とにかくどうにか4月26日を迎えた。いつもそうだが、成田空港と自宅の往復が、 旅行中でもっとも面白くない。早く一緒に行く人を見つけたいものだ。 小雨の中、傘を持たずに駅まで歩く。荷物が重くなるからだったが、結局大邱(テグ)で 傘を買うことになることを、このときはまだ知らない。
予想に反して空いている成田空港で、今回会うことになる人を数える。 まず金浦(キンポ)空港であう学生。そしてママの店で働く我がヌナ(身辺雑記にはアガッシとして登場)の友達。 それからハラボジとその家族。次に大邱(テグ)の山田ル太ー議長、釜山(プサン)のスーバクちゃん、初めて 会う晋州(チンジュ)のJCさん・Nさん・Mさん連合・・・ 自分の孤独な旅行もかなり様子が変わって来たものだ。
宿泊数の関係でNWの旅行券は使わず、アシアナにした。自分にとってかなりイメージのよいアシアナだったが チェックインでちょっともめた。なにげなく帰りの便の確認をすると、「予約されてない」などと言う。 結局向こうの見間違いだとわかったが、くだらない足留めを食らった。
いままではこの段階で、あるいは出国の後でいろいろ土産を買うのだが、毎度土産が邪魔で動きにくい 思いをするのでグッと抑えた。「皆さんごめんなさい」と、もごもごつぶやいて許してもらう(勝手な!)。 1年前は訪問先がハラボジのところ1軒だったから、とにかくそこへ直行すれば土産は全部はけた。 ところが今回は移動に移動を繰り返すので、旅行の後半まで土産を抱えていなければならない。 そして途中で「買うもの」「もらうもの」が加わると・・・ああ恐ろしい(笑)。
金浦(キンポ)空港で会うことになっている学生(実際には3人現れた)のために、日本の 漫画誌「モーニング」と、ちょっといたずら心で「プレイボーイ」を買う。漫画なんか本当は 買いたくなかったが、メールをくれる韓国人がたいてい漫画やアニメが好きみたいなので、せめてもの サービスのつもりだった。自分は漫画もアニメも嫌いだ。電車の中で、学生さんはともかく会社員風の 連中が「少年マガジン」なんか読んでるのを見るとムカムカするのである。今回出会った韓国人の1人に 「日本人はみんな漫画とアニメが好きでしょう」と言われたが、「それが大嫌いな日本人もいる!」 と言いかけて、しかし強くは言えなかった。実際に日本に来て電車に1度でも乗られたら、「日本人は 漫画ばっかり読んでる」と言われても仕方がない光景が見えてしまう。漫画はいまでも賛否両論で、 漫画擁護派の意見もわかる部分はある。しかし、自分は嫌いなのだ。いいか悪いかは知ったことではない。 自分が読んで面白くないから嫌いなのだ。
時間が進んだり戻ったりしたが、まだ成田である。免税店でタバコを買う。韓国人はよくタバコを吸う というこれまでの自分の印象を、今回は少し見直さなければならなかった。いろいろ出会った若い世代は あまり吸わないのだった。「そんなにタバコ吸っちゃだめですよ」なんて言われてしまった(笑)。 1年前、タバコをやめかけていたのに韓国に行って挫折したのだが、今回は「やめた方がいいかなぁ」 なんて考えてしまった。
旅行のイヤな部分の半分は終わった。つまり自宅から空港までの行程と、搭乗までの退屈である。 後半は、また成田から自宅までの空虚な時間である。いろんなことを考えて時間が流れ、 やっとのことで搭乗開始となって気持ちが徐々に明るくなる。
搭乗すると、窓側の自分の席にアジュmマが座っていた。「あのぉ・・」というとサッと席を空けて 自分の座席に戻った・・・のはいいが、ずっと窓を見ている。いやーーな感じだ。自分の右側にある窓を、 自分の左側からじっと見ているのである。せっかくアシアナに乗ったのだから、スチュワーデスを見たいのに 自分が通路にいるスチュワーデスを見ようとすると、アジュmマと視線の端と端が重なってしまう。 席を替わればよかったが、なんだかそういう申し出をさせるためにやってるように感じたので、意地でも 窓側に陣取ってやった(笑)。だから通路を歩くスチュワーデスを見ると必ず視界の端に、アジュmマの 筆描き眉が入ってきてなんだか損をした気分だった。
金浦(キンポ)空港に到着。まず学生を探すが、予想通りすぐには見つからなかった。