5/31 SFセミナー編 最終回 ほしのこえのこと

 πrさんのSFセミナー録を見て、あそこに『グリフォンズ・ガーデン』があって、しかもπrさんに購入されてたことを知りました。
 なんてこと。
 純朴な女子大生を染めるチャンスを。
 せっかくのチャンスを、私は彼から奪われていたのです。



 『ほしのこえ』上映会。
 既にDVDの第2版も発売され、いろいろなとこで話題になっている『ほしのこえ』。音響効果を増すための機材と、DVDを再生するためのPS2を持ち込んでの上映会でした。10畳ちょっとの部屋に、50人近くの人が押しかけていました。
 先に、声優版と、新海さんとその婚約者が声を入れたのと、どちらを聞くかという質問がありましたが、ほぼ全員が後者を選びました。
 そして、上映。

 いくつかの予備知識を持っていましたので、それほどの驚きはありませんでしたが、出だしと終盤の演出はなるほど、すばらしい出来映えでした。センスの良さを感じさせます。
 声は、まったくの素人によるものでしたが、違和感が無いどころか、終わってみると、これしか無いというくらいしっかりと作品にとけ込んでいました。声優版にも興味はありますが、かえってイメージを損なうかも知れません。
 メカの戦闘シーンのほとんどは、あまり感心しませんでしたが、ときどきハッとするようなカットがありました。
 ストーリーについては事前知識もあったため、あまり公正な判断を下せそうにありません。ちょっと、保留。

 上映会が終わった後は、質疑応答。
 そのあと、残った時間に猫の上映会も行われました。

 詳細は、後日。


 というわけで、題名に偽り有り。
 セミナー記録は終わりませんでした。
 5月中に終わるはずでしたが、6月上旬、次回分で終了の予定です。
 お待ち下され。


5/30 ザ・ワン

 八卦掌使いの悪いジェットと形意拳使いの良いジェット。
 楽しみだったんですが評判が悪くてがっかりです。


 この話を聞いたときに、一瞬にして、えんじ@ミステリ対えんじ@SFの対決が始めから終わりまで見えてしまいました。
 ミステリさんの方が、良いえんじでした。
 悪いえんじは、愛に負けちゃうというお話。


5/29 カプセルの防衛

 星雲賞の提出〆切は、確か今月末ではなかったかと思います。
 急ぎましょう!


 さて。
 今頃日本中で、同じ現象が起きていると思われるので、説明いたします。
「あ、あれ。このカプセルだけ立たないよ?」
 そう。
 そのカプセルの下のカラー部分は他のと形状が違うのです。容積を稼ぐために、底の形状が丸くなっているのです(他のは平たくなってます。)。
 それだけではありません。
 実は、ふたも、一回りでかいのです。
 大体、重さからして露骨に違うものでしょう?

 彼のせいです。


5/28 おそらの

 いろんな漫画の続編が出ますね。
 ならば、『プラレス3四郎 2』なんてのを作っていただきたいものです。『プラレス』といえば、ようやく柔王丸のおもちゃが公式発表、5月末にはもう発売だとか。ものはマッド・ハリケーン戦の時のもの。私はウラカン戦バージョンが一番好きなので、ぜひそちらを! もちろん、ウラカン・リキオー戦タイプ、ウラカン決勝戦タイプ、マッド・ハリケーン初期型、リキオーT、もお待ちしております。柔王丸Sよりはプラリンピック用柔王丸がデザイン的によいのですが、あの辺りの話はコミカルすぎていけないと思います。やはり、第一回大会決勝戦のウラカン戦がベストバトルであります。
 付け加えるならば、ジョロナはいらないので、桜姫をちゃんと3タイプ(ウラカン戦、タッグマッチ戦、プラリンピック戦)出していただきたい。
 ええ。
 日本中のみんながそう思っているはずです。

 他に、映画の続編がゲームで出る、というのもあります。
 『TRON2.0』。楽しそう。



 田中浩人『おそらの迷子』ビブロス
 いいわけが効かない問答無用の18禁コミックスであります。
 とてもHです。
 エロエロであります。
 表紙からしてイヤらしいのであります。下着から胸がこぼれているのが見えるのであります。
 しかし。
 裏表紙を見ていただきたい。
 猫をぶら下げた、少女を、見て、いただきたい! のであります。
 これを見て何も感じないのであれば、大変残念でございますが、私たちのつきあいもここまででございます。んが、しかし。あなたが心あるSFファンであれば、臭いを感じ取るはずなのであります。『カウボーイ・ビバップ』を見たときと同じ、盆と正月が一緒にやってきました感覚を、であります。

 裏表紙や、あるいは帯に(見たことありませんが)色々な説明が書いてあるかも知れませんが、こちらには極力目を通さず、まずは本編を読んでいただきたい。
 純粋に本格というわけではありませんが、これはあの竹本泉と同じく、分かって描いてるタイプの本格派テイストのSFなのであります。
 しかも、この内容で、この絵で、結構、こびずにストレートに話が進んだりするのです。
 絶妙の間で投げつけられるSFな捨て台詞も心に突き刺さります。
 オススメです。

 繰り返しますが基本は本格派の流れをくむほのぼのSFで、絵にも嫌みが無く、どなたでも受け入れられるはずです。
 竹本泉の一連の作品や『成恵の世界』のようにSFほのぼのちょっとラブコメ、でも魂は本格派、なお話ばかりが集まった宇宙人在住もの連作短編集。それが、この『おそらの迷子』。
 ぜひ、読んで下さい。



 と。
 友達が言ってました。
 でも、かなり力の入ったH描写が・・・・。


 海法さんの日記、1年半ぶりに更新されてます。
 てーとくの更新も大分遅いですが、これは・・・・。
 ともかく、TOPページも直した方がよろしいのではないかと、愚考いたしますぞ。


5/27 神戸在住

 『弟の家には本棚がない』『神戸在住 4』『蛇神様といっしょ 2』を購入。
 『神戸在住』で主人公と、その友人が本の交換をするシーンがあります。その本というのが小林めぐみ『ねこたま』藤井青銅『プリズム・ショット』。なるほど、と思わせる見事な選択です。
 しかし、彼女らはここから、同じレーベルで第一回の大賞受賞作『スレイヤーズ』シリーズや藤井青銅+あさりよしとおの『死人にシナチク』を読んだりはしなかったのでしょうか。大変、気になるところであります。

 以前の『約束の土地』でもそうですが、こういった本を読んでいたところからすると、『神戸在住』の世界は、5年以上前の神戸が舞台のように思えます。どうでしょう?
 メールや携帯電話の描写もこの漫画には出てこなかったような気がします。

 購入したのは、
R・A・ラファティ『九百人のお祖母さん』ハヤカワSF
マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン『邪空の王(上・下)』ハヤカワFT
ニール・スティーヴンスン『クリプトノミコン2 エニグマ』ハヤカワSF
バリー・ヒューガート『鳥姫伝』ハヤカワFT
海法紀光『式神の城 O.V.E.R.S. ver0.81』ファミ通文庫
アイザック・アシモフ『わたしはロボット』創元推理文庫
ファーマー 他『タイム・トラベラー』新潮文庫
キース・ローマー『銀河のさすらいびと』ハヤカワSF文庫
オラフ・ステープルドン『オッド・ジョン』ハヤカワSF文庫
フレドリック・ブラウン『スポンサーから一言』創元推理文庫



 ちはらさんの日記で『あまいぞ! 男吾』シリーズの新作の話を知りました。
 岡本さん、御存知でした(おそるおそる)? そいえば、ルイ姉さんも男吾も画像の更新が無くて寂しいような気がいたします。

 次回は、もう1本のHなSFものの紹介であります。まんがです。


5/26 日課

 最近の日課といえば、スーファミの電源を入れて、『ファイヤーエムブレム』をすること。
 この2週間近く、毎日、7面ばかりやってます。
 ひとり見殺しにすれば前へ進めるのですが、それが出来なくてリセットの繰り返し。
 さて、今日、気が付いたことがあります。

 斧使いは弓使いに弱い!

