PTA活動について
平成16年1月28日(適正配置審議会)
「高松市中心部小中学校の適正配置等について(中間報告)」に対する意見
高松市立二番丁小学校PTA
第1 はじめに
本日は,本審議会に二番丁小学校PTAをご招待いただき,われわれ保護者の意見をお聞
き頂ける場を設けていただいたことに,まずもって感謝の意を表します。
平成15年8月20日に今回の中間報告が突然に発表され,その後,同年9月3日に二番
丁小体育館で高松市教育委員会からその内容についての説明を受けましたが,このような統
廃合問題で最も重大な影響を受ける当事校の児童の保護者,PTAの意見を十分に聞かない
まま,手続が急ピッチで進められていることにつき不信感をもちましたが,本日,やっと直
接,審議会の方にわれわれの意見を申し上げられることになりました。
二番丁小PTAとしては,既に平成15年9月26日に「高松市中心部小中学校の適正配
置等について(中間報告)」に対する意見及びアンケート結果を,当審議会宛に提出させて
いただいております。
今日ご説明させて頂きます中間報告に対する二番丁小PTAの意見は,基本的には既に提
出している意見書の意見のとおりであります。
そして,今回,このように審議会の方々に直接,二番丁小PTAとしての意見を申し上げ
られる機会をいただいたことから,出来るだけたくさんの保護者の意見を集約して発表させ
ていただきたいと考え,昨年12月にあらためて,保護者からアンケートを取りました。
その結果をみてみますと,やはり適正配置問題に対する保護者の関心は高く,392世帯
のうち,354世帯,約90%の方から回答がありました。
本日はそのアンケート結果についてご説明させて頂き,その上で若干の意見を述べさせて
頂きます。どうかよろしくお願いします。
第2 アンケート結果について
1 中間報告の内容について
中間報告の内容については,62%がだいたい理解しているということでしたが,36%
があまりわからない,特に,「なぜ,中間報告となったのか」(30%),「なぜ,統廃合
の必要性があるのか」(27%)などの本問題の基本的出発点について理解できない,わか
らないというものが目立ちました。
2 現在の二番丁小学校について
現在の二番丁小学校は,本年1月8日現在で,児童数522名,世帯数392世帯で,2
年団は2クラスですが,他の学年はすべて3クラスあり,単純計算すると,1クラスあたり
約30人となります。
アンケート結果では,児童の全体数については76%,クラス数については72%,1学
年の人数については71%がそれぞれ適正と考えているという結果でした。
また,少人数指導については85%が賛成でした。校舎の建物については,「まだ,大丈
夫である」(17%),「耐震改築すれば大丈夫である」(68%)でした。
3 新しい学校を新設する場合の適正規模
学校が新設される場合の適正規模については,1クラスの人数は,20人〜35まで
(92%),1学年のクラス数は3クラス(64%),1学年の人数は「60〜100人」
(53%),全児童数は「500〜700人」(68%)が,適正規模と考えていることがわ
かりました。
通学についての適正距離は,2qまで(62%)が適正であり,4qという通学距離は無
理であり(58%),また,保護者が心配なのは,安全性(防犯)(49%)や交通量(30%)
であることがわかりました。
4 統廃合について
統廃合については,反対44%,賛成13%,どちらでもよい(35%),相手先による
(7%)という結果でした。
そして,その場合現在の二番丁小学校に新しい学校を作るべきであるというのが81%で
した。
5 個別意見
統廃合の賛成,反対の各理由や新しい学校について,その他の意見については別添のとお
りであり,実に様々な意見が出ております。
第3 意 見
1 これらのアンケートを踏まえて意見を申し上げさせていただきます。
まず,第1点は,現在の二番丁小学校が,いわゆる適正規模にあり,統廃合の必要性がな
いということです。
適正規模が何であるかは難しい問題であり,一概には言えないかも知れませんが,保護者
