basstitle2.gif (1847 バイト) 韓国バス事情

2000年「5馬力以上のボート操縦には免許が必要になりました」

1.なぜブラックバスがいるの?
2.ボートフィッシングは禁止?
3.ソウルのルアーショップ紹介
4.釜山のルアーショップ

 

まだまだマイナーなバス釣り

韓国ではBass Fishingはメジャーではありません。と言うより、釣りを含めた「レジャー」という娯楽が一般化していないのです。朝鮮戦争後、約45年が経ちましたが未だに北朝鮮とは休戦中ですし、経済的余裕が出てきたのもここ10年くらいです。従ってゴルフはまだ富裕層のやるスポーツですし、スキーはやっと大衆化してきたところです。

では、釣りは?というと、環境保全が一方的に訴えられ餌釣りは禁止のところが多いようです。(餌で環境破壊が?と思いますが、韓国はそのお国柄か、やることが極端です。例えば禁煙が流行になると公共の場ではいっせいに禁煙にしたりと)


釣りと言えば専ら海釣り(済州島の磯釣りは日本でも有名です)を指し、一般の人は「淡水魚釣り」はまずやりません。但し、マニアは別。鮒釣りは専門の雑誌があるくらい、釣り人口も多いのです。が、バス釣りはまだまだです。まず、ブラックバスと言う魚自身を殆どの国民が知りません。日本でもバスがメジャーになってきたのはここ10年くらいで、昔は一部の人たちの釣りでした。

では韓国はどうか?と言うと、まだ一部のマニアの釣りです。Basserのほとんどは40歳以上のおじさん達とその子供たち(中学生くらい)。道具が高価なので若者は出来ないのです。ロッドやリール、ルアーは日本とほぼ同じかそれ以上。大学卒の男子初任給が13万円程度では、買えないでしょう。ブームとはほど遠い世界ですが、それだけに場が荒らされていないと言えます。


バスはいるのか?

います。
それもかなりの大型まで。バスは「在韓国米軍が持ち込んだ」「食用に移入した」等の説がありますが、どうやら食用に移入したのが始まりのようです(確認は取れていませんが)。

1960年代の朴政権時代、各地に工業団地が建設され都市化が進みます。それとともに人口も増加し、食糧難が襲ってきます。飢餓というものではないが栄養のあるものを充分には食べられません。そこで食用として移入されたのがこのブラックバスです。

日本でも赤星鉄馬氏が「釣って楽しく食べても美味しい」ということで移入したのは有名ですが、韓国でもそれが行われたのです。参考までにこの赤星鉄馬氏は戦前には韓国で牧場を経営していました。もしかしたらその時に氏が持ち込んだのかもしれませんが。

しかし「バスは美味しくない」という評価となり、次々と捨てられて各地で繁殖し、現在に至っているとか。ただ食べる人は食べているようで、揚げ物にして食べているそうです。


韓国バスの歴史について(寄稿:韓国バス連盟・ソギホン氏)訳:Su-il

最近韓国ではバス釣りの熱風が吹いている。ダイナミックなバスのフィッシングと簡単な装備、そして高速で走るバスボートなどが特に若い世代に人気を集めているのだ。
このような韓国のバス釣りが人気を集めていることはやはり韓国土着の魚種ではなく外来魚種の導入による副産物だと言えるであろう。
では、バスの流入と拡散がどのようになされたのか簡単に紹介しよう。

日本がバスを導入した1922年に比べれば約50年後である1973年。米国ルイジアナ州よりラージマウスバス稚魚500匹を国立内水面研究所を通して魚資源増殖の目的で入れたのである。その稚魚を4,000匹あまりに増殖してチョンピョン湖へ放流したのを始まりとして韓国のバスフィッシングの歴史が始まった。以後、成長した成魚を捕まえて稚魚を続けて繁殖させることになり民間にも分譲され韓国の川、湖に速い速度で広がっていった。

(筆者注:「韓国のバスポイント」では「1972年に八堂湖に放たれる」としてありますが諸説あるようです。共通するのは1972−3年頃に「食用として」移入されたということのようです)

ところが韓国でバス釣りが始まったのはこれより約15年後である1985年前後である。

そして米国、日本に続いてスポーツフィッシングの代名詞として増えているバスフィッシングをトーナメント形態でゲームを行なうバスプロ大会がソウルを基点に意を同じくするバスフィッシング同好人達の集まりを主軸とし、96年3月南漢江流域で初めて開催された。「韓国バス連盟KBF」を発足させるに至った経緯である。

韓国バス連盟(KBF)は各大会において100余名のプロ選手が参加してK−TOPプロトーナメントを年5回開催しており、年末には上位圏の選手達が1年の最高のバサーを賭けるマスター戦を行ない Angler of the yearsというタイトルとして年間優秀者を輩出させている。

韓国での最大バスの公式記録は

重量基準で1999. 4 月、安東湖での59cm 重量 4,500g
体調基準で1998. 12月、南漢江での 61.5cm, 3,350gである。

(筆者注:韓国の「月間釣り1999年4月号によれば99年2月18日、59cm、4.52kgのバスがあがり韓国内最大を記録していますが、おそらく公式記録としては上記になるのでしょう)
.
現在の韓国の最大記録中年間2回程度更新される所を見ると今年が過ぎる前に
再びモンスターといえる大型バスの出現で記録が更新されることと考えられる。



Copyright(C)1998-2000 Su-il All rights reserved.