 大発見であります。


5/25 我はこの一刀に賭ける修羅

 ああ、思えば・・・・。
 『Gガンダム』も『ジャイアントロボ』も終わってしまい、これからなにを糧に生きればいいかと思い悩んでいたあの日々・・・・。
 ようやく巡り会えた『真!! ゲッターロボ』は盛り上げるだけ盛り上げて、監督途中で交代。いきなりへっぽこ作品に堕す始末。極めつけは、その今川監督までも萌えキャラに手を出す罠。
 うつろな目で街を彷徨うわたしに出来ることと言えば、新装版の『逆境ナイン』を何度も読み返すことばかり。
 ああ、もう世界は終わったのだ。
 もう、2度と。
 熱く熱く、心が燃え上がるあの日々を取り戻すことは出来ないのだ・・・・。

 そう思っていた私の前に救世主が現れたのであります。
 名を、『鬼哭街』。


 舞台は近未来。
 魔都・香港に一人の男が舞い戻る。
 降りしきる酸性雨の中にたたずむ男の名は、コン・タオロー。人呼んで紫電掌。
 凶手(暗殺者)、紫電掌は組織に裏切られ、自らも死線を彷徨った上、最愛の妹を殺されていたのである。仇は5人。復讐に燃える男は、一人、また一人と仇に立ち向かう・・・・。


 香港を舞台にしたサイバーパンク復讐物語に武侠小説のテイストを充分に効かせた逸品です。
 WIN95以降対応のHゲーム・パッケージで売り出された電脳紙芝居(選択肢が出てこないので、制作者もゲームとは言っておりません。)です。定価4400円。数時間で見終わりますので、ちょっと長めのDVDのようです。
 メーカーサイトでの紹介はこちら


 まず、一見して驚くのが、文章のうまさ。
 武侠小説をきちんと消化した上で、サイバーパンク小説にそれを盛り込み、成功させています。
 一節を抜き出してみましょう。
「ジャンにとっては見るからに気にくわない客だった。
 風体は乞食も同然。
 普段ならこんな奴は、玄関先をうろつくだけでも許さない。
 ところが男はドアカメラの前で、まるで魔法か何かのように懐からから札束を取り出して見せた。
 前金で全額と言われては、商う側には難癖の付けようもない。
 得体の知れない人間を招き入れて良いほど長閑な界隈ではないが、この珍奇な客には何の危険性もなかった。
 軒先に立った時点でいては、十指に余る検知器で全身くまなく走査されている。
 結果はオールグリーン。
 爪楊枝ほどの凶器もなければ、生体危険物の反応もない。
 驚いたことに、男は丸腰なばかりかサイボーグですらなかった。
 非合法パーツどころか医療パーツ、肝機能強化さえ見当たらない。
 今日日ここまで真っ新に生身な人間は珍しい。」

 ここから、主人公の復讐が始まるのです。
 絵は、サイトを見ていただくとして、また、音楽がすばらしい。

 オススメです。
 ただし、あまり18禁ぽくはありませんので、そちらに期待をなさると肩すかしを食らいます。
 秋山・古橋節が好きな人などは特に楽しめると思いますので、どうぞ。


 購入のきっかけのサイトでは、発展してすでに紹介コーナーも用意してございますので、ご覧下され。


5/24 Hな世界へ は明日に

 勘違いなさった方、ごめんなさい。エロエロなのは『クビシメ・・・・』ではありません。


 夢が迂闊にも叶ってしまったとき!
 人は容易に己を見失ってしまいます。
 セガのAM2研が素で作ったり、ナムコがクロノアで作ったりしたとき、確かに思いましたさ! 『Dead or Alive』で作ればいいと! でもほんとに、あのキャラでビーチバレーのゲームを作るとは!!
 ナムコの鉄拳には付録で付いてくるのに・・・・。


 テクモは需要と煩悩を満たしすぎだと思います。こんなことでいいのでしょうか。
 良識ある人よ、人々よ! こんなビーチバレー・ゲームなんか買ってはいけませんよ!!




 ちなみに、これはHなあれ、ということで用意した話ではございません(日程的に知りようがないですもの。)。本編はもう一日待って下され。
 でも、今回のE3、テクモががんばってますね。きちんとオリジナルで攻めてるとこは評価できます。逆にナムコにあまりよいものがないように思えるのが残念無念。


5/23 ミステリを読んだよ

西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』 講談社ノベルス★★★★★
 読了。

 ・・・・ほほう。


5/22 でしょう?

 『魔法使いTai!の文化祭 歌と、ゆかたと、フォークダンス』を購入。
 いいのでしょうか。

 えんじさんと『ザ・ワン』を見に行くというのはどうでしょうか。

 『Volcano High!』
 火山高校! という感じでしょうか。

 吉野朔実『弟の家には本棚がない』は発売されているのでしょうか。

 『女中たち』というジャン・ジュネの多分、その筋では有名と思われる本があります。映画にも劇にもなっていますが・・・・オール男性キャスト版で、かかったこともあるというこの演劇はどういった代物だったのでしょうか。



 次回、次々回はちょいとエロエロな内容のものを紹介する予定。


5/21 燃えろ! ロボットだ!!

 東京おもちゃショー。まさかハロにカラー・バリエーションが出るとは思わなかったッス。いろいろありますが、あれではティターンズ・カラーではないですか!
 第41回静岡ホビーショーあれそれはわたしのイメージとは違うんですがどうでしょうか。とくに前者は貴重な商品化で、いいトコまで行ってるとは思うのですが。後者は、うーんという感じです。

 新作ガンダムは大河原デザインで、子供をターゲットにしてるとのこと(『Vガンダム』だってそうだったじゃん! という話もありますが。)。

 そうそう、雑誌『すばる』を買ってました。ロボット小説特集なのです。
 瀬名先生の小説の書き出しはスゴイですねえ。びっくりしました。
 倉坂先生のは、いやらしいうえ、意図も分からないちょっと謎な内容でした。ううっ、きもちわるい・・・・。


5/20 SFセミナー その8

 湯川さんおすすめの『鋼鉄天使くるみpure』ここ。予告編などはちゃんと動画が入っています。ご覧下さい。おっしゃることには、大変説得力がありますし、ひょっとしたら、本編は面白くて、感動的な作品なのかも知れません。私にも、見かけで判断して『魔法使いTai』を見逃してしまった失敗例がございます。
 ですが。
 これは・・・・だめっす。

 人外だし中道さんに、メイドさんだしマスカワさんにおすすめしときましょう。



 アニメまつりの後は、田中香織の部屋へ行きました。

 〜の部屋、というのは企画の名前で、本屋雑談のコーナーなんですね。
 行ってみますと、布団が隅っこに追いやられた10畳くらいの部屋で、みながわいわいと本屋のお話をしております。
 名前の分かる方では、ヒラマドさんや、安田ママさん、ちはらさんがいらっしゃいました。
 ちょうど、私が着いたときには、ネット書店のお話で、奥側に陣取ったちはらさんが場を仕切っていらっしゃいました。真夜中だというのに、ますます元気で、キューティクルの行き届いた髪の毛は、蛍光灯に照らされ、光り輝き、生来のかわいらしさと相まってさながら天使の輪のようだったのであります。

 隅っこでじっと話を聞いておりました。話は大型書店ジュンク堂のネット書店システムの話がメイン。配本システム(よそと違って年中無休!)や店内においてあるネット書店用サーバーの実体(地下に一台だけ置いてあって「切るな!」と書いてあるそうな)の話など。
 bk−1は、もちろんそんな小さなサーバーシステムではないそうですが・・・・。