のアンケートによれば,1クラス30名以下,1学年3クラス,児童数500〜700人位
が適正であると考えています。
そして,児童数522名,クラス数は大体3クラス,1クラスあたり約30人という二番
丁小学校の規模は,まさに保護者が考える適正規模に合致しています。
そして,新しい学校を作るとした場合の適正規模についてのアンケート結果を見ても,二
番丁小の保護者は,現在の二番丁小学校の規模のままでいいという意見が多数です。
したがって,今の二番丁小学校は適正規模にあるものであり,統廃合の必要性が認められ
ないのです。
2 統廃合した場合の問題として保護者が最も問題にしていることは,通学距離がのびること
による安全面(防犯)に対する不安です。
不審者による児童を狙った犯行が,全国的にも急増しており,高松市においても事件がお
きており,保護者としては児童の安全に対して不安な毎日を送っています。統廃合により通
学距離がのびれば,通学時はもとより,放課後の友人と遊ぶ範囲もこれまで以上に広がりま
す。このような防犯面での問題があるときに,統廃合を行うことは,保護者の不安を増大さ
せるものであり,統廃合問題より,まず,これらの防犯対策が急務であると思われます。
3 また,現在の二番丁小学校は,規模が適正であるばかりではなく,学校,PTA,地域な
ど,それぞれの活動がきわめて順調に行われております。
PTA同士の連帯感もあり,その活動も充実していますし,いわゆる「おやじ会」も発足
し,お父さんたちもたくさん協力してくれています。
また,約2年前から子ども会育成会も再結成し,現在では児童の約90%以上が子ども
会に加入し,土曜学校開放を毎月行っていますし,夏休みには学校でキャンプをするなどの
積極的な活動をしています。
また,地域の地区体協,自治会,老人会も,学校,PTAに非常に協力的であり,子ども
たちのために,さまざまな事業に協力してくれています。
毎年,夏には体協主催の「ふるさとまつり」も開催しており,また,運動会も学校と地域
とが合同で行っています。
本年1月17日には,学校土曜開放において,子ども会育成会,PTA,自治会,老人会
,体協,社会福祉協議会,日赤奉仕団,二小おやじ会,PTA,学校その他の二番丁校区の
ほとんどの団体が協力して,餅つき,凧作り大会を行いました。このときには,高松市の姉
妹都市であるフランスのツール市から来られた方との交流もはかることができました。
このように現在の二番丁校区は,学校,PTA,地域がすばらしい連携をして子どもたち
を支えているのです。アンケート結果でも,保護者は今の状態に満足しています。
どうか,この状態を続けさせて頂きたいのです。
そして,このようなことは他校においても,それぞれがこれまで地域との連携を図ってき
たでしょうから,同じ意見だと思うのです。
4 統廃合の賛否についてのアンケート結果は,反対44%,賛成13%,どちらでもよい
(35%),相手先による(7%)でした。
しかし,賛成の人,どちらでもよい人の意見も,よく検討してみると,今の二番丁小学校
が適正であり,このままでいたいことが前提の上で,他校が各学年1クラスしかないという
のはそこの児童にとっては問題であると思って,その児童らのために協力したほうがいいの
ではないかという意見がほとんどなのです。
この意見は,あくまで今の二番丁小学校の場所に新しい学校をつくることが前提であり,
現在の二番丁小学校の場所以外のところに作るのであれば,ほとんどの父兄が反対と言うこ
とになると思います。
5 また,現在の校舎につき,耐震対策上の問題から改築,建て直しの必要があるのであれば
それは児童の生命・身体にも関わる重大な問題ですので,統廃合の問題とは関係なく,早急
に改築・建て直しをしていただくようお願いします。
6 以上,昨年,提出の意見書を,今回のアンケート結果をもとに補足させていただきました
。
なお,今回の審議会を機に,われわれ保護者や地域の意見を十分にお聞き頂き,ご検討い
たいただきますようお願い申し上げます。本日は,ありがとうございました。
