この部分だって何度書き直したかわからない。行間で何を言いたいかは、ごく親しい人だけがわかってくれればいいと思う。
さて、肝心の韓国旅行だが、実はこのあと翌年の3月まで行くことができない。仕事で気持ちの余裕がなくなっていたのと、日韓便のチケットが急に高くなったこと、さらに高いだけではなくて、かなり前から予約をしないとすぐ満席になってしまう、という事情があった。もう実家に帰るよりソウルの方が安いなんて、昔話になってしまった。でもまぁ、本当に安かった頃に何度か往復し、しかも3回半は無料だったのだから、ちょっとお返ししなくちゃならないのかも知れない(そう思うしかない)。
これを書いているのは11回目の旅行が終わった2000年3月下旬である。早く10・11回目の旅行記を書き終えて、イ・スンチョル紹介コーナーを作らねばならない。いま自分のやる気を支えているものは、ジョンシク始め韓国の友人達と、同じく韓国のイ・スンチョルのファンクラブの皆さん・・・つまりほとんど韓国からの応援である。(もちろん、旅行記をちょっとでも面白いと言ってくれた日本の皆さん、感謝してます!)
ムグンファ(日本の東海道新幹線で言うと、ひかり=セマウル、こだま=ムグンファ:ムグンファ号って発音難しくないですか?自分だけ?)で大田に着く。ガイドブックにいろいろ書いてあるのだが、どうせ1泊2日だからと駅近くの旅館に荷物を置く。ここのアジュmマが最初に3万ウォンという値を言ったので、「高いなぁ」とつぶやいたら「じゃぁ2万5千ウォン」といい直す。よくわからん。
駅周辺を歩く。歩いて見るが、何も面白くない。まるっきりミニ・ソウルなのだ。表通りはただの繁華街で、まぁあるべきものがちゃんとある、というだけ。そして線路沿いには小規模な赤線地帯。アジュmマがしきりに言い寄って来て、「アガッシと遊んで行け」というのだが、そのアガッシはどこかに隠されているようである。もしかしたらこのアジュmマ本人が相手をするつもりかも知れない(ゾゾッ)。まだ日も高いので、この地帯も怪しさ半減といったところである。
そのうち何かの勧誘が寄ってくる。「韓国人じゃないです」と答えると、「嘘でしょう、韓国語しゃべってるじゃないですか」と執拗についてくる。この日はよほど発音が良かったのだろうか(笑)? 「韓国人じゃないったら!」と言うと、「じゃぁどこの国の方ですか?」「日本ですよ」「日本語しゃべってみてくださいよ」どこまでも疑い深いヤツだ。ちょっと声を荒げて「日本語しゃべったら聞き取れるんですか?」・・ようやく退散する。
のちに大田出身の人に叱られたが、駅周辺だけですっかり飽きてしまった自分は、旅館で荷物をまとめ直してさっさとソウルに帰ってしまうのである。もちろんこれまでの経験から、駅周辺など歩き回っても、その土地を語るにはあまりにも不十分なのはわかっている。しかし、自分がちょっと足をのばして、という好奇心を失ってしまうほどに魅力のない駅周辺なのだ。大田に知り合いでもできない限り、もう行くことはないだろう。大田のいいところをたくさん知っている方には申し訳ないが、あまりよい印象を持たずにソウルに戻ってしまう。
「つまらんところだ」「時間の無駄だ」そんな気持ちのバチがあたったのか、ソウル行きムグンファの切符を買うときに失敗する。立ち席なのをうっかり聞き逃して(それどころか値段がちょっと安いことに喜んだりしていた)買ってしまい、ソウルまで出入り口の地べたに座って帰る。外は日が暮れ、厭でも感傷的な気分になる。(嘘)