FRAGILE HEART

おもいで。

この本にて1年間えんえんと描いてきたセイントテール本も終わりです。

さてこの年(96年)の冬コミの時期は、今から考えるとうらやましいほど、人気の出たTVアニメ番組が多くて、本を作るにも元ネタ作品は選り取りミドリ〜でした。時代背景的には、すでにルリルリ人気がブレイクしてた「ナデシコ」もあれば、LDの頃から根強い人気を誇る砂沙美ちゃん率いる「プリサミ」もあるし、他にもいっぱいで(覚えてない…)夕方6時台のテレ東系が異常に充実してたですね。ついでに「なかよし」では「CCさくら」も始まっていたし、今みたく「アニメ系には選択肢がない」状態から考えれば至福の時代だったなぁ…。

そんな中で当然本命視されてたのはご存じルリちゃん。でもそこであえて、すでに放映終了してたSt.テールに操をたてて勝負に出た私だった(って別に勝ち負けを競うわけではないんだけど)。結果はそのぉ…今だに在庫がほんのちょこっとだけど残っているほどの「負け」でしたとさ…ははは(乾いた笑い)

時流に乗らなかったというより、やはり前作の出来があまりにナニだったというコトの方が大きいと思うのですよね。わたしら同人とはいえ人気稼業(笑)だから、捨てられるときはあっさり捨てられるのが世の道理。刹那かろうがそれほどに自然の掟は厳しいのじゃ…よ〜く肝に銘じておくのじゃぞ……ゲホゴホ…。

というわけで、この本で大ズッコケするまで、我がサークルはぐいーんと上昇気流に乗ってきました。その後は目立った発展はしてないんで、後世の史家は、St.テールの頃が娘娘飯店の絶頂期であると位置づけることでしょう…なんかムカツクなぁ…。でも自分ではこの本が今のところの一番の出来だったと思ってる。

なお、ぶっちゃけた話、有名になりたいという気持ちは強いです。…そのワリに怠け者でにっちもさっちもいきませんが。フツーこういう事は本心では思ってても口にしないのが男の美学ですが(笑)、私は両親に「男の腐ったヤツ」といわれて育ってきたぐらいですし……くそぉ〜今に見ておれぇ。

裏表紙はコピー本のを使い回ししてしまいました…。


Copyright © 1998-2006 ALIMIKA SATOMI/NYAN-NYAN-HANTEN.Created: 1998/03/17, Last-modified: 1998/03/17