 で、そのbk−1のシステムの中身はどうか、といった話に話題は移ります。
「どうして、連休中に注文を止めちゃうの!(システムの更新とメンテのため)」
「検索がめちゃくちゃ重いんだけども!(画像は既に組み込まれているので、画像のせいではない。重いのは全て検索システムの問題。多量のデーターを扱うため、やむを得ない)」
といった質問を矢継ぎ早にbk−1スタッフに投げかけて問いつめるちはらさんは、見間違いでなければ話の途中で、手酌で日本酒を入れ、のどを潤しながらしゃべり、けして追及の手をゆるめることはありませんでした。
 なるほど、これが世に言う『小一時間問いつめる』の実践編かと、妙に得心がいったのでありますが、それを一升瓶抱えて畳の部屋で行っている彼女の姿は、さながら牢名主のようであった・・・・。

 後世の歴史家はそのように記しております。


 ところで、田中さんが誰なのか、よく分かってなかったんですが、多分、あの御方のことですよね。

 この後、少し覗いた『アヴァロンの霧』上映会の部屋では、見てるうちに皆眠くなったのか、死屍累々でありました。


 さて、次回は、いよいよ『ほしのこえ』上映会のお話。これでセミナー編は終了であります。


 AB型メンバーについてもひとこと。わたし、岡本さん、湯川さんがそうでした。やはり、ABは変態ばかりなのか・・・・。


5/19 お値段のおはなし

 『本の雑誌』最新号の読者コーナーで『エンディミオン』が高くて買えないので、ブックオフの棚に載るのを待つ、という話があってうーんと考え込んでしまいました。17才高校生の投稿。
 上下巻で880*2=1760円といえばハードカバーなみではありますが、ハードカバーとほぼ同じ値段というのは語弊があって、ハードカバーのは3000円でしたから、ものすごく安くなってると思います。
 少年よ! 気持ちは分かるが、買ってくれ。今の文庫はそのくらいするものなのだ。

 といいつつ。
 しかし。
 ヴィンジの新刊が上下とも文庫で1200円(安田ママさんのとこで読みました。)というのはスゴイ。95年の同シリーズ(ですよね?)は950円でしたが、この値段はその上を行きます。マーズ・シリーズも高かったけど、これではもう、中高生には・・・・。


『チグリスとユーフラテス(上・下)』『夏のロケット』『ムジカ・マキーナ』『あたしのマブイ見ませんでしたか』は見送り。

 購入したのは
西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』講談社
フレドリック・ブラウン『天使と宇宙船』東京創元社
奥泉 光『バナールな現象』集英社

 でした。 


5/18 SFセミナー その7  

 『スパイダーマン』。
 その次には。
 同じマーヴル社のキャラでスパイダーマンの友達でバンパイア・ハーフである主人公が斬って斬って斬りまくる『ブレイド2』が待っております。前作『ブレイド』、面白かったので今回も楽しみです。
 小プロの本は、増刷ではなかったとのこと。ええーっ、そんな刷り方ありですか! くわしくは掲示板で(上から行けるようにしました。もはや、うちのトップページは不要ですね。)。



 ちょっと前にアメコミポスター集を購入したらば、アレックス・ロスガッチャマンを描いていて、ものすごくびっくりしました。
 趣味で描いたのかしら? と思ったらそうではなくて、ほんとにガッチャマンのアレックス・ロス版コミックが出るのでした。
 ものすごーいことなんです。
 クラークがスター・ウォーズのノベライズを書いたりしたら感じるくらいの、それくらいのビックリ度です。
 現実なら。
 宮部みゆきのICOより、もっとびっくり。
 神林長平のラーゼフォンより、びっくり。


 25:00からだった『2002年春のSFアニメまつり』のお話を。
 この春の新作アニメから、opとedを抜き出して上映するというもの。
 これを日下先生が解説するのです。
 始めに番組一覧が配られました。
 紹介はこんな具合。
■十二国記 ※異世界とばされ中華ファンタジー
■ちょびっツ ※ロボット、寸止め『ぶっとび!CPU』、オバQ少女、SF(Sugoku Funyachin)
 ↑ひどい(間違ってないけども)
■りぜるまいん ※人造人間、押しかけロリ女房、危険がウォーキング、オバQ少女

「天使ものが多いですねえ」
「あと、押しかけ女房もの。それにしても歌詞を表示しないのはいかがなものか! せっかく下に黒い部分があるのに! 大会でカラオケするのに困るじゃないですか」
 といった具合に解説が入りました。
 他にはあずまんが大王、東京アンダーグラウンド、天地無用!GXP、.hack//sign、藍より青し、GUN FRONTIER、アベノ橋魔法☆商店街、爆闘宣言ダイガンダー、あたしンち、満月をさがして、東京ミュウミュウ、ミルモでポン!、フォルツァ!ひでまる、ワイルド7、鋼鉄天使くるみpure、天使な小生意気、電光超特急ヒカリアン、デジモンフロンティア、ぴたテン、HAPPY☆LESSON。
 どうしようも無いものが多すぎます。
 特に毒のこゆさでは鋼鉄天使がダントツでしょう。
 あの、メドマニアな神奈川の悪い人、マスカワさんだって素足で逃げ出そうかという恐るべき出来映え!!
 実写なのです。
「引きこもり少年の家に何故か、ロボットメイドさんが何人もやって来るというお話なんです」とは日下先生のお言葉。
 とてもいたーい内容でした。
 アベノ橋みたいなよいものもあったんですが、大半は脳が腐るのを感じ取れるような代物。




 途中で気が付きましたが、部屋の隅にずっと、いらっしゃったのは『ほしのこえ』の新海先生でした。


 ところで、『無伴奏ソナタ』という話を御存知でしょうか。
 日下先生がいけないのです。あのミステリものな方の犯した罪は、もはや・・・・。

 償いようがないのです。


5/17 映画特集

 新刊情報。
 新城カズマの新作は銀河帝国もの。早ければ6月刊行。『星の、バベル』下巻の刊行は、現在7月〜8月を予定。
 『ファファード&グレイマウザー』シリーズ、『ワイルドカード』シリーズはどちらも続刊の刊行予定は未定だそうです。


 いろいろ映画を見ましたのでまとめて感想を。
 OVAも見ました。『アーケードゲーマー ふぶき』。私の趣味ではないのですが、昔のゲームセンターに通いつめた人には楽しいかも。

『スパイダーマン』★★★★
 下に少し書きましたが、オリジナルを知らない人にも楽しめる立派なヒーローものに仕上がっています。蜘蛛糸を吐いて、ビルの谷間を駆け抜けるシーンやスパイダーセンスの描写はすばらしい。
 一歩引いてみると、奥手でマニアな高校生(大学生)の悶々とした日々がずいぶんと強調して描かれていることにも気が付きますが、その点も良くできていると思います(ウェイン町山先生がさんざん指摘しているように、あの蜘蛛糸は明らかに射精の暗喩です。)。

 新聞社の発行人が、コミック版にそっくりなのに驚きましたが、MJがちっとも可愛く見えないというのまで原作に似てるのは残念。
 おかげで、ピーター君が、彼女のどこに惚れているのかが、映画だけではいまいちぴんとこないのでした。

『ハリーポッターと賢者の石 吹き替え版』★★★
 原作を読んだ後だったので、なるほど忠実に再現したものだとは思いましたが、もともと原作を好きではない自分にはつまらないものでした。
 単独の映画としてみた場合、説明不足なシーンが多いように思えますし、ぶつりぶつりと話がとぎれがちなのもいけません。
 原作を読み、CMを見た人は映画を見なくてもすむのではないでしょうか。

 ただし。
 ハーマイオニー役の少女のプロモーション・ビデオとして見た場合、これ以上のものは考えられないと思います。
 いまはただ、彼女が次々回作までに成長してしまうことだけが怖い・・・・。

『ロード・オブ・ザ・リング 字幕版・予告編付き』★★★★★
 原作を読んだことがあります。
 それほど熱心なファンではありませんが、TRPGで遊んだり、映画『D&D』を見てしまった身には、とてもとても、これを冷静に評価することなぞ出来やしません。
 ですが、同じ趣味嗜好を持つ方には手放しでおすすめします。
 よくぞ、この映画を撮ってくれました。私には何の文句もございません。

