PTA活動について
平成15年9月26日審議会提出
「 高松市中心部小中学校の適正配置等について(中間報告)」に対する意見
                                             高松市立二番丁小学校PTA
 平成15年8月20日高松市小中学校適正配置等審議会作成の「 高松市中心部小中学校の適正配置等について(中間報告)」(以下,単に「中間報告」という。)に対しての意見は次のとおりである。
第1 中間報告についての全体としての疑問点
  1 児童生徒数についての将来予測について
   中間報告では高松市中心部小中学校の適正配置等(以下,単に「適正配置」という。)を検討するに至った 重大な要素とし
   て児童生徒数の減少をあげながら,将来の児童生徒数の予想については,社会的増減等 を考慮しない自然推計による数
   値をもとにしている。
    しかしながら,今回のように校舎の新築までもを考慮して適正配置を検討するのであれば,児童生徒数 の将来的推移に
   ついて,単なる自然推計のみをもとにするのではなく,社会的増減等の予測についても  十分調査検討し出来るだけ正確
   な数値を出した上でこれを検討すべきである。
    また,中間報告では中心部から周辺への人口の流動によるドーナツ化現象を人口減少の理由とするが,高松市では,現
   在,再開発される中心部商店街の上部に多数のマンションを建設するなど,むしろ高松市中心部に人を呼び戻すための施
   策が取られている。また,サンポート地区においてもマンション建設が進んでおり,今後,さらに建 設される可能性も十分
   にある。
    このようなことからすれば,中心部において,今後,必ずしも児童生徒数が減少するとは限らず増加する 場合も考えられ
   るが,その場合に,もし中間報告をもとにした適正配置を進めていると,校舎不足などを生じるなど重大な結果を引き起こす
   可能性もある。
    したがって,社会的増減などの予測についても十分検討した上で,適正配置を検討する必要があるところ,中間報告は,児
   童生徒数の将来予測の検討がきわめて不十分であると言わざるを得ない。
 2   「次代を担う子どもたちのためにという視点で取り組む」,「新しい学校づくりをめざす」との点について
  中間報告では,「次代を担う子どもたちのためにという視点で取り組む」等の点をその基本的な考え方と して適正配置を検討
  したとするが,具体的方策を示すにあたり,どういう点が次代を担う子どもたちのため という視点なのかという具体的な説明が
  ないため,具体的方策とどうつながるのかがまったく理解できない。
  また,「新しい学校づくり」として示された内容も,きわめて抽象的であり,具体的方策との関係も不明確である,

第2  高松市立二番丁小学校(以下,単に「二番丁小」という。)について
  1  中間報告では,二番丁小は,高松市立日新小学校(以下,単に「日新小」という),高松市立四番丁小学校(以下,単に「四
   番丁小」という。)と統合して,新しい学校を作るという具体的方策が示された。
  2  ところで,中間報告によれば,高松市立小学校の適正規模は,40人学級を想定し,小学校は1学年 2〜4学級であると
   されているところ,二番丁小は,現在,各学年2〜3学級であり,二番丁小は,中間報告のいう高松市立小学校のまさに適正
   規模にあるのであるから,なんら統廃合の必要がない小学校なのである。
     したがって,現在,適正規模にある二番丁小は,統廃合を検討する必要はまったくない。
     しかも,前記のとおり,二番丁校区は,サンポート地区など,さらに児童数が増加する可能性が高く,仮に,中間報告にし
   たがって,日新小,四番丁小を統合してしまうと,将来,今度はマンモス校となっ    てしまい,校舎不足等の新たな問題
   を生じる可能性すらある。
  3  また,中間報告は,40人学級を前提に適正規模を検討しているが,現在,少人数学級の成果が発表されており,今後は
   40人学級自体を見直して,少人数学級制をもとにした新しい学校づくりも検討されていく可能性が高いところ,このような点
   からも二番丁小は,統廃合を検討する必要はない。
 4  上記の理由から,二番丁小については,他校と統合すべきではなく,現有の二番丁小の敷地において校舎を建て直すべき
  である。
    しかも,耐震構造が不十分であるとの指摘もあることから,早急に校舎の新築を求めるものである。

第3 仮に,統合がなされる場合について
  1  前記のとおり,二番丁小は,統廃合を検討する必要がないことから,日新小,四番丁小との統合については反対であるが,
   仮に,これらを統合するのであれば,当然のことながら,これら三校の中心的場所に位置し,敷地面積も一番大きく,現在の
   児童数ももっとも多く,しかも現在,適正規模の状態にあって本来,適正配置を検討する必要性のない二番丁小に,日新小,
   四番丁小を統合 し,二番丁小の敷地に,新しい校舎を,しかも早急に建築するべきである。
  2  また上記のように,二番丁小は,現在,適正規模にあり,本来,適正配置を検討する必要がないものであることを考慮す
   れば,校名についても,これまでどおり,「高松市立二番丁小学校」とすべきである  。                 以上