マクドナルドのデンキマック2003年3月17日

デンキマック のぼり

日本橋限定(拡大画像)

先日京都・大阪方面に行って来まして、そこで地元の方との待ち合わせ場所が日本橋でございました。最近は凋落の一途を辿っておりますが、腐っても西の電気街の雄、なんか面白いものあるだろうとウロウロしていたところ発見したのがマクドナルド日本橋3丁目店限定商品デンキマック」でございます。「超ボリューム」と「あっさりヘルシー」という、およそ両立せんだろうキャッチコピーがギラギラしたこの珍妙な商品にチーズクォーターパウンダーに続き巡り会ってしまったので、当然のようにガッツリと頂いて参ったシリーズ第五弾です。セットで630円。

(1) 今日の藤田商店の仕事っぷり

デンキマック現物 その1
積めて無いですよ(拡大画像)
デンキマック現物 その2
歪みまくってますよ(拡大画像)

最初の写真にあるように、デンキマックはビックマックがベースでございます。なのでやって来たデンキマックは紙箱はビックマック用のをそのまま使用しておりました。面白みがありませんね。なんてなことを思いつつハコを開けてデンキマックさんとご対面してみました。それが左の写真。

えー藤田商店さん、何がどーだって以前に普通に積めてないですよ。通常のビックマックもよく歪んでたりしますが、ビッグマック以上の高さを誇るこのデンキマックからは「最初から無理なモノはどーしても無理でしょ」って空気が漂ってます。こりゃちょっと初期段階からしてオカシさ爆発です。

そんな存在してるだけでもう大変なデンキマックさん、ただでさえ店員が積むのがシンドいものを客がマトモに食えるはずもなく、これがなかなか大変な作業でございました。なにせトマトと目玉焼きの分で高くなって口に入りにくいうえに、潰して喰おうにもトマトから汁がダラダラこぼれやがるので潰すに潰せないわけですね。なので、デッカイ口を開けて汁をこぼさずに、そして中途半端なかじり方で向こう側に中身が飛び出さないようにと慎重かつ大胆に攻略しないとイカンわけです。元からたいして旨いもんじゃないですがこうもなるといよいよ味わっていられません。食べるだけで手一杯です。食うのに疲れる食い物「デンキマック」、嫌になっちゃいました。

(2) デンキマックの正体

デンキマックのレシート

つまりはマックマイメニュー(拡大画像)

実のところデンキマック自体はちゃんとラインナップに乗っているメニューではなく、マクドナルドが昨夏から大阪と千葉の一部店舗で実施中の、ハンバーガーにレタスやトマト、ベーコン、目玉焼きなどをトッピングできるマックマイメニュー(日経BizTech記事)のシステムを活用したものなわけです。そのため画像のように 伝票の表記はビッグマック+トマト+目玉焼き」となるわけで、この組み合わせに「デンキマック」という名称を後から付けただけ、というのがその正体なわけです。つまり現状でも大阪や千葉のメイドフォーユー対応店舗ならどこでもデンキマックは食べられるわけです。全然限定じゃないじゃん

またリンク先の記事にあるように、今後は全国の「メイドフォーユー」システムを導入している店舗でマックマイメニューを拡大していくとのことですが、全国の店舗で「すいません、デンキマック下さい」といっても多分「ハァ?」と言われるだけでしょうし、かといって長々と「アレとアレ足して下さい」も面倒でかないません。牛丼屋の「大盛り ねぎだく ギョク」みたいに短いフレーズで調子良く注文できるとイイんですがね。藤田商店さん、そこんとこ考えてくださいよ。ヨロシク。

(3) 類似品の心斎橋スペシャル

心斎橋スペシャル

似たり寄ったり(拡大画像)

こちらは同じくマックマイメニューを実施している心斎橋南店(心斎橋筋で戎橋のすぐ近く)の「ベーコンレタスバーガー心斎橋スペシャル」。見ての通りベーコンレタスバーガーにトマトと目玉焼きをマックマイメニューで足しただけの一品です。時間がなかったので食べることは出来ませんでしたが、味は想像できる範囲でありましょう。なんでもかんでもトマトと目玉焼きを足すだけでは芸が無いなぁとも思いますが、結局マックマイメニューのレパートリーは 目玉焼きとトマト以外はショボすぎるので仕方ない気もします。大体元のベーコンレタスバーガーもハンバーガーにマイメニューでレタスとチーズとベーコン乗っければ同じ事ですからね。

ということで、試験サービスから生まれた組み合わせの名称だった全然店舗限定ではないデンキマックさんでございました。マックマイメニューが浸透すると「てりたまバーガー(てりやきマックバーガー+目玉焼き)」等の現在は期間限定で売られている物が年中再現できてしまうようになったりと、チョットはメニューのバリエーションが増えるので、マクドナルドファンの方の楽しみが増えてよろしいんじゃないかと思います。藤田商店さんは赤字でヒーヒー言っている真っ最中ですが、是非頑張ってマックマイメニュー対応店舗を広げていって欲しいもんです。そうしたら当方のようなひねくれ者達も色々と 滅茶苦茶な注文ができて楽しいしね。