おまけにトーンもほとんど貼れてないというまさに四面楚歌状態。いったんこういうシドイ本を作っちゃうと、次の本の掃け具合に深刻な影響を及ぼす懸念がつきまとうものですが…それは実際に現実となったのでした。それについては「FRAGILE HEART」の所で。

さて、これまでもワリとストーリー性を重視した本作りを目指してきたのですが…実のところそーいう勉強はほとんど全くしてなかったんです。で、この本を作る前に、映画用シナリオ作法の本で勉強を始めたんです。早速その成果を試したはずでしたが…やっぱし一朝一夕には身に付きませんね。まぁ最近ではそれなりにいろいろ見えるようにはなってきてますが…それでもちっともダメですね〜。もっとコクがあるシナリオを作りたいなぁ。

「映画用のシナリオの本がマンガ作りにホントに役に立つの?」と思ってるカモ知れないですが、実際の所どっちかっていうとTVアニメとかTVドラマよりも映画の方が、まんがの表現技法の理想に近いと思うデス。ていうか、TVから自動的に流れてくる映像と、能動的に観るまんがや映画とでは、表現の手段と演出の文法は同じじゃいけないと思う。この辺の話は、分かる人だけうなずいて下さい(苦笑)

でも私、映画ってあんまり観ないんだよなぁ。ついでにまんがもほとんど読まない子供だったし…そのへんがガンなのだなぁ(←アニメは人並みに観てたけど)


Copyright © 1998-2006 ALIMIKA SATOMI/NYAN-NYAN-HANTEN.Created: 1998/03/17, Last-modified: 1998/03/17