 映画館には私の他に2人くらいしかいなかったので、もう、あたりはばかることなく、泣きました。
 終盤も泣けるのですが、序盤、ホビット庄が出てきただけで、涙ぐんでしまいました。そして、その後、お祭りの最中。花火のシーン。みんなが盛り上がれば盛り上がるほど泣けてしまいます。

 ボロミアが剣術を教えるシーン、レゴラスが弓を射ったり、雪上を歩くシーンなども、よく出来ています。びっくりしたのは指輪装着のシーン。あんなに怖いものでしたか。

 予告編では、かの白い御方、大活躍。じっくり待ちたいと思います。


 おお、そういえば、3編とも原作付きですね。よいのかしら。

 さて、次回は久々にSFセミナーのお話です。


5/16 『スパイダーマン』

 ところで、私は血液型性格分析には懐疑的なのですが、私の大学時代の友人知人には圧倒的にAB型が多いのです。この間も6人集まったのに4人がAB型でした。統計を無視してるのか、君たち!
 などと思っていたのでありますが、幼少期から「AB型は変わり者ばかりなんだよ」と周りの人に言われたり「AB型は変態」と『みゆき』で何度も吹き込まれるにつけ、性格がねじ曲がってしまい、そういう集まりに参加するような人間になってしまったというのは、充分、ありそうなことでございましょう。
 ところで、そこのあなた。まさかAB型じゃないですよね。



『スパイダーマン』

 『スパイダーマンパーフェクト・ガイド』は限定4000部だったそうです。
 3500円と高価な上、アメコミとしては少ないとは言えない部数だと思います。が、きちんと売り切れたそうで、この6月に増刷がかかるようです。
 ほっ。
 小プロ、がんばって。

 映画『スパイダーマン』は、その誕生エピソードと、グリーン・ゴブリンのエピソードで構成されています。上記の本は今は入手不可なので、手近なところでこのエピソードを読むなら『マーヴルズ』しかないでしょう。
 カメラマンの視点から眺めたマーヴル・キャラクターの世界、というシリアスなアメコミです。ほんの1エピソードですが、出てきます。

 グリーン・ゴブリンについては詳しくないのですが、私に分かった相違点は『マーヴルズ』から分かる、ヒロインが違う(本来はグエンという女性)、ヒロインが死なないという2点です。
 おじさん、アマレスのエピソードはよく出来ているので、オリジナルのように思えますが、原作通りの展開です。


 アメコミ・マニアがニヤリとするような点はあったのでしょうか。
 私は、ほとんど分からなかったんですが「すごい!」と言うときにわざわざ「アメージング!」という言い回しを繰り返すのに気が付きました。スパイダーマンのタイトル『アメージング・スパイダーマン』を指しています。これが、後半になると「インクレディブル!」になるのは超人ハルクのタイトル『インクレディブル・ハルク』から来ているのでしょう。

 堺先生のアメコミ情報はどれがどれだか分かりにくいので、ここでリンクをはっておきます。
 スパイダーマンについての文章はこちら(『クローン・サガ』の件がメイン)。
 映画になるハルクデアデビルについても。
 そういえば、映画の中で「スーパーマンみたいね」と言われたピーターが何とも言えない表情を浮かべますが、それはこういった事情があるからですね。


 そして、このグリーン・ゴブリン事件はこの後もずっと尾を引きます。
 映画を見て、ようやく気が付いたんですが、スパイダーマンはアメコミ・キャラの中でも1,2をあらそう不幸な人生を送っているキャラですね。
 尾の引き方については、うーん。上記の『クローン・サガ』の件もあわせてこちらをご覧いただくのはいかがでしょうか。一番、詳しいのはアメコミくえすと。ほにゃららやほにゃららは読んでなかったので、思い入れはないのですが、ほにゃららはそりゃあもう、ファンなら怒りますよね。ジャンプ・漫画なんか目じゃありません!


5/15 SFセミナー その6 病気に感染

 オースン・スコット・カードの『無伴奏ソナタ』という話を御存知でしょうか。
 わたし、実は読んだことないんですが、記憶に頼ると・・・・
 音楽に天才的なセンスを見せる少年がいた。いっさいの音楽を聴くことなく育った少年は独自の音楽世界をピアノから紡ぎだしたのである。しかし、彼はついに禁じられた音楽に手を出す。バッハ、モーツァルト・・・・。それに気が付いた管理者達は・・・・。

 読んでないので、間違ってるかも知れませんし、オチを知らないのです。


 ともあれ、SFセミナーのお話。
 今月いっぱいは、SFセミナーのお話が続くんではないかと思われます。
 フタコマメ『海外SFの部屋』
 ううむ。あれがアンサンブルというグループだったのか!
 先程の『SF十段』よりは大分すいておりました。ネタは、先日発表されたばかりのネビュラでしたっけ? ヒューゴーでしたっけ? その賞のお話など(ネビュラでした)。
 ラブラブのラブッぷりを見せつけるキャサリン・アサロのシリーズ(こんな絵だったんですね。ファンタジーみたい。)の話やらダブル・クラウンをとったジャック・ウィリアムスンのお話など。要点はですね「なぜだっ! なぜ、アレでジャック・ウィリアムスンは賞を取れたのだあああ!!」ということでして、「ご褒美? お年だから?」なんて話も出る始末。そんなにひどいのかしら。
 続いて、グレッグ・イーガンの新作の話。当然のように山岸先生に話がふられるのです。「見て見て! これのここに私の名前が!」と新作の献辞の部分を開いてはしゃぐ山岸先生。
「これで、傑作だったら言うこと無いのに・・・・ね」
 アンサンブルのめんつもこの本については思うところあるらしく、微妙ななま暖かい空気が場に漂っていたのでした・・・・。

 ちょっと、途中で寝てしまったみたいで、ふと、目が覚めると前に湯川さんが話してた『ミート・ミー・イン・ザ・ムーン・ルーム』のお話になってました。
 一例を紹介されてましたが、なるほど、奇妙なお話でゴザル。SF版『一人の男が飛行機から飛び降りる』 でしょうか。

 地球に謎の病気が流行る。この病気に感染すると、身体の周囲に、宇宙服が形成され、宇宙の彼方へ飛んでってしまうのである。
 主人公の彼女がこれに感染。少しずつ身体の周りに宇宙服が形成され、ついに完成したとき。ふわりと浮かんだかと思うと彼女はそのまま太陽系の彼方へ飛んでいったのである。
 遅れて主人公も、この病気に感染。大気圏外に出た主人公は彼女を追う。果たして彼は彼女に追いつけるのか。めざすは冥王星・・・・。

 こんなだったような。
 すごいすごーい! 読んでみたーい!!


5/14 世界とせいふく

 ある日、出勤してみるとそこに、看護婦の制服があった。好奇心にかられ、手に取ってみると、その下にはチャイナ服が置いてあった。


 世の中、その様なことがあるものなのである。



 ところで、私が学生の頃は、女子は皆1サイズ上のダボッとした体操服を着ていました。ブルマの中には入れないのがルールでした。 


5/13 ほんわかぱっぱ

 この間、ちょっとパーマンのことを掲示板に書きましたけども、ドラえもんについても、少し。

@ ドラえもんにはなぜ耳がないのか
A ドラえもんの身体はなぜ青いのか

 @について、ネズミにかじられたから、Aについて、ネズミを見て真っ青になったまま戻らなくなったから、と答えた方。
 それは間違いなのです。


5/12 そうそうリスクの話でした

 人々は新宿に集合しました。
「一人遅刻かあ」
「遅れたのは俺のせいだから『スパイダーマン』でいいっていってましたよ」
「『K/T』とか捨てがたいが」
「浅間山荘事件も我々の世代としては」

 しばし待つ。
「おお、遅れてすまん」
「これからどうしましょうか」
「『スパイダーマン』がいいんじゃないですかね」
「ちょっと、タイミングが悪いね。次は16時だろう」

 展開変更。
「車で来たんで置きっぱなしなんですよね」
「もひとり車でこちらへ向かってるぞ」
「じゃ、シネコンで『スパイダーマン』がいいんじゃないですかね」
「よし、分かりやすいトコで靖国神社集合としよう」

 靖国神社。
「半端な時間に集まっちゃったなあ」
「計画性がないのがイカン」
「今から車を置いて」
「渋谷辺りへ出て『スパイダーマン』としますか」
「じゃ、とりあえず俺ンとこに車を置くってことで」

 彼の家で。
「じゃ、一休みして」
「それから『スパイダーマン』としますか」
「その前に食べ物が欲しいな」
「コンビニへ行きましょう」

 ボードゲーム『RISK』を広げて。ピザとビール付き。
「最初、15コマで」
「え、一個残せばいくらでも攻められるんじゃないの?」
「移動は、隣接してればいいんじゃないの?」
「戦闘したコマは戦地から動けません。移動は1エリアのみ」
「『スパイダーマン』がいいと思うな」
「ちぇっ。なんで、アフリカを側面から突かないんだよ」

 K1を見ながら。
「負けちゃったね。連続でパンチ入っちゃったもんね」
「シクシク・・・・。スパイディー・・・・。」


 こうして、その日は夜を迎えたのです。


5/11 リスク

 SFセミナーでは、ダイジマンさん、安田ママさんコンビとちらとお話しすることが出来ました。
@ 62年世代の次は72年(前後?)世代がそういう人ばかりだそうですよ
A 早川、創元の目録のリストを作るべきか、否か
B 水玉先生のいう『下心ミエミエの本』とは何か
 みたいなお話をしました。
 @の件ですけど、72年生まれというと、ダイジマンさんや野田博士がそう。鈴木力さんが71年。多分、のむのむさんも71前後でしょう。私がよく読んでいるSF日記でいうと湯川さんが73では。みのうらさんは・・・・72より上なのは確か。ひらまどさんや一歩さんはもちょっと若いはずだと思います。ふじーさんは72年前後っぽい。
 造形家、おやじ天国の岡本さんは73。
 今話題の『ほしのこえ』新海さんが73。作家では秋山瑞人、古橋秀之が共に71。上遠野浩平は68(いずれも法政出身の電撃作家。変わった縁ですね。)。イラストレーターのたかみちが72。撫荒もその前後っぽい。緒方は、実は70。
 翻訳家でゲームデザイナーで作家の海法は73。
 『逆転裁判』の巧 舟や『ICO』の制作者もこの辺りだったと思うのですが。ちょっとデータ不足です。
 書評家では福井健太、林哲矢がずばりの72。サイエンスライターの森山がぐぐっと、上で70年。
 漫画家だと・・・・どうでしょう。幸村誠、佐藤マコト、丸川トモヒロ.あたりの手触りはそれっぽいのですが、もっと若いのでしょうか。
 ゲームキャラではあのチュンリーが68年生まれですから、ちょうど春日野さくらあたりが72年かもしれませんね。
(今回は敬称略としました。)

 ちなみに。
 72年生まれの人は、いま、29才か30才という太陽系でももっとも年齢ネタに敏感なお年頃です。くれぐれも刺激しないようにしましょう。
 そういえば、浅間山荘事件の映画をやってますが、あれは72年のことだそうですね。




 久々にあった友人達とのお話。
「『スパイダーマン』見てると、ああいう、アクション・ゲームが出来ればなあと思うよね。・・・・といって、思い出すゲームと言えば?」
「海腹川背」「海腹川背」「海腹川背」
 誰もが同じことを考えるのでした。

「なに、その『海腹川背』って?」
「もとは海のものはお腹から、川のものは背中から裂けっていう、魚のさばき方を指す言葉なんだけど、ゲームの名前でもあってね」
「ワイヤー・アクションで」
「羊の皮をかぶった狼ゲームともいわれるプリチーな外観にハードなこりこりアクションが入ってるゲームで、伝説的なヤツなのさ!」
「しかもランドセルしょってて! ランドセルっすよ!! でも、PS版になって胸の大きさが変わっちゃったんですよね・・・・。がっくりですよね」

 ・・・・あいちゃん、君ってヤツは。君ってヤツは。


5/10 パン

 新聞に載ってる読者投稿のジョークが好きだった頃がありました。
 なかでも、よく覚えているのがこんな話。

「あら、あなた今日は早かったのね」
「ああ、今日は意外とはやく片づいたんでな。ついでにスーパーによって買い物もしてきたよ」
「ええと、タマゴに、お野菜に、パン粉? パン粉?」
「ああ。自家製のパンを食べてみたくなってね」

 翌週の同じコーナーにはこんな文章が載ってました。

「うちのダンナは、先週のパン粉のくだりを読んで何が面白いかと首をひねっていました。世の男性の多くはひょっとして勘違いなさっておられるかもしれないので、説明いたします。パンを作るのに使うのは、小麦粉で、パン粉ではありません。
 パン粉は、あげものに使うんですよ」

 当時、思わず笑いが引きつったあたしでした。
 古沢先生・・・・

村上祥子『村上祥子のおうちでらくらく40分で焼きたてパン』ブックマン社
 今、SF界では空前のパン作りブームなのです。
 クッキングペーパー、計量スプーン、量りが欲しい今日この頃、ともかくもと造ってみましたら、パンの形にまとまってくれたりしないので、なんだか得体の知れないスライム状のモノができあがってしまったのです。
 しかし、食べてみると、ちゃんとおいしかった。
 さすが、焼きたては違う! 大したものだと感心しました。しかし、後かたづけが大変。この小麦がべとべとくっついているまな板、お皿をどうすれば効率よく洗えるのでしょうか。


武田康広『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを創った男たち』ワニブックス ★★★★★
 いろいろ、ガイナックスについて誤解していたのだなあ、と反省。
 わたしが3回ぐらい転生してもとても追いつかないほどにエキサイティングな日々。すごいすごい。それにしても「しんどい人生」です。

 割と最近まで、武田先生、岡田先生の区別が付かなかったのは秘密です。

野尻抱介『太陽の簒奪者』ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
 半ばを過ぎたところです。
 これは、確かにものが違いますね。


5/9 SFセミナー ちょっとお休み

 『魔法使いTai!TV&OVA設定解説ファンブック』を買いました。
 ヘビーゲイジのガレージキットを買いました。


 SFセミナーリンク集の紹介。
 青木みやさん版
 加藤隆史さん 版

 私の文は、ここにまとめてあります。
 中身は日記のコピーです。


5/8 SFセミナー その5 

 オープニングは見逃してしまいまして、そのままヒトコマメ『SF十段』の部屋へ。
 終わった後は、囲碁みたいに検討会がなされました。

 簡単に。
 日下先生、日本SFで優勝(10段獲得)。
 山岸先生、人柄で準優勝。
 大森先生、反則負けで敗退。

 でした。10畳くらいの部屋に50人からの観客が押しかけてきて狭かった。
 ので、入り口のふすまを外したのは私です。元に戻すの忘れてました。スタッフの人、ごめんなさい。

 ちょっと、時間が余ったので『テルミンと戯れよう』のお部屋へ。谷口さんがチヨ父に演奏させようと、いろいろご無理をなさっておられましたが、周りの人も「人の足がアースになるから」「針金が入っているなら」「離れて置き換えてみれば」と理系ッぷりを発揮して、助言をしておられました。
 業、ですね。
 私も挑戦。
 実は今まで秘密にしてましたが、昔、とらんぺったーだったのです。
 『聖者の行進』『第九』に挑戦。「ちゃんと曲になってるじゃないですか」とお褒めの言葉をいただきましたのことですよ。
 しばらく見てると、その後、ものすごいうまい女性陣やら(初心者なのに)、奥泉先生風にもうしますならば、ちょっとターヘな(きゃっ!)のむのむさんなどがいらして、遊んで行かれました。

 続いてフタコマメ『海外SFの部屋』。
 は次回に。
 まだまだ続きますよ。


5/7 SFセミナー その4 博士による、美少女調教教室
 あるいは SFたずねて3千光年

 けれどおおう、まああるこう、お前ぅはあああ、きたんだああああ♪
 アンデスにいいいつうううづっくうう こーのおうみぃちいをおおおっ♪
 ズんじゃかじゃんじゃか ずんじゃかじゃんジャンジャンジャン♪

 富野監督新作アニメはWOWOWでやる『キングゲイナー』。『ビッグ・オー2』もWOWOWでやるのだとしたら、いよいよもってWOWOWへ再入会しなければ。そう、『フレンズ』のためにも!




 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
 作家の名前をまままま、まちがえてしまいましたっ。ごめんなさい! その3,色々直してます。


 さて。
 ますますうろ覚えになってくので、終盤のお話を先に。
 ほぼ全ての企画が終了した訳ですから、多分、朝の3時くらいのことだったと思います。わたくし大広間へ移動致しました。ここでは、古本の販売などをしていたんですね。
 財布を他の場所に置いてきてしまったので冷やかしに行ったようなものだったんです。と、横でセミナースタッフののだ先生たちが騒いでおります。
 なんでもSF初心者(19才、女子大生)の人がいるので、みんなで本を買い与えているのだそう。

「みんなあ、聞いてくれえ! イタリアのジェノバから来たマルコくんだ!」
「こいつはなあ、おっかさんに会うために、ひとりでここまで来たんだ」
「んだが、お金が底をついちまったそうなんだ。可哀想な話じゃあないか」
「いよっし! わしは500だそう」
「おれは1000だ」「おれも」「俺も出すぜ」
 帽子には次々とお金が投げ込まれ・・・・。

 という『母を訪ねて三千里』の1シーンを思い出してしまいました。
 みなさんが、そのSF初心者の方に買い与えた本というのは既に50センチを越える高さになっていました。ラインナップは? と、見てみますとこれが『ハイペリオン』やアシモフ、ニーヴン、ディレイニーは当然として、『最後のユニコーン』やら『星界の王死すとき』なんてのまで入っているという実に渋いラインナップ。
「あなたもどう?」
 とのだ博士に誘われたんですが、大ネタはもう出尽くしていた上、財布を置いてきたので、むうと考え込んしまいました。やはり、財布をとってこようか、と立ち上がろうとしたとき、いきなり横から、じゃあこれも読んでね!と、手が伸びてきました。振り返ると、そこには意外とお若い男性の方が。出された本というのが・・・・
「おお、『パラサイト・イヴ』ですね」
「ええ、それは駄目でしょう」
「いやあ、結構面白いですよ」
「そうっすね。生理的嫌悪感を覚える描写や、細かい科学者があれこれするとことかはいいし」
「でも、SFじゃないよう」
「いやいや、SF史的には重要な作品といえますよ」
「そうそう。なんでミトコンドリアが緑色と思われてるか分かるし」
「んーと、この本は、0円ですね」
「じゃ、入れちゃいましょう」
「・・・・はい。あたし、読んでみます」


 書きながらホントにこんなこと言ってたのか不安でございます。
 うろ覚えなのであります。
 ですがですが、前後を思い返してみるに、やはり言ってたはずだと思うのです。

「SFじゃない」
と。


 あれからちょうど一年。

 ああ、それにしても今思い返せば、まだ純真無垢なSF少女を俺色に染め上げる千載一遇のチャンスだったのです。こんな貴重なチャンスを逃してしまうとは、私はなんと愚かだったのでしょう!! 時よ! 時よ! もう一度。

 その場にはありませんでしたが、私ならば、19才SF初心者美少女(はにかんだ笑顔が可愛い♪)にすすめるのなら『グリフォンズ・ガーデン』、と行きたいところであります。


5/6 SFセミナー その3 ぐったいみ

 ガイバーおたくで、高貴なる人外むすめ萌えの中道さんセミナーレポ、かなりの力作であります。オススメ。


 1ヶ、750円と高価でしたが2回購入しただけで、ちゃんとTai制服版が手に入りましたぞ! ふふふふ。

 去年のSFセミナーのお話でございます。
  池上永一 先生と鈴木力さんが壇上で小説『レキオス』のサマンサというキャラクターのことで盛り上がっていたときのことです。会場でなにやらザワザワ、ザワザワ。
 池上先生はいよいよノッテ来て、下半身丸出しの凶悪な科学者サマンサの魅力をとうとうと語っておりますが、わたくし、気になって会場の方も見ておりますと、どうもヒラマドさん達が、壇上の先生達のトコに飲み物がないのが気になってそのことを話し合ってたらしいのです。確かにあの調子でしゃべってたらのどが渇くに違いありません。と、代表してグループの中の一人が立ち上がり、スタッフのひとりにその旨伝えに行きました。
 まもなく。
 スタッフの方が先生達のテーブルへ水を置きに現れました。
 水がそっと置かれます。
 とんとん、と。
 しかし、池上先生は水を手にしません。とどまることなく、サマンサがサマンサがとお話になっておられます。
 のどが渇いていたのは鈴木さんの方だったのです。緊張して、少し声にビブラ−トがかかってたくらいです。水が届いたのを目にするとすかさず、手に取りがぶがぶっと飲み干します。
 池上先生は調子に乗ってサマンサに踏まれてみたいみたいとおっしゃられ・・・・
 水を飲み干した鈴木さんは、コップをテーブルに置くと同時にひとこと。
「マゾですか」

 一瞬、会場が静まったように思えもしましたが、いや、まことにもって絶妙のタイミングでございました。雑誌のレポートでは、このようなことは省かれてしまうでしょうし、ましてやわたくしのレポートなぞでは、偶然と必然が巻き起こしたあの一瞬のすばらしさを語り尽くせるはずもございません。
 ですから。
 SFセミナーにいきましょう、みなさん!
 生で見るのです!


 昼の部、終了の後はKさん、中道さん、Hさんと食事をとりました。Kさんはそのままお帰りになりましたが、残った我々は歩いて深夜の別会場を目指しました。遠かった・・・・。地図も縮尺が、だいぶ無茶なのでして・・・・。始めての人はタクシー使った方がいいかも知れません。30分近く、歩きました。会場に向かう途中、まだまだSF初心者なんですと告白する、中道さん。一計を案じたえんじは『愛しのヘレン』をとても恐ろしいサイコサスペンスであると吹き込むのでした。
 発端は『たんぽぽ娘』でしたが、あれも冷静に考えてみると、もんのすごーく怖い話ではありませんか。・・・・ねえ。


 会場の古めかしさにはちょっと、驚きました。
 映画に出てきそうかも。東京の真ん中にこんなところがねえ。

 と、本編に入ることなく、次回「博士による、美少女調教教室」に続くのでありました。すまぬ。


5/5 SFセミナー その2 暴走小説家!

 今回のレポートはメモも何も取らず記憶に頼って書いています。
 うそ、間違い、大げさすぎ等の苦情は掲示板もしくはメールで、ご連絡下さい。

 と、前置きしましたのは、微妙なニュアンスの違い等がいろいろ問題を起こしそうだからでございます。


 さて、いよいよ昼の部、後半戦。
 と、その前に休憩時間でございます。
 買い出しに出かけてエネルギーを補充。
 戻ってきて、今度は会場で本を売っているガイナックス・武田先生のとこへ行きました。早速、『のーてんき通信』を買って、サインを入れてもらいましたが、その際、おそるおそるお尋ね申したのであります。
「・・・・ところでSF大会のオープニング・アニメはその後どうなったんでしょうか」
「んー。まだ出来とらんねえ。赤井(孝美)くんに言わせると、SF大会は、次のSF大会までがSF大会なんやて」
「今年は7月開催ですから、もう来月が〆切ですね」
「そうやねえ。間にあうんかねえ」
 わっはっは! ・・・・みたいなことでございましたよ。
 会話そのものはうろ覚えですが趣旨としてはこんな感じでした。



15:45サンコマメ
立ち上がれSF新レーベル! 編集者パネル】出演/角川春樹事務所 中津宗一郎、徳間書店 大野修一、祥伝社 保坂智宏、早川書房 塩澤快浩  司会/東京創元社 小浜徹也

 随所で語られていますが、小浜先生の「ところで社長はお元気ですか」の問いとその受け答えには笑ってしまいました。みごとなツカミでした。

 あの『サムライ・レンズマン』はもともと角川書店での企画だったという話にはびっくり。

 徳間書店、大野先生の「『ふたりエッチ』『ベルセルク』が同じ雑誌に載りながらどちらもベストセラーになっているのだから、小説も、と意識してレーベルの壁というのを薄くした」という発想はなるほど、漫画の担当であった方、独特の見方で、面白うございました。『SF』と冠されなかったのはそういう訳だったのです。
 「なんで、あんなに分厚いのか、とかいろいろ言われてます・・・・」などともコメントされてましたが、結局、分厚さの理由については明かされませんでした。


 ところで!

 他の方の解答にもなんどもなんどもうなずきがら、話を聞いておられたハルキの中津さんはとてもキュートでした。SFもの婦女子の心をギュッとわしづかみな感じ。



17:00ヨンコマメ
小説の可能性を求めて】出演/奥泉光 司会/鈴木力
 昼の部ではこれが一番楽しかった!
 しかし、ううむ。
 前年に引き続いて、またも暴走する語り手を引き当ててしまった鈴木力さん。がんばれー! がんばるのだー!!

 『グランド・ミステリー』をぱらぱらとめくってこういう人だろうなと奥泉先生に対してある程度のイメージをもってましたが、そんな想像とは全然違う人物でした。パワフルにしゃべりまくる上、会話の端々にウィットも芸もある作家で、驚きました。昨年の池永先生と戦わせたらいい勝負をすると思います。

 『グランド・ミステリー』は2段組ハードカバーで600ページ近く。しかも漢字がほとんど開かれず、どの2頁もほとんど改行無しという見るからに手強い小説。内容も海軍大佐達が出てきて、真珠湾攻撃が云々というがちがちのしろもの。
 作者も『鳥類学者〜』を見てから、こっちを読んだらびっくりするでしょうね、とおっしゃっておられましたがさもありなん。
 『鳥類学者〜』は、私に言わせると、竹本泉キャラがそのまま成長して30代になったかのような女性ジャズピアニストが、大戦中のドイツへタイムスリップして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』して『アヌビスの門』するというすちゃらか冒険ロマンもので、文章も語尾に「♪」が出たり「下手」を「ターヘ」と言い換えてみたりと全くの別モノ(一人称を多用してますが、ものすごくうまくまとまっているし、板に付いてます。)。

 と、2作品でこれだけ違うのですが、これはもう毎日文体のことばかり考え、小説も筋立て等2割、文体8割で考えているという作者ならではの技ですな。
 『鳥類学者〜』に独特の文体を作り出したその影には、サイン会に男しか来なかったという悲しい過去もあるそうですが、奥泉先生は博学! 美形! ウイットに富んだ会話! と、ちょっと許しがたいほどの好人物なので、女性陣はお近づきになるためにも、もっともっと奥泉作品を読むべし。SFもたくさん読んでらっしゃるようで、SFよりの人は話もしやすいかも、ですよ。

 セミナーの中では「小説の特徴(特権)は、自在に時空を行き来できることにあり!」という話が再三に渡って出て参りました。これも非常に納得のいくもので、『鳥類学者〜』を読んでるときに、始めは一体いつの間にタイプスリップしたのであろうかと、自分の頭の悪さを呪いながら読んでたのですが、これはアクロバティックな文章で、目眩のような効果を起こそうという作者のテクニックにからめ取られていたのですなあ。うううむ。見事でゴザル。
 特に後半は1人称と3人称が、めまぐるしく入れ替わるのに、大変読みやすく、文体こそ! と豪語する作者の離れ業が存分に、しかも、お気軽お手軽な気分で楽しめてしまうという。
 もう、ここまで来ると何と言っていいやら分かりません。すごいですのう。

 インタビュー中は奥泉先生がダーッとしゃべりまくって、はっと気が付いたように「まだしゃべって大丈夫? じゃ、続けるね」というシーンが何度も見られました。こういうのはやはり、生で見ないと駄目ですね。
 ホントに充実した貴重な時間でございました。

 先生の次回作は『群像』に載るとのこと。読むぜ!!


 最後にひとつ。
 インタビューを見ていて、いつも思うのですが、のむのむさんや鈴木力さんはほんとに入念に事前準備を行っていますね。細かなインタビュー記事や作品のほぼ全てにちゃんと目を通しておられる。あれにはいつも頭が下がります。
 結局、『鳥類学者のファンタジア』は半分しか読めなかった私は大反省(高橋さんから、「去年もそんなこと言ってたでしょ」とのツッコミが。)でゴザル。



 次回は、去年のセミナーのことも交えながらいよいよ、深夜のSFセミナーについて紹介するのだ。


5/4 SFセミナー その1 間違いではない! 間違いであっても! 編

 まず告知。アダム・ウォーレンの画集発売は延期になったとのこと。それだけのために即売会に行こうと思ってた人は要注意なのだ!



 SFセミナー当日は、もう、ものすごい余裕を持って家を出たんです。
 で、コンビニでお金をおろそうとしたら、おろせない! じゃあ、って他の銀行へ行ってみたら、やっぱり閉まってます! 郵便局? これもしまってる! 駅にはキャッシュコーナーがありますが、私のカードでは使えない! んがーーんっ!!
 手持ちの現金でも会場まで行くだけは行けそうなので、一瞬、TさんとかCさんにお金を借りることや、身売りしてスタッフの手伝いをすることとかぐるぐる考えてしまいました。

 結局のとこ、郵便局の本局が開いてたので、お金をおろせましたが、聞くとこによると、私と同じようなひとがいて、ホントに身売りをしたらしい。しなくて良かった・・・・。

 ちなみについでにその近くの古本屋に行ったら、たまたま(!)『魔法使いTai!』が全巻あったので買ってしまいました。

 電車の中では、懸命に読書。『鳥類学者のファンタジア』、中盤まで。
 バタバタして、結局、ぎりぎり13時ピッタリに到着しましたー。


13:00ヒトコマメ
SF入門というジャンル】出演/巽孝之、川又千秋、牧眞司、小谷真理 司会/野田令子

 早川から出た『SF入門』をネタによもやまばなし。
 その後は、これまで日本で出版されたSF入門書をスライド紹介するという企画でした。
 ネット上では『SF入門』に対して、あの表紙はないでしょう! とか、どこが入門書や! といろいろ不評でありましたが、あれはアメリカ流の、書き手側に立った入門書だからああいう形になったとのこと(表紙はあれでも、少年少女向けということらしいんですが、それはどうでしょうか。)。
 初心者向けには、既に姉妹編の『SFハンドブック』があるからこういうのを出したということなのです。

 セミナーで強調されたのは、作家側の意志に乗っ取って自在に書かれたということが如何に大切であるかということでした。確かに、森奈津子が書く『アンドロ羊』の解説文なんてのは聞いただけでも楽しそうですもんね。

 こんな話がある、といって巽先生が紹介されたのはあの筒井康隆先生が昔、雑誌に書いたSF紹介文のこと。名文だったんですが、そこでは「ベスターの『宇宙船ビーグル号』」と書かれてたのだそう。正しくは、ヴォークトです。しかし、文中ではベスター、ベスターと繰り返される。これは筒井流のジョークか? それとも何か含みがあるのかと思ったら、どうも本気で間違えてたらしい。
 で、その文が単行本に落ちたとき。
 直ってるかと思ってチェックしてみたら、直ってなかったそうなのです。何故と問うに筒井先生曰く、儂の間違いは文学史的にも重要な意味を持つもんじゃ。一度この形で出した以上、間違ったからというて、直す訳にゃイカン! これはこのままじゃ、とおっしゃったということで。
 確かに、あの筒井先生がベスターとヴォークトを間違えていたというのは興味深い事実ではあります。

 で、結局、巽先生が何を言いたかったのかと申しますと、『SF入門』の紹介文には、実はあらすじに間違いなんかもあるんだけど、それはそここそが重要なんで(作家の芸を見せる場としての『SF入門』なので)これでいいのだということなのでした。
 そーだったのか!
 ところで、どこが間違ってたのでしょう。

 他には原稿回収に苦しんだ小谷先生の話などが楽しゅうございました。
 友成先生に〆切ですよー、大丈夫ですかーといってるのにいつまで経っても原稿が届かない。明日にはフィリピンだかマニラだかマレーシアだかとにかく外国に行くというので(今、見たら、インドのボンベイでした。)、電話、FAX等々あらゆる手段をとっているのにやっぱり駄目。もう、出してくんなきゃ、この原稿落ちちゃいますよ! とFAXを送って、あきらめて自分で書き始めたところ、夜中になってぴがーぴがーとFAXが送られてきたのだそうで。
 む? と見てみると、これがとてつもなく汚い字で書かれている友成先生の原稿。とほほ、と思いながら塩沢編集長にこれを渡し、渡された塩沢編集長は、夜中に泣きながらパソコンに打ち込んでいったのだそうであります。

 これに限らず、ほんとに原稿集めが大変だったそうです。

 そして最後に紹介されたのは『ミラーシェード』にとりつかれた男の話。
 その男性は、編集者かなんかだったと思うんですが、『ミラーシェード』には自分の考えていたビジョンと同じものが入ってるので、大興奮してアンソロジーに参加された作家にサインを求めて回ったそうです。
 後一人でコンプリートだぜい! と男はにやりと笑って小谷先生に実物を見せたってことです。ここまでの説明もだいぶ長かったんですが、オチは「『SF入門』には余白が多いといわれますけど、実はサインを貰う為のものなのです。53人は書かれていますので、みなさんがんばって集めて下さいね♪ 会場内でも神林先生、大原先生のサイン入りで販売してますよ」
 とのこと。

 高橋さんはこれを本気にして「うーむ。大原先生は最近、SF大会とか来ないし、この会場販売分を買うだけでずいぶん楽になるよなあ」と悩んでおられましたが・・・・悩みすぎで、最後の一冊は他の方に奪われてしまったのでした。


14:15フタコマメ
【かめ、くらげ、たぬき、北野勇作】 出演/北野勇作 聞き手/尾山ノルマ
 ううむ。
 ネット・レポートは既に有名な安田ママさん谷口さんのトコに詳しいのが出てますので、省略。
 ただ、ひとつ。
 年収200万円です、との話には本当に驚きました。ちょっと前に野尻抱介先生も現在の年収が300万円とあかしておられましたが、あれにも大変ショックを受けました。
 印税や収入の計算については、翻訳家の古沢先生が同掲示板、4月26日のとこに書いておられますね。
 お金の話はとても大切なこと。気になります。
 とはいえ、この3人が3人とも、もちょっと年収が増えて欲しいけど今の生活は楽しい! という趣旨のことをおっしゃっておられます。
 ちなみに、ジャンルが変わりますが、造形家の東海村 原八さんは、ざっと年収500万くらいだととのこと。多分、これはかなり多い方に入るのではないかと。海洋堂のパワードスーツを造られた方です。


5/3 ほんほん

 テレビの『.hack』を引き続き視聴しています。
 オンラインゲームにある、まったりした感じが全然ないのが不思議。ゲームなんだからあんなに真剣に遊ばなくても良いのに。

 購入、入手本は以下の通り。
ニール・スティーブンスン『クリプトノミコン @チューリング』ハヤカワSF文庫
フレデリック・ポール『JEM』ハヤカワSF文庫
ベン・ボーヴァ『キンズマン』早川 海外SFノヴェルズ
村上祥子『村上祥子のおうちでらくらく40分で焼きたてパン』ブックマン社
『ミクロマン ザ アナザーストーリー』山下書店
武田康広『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを創った男たち』ワニブックス
野尻抱介『太陽の簒奪者』ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
佐藤順一、小中千昭『魔法使いTai! 1』『同 2』『同 3』『同 4』富士見ファンタジア文庫


 tai と表記してましたが、正しくはTai! ですね。テレビ版後半まで、ミッキー先輩が男だと思ってました。どうして、それで高倉先輩にもあこがれるのかが不思議でしたが、女性だったからなんですね。気がつかんかった・・・・。


 SFセミナーのことは、後でゆっくり書きます。合宿初参加! 実はあの後、夜の12時まで立ち仕事。疲れました。


5/2 チェルニーと図書館大暴れ

 『鳥類学者〜』『モーツァルト〜』を読んで、ジャズやクラシックを聴きたくなり、CDを買ってきました。
 ・・・・というのは、こないだ書いたお話ですが、考えてみたら図書館にいけばこの手のものは簡単に手にはいるのではないでしょうか。


 早速、行ってきました。
 おお、落語がたくさんある・・・・のに、桂し、し、・・・・。しじゃくって、どう書くんでしたっけ。桂シジャクが全然ありません。シンショウ(またもや書けず)はたくさんありましたが、聞きたかった『田楽食い』『酢豆腐』(後者、またしても自信なし!)は見つかりませなんだ。残念。
 ジャズはマイルス・デイビスとウィントン・マルサリス(ただで聴けるなんて!)があったので、これを借りてきました。
 しかし、うーむ。
 私はベニー・グッドマンまで遡らないと、ジャズが分からない人なのでした。

 クラシックはベートーヴェンから、適当なものを一枚。そして、そして。
 『ピアノ・レッスン ツェルニー 100番練習曲(上)』を借りてきました。
 ツェルニーの練習曲CDはもう一枚ありました。
 ピアノ練習曲の定番なんだそうです。

 50番台は軽快で、聴いてても楽しいんですが、52番なんかは、ラジオ体操第一が今にも始まりそう。しかも、ついついピアノの練習をしていた弟を思い出したりして「きゃーっ」と叫びたくなります。
 いや、10番台に比べたら確かに、悪夢のような練習曲ですね。ピアノを習ってた人に聴かせたら、その場でのたうち回るかも知れません。

 インターネットで『チェルニー』を検索してみたら、チェルニー30番という曲を発見。聞くことも出来るようなので、早速聴いてみました。
 す、すごい! 今までのが18段変速自転車のロウでの走行だとしたら、これはトップですね。昔、ピアニストだった人に「チェルニーって知ってる?」と聞いたら、ホントに逃げ出すかも知れません。


5/1 『モーツァルトは子守歌を歌わない』

 漫画版は2巻まで読みました。掲示板にも書きましたけど、ヤマメと鱒のくだりが気になって調べてみました。鱒にソースを付けるなんて! と、怒ってたのは『深夜プラス1』でした。
 森先生はこのことを意識して書いたんでしょうか。

 調べるのに使ったのは
 東理夫『ミステリ亭の献立帖』晶文社
 結構、古い本です。作者は他に『スペンサーの料理』という本を出してます。
 本書はミステリの中に出てくる料理を、その名シーンとともに紹介していく、ちょっと変わった料理本。ひとつの作品につき、4頁を割いて、名シーン、作品の内容、料理の特徴とその作り方を見せます。
 料理本としては、あまり役には立ちませんが、ここで主人公が食べているフィッシュ&チップスとは! あるいは、ドライ・マティーニとは! と疑問に思っていた人はぜひ。
 『そして誰もいなくなった』からはタン・アスピック、『寒い国から帰ってきたスパイ』からはビーフ・ティなどが紹介されています。

購入本は、
マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン『ドラゴンランス戦記』1,2,4,5,6巻 富士見ドラゴンブックス
岡本賢一『それゆけ薔薇姫さま!』ファミ通文庫
フレドリック・ブラウン『天使と宇宙船』創元SF文庫
草上仁『さまよえる海 上 スターハンドラー2』ソノラマ文庫
『任天堂公式ガイドブック ゼルダの伝説 時のオカリナ』小学館



 漫画、『ふたつのスピカ』は一巻が見つからず、二巻を買って読み始めてしまいました。

 『魔法使いtai』を引き続き視聴。い、いかん! 今、自分がにやけているのが分かる! しかし、分かってても止まらないのだ〜。