天使に耳うち

おもいで。

1996年9月29日。この記念すべき日に、その祝賀会は行われました。

怪盗セイントテールONLY同人誌即売会「What's show time? 2」。場所は、天を突き刺さんかの如く威風堂々とそびえる現代のバべルの塔、東京は池袋のサンシャインシティー。………の隣の小さな「かたばみ会館」内の一室(笑)。もちろん私も、大好きなSt.テールだけのイベントって事で喜び勇んで参加したのです。イベント自体はとても盛況とは言い難い物だったけど、それでもSt.テールが大好きな人々とともに芽美ちゃんの誕生日のお祝いを出来た事、それだけでもう満足でした♪

…そうこの9月29日はボクの愛する(恥ずいなぁ)芽美ちゃんの誕生日なのです。といってもコレは原作での設定であって、確かアニメ版では違ったはずだが誰もが原作の設定を正当と見なしているのでそんな事はどうでもヨロシイ。とにかく、この良き日に新しい本を出さないなどというのは芽美ちゃんに申し訳が立たないからと、急遽この日のためだけに作ったコピー本がこれなのです。

中身は他の限定コピー本と同じく、エンピツ描きのイラスト本なのですが、さすがにコレはリキいれて描いてました。とはいっても、モーレツな描き込みをしてるとか、めちゃくちゃ手間暇かけた大作イラストばかりだとか、いつもより65535倍えっちっぽいとか、青と赤のセロファンのめがねを掛けると絵が飛び出して見えるとか(笑。昔そういう同人誌を見たことがある…)、そーいうんじゃなくって、やっぱりいつも通りのお手軽イラストなんだけどね〜。

でも、当時の持てる力の全てを注ぎ込み、とにかく芽美ちゃん(と聖良さん)をかわいく描くことだけを心掛けましたです。この中の何枚かの芽美ちゃんのかわいさは、自分でも眺めててウットリするほど。今、それを超えるカワイイ絵を描けっていわれても無理だと断言出来ますよ…。って絵的に退化しとるんかオレ(悲)

…上記のように、芽美ちゃんはSt.テール本を出さなくなった今でも「愛してます」です。

「2次元キャラ相手に愛してるだのなんだのって、このヘンタイ!」とか、「げろぉ〜オタクゥ〜ハズカシィ〜」とかなんとか言われようとも、愛しちゃったものは仕方がないのだ。ここの同人誌一覧では「○○ちゃん好き〜」などと節操無く書いておりますが、そりゃあくまでも「好き」なんじゃあ!「愛してる」のとは格が違うんじゃあああぁぁ!!…ゼェゼェ…。

ちっ、ちなみにっ…(息切れ)…「姫ちゃんのリボン」のエリカさまは…「あこがれ」なのです。だってプリンセスだから、一般臣民であるところのワタクシめの手が届く存在ではないのです(コレまた恥ずかしいなぁ)

で、フツーならここで「なぜ芽美ちゃんを愛しているのかをズラズラ書いて行くつもりなのだろう?」と、ここまで我慢して読んで下さった皆様はお思いでしょうが、そうは問屋がおろさないのが娘娘飯店の鉄の掟。…いや別に「書かなければバタフライナイフで刺す」(笑)とか脅されれば書きますけど?

そーですね、まずロングヘア好きの私にとって芽美ちゃんを好きになるのは当然の成り行きだし、桜井智だし、そうなるとやっぱロンリーロンリーロンリーロリーだし(笑)。気になる男の子の前ではどーしても意地張っちゃう所とか。聖良さんとレズな所とか(それは違う)、怪盗の時はまるで忍者ハットリ君のように山を飛び谷を越え盗みの現場にやってくる所とか(確かにそうだ)、挙げればきりがないのだが、結局の所その様な言葉で説明できるような有象無象のチンケな理由などどうでもヨロシイのです。つまるに、何故ゆえに好きなのかなど到底言葉では言い表せ無いのだと考えるのであります。それでは他人が納得できないから人はもっともらしい理屈をこねて理由を説明するのでありましょう。

ついでに、今も感じたのだが、何故に人はムツカシイ事を述べるとき、カチカチに堅い文体になるのであらう?よく、激論がわき起こるニュースグループやウェブページの掲示板で、特定の相手とバトルモードになったとき陥りやすい現象である。ムツカシイ単語の羅列や堅苦しい文章は、その内容に何とか説得力を持たせ、相手をねじ伏せたい執筆者の焦りの現れであると常々考えるがどうか?

…いやマジで肩こってきちまったたよぉ(笑)それに何の話をしてんだか。芽美ちゃんとは関係ないじゃんか。

さてさて。「娘娘飯店について」の所に書いたように、ボクちんの絵柄は少女マンガちっくなのでゴザイマスが、特に「少女マンガ大好き」というのではないのです。少女マンガ系の絵は好きだけど。だって、少女マンガの話って、ボクら健全な男子にとってアクビが出そうな物ばっかりでつまんねーもんね。ふつう少女マンガの筋書きっていったらこうでしょ?

「私、○○、ちょっとオッチョコチョイだけど普通の女の子。でも最近なんだか変なの。だって、サッカー部のキャプテンの××さんを見てると胸が苦しくって…コレって恋なの?だけど××さんは全校女子のアイドルだから私なんかに振り向いてはくれ(以下略)」

あ〜つまんない〜。惚れた腫れたのストーリーは男にとってはどーでもイイ、くだらないウダウダ話。初恋のトキメキ?ナニそれおいしい?

………とか考えてたんですよ、St.テールに出会うまでは。それがどーでぃ八っつぁんよぉ。その惚れた腫れたのウジウジした話にドキドキしちまったって言うじゃねぇか。こら一体どうしちまったんだい。ナニ?甘酸っぱい初恋の思い出だぁ?バカ言うない!!オレがそんな…あるわけ…べらぼうめい!!…そうかも知れねぇなぁ。熊さんよぉ、男が読んで面白れぇ少女まんがもあるんだなぁ(と言い、手にした杯を眺めしんみりする六助だった。)

てなわけで、St.テールは読んでるこっちにも芽美ちゃんのどきどきが伝わってくるようで、どうにもたまりませんでしたよ。そんな少女まんがはあとにも先にも無かったってことで。

同人ジャンルとしてのSt.テールは、それなりに盛り上がってはいたのだけど、いかんせん世はエヴァ全盛、それに近年とみに勢力を拡大したギャルゲー系などの他ジャンルからの圧迫が強かったから、にっちもさっちもって感じで、私なんかは毎夜涙で枕をぬらす日々だったのです。それに、ウチも含めて、レベルの高い同人誌ってのが少なかったってのも無念であります(もちろんレベルの高い本も多かったけど、でもまだ少なかったような…)。まぁこれも世がエヴァ全盛でなければそうではなかったとは思ってますが、個人的にはエロ無し一般向けの本が多かったのは嬉しいことではありました。

最後に、一般向けや成人向け限らず、当時St.テールをやってたサークルさんの多くが、今(98年春)ではCCさくらをやってるってのが何か興味深いですねぇ。結局みんな趣味は似たり寄ったりって事ですかねぇ。とにかく芽美ちゃんお幸せに。


Copyright © 1998-2006 ALIMIKA SATOMI/NYAN-NYAN-HANTEN.Created: 1998/03/17, Last-modified: 1998/